【新章突入】ショタたちがいろんなものに襲われる話

のりたまご飯

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第2章 研究所、再び

Part2 見覚えのある天井

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カッ!!

手術室のような広い部屋、真ん中に置かれた一つの大きなベッド。
その上には、Tシャツと半ズボンを着ていた少年が、一人横たわっていた。

大希「あれ…僕なんで…」

気がつけば腕と脚の先、そして付け根は拘束されており、自由に身動きが取れない。
天井にはいくつかの器具が吊り下がっており、正面にはカメラのようなものがある。

大希「…ここって、、、」

その時、部屋の奥の自動ドアから、白衣をまとった人物が部屋に入ってきた。

研究員X「さて…目は覚めたか…な…」

大希「…」

沈黙が流れた。その間およそ5秒。
先に口を開いたのは大希だった。

大希「あの…お久しぶり…です…?」

研究員X「ごめん…なんで大希くんがいるの…?」

大希「え…僕に言われても」

研究員X「いや…だって名簿…あれ…」

研究員Xはどうやら混乱しているようだ。
目の前には拘束された大希が不思議な目で見ていた。

大希「あのー…ぼく、今年もやるんですか…?」

研究員X「…ちょっとだけ待ってもらっていいかな、、あっ、きみ、このこの拘束外して。別室案内しといて」

助手「は、はい…?わかりました。」

そう言って、研究員Xは小走りで部屋の外へと去っていった。

大希「なんなんだろ…」

ーーー

一方その頃、別の室内にて

研究員W「あれれぇ…?」

研究員Wも同じような境地に置かれていた。

広樹「おい…どういうことだよ」

研究員W「広樹くん…だよね?」

広樹「そーだよなんか文句あっか」

研究員W「なんで広樹くんがここに…?」

広樹「気づいたらここにいたんだよ!去年とまるで一緒!」

研究員W「...」

研究員Wが黙り込んで考え始めると、研究員Xが部屋の中に入ってきた。

研究員X「おいW!なんか大希くんがいるんd…、、」

研究員Xが同じく拘束されている広樹の姿を見ると、もう一度言葉を詰まらせた。
研究員Wが顔を振り向かせると、

研究員W「これって…そういうこと…?」

研究員X「そういうことって…まさか」

それからすぐに助手数名が部屋に駆け込んできた。

助手「報告です!拉致した小学生2名が、去年の対象者と完全一致しています!」

二人は真っ青になりながら、顔を見合わせた。

研究員X「と、とりあえず、四人とも拘束解除して。C-12に連れてきて」

助手「…わかりました」

研究員W「どうすんのこれ」

研究員X「どうするにも…なんとかするしかない…とりあえず役員招集して臨時会議。」

研究員W「りょーかいです。他の奴らにも伝えとく。」

そう言って、二人はそそくさと部屋から出て行った。
残された広樹は唖然とした表情を浮かべている。

ーーー

広樹「で、これはどういう状況なんだ」

「C-12」と書かれた部屋の中には、拉致されてきたいつもの四人組が会議机の椅子に並んで座っていた。

大希「二人とも久しぶり~!!」

駿太「大希さんと広樹さんも久しぶり~!!!」

手を繋いでキャッキャと跳ねる二人を横目に、広樹と日向も軽く挨拶をしていた。

日向「えっと、お疲れ様です…?」

広樹「なんか違うような…まあいいか」

駿太「それで…なんでまたこっちに連れてこられてるんですか???」

広樹「オレが聞きてえよ」

日向「なんでまたこんなところに…」

大希「また気持ちいいことできるのかな~」

ニヤニヤしている大希に広樹が思わず頭をコツンと叩く。

駿太「一応助手の人からこっちで待っとけって言われて、もうかれこれ30分ぐらいですよ」

広樹「さっき臨時の役員集会をするとかなんとか言ってた気がするけど」

駿太「えー絶対長くなるやつじゃないですか~」

大希「それで僕たちはどうなるのかな…また1ヶ月監禁?」

広樹「それはまあ…ないだろ、、多分」

日向「その可能性がないとは…」

駿太「えー、今日からひーくんといっぱい楽しむつもりだったのに~」

日向「ふえっ、ちちょっと駿太ぁ!」

日向は思わず赤面する。

大希「二人のラブラブ度合いもここまできたら病気だね」

広樹「もう助からんだろ」

日向「ちょ、ちょっと!ちがいますって!!」

駿太「何が違うの~?ひーくん?」

日向「ぐぬぬぬう」

その時、部屋のドアがガラガラと開き、研究員XとWの二人に加えて、研究員Oが入ってきた。
会議机を挟んだ逆側の椅子に腰がけると、まずは研究員Oがパソコンを開き、記録を取る姿勢に入った。
少しの沈黙の後、一番最初に口を開いたのは研究員Xだった。

研究員X「えー、まずはこの場を借りて、皆様に謝罪をさせていただきたいと思います。大変申し訳ございませんでした。」

そういうと、研究員XとWが立ち上がって頭を下げた。
四人は唐突な謝罪に固まってしまったようだ。

研究員X「今回の経緯について話させていただきます。事の発端は去年の12月…」

研究員Xが長々と語り始めようとしたため、駿太がそれを遮った。

駿太「ちょっと待ってください」

研究員X「...」

駿太「そんな堅苦しいのは大丈夫なので、なんで僕たちがここに連れてこられたのか、説明してもらえますか」

研究員X「それは…えっと」

研究員Xが黙り込むと、研究員Wが話し出した。

研究員W「簡単に説明すると、、実は…今年の対象者の名簿を、去年のと取り間違えて、そのまま誰も気づかずに…っていうわけ」

四人は少しの沈黙を置いてから、盛大に笑い始めた。

駿太「政府機関なのにwww取り間違えってえwww」

大希「絶対おかしいじゃんww」

研究員X「ご、ごほんっ!とりあえず、そういうことにはなってしまいました。これから四人は拉致される前の場所まで送るから、それでいいかな?」

広樹「ちゃんと戻してもらえるんだ…。ならいいか。」

日向「間違いなんて誰にでもありますよ!気にしないで大丈夫です」

大希「なーんだ。間違いかぁ」

駿太「…」

研究員X「じゃあ、四人ともこっちかr」

駿太「ちょっと待ったあ!!!」

続く


=天の声=
久しぶりの研究所ですよ!!!
えっちなシーンはもう少しだけお待ちくださいね~
いづれ書きますよ!もちろん!!!
ではでは
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