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第二章 サラタール王国剣魔術大会
サラタール王国剣魔術大会開会式
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王都に着いてから一日過ぎ、今日はもうサラタール王国剣魔術大会当日。
サラタール王国剣魔術大会の会場は商業区の真ん中にある。
今年の参加者達は俺と英四郎も含めて全員会場に居た。
会場は円形でかなり広い。
その会場の真ん中には百メートル四方もの大きさの舞台がある。
そして現在入り口から入った俺を含めた選手はその舞台に上がり、丁度正面にある国王と后、その他国のお偉いさんがズラリと並ぶ特別席を見上げている。
これから国王様が例年の通り開幕の言葉を述べるのだ。
ちなみにだが会場入りするにあたり、通路の途中にある騎士の甲冑が俺の上に倒れてくる事故はあったものの、それは強化魔法で固くした腕で弾き飛ばしたりしていた。
やはり俺の不幸は未だ健在である。
そんなことはさておき国王様が豪華な椅子から立ち上がった。
「では今年15となる32人の少年少女よ、自らの磨いた力と技を存分に振るいなさい!優勝者には我々が出来うる範囲での望みを叶えよう!」
そう国王が言うと他参加者と観客席から歓声が上がる。
そうそう、サヤと涼音は参加者では無いので観客席の何処かに居るのだが、今はどこに居るのか把握してはいない。
言い終わったあと国王は椅子に座って……俺に口パクしてきた。
「や、り、す、ぎ、る、な、よ……何でだよ」
未だ周囲は騒がしいので呟いた声は誰にも聞こえなかった。
そして会場の左から1人の男が現れて俺も含めた参加者の前に立った。
「えー、それではルール説明をします」
そう言ってその男は空中に光魔法でトーナメント表を作り出す。
「まずこの表の左から順に今現在立っている舞台で試合をしてもらいます。この舞台から落ちる、戦闘不能、降参すると敗北となります。また外部からの手助けなどがなされた場合には失格となります。また過去に気絶も降参も場外もさせずにひたすら相手を痛め付けるということもありましたので審判が続行不能と判断した場合には必ず攻撃を辞めてください」
これは昨日サヤから聞いたルールと同じだ。
「また、今年から新ルールが追加されます」
へぇ、新ルールか。
「昨年は1回戦で実力者がぶつかってしまい、その後の戦闘があまりにも一方的になってしまうという事態が発生しました。よって今年からはそうなった場合は優勝者を除いてトーナメント組み直しで翌日再試合となります」
ああ……確かこれは昨日、サヤが初戦敗退したことを愚痴っていたな。
確か最終的には上の話し合いとかで準優勝となったとか。
それから少しして第1回戦が始まった。
英四郎は5回戦で、自分は1番右端だったので16戦目なので今は会場の通路を通って控え室に居る。
控室でも光魔法で鮮明な映像が流れているので観戦する。
1回戦目は黒野蓮とスルト・レックというやつの戦いだったのだが、開始早々黒野蓮という奴が火魔法の『爆発』で大爆発を引き起こして秒殺していた。
「なぁ英四郎、お前あれ勝てんの?」
「さぁな。当たるとしても準決勝だから今から気にしても仕方ねぇんじゃねえの?」
「ま、そりゃそうか」
確かに今から気にしても仕方がない。
俺も英四郎もまずは1回戦を突破しないことにはまず戦うことはないのだから。
それから戦う組の評価をしていると、すぐに英四郎の番が来た。
「こんなとこで負けんなよ?」
「負けねーよ」
そう言って英四郎は俺に木剣預けてから係員に連れられて舞台へと向かった。
「今回は肉弾戦すんのか。さてどんな試合になんのかな」
サラタール王国剣魔術大会の会場は商業区の真ん中にある。
今年の参加者達は俺と英四郎も含めて全員会場に居た。
会場は円形でかなり広い。
その会場の真ん中には百メートル四方もの大きさの舞台がある。
そして現在入り口から入った俺を含めた選手はその舞台に上がり、丁度正面にある国王と后、その他国のお偉いさんがズラリと並ぶ特別席を見上げている。
これから国王様が例年の通り開幕の言葉を述べるのだ。
ちなみにだが会場入りするにあたり、通路の途中にある騎士の甲冑が俺の上に倒れてくる事故はあったものの、それは強化魔法で固くした腕で弾き飛ばしたりしていた。
やはり俺の不幸は未だ健在である。
そんなことはさておき国王様が豪華な椅子から立ち上がった。
「では今年15となる32人の少年少女よ、自らの磨いた力と技を存分に振るいなさい!優勝者には我々が出来うる範囲での望みを叶えよう!」
そう国王が言うと他参加者と観客席から歓声が上がる。
そうそう、サヤと涼音は参加者では無いので観客席の何処かに居るのだが、今はどこに居るのか把握してはいない。
言い終わったあと国王は椅子に座って……俺に口パクしてきた。
「や、り、す、ぎ、る、な、よ……何でだよ」
未だ周囲は騒がしいので呟いた声は誰にも聞こえなかった。
そして会場の左から1人の男が現れて俺も含めた参加者の前に立った。
「えー、それではルール説明をします」
そう言ってその男は空中に光魔法でトーナメント表を作り出す。
「まずこの表の左から順に今現在立っている舞台で試合をしてもらいます。この舞台から落ちる、戦闘不能、降参すると敗北となります。また外部からの手助けなどがなされた場合には失格となります。また過去に気絶も降参も場外もさせずにひたすら相手を痛め付けるということもありましたので審判が続行不能と判断した場合には必ず攻撃を辞めてください」
これは昨日サヤから聞いたルールと同じだ。
「また、今年から新ルールが追加されます」
へぇ、新ルールか。
「昨年は1回戦で実力者がぶつかってしまい、その後の戦闘があまりにも一方的になってしまうという事態が発生しました。よって今年からはそうなった場合は優勝者を除いてトーナメント組み直しで翌日再試合となります」
ああ……確かこれは昨日、サヤが初戦敗退したことを愚痴っていたな。
確か最終的には上の話し合いとかで準優勝となったとか。
それから少しして第1回戦が始まった。
英四郎は5回戦で、自分は1番右端だったので16戦目なので今は会場の通路を通って控え室に居る。
控室でも光魔法で鮮明な映像が流れているので観戦する。
1回戦目は黒野蓮とスルト・レックというやつの戦いだったのだが、開始早々黒野蓮という奴が火魔法の『爆発』で大爆発を引き起こして秒殺していた。
「なぁ英四郎、お前あれ勝てんの?」
「さぁな。当たるとしても準決勝だから今から気にしても仕方ねぇんじゃねえの?」
「ま、そりゃそうか」
確かに今から気にしても仕方がない。
俺も英四郎もまずは1回戦を突破しないことにはまず戦うことはないのだから。
それから戦う組の評価をしていると、すぐに英四郎の番が来た。
「こんなとこで負けんなよ?」
「負けねーよ」
そう言って英四郎は俺に木剣預けてから係員に連れられて舞台へと向かった。
「今回は肉弾戦すんのか。さてどんな試合になんのかな」
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