異世界へ行きたいと思ったら行けちゃった...～思い描いてたスキルを携えて～

4章洞窟生活 後編

71.6,最初の頃のアイツら 中編(第1王女の悲劇)

「お前達にやれる物など無いと言ったはずだが？まぁ、私も悪魔ではない、皮の鎧と使い古した剣と金貨1枚位ならくれてやる。宰相！こやつらに適当な装備と金を渡してさっさと出ていかせろ」目障りな！5日後殺して全て取り返してやる。

「はい、王様この者達を連れていきます」よし、行ったな……。
「勇者達と優秀な者達よ！ワシの娘である、第1王女が城の案内とお主達のひとまず寝る場所へ案内させる。後でお主達の専属メイドも用意してやろう。さぁ、行ってくるといい」第1王女が床に落ちてる第2第3王女妹達のドレスを見ているな……。処分させとこう、いつまでも未練を持たれてはかなわん。

王子は部屋に居るのだったか？勇者が来たことを伝えさせ第2と第3王女は召喚の儀式で不慮の事故で死んだと伝えさせよう。疲れたのう、生娘を拐って遊ぶか。勇者と奴隷がワシを、この国を、潤してくれるだろうしな！ハッハッハッハ！



第1王女は唇を噛みながら案内をしていた。勇者達と罠抜け師達は別れて案内をされてる。こちらは勇者達に自己紹介をして名前を教えてもらいましょう。
「まず挨拶として私はセリーナとお呼び下さい。正式な名前は長いので覚えるのは大変でしょうから」

勇者はヒロ、賢者はノリ、パラディンはケンゴ、バトルマスターはセイジって名前ですね。
「ヒロ様、ノリ様、ケンゴ様、セイジ様ですね？よろしくお願いします」私をいやらしい目で見てくる。早く専属メイドを奴隷の中から選ん付けないと私が襲われるかもしれない。王の間から出て名前を教えゆっくり様々な事を教えながら施設を案内して……訓練所……休憩所……。

道具置き場で皆さんの武器を選んでる時、賢者のノリ様の目の前をネズミが落ちて来ました……。驚いたノリ様は賢者の力を暴発させ白い光がネズミと私に飛んで来ました。

私は目を閉じ諦めたとき「セリーナ様！」近衛騎士副団長が身を挺してみをていして私を護ってくれたようです。『ｶﾞｼｬﾝ』と言う音で……、目を開いて副団長にお礼を言おうとしましたが目の前に居ません。

周りを見渡し壁には大きな穴が空いていて、反対側ではメイドが下を見て震えています。その目線に私も向けると足と剣だけがソコに在りました……。私は腰が抜け座って、副団長の足を抱き締めて泣きました。小さい頃から側で私を護ってくれて居た人が突然消えてしまい。彼にプレゼントであげた剣に手を伸ばそうとすると、勇者がその剣を持ち上げ……。

「持ち主が居なくなったしコレを俺の剣にするぜ！」と泣いてる私を横目に？そんな事を私は怒りで奪い返そうとしましたが団長に止められ、私のメイドと私は部屋に先に戻る事になりました。後の案内は団長がしてくれたようで図書館、風呂場、仮の寝る部屋、食堂へ案内して昼ご飯を食べさせ今日は図書館で本を読ませこの世界の常識(知らなくて良い事以外)を教えるとのこと。

私は彼の足を庭に埋め花を周りに埋めて墓の側で夜まで泣きました。この国はもうダメなのでしょう……。誰か壊しに来ませんか？勇者達が暴れて壊れても良いとさえ思います。また、チカチカ光りましたね……。次は何を壊して誰が死んだのでしょう？

常識より先に力の制御だと思うのですが……、父……国王陛下は自分の扱いやすい様に教育が先とのお考えの様です。私は疲れて寝てしまい。次の日起きて食堂に様子を見に行くと、何人がバラバラになったのでしょう？腕が7本料理人の服が破けて落ちています。メイドから話を聞くと味が薄い不味いと駄々を捏ね、料理人を呼び出し暴発……周りに居た兵士とメイドも巻き込まれたと……。

新たなメイド長は掃除と指示で忙しそうです。サクヤは何処に？昨日の追い出された人達の監視と常識を教えるためについて行った？帰って来ないわね。残念……、私もついて行きたかったな。サクヤに用事は無いわ、でも帰って来たら私の所に来るように言った。

メイドは頭を下げて掃除へと向かっていった。あの人達とあの娘達は無事に隣の国に行けるだろうか？ここに居たら危ない事はサクヤが教えるだろうし大丈夫かな。ﾋﾞｸｯ！訓練所の方で大きな音！次は何人死んだのだろう？あと何人死んだらあの勇者達は人を殺した事に気が付くのだろう？

私も流れ魔法で死ぬのかな……。父が先に死んでくれたら団長と一緒に逃げちゃおうかな？それまで団長は生きてるだろうか、今日も長い1日が始まる。妹達はもう居ない、彼も居ない、お兄様は妹達の死については嘘を教えられてるだろうし会わせてもらえないだろうな。

図書館で本物の勇者物語でも読もうかな～