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LINE越しの命令で全裸調教される私
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「じゃあ、30分後」
「う、うん……あの」
「何?」
「できるだけ、その……早く、来てね……」
LINEのビデオ通話の音声に、ちょっと笑いを堪えるような声が聞こえたような気がした。でも、目隠しをしている私にはもう、直樹くんの表情を確認することはできなかった。
「大丈夫、安心して。ただ……約束、破っちゃダメだよ?」
私は頷いた。直樹くんの返事はない。もうLINEが切れているかどうかを確認することすらできない。だって、後ろ手に手錠をかけているから。
ついさっき、自分でアイマスクをして、手錠をかけた。
暗闇の中で、私は自分の姿を想像した。マンションの玄関で、目隠しをして、後ろ手に手錠をかけている。ブラも、パンティも、靴下も、何も身につけず、床に敷いたタオルの上で、M字開脚したあそこを閉まった玄関に向けている。
(ひどい……私……まるで変態みたい……)
直樹くんが来るまで30分、このまま待つこと。それが彼の「命令」だった。
(どうしてこんなことになったんだろう……)
私は数十分前からの会話の流れを思い出してみた。直樹くんがサークルの用事が忙しくて、うちに来れなくなった。私はとても残念だったから、ちょっと不機嫌そうな顔を見せた。
直樹くんは珍しく、困ったな、と言う様子を見せた。
「うーん……恭子は会いたい?」
「……」
私はLINEの画面越しに、こくりと頷いた。
直樹くんは少し斜め上をみて、考え事をするような仕草をした。そして口を開いて言った。
「……じゃあさ、俺の言うこと、聞ける?」
「言うこと?」
「今からそっちに行こうとすると、ちょっと無理しなきゃいけないからさ。恭子も、それと同じぐらい、ちょっと無理なこと、頑張って欲しいなって」
「えー、何それ?」
私はLINEのビデオに、ふくれっつらを見せた。でも多分、その表情は嬉しそうに見えてしまったことだろう。これは、来てくれる、って言うことだよね。
つい、直樹くんの誘いに乗ってしまった。
「言うことって……何すればいいの?」
「うーん……じゃあ、俺の命令をなんでも聞く、って言うのはどう?」
「えーー、でも……それってエッチなやつじゃないの?」
私は甘えた声で聞き返した。てっきり、冗談だと思ったのだ。
すると直樹くんは、心底驚いたような顔をして言った。
「え? どうしてそう思ったの?」
「え……どうしてって?」
私は赤面した。馬鹿。期待してたみたいになっちゃったじゃない。
すると直樹くんはにっこり笑って言った。
「大丈夫だって。命令を聞くって言っても、俺がバイクでそっちのマンションに行くまでの`30分間だけ。その間だけ、なんでも命令聞くっていうのはどう?」
直樹くんが来るまでの30分?
「それって、外に出たりしないってこと? この部屋にいてできること?」
「もちろん」
私はちょっと考えて、OKした。だって、自分の部屋から出ずに1人でいるだけなんだから、何を言われても平気かなって思ったから。ところが、私のOKを確認した途端、直樹くんは、ぞくっとするような笑みを見せて、こう言い放ったのだ。
「OK。じゃあ恭子、着ているものを全部脱いで」
「え……?」
「LINEのビデオ通話はこのままだよ。カメラの前で、全部脱いで。これは命令だよ」
(続く)
「う、うん……あの」
「何?」
「できるだけ、その……早く、来てね……」
LINEのビデオ通話の音声に、ちょっと笑いを堪えるような声が聞こえたような気がした。でも、目隠しをしている私にはもう、直樹くんの表情を確認することはできなかった。
「大丈夫、安心して。ただ……約束、破っちゃダメだよ?」
私は頷いた。直樹くんの返事はない。もうLINEが切れているかどうかを確認することすらできない。だって、後ろ手に手錠をかけているから。
ついさっき、自分でアイマスクをして、手錠をかけた。
暗闇の中で、私は自分の姿を想像した。マンションの玄関で、目隠しをして、後ろ手に手錠をかけている。ブラも、パンティも、靴下も、何も身につけず、床に敷いたタオルの上で、M字開脚したあそこを閉まった玄関に向けている。
(ひどい……私……まるで変態みたい……)
直樹くんが来るまで30分、このまま待つこと。それが彼の「命令」だった。
(どうしてこんなことになったんだろう……)
私は数十分前からの会話の流れを思い出してみた。直樹くんがサークルの用事が忙しくて、うちに来れなくなった。私はとても残念だったから、ちょっと不機嫌そうな顔を見せた。
直樹くんは珍しく、困ったな、と言う様子を見せた。
「うーん……恭子は会いたい?」
「……」
私はLINEの画面越しに、こくりと頷いた。
直樹くんは少し斜め上をみて、考え事をするような仕草をした。そして口を開いて言った。
「……じゃあさ、俺の言うこと、聞ける?」
「言うこと?」
「今からそっちに行こうとすると、ちょっと無理しなきゃいけないからさ。恭子も、それと同じぐらい、ちょっと無理なこと、頑張って欲しいなって」
「えー、何それ?」
私はLINEのビデオに、ふくれっつらを見せた。でも多分、その表情は嬉しそうに見えてしまったことだろう。これは、来てくれる、って言うことだよね。
つい、直樹くんの誘いに乗ってしまった。
「言うことって……何すればいいの?」
「うーん……じゃあ、俺の命令をなんでも聞く、って言うのはどう?」
「えーー、でも……それってエッチなやつじゃないの?」
私は甘えた声で聞き返した。てっきり、冗談だと思ったのだ。
すると直樹くんは、心底驚いたような顔をして言った。
「え? どうしてそう思ったの?」
「え……どうしてって?」
私は赤面した。馬鹿。期待してたみたいになっちゃったじゃない。
すると直樹くんはにっこり笑って言った。
「大丈夫だって。命令を聞くって言っても、俺がバイクでそっちのマンションに行くまでの`30分間だけ。その間だけ、なんでも命令聞くっていうのはどう?」
直樹くんが来るまでの30分?
「それって、外に出たりしないってこと? この部屋にいてできること?」
「もちろん」
私はちょっと考えて、OKした。だって、自分の部屋から出ずに1人でいるだけなんだから、何を言われても平気かなって思ったから。ところが、私のOKを確認した途端、直樹くんは、ぞくっとするような笑みを見せて、こう言い放ったのだ。
「OK。じゃあ恭子、着ているものを全部脱いで」
「え……?」
「LINEのビデオ通話はこのままだよ。カメラの前で、全部脱いで。これは命令だよ」
(続く)
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