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5章 そうだ!外へ行こう

104,妖精が妖精になった(困惑)

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アウラの手に入ったスキルは、『妖精の羽展開・収納』『妖精の鱗粉』の2点でレベルが60も上がっていた。スキルが手に入った事も驚いたが、レベルがかなり上がってる方がスキルよりも驚いた。

サティの話では、寝っ転がってイチャイチャしてた時に僕が取得するはずの経験値瓶の経験値がアウラにも入っていたと……。そりゃそうだわな、背中で受け止めてた経験値が倒れた事で2人の頭から分散して受け止める事になったんだもんな。しかも1時間~2時間くらい、効率が落ちたが楽しかったしアウラもレベル上がったし問題はないな。

「あーー!アクセルに貰った妖精の羽が使える腕輪なくなっちゃった!何処?どこぉ?」

腕輪が無くなって腕が軽い事に気が付いたアウラが周りをキョロキョロしながら悲鳴に似た声を上げ、目頭に涙が貯まり出した。泣き出す前にスキルの説明を読み無くなった理由を教える事にした。


『妖精の羽展開・収納』
妖精は皆羽を所有しているが、加護により姿が異なった者は羽が無くなる。その羽を補う様な魔導具などを取り込み自らの羽に変え本来の妖精の姿に戻す為のスキル

『妖精の鱗粉』
羽を展開中に発動すると鱗粉が舞いその鱗粉を浴びた者の幸運値(確率・獲得経験値・クリティカル)を上昇させる。時間は浴びてから3時間で重複は不可、上書きは可能


「ほら、ココ!『妖精の羽展開・収納』ってスキルで魔導具からアウラの体の一部になったんだ……え?すげぇ!?」

読んで教えて2度見した後、スキル説明に驚かされた。装備物を取り込み体の一部にしてしまうスキル……吸収系スキルとでも言うのか、妖精で加護付きだから起きた現象なのか?それとも人間でも有り得る現象なのか……気になるが、なるならなったでその時考えよう。今はアウラだ!

「妖精以上妖精未満だったアウラが……何言ってるんだ?僕は、いや……こんなにも妖精なのに妖精じゃ無かったのがおかしいのだ。でもコレでちゃんと妖精になったんだ、て事は称号も変わったのかな?」

1人で大盛り上がりな僕を見たアウラは涙が引っ込んで笑顔になって抱き着いて来た。その行為にびっくりしたけど可愛い反応に僕も嬉しくなり抱きついてキスをしまたイチャつき尽くしてからステータスの称号を確認してみた。

『羽を生やすことができぬ者』
(特殊個体で人間サイズに成長した者は羽を使用することができない)
『愛の蜜』

これが、『蜜妖精の女王の後継者候補』
(特殊個体で人間サイズに成長した者は羽を使用することができないだが、番を見つけ疑似羽を取得し力を得た者に女王の資質を得ることができる。最後に後継者としての証を手に入れろ……)
『愛の蜜』『妖精の羽展開・収納』『妖精の鱗粉』

「アウラ!女王候補だよ!僕が魔王でアウラが女王だ~探さないとね?この証って物を、何が必要なんだろ?魔王の魂?この場合なら女王の魂?ん~?違うかな?アウラはどう思う?」

僕は考えを独り言で喋っていた。アウラはそんな僕を見つめ笑って話に参加してくれた。

「アクセルと一緒なら魔王かな?でも魔王より女王になりたいな、魂ってどうやって手に入れるんだろ?ダンジョン攻略?行くならアクセル守ってね?」

そうか、ダンジョン有り得る。サティに聞くのが一番早いがこういうのは色々して自分で探すのが楽しいのだ。なので、サティに聞くのは行き詰まってからお願いするよ?

『最後まで見つからなければお任せください』

「ダンジョン行く時はしっかり守るよ!まかせろ~ソレまでは僕がどうにかして魂回収を試行錯誤するからソレまでは違うことを試していこうね?」

また背中で経験値を取得しながら装備に能力を付与しながらアウラと色々な話を交わしながら晩御飯の時間になっていた。午前中はとても長く感じた作業も午後はとても早く感じた。『アウラ効果すげぇ』と心の中で叫んでニヤけていた。

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