11 / 13
第一章 生きる意味
魔物の知恵
しおりを挟む
魔族って奴はただでさえ身体的なスペックが高いのに狡猾だ。
まー狡猾さだけで言えば人間に敵うものはないと断言出来るが、あいつらもバカではない。
その中でも魔王『ファルファローレ』はとんでもない切れ者だ。
魔族を統率するだけの力をただ闇雲に振るうのであれば人類は決して滅ぶことは無かったであろう。
強い者集めて突撃!なんて事をやれば範囲魔法で軽く吹き飛ばせるし、弱い奴をまとめても例えばゴブリンやコボルトやスライムなどの有象無象が何匹集まろうと人類の敵ではない。
では何故人類は滅んだのか。
それは魔王ファルファローレが人間を知り、研究したからだ。
人間は単体であればとても弱い生き物だ。
勿論今の俺のような例外も居るが、それだってここまで育ててくれた人が居たからこそ。
魔族は産まれてすぐに自立する種族が決して少なくなく、生まれたてであったとしても一般人の成人男性一人を殺す事ができる者さえいる。
そんな魔族を何故人間は倒せるのか。
それは人間は高い知性を持ち、巨大な社会を形成し、様々なノウハウを生み出し継承できたからだ。
剣一つ取ってみても、『剣』そのものを魔物や魔族が継承できたとしても『剣術』を継承する事が出来ないどころかそもそも剣術自体作れない。
彼らは基本的に本能に忠実であり、理論よりも感覚で振るうため人間のように剣の使い方をまとめた剣術を作り強い剣士を量産する事が出来ない。
また『分業』も人間の強みである。
魔物は群れで狩りをして、群れで食事を取り、群れで寝床を探す。
それに対して人間は一人が狩りをし、一人がご飯を作り、一人が寝床を用意する。
それは当たり前に感じるかもしれないが、分業によって戦士はより戦闘に特化し、生産者はより質の良い物を作り、そのシステムを維持する為に王や貴族などといった管理者が出来た。
そうして発展した社会を魔王ファルファローレは覗き見て、自らの力で支配した魔物で人間と同じように社会を作り、分業の仕組みを作り出した。
それによってゴブリンやコボルトのような亜人種は人間と同じように戦闘訓練をし、数に任せた戦い方から『連携』を交えた戦い方を覚えた。
質の良い武器や食事等で魔物の体がますます強くなった。
寝床の確保を分業した者が行う事により、睡眠で疲れをより落とせるようになり持久戦にも強くなった。
こうして魔族・魔物全体が強化された俺の世界は追い詰められていったのだ。
また長々と何が言いたいのかと言えば、それはまだこの世界ではそんな絶望的状況には陥っていないということだ。
「……弱え。幾ら何でもこれは弱すぎねぇか?」
「そうですか?」
「ああ。さっき俺が見落としたゴブリンだが、三匹もいた癖にただの木の棒を考え無しに振り回すバカしかいなかった」
「あの、それが普通だと思うのですけど」
おかしい、と思っていたがこれが普通なのか?
何故この程度で助けを……いや、手遅れになる前に呼び出したのか。
俺の世界の魔王ファルファローレの享年は約二百、二百年の時間をかけて人類を滅ぼしたのだ。
始めは支配の影響力が弱かった……らしい。
らしい、と言うのは俺が生まれた時には既にファルファローレの支配は世界全域に及び、全ての魔物が人間のように訓練を施され戦術通りに動く『兵士』になっていたからだ。
今のこの世界にいる魔物はただの動物と何ら変わりないようで、全く持って統率された動きをしない事の違和感が半端では無かった。
「はは、これが魔物ねぇ……」
「どうしたんですか、ガルーさん」
「いやな、俺の国を襲ってた魔物は……そうだな、兵士のような訓練を施された奴が例えば連携だとか待ち伏せ、釣りなんて戦術まで駆使して来る奴らばかりだったから拍子抜けしたんだ」
「そんな魔物が居たんですか?それってかなり高ランクの魔物では」
「違う。ゴブリンやコボルトもそういった事をしていたんだ」
「それは!その、ガルーさんが言うなら嘘では無いと思いますけど、ちょっと信じられないです」
まあ、当然の反応だ。
俺の知る魔物は『兵士』だが、メリスの知る魔物は『獣』。
小さい頃から教えられ続けて戦いの経験もあればそれが常識であり、他人がとやかく言ってもそう容易く信じられるものではない。
「ガルーさん。統率のとれた魔物と戦う時は、どうしたらいいのでしょうか?」
のだが、メリスはとんでもなく素直なようだ。
「あー、どうしたらっていうかな、とりあえず一番大切なのは心構えだろうな」
「心構えですか?」
「ああ。魔物だからって気を抜かず、どんな相手であれ人と戦うものと考えて注意深く……なんだ、この違和感?」
そうしてメリスに戦い方を教えようとしたその時、俺は何か違和感を感じた。
「森……は、変じゃねぇ。トレントも居ねぇ、道も変わっちゃいねぇ」
「あの、どうかしましたか?」
「魔物、も居ねぇし動物も居ねぇ」
「ガルーさん?」
「太陽……おかしい、確か昼過ぎで一切曲がる事なく歩いている筈だから進行方向に体を向けていれば右上に見えるはずが進行方向に太陽がある。何処かで無意識に右に曲がる筈はない……もしかしてこれは『結界』か?」
違和感の正体を探る為に広げていた魔法のセンサーを『隠蔽された魔法』を探す為のものに変えて広げる。
「!?こりゃ、マジィな……おいメリス、一度村に戻って立て直さねぇとマズイぞ」
「何か変な所がありましたか?」
メリスはやっぱり気が付いていないようだ。
いや、それも当然だろう。
俺だって勘のおかげで見つけられたようなものなのだ、それもかなり高難易度の魔法を使用してようやく見つけられるほどに隠された結界。
その中にあるものを探り、俺の全身から冷汗が滝の様に流れ出す。
「は、ははは、なんでこんな辺鄙な所に……これは亜人兵の部隊、リーダー格は『ゴブリンジェネラル』、指揮のゴブリンリーダー含むハイゴブリンが30、ゴブリンの後衛100、前衛が200の中隊規模。その全てがそれなりの武装をして訓練してやがる……こんなもん、今の俺達だけじゃ到底太刀打ちできねぇ」
やばい、やばい、やばいやばいやばいやばいやばい!!
俺が戦えるなら瞬時に消し炭に変えることも出来るが、今の精神状態では精々倒せても半分が良いところだろう。
この部隊と相対すると考えただけで悪寒が止まらなくなりそうだ。
ハリスに応援を求めなくてはならないだろう、後は自警団……は、役に立たねぇ、メリスは魔力の絶対量が少なすぎて話にならねぇ。
「亜人兵部隊なんて、居ましたか?」
あ、やべぇ……驚いて叫ばれなくて良かった。
もし叫ばれていたらバレていた可能性があった。
「ああ……絶対大声を出さないと約束するなら、話そう」
「はい、お約束します」
「よし。今左に丘っていうか崖というか、何か段差になってるただの岩壁があるだろ?」
「はい」
「あそこに今結界が張られてて、その中にある……恐らく元々はあった洞穴を別の所にある洞窟と入り口を魔法で無理矢理繋げたんだろうな、とんでもなく広い広間の中で山程の武装した魔物が訓練してやがる」
そう話をしたのだが、メリスは唖然としたように俺の顔を見たまま黙り込む。
「とりあえずだな、今の俺達では勝ち目がない。攻めてくる前にこの状況を知れたのは僥倖だろうな。恐らく周辺に高位の魔族が居るはずだからそいつを探し出して討伐すれば……」
「そ、その話は本当なのですか?魔物とか、ま、魔族が居る、とか」
「ああ。頼むから質問は後にしてくれ、今は余計な事してくれるなよ、付いてこい」
「は、はい」
本当に唐突な事だった。
寧ろ唐突で無いことなどこれまでに殆どあるはずがない。
今ここで一体何が起きているのかはわからないが、とんでもなくマズイ状況であることだけは確かであり、早く手を打つ必要があった。
まー狡猾さだけで言えば人間に敵うものはないと断言出来るが、あいつらもバカではない。
その中でも魔王『ファルファローレ』はとんでもない切れ者だ。
魔族を統率するだけの力をただ闇雲に振るうのであれば人類は決して滅ぶことは無かったであろう。
強い者集めて突撃!なんて事をやれば範囲魔法で軽く吹き飛ばせるし、弱い奴をまとめても例えばゴブリンやコボルトやスライムなどの有象無象が何匹集まろうと人類の敵ではない。
では何故人類は滅んだのか。
それは魔王ファルファローレが人間を知り、研究したからだ。
人間は単体であればとても弱い生き物だ。
勿論今の俺のような例外も居るが、それだってここまで育ててくれた人が居たからこそ。
魔族は産まれてすぐに自立する種族が決して少なくなく、生まれたてであったとしても一般人の成人男性一人を殺す事ができる者さえいる。
そんな魔族を何故人間は倒せるのか。
それは人間は高い知性を持ち、巨大な社会を形成し、様々なノウハウを生み出し継承できたからだ。
剣一つ取ってみても、『剣』そのものを魔物や魔族が継承できたとしても『剣術』を継承する事が出来ないどころかそもそも剣術自体作れない。
彼らは基本的に本能に忠実であり、理論よりも感覚で振るうため人間のように剣の使い方をまとめた剣術を作り強い剣士を量産する事が出来ない。
また『分業』も人間の強みである。
魔物は群れで狩りをして、群れで食事を取り、群れで寝床を探す。
それに対して人間は一人が狩りをし、一人がご飯を作り、一人が寝床を用意する。
それは当たり前に感じるかもしれないが、分業によって戦士はより戦闘に特化し、生産者はより質の良い物を作り、そのシステムを維持する為に王や貴族などといった管理者が出来た。
そうして発展した社会を魔王ファルファローレは覗き見て、自らの力で支配した魔物で人間と同じように社会を作り、分業の仕組みを作り出した。
それによってゴブリンやコボルトのような亜人種は人間と同じように戦闘訓練をし、数に任せた戦い方から『連携』を交えた戦い方を覚えた。
質の良い武器や食事等で魔物の体がますます強くなった。
寝床の確保を分業した者が行う事により、睡眠で疲れをより落とせるようになり持久戦にも強くなった。
こうして魔族・魔物全体が強化された俺の世界は追い詰められていったのだ。
また長々と何が言いたいのかと言えば、それはまだこの世界ではそんな絶望的状況には陥っていないということだ。
「……弱え。幾ら何でもこれは弱すぎねぇか?」
「そうですか?」
「ああ。さっき俺が見落としたゴブリンだが、三匹もいた癖にただの木の棒を考え無しに振り回すバカしかいなかった」
「あの、それが普通だと思うのですけど」
おかしい、と思っていたがこれが普通なのか?
何故この程度で助けを……いや、手遅れになる前に呼び出したのか。
俺の世界の魔王ファルファローレの享年は約二百、二百年の時間をかけて人類を滅ぼしたのだ。
始めは支配の影響力が弱かった……らしい。
らしい、と言うのは俺が生まれた時には既にファルファローレの支配は世界全域に及び、全ての魔物が人間のように訓練を施され戦術通りに動く『兵士』になっていたからだ。
今のこの世界にいる魔物はただの動物と何ら変わりないようで、全く持って統率された動きをしない事の違和感が半端では無かった。
「はは、これが魔物ねぇ……」
「どうしたんですか、ガルーさん」
「いやな、俺の国を襲ってた魔物は……そうだな、兵士のような訓練を施された奴が例えば連携だとか待ち伏せ、釣りなんて戦術まで駆使して来る奴らばかりだったから拍子抜けしたんだ」
「そんな魔物が居たんですか?それってかなり高ランクの魔物では」
「違う。ゴブリンやコボルトもそういった事をしていたんだ」
「それは!その、ガルーさんが言うなら嘘では無いと思いますけど、ちょっと信じられないです」
まあ、当然の反応だ。
俺の知る魔物は『兵士』だが、メリスの知る魔物は『獣』。
小さい頃から教えられ続けて戦いの経験もあればそれが常識であり、他人がとやかく言ってもそう容易く信じられるものではない。
「ガルーさん。統率のとれた魔物と戦う時は、どうしたらいいのでしょうか?」
のだが、メリスはとんでもなく素直なようだ。
「あー、どうしたらっていうかな、とりあえず一番大切なのは心構えだろうな」
「心構えですか?」
「ああ。魔物だからって気を抜かず、どんな相手であれ人と戦うものと考えて注意深く……なんだ、この違和感?」
そうしてメリスに戦い方を教えようとしたその時、俺は何か違和感を感じた。
「森……は、変じゃねぇ。トレントも居ねぇ、道も変わっちゃいねぇ」
「あの、どうかしましたか?」
「魔物、も居ねぇし動物も居ねぇ」
「ガルーさん?」
「太陽……おかしい、確か昼過ぎで一切曲がる事なく歩いている筈だから進行方向に体を向けていれば右上に見えるはずが進行方向に太陽がある。何処かで無意識に右に曲がる筈はない……もしかしてこれは『結界』か?」
違和感の正体を探る為に広げていた魔法のセンサーを『隠蔽された魔法』を探す為のものに変えて広げる。
「!?こりゃ、マジィな……おいメリス、一度村に戻って立て直さねぇとマズイぞ」
「何か変な所がありましたか?」
メリスはやっぱり気が付いていないようだ。
いや、それも当然だろう。
俺だって勘のおかげで見つけられたようなものなのだ、それもかなり高難易度の魔法を使用してようやく見つけられるほどに隠された結界。
その中にあるものを探り、俺の全身から冷汗が滝の様に流れ出す。
「は、ははは、なんでこんな辺鄙な所に……これは亜人兵の部隊、リーダー格は『ゴブリンジェネラル』、指揮のゴブリンリーダー含むハイゴブリンが30、ゴブリンの後衛100、前衛が200の中隊規模。その全てがそれなりの武装をして訓練してやがる……こんなもん、今の俺達だけじゃ到底太刀打ちできねぇ」
やばい、やばい、やばいやばいやばいやばいやばい!!
俺が戦えるなら瞬時に消し炭に変えることも出来るが、今の精神状態では精々倒せても半分が良いところだろう。
この部隊と相対すると考えただけで悪寒が止まらなくなりそうだ。
ハリスに応援を求めなくてはならないだろう、後は自警団……は、役に立たねぇ、メリスは魔力の絶対量が少なすぎて話にならねぇ。
「亜人兵部隊なんて、居ましたか?」
あ、やべぇ……驚いて叫ばれなくて良かった。
もし叫ばれていたらバレていた可能性があった。
「ああ……絶対大声を出さないと約束するなら、話そう」
「はい、お約束します」
「よし。今左に丘っていうか崖というか、何か段差になってるただの岩壁があるだろ?」
「はい」
「あそこに今結界が張られてて、その中にある……恐らく元々はあった洞穴を別の所にある洞窟と入り口を魔法で無理矢理繋げたんだろうな、とんでもなく広い広間の中で山程の武装した魔物が訓練してやがる」
そう話をしたのだが、メリスは唖然としたように俺の顔を見たまま黙り込む。
「とりあえずだな、今の俺達では勝ち目がない。攻めてくる前にこの状況を知れたのは僥倖だろうな。恐らく周辺に高位の魔族が居るはずだからそいつを探し出して討伐すれば……」
「そ、その話は本当なのですか?魔物とか、ま、魔族が居る、とか」
「ああ。頼むから質問は後にしてくれ、今は余計な事してくれるなよ、付いてこい」
「は、はい」
本当に唐突な事だった。
寧ろ唐突で無いことなどこれまでに殆どあるはずがない。
今ここで一体何が起きているのかはわからないが、とんでもなくマズイ状況であることだけは確かであり、早く手を打つ必要があった。
0
お気に入りに追加
28
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
農民の少年は混沌竜と契約しました
アルセクト
ファンタジー
極々普通で特にこれといった長所もない少年は、魔法の存在する世界に住む小さな国の小さな村の小さな家の農家の跡取りとして過ごしていた
少年は15の者が皆行う『従魔召喚の儀』で生活に便利な虹亀を願ったはずがなんの間違えか世界最強の生物『竜』、更にその頂点である『混沌竜』が召喚された
これはそんな極々普通の少年と最強の生物である混沌竜が送るノンビリハチャメチャな物語
【完結】家族にサヨナラ。皆様ゴキゲンヨウ。
くま
恋愛
「すまない、アデライトを愛してしまった」
「ソフィア、私の事許してくれるわよね?」
いきなり婚約破棄をする婚約者と、それが当たり前だと言い張る姉。そしてその事を家族は姉達を責めない。
「病弱なアデライトに譲ってあげなさい」と……
私は昔から家族からは二番目扱いをされていた。いや、二番目どころでもなかった。私だって、兄や姉、妹達のように愛されたかった……だけど、いつも優先されるのは他のキョウダイばかり……我慢ばかりの毎日。
「マカロン家の長男であり次期当主のジェイコブをきちんと、敬い立てなさい」
「はい、お父様、お母様」
「長女のアデライトは体が弱いのですよ。ソフィア、貴女がきちんと長女の代わりに動くのですよ」
「……はい」
「妹のアメリーはまだ幼い。お前は我慢しなさい。下の子を面倒見るのは当然なのだから」
「はい、わかりました」
パーティー、私の誕生日、どれも私だけのなんてなかった。親はいつも私以外のキョウダイばかり、
兄も姉や妹ばかり構ってばかり。姉は病弱だからと言い私に八つ当たりするばかり。妹は我儘放題。
誰も私の言葉を聞いてくれない。
誰も私を見てくれない。
そして婚約者だったオスカー様もその一人だ。病弱な姉を守ってあげたいと婚約破棄してすぐに姉と婚約をした。家族は姉を祝福していた。私に一言も…慰めもせず。
ある日、熱にうなされ誰もお見舞いにきてくれなかった時、前世を思い出す。前世の私は家族と仲良くもしており、色々と明るい性格の持ち主さん。
「……なんか、馬鹿みたいだわ!」
もう、我慢もやめよう!家族の前で良い子になるのはもうやめる!
ふるゆわ設定です。
※家族という呪縛から解き放たれ自分自身を見つめ、好きな事を見つけだすソフィアを応援して下さい!
※ざまあ話とか読むのは好きだけど書くとなると難しいので…読者様が望むような結末に納得いかないかもしれません。🙇♀️でも頑張るます。それでもよければ、どうぞ!
追加文
番外編も現在進行中です。こちらはまた別な主人公です。
捨てられた前世【大賢者】の少年、魔物を食べて世界最強に、そして日本へ
月城 友麻
ファンタジー
辺境伯の三男坊として転生した大賢者は、無能を装ったがために暗黒の森へと捨てられてしまう。次々と魔物に襲われる大賢者だったが、魔物を食べて生き残る。
こうして大賢者は魔物の力を次々と獲得しながら強くなり、最後には暗黒の森の王者、暗黒龍に挑み、手下に従えることに成功した。しかし、この暗黒龍、人化すると人懐っこい銀髪の少女になる。そして、ポーチから出したのはなんとiPhone。明かされる世界の真実に大賢者もビックリ。
そして、ある日、生まれ故郷がスタンピードに襲われる。大賢者は自分を捨てた父に引導を渡し、街の英雄として凱旋を果たすが、それは物語の始まりに過ぎなかった。
太陽系最果ての地で壮絶な戦闘を超え、愛する人を救うために目指したのはなんと日本。
テンプレを超えた壮大なファンタジーが今、始まる。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
お願いだから俺に構わないで下さい
大味貞世氏
ファンタジー
高校2年の9月。
17歳の誕生日に甲殻類アレルギーショックで死去してしまった燻木智哉。
高校1年から始まったハブりイジメが原因で自室に引き籠もるようになっていた彼は。
本来の明るい楽観的な性格を失い、自棄から自滅願望が芽生え。
折角貰った転生のチャンスを不意に捨て去り、転生ではなく自滅を望んだ。
それは出来ないと天使は言い、人間以外の道を示した。
これは転生後の彼の魂が辿る再生の物語。
有り触れた異世界で迎えた新たな第一歩。その姿は一匹の…
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
元ゲーマーのオタクが悪役令嬢? ごめん、そのゲーム全然知らない。とりま異世界ライフは普通に楽しめそうなので、設定無視して自分らしく生きます
みなみ抄花
ファンタジー
前世で死んだ自分は、どうやらやったこともないゲームの悪役令嬢に転生させられたようです。
女子力皆無の私が令嬢なんてそもそもが無理だから、設定無視して自分らしく生きますね。
勝手に転生させたどっかの神さま、ヒロインいじめとか勇者とか物語の盛り上げ役とかほんっと心底どうでも良いんで、そんなことよりチート能力もっとよこしてください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅
あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり?
異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました!
完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ゴミスキルでもたくさん集めればチートになるのかもしれない
兎屋亀吉
ファンタジー
底辺冒険者クロードは転生者である。しかしチートはなにひとつ持たない。だが救いがないわけじゃなかった。その世界にはスキルと呼ばれる力を後天的に手に入れる手段があったのだ。迷宮の宝箱から出るスキルオーブ。それがあればスキル無双できると知ったクロードはチートスキルを手に入れるために、今日も薬草を摘むのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる