145 / 196
【第二部】第1章 中学生と新学期
Part4 文芸部
しおりを挟む
一方の大希はというと、文芸部の部室の中に入っていた。
???「ようこそ文芸部へ。じゃあ、中一の三人に自己紹介、してもらえるかな?。じゃあまずは左の君から」
大希「あっ、はい…。小川大希といいます。よろしくお願いします。」
急に指名されたことによって驚いた大希が少し早口で自己紹介を済ます。
文芸部の部室には、中三の部員が2名、中二が1名、中一が大希を含めた3名と、人数こそは少ないものの、本棚に入っている本の数は圧倒的な量がある。
他の二人も自己紹介を終えたところで、上級生の一人が話し始める。
???「うん。ありがとう。俺は大島。もう一人の中三が淡路、中二が木場。去年までは俺とこいつらの三人しかいなかったから、入部してくれるのはだいぶありがたい。」
大島は落ち着いた雰囲気の、まさに頼れる先輩といったところか。容姿端麗、スタイルも抜群だ。
大島「基本的には放課後に本を読んだり、おすすめの本を紹介しあったりすることを目的に活動している部にはなるね。毎日出席しなくても、週一のミーティングに来てさえもらえれば、ここにある本は学校でも家でも読み放題。気になったやつがあれば僕にいってくれるとなんでもいいよ。あと、談笑も、本を読んでる人の邪魔じゃなければぜんぜんオッケー。んじゃ、あんまり長話もなんだから、とりあえず本選んで行ったら?質問ある人は僕に聞いてくれればいいから。」
大島はそういうと、机の上に置かれたしおりの挟まれた本を手に取り、パイプ椅子に背中を預けて再び読み始めた。
あっけに取られる新入生3名は、少し埃の被った本棚へと寄り、気になった本を手に取ったりしているようだ。
大希も、自分が読んでいるミステリーシリーズの一冊を見つけたので、本棚から手に取り机の前に置かれたパイプ椅子に腰を下ろす。
しばらく読み入っていると、隣に座っていたもう一人の新入生が大希に話しかけてきた。
???「ねえ、君も教授シリーズ好きなの?」
大希「えっ、、あっ、うん、、結構読んでる方…かな」
???「へ~!僕も結構好きなんだ~。今4巻まで読んでるんだけどね。」
大希「そうなんだ!僕も今4巻目読んでるとこ」
???「おお~それは奇遇だね。これをきっかけにさ、僕たちお友達にならない?」
大希「全然いいよ。本郷くん、だっけ?」
本郷「そうそう。本郷優希。ゆーきでいいよ~」
大希は急に現れた同じ趣味を持つ同級生に少しついていけない感を出していきつつも、仲良くなっていた。
ーーー
大希「2巻の終わりにさ、教授が真相に追いつく場面、めっちゃドキドキしなかった!?」
本郷「わかる!!めっちゃしたよね~!あそこ結構僕のお気に入りなんだよね」
大希「え~嬉しい~!やっぱりゆーきくんとは気があうんだね!」
部活が終わる時間になり、部室を出てからも談笑を続けていた二人は、すでに下の名前で呼び合うほどの仲になっていた。
大希は手に持っていた本をカバンの中に入れると、広樹と約束していた場所まで向かうことにした。
大希「じゃ、このあと友達と待ち合わせだから、」
本郷「え~、一緒に帰れるかと思ったのに」
大希「ごめんね~…先に約束してたんだ。明日、また一緒に話そっ!」
本郷「りょ~かい。じゃまた明日ね!大希~」
大希「またね~」
ニコニコ笑顔で手を振る本郷を見送りながら、大希は新しい友達がでて幸せな気持ちになっていた。
大希(友達ができるっていいなぁ…えへへ)
5分もしないうちに、広樹も待ち合わせ場所にやってきた。
広樹「大希お待たせ」
大希「ひろちゃん4分遅刻~」
広樹「本読んでるんだ。さすが文芸部だな」
大希「今日入ったばっかなんだからそのセリフはまだ使えないよ~。」
広樹「んじゃ、帰ろーぜ。」
大希「うんっ!」
大希が本をしまうと、二人は夕日へと沈む太陽を横目に家路へとついた。
続く
=天の声=
正直に言います。
大希くんを何部に入れるかはかなり迷いました。
これからのストーリーの発展もある上に、色々設定を詰めなきゃいけないので...。
とりあえず文芸部ってことになりました。
長●と一緒だね!●門かわいいよね!
眼鏡つけてない方がドストライk殴)
まあ今後の状況の変化もお楽しみに、ということで。
おそらくこれが今年最後の更新です!
みなさま良いお年を~
そして2024年もどうぞ、よろしくお願いしますっ!
ではでは
???「ようこそ文芸部へ。じゃあ、中一の三人に自己紹介、してもらえるかな?。じゃあまずは左の君から」
大希「あっ、はい…。小川大希といいます。よろしくお願いします。」
急に指名されたことによって驚いた大希が少し早口で自己紹介を済ます。
文芸部の部室には、中三の部員が2名、中二が1名、中一が大希を含めた3名と、人数こそは少ないものの、本棚に入っている本の数は圧倒的な量がある。
他の二人も自己紹介を終えたところで、上級生の一人が話し始める。
???「うん。ありがとう。俺は大島。もう一人の中三が淡路、中二が木場。去年までは俺とこいつらの三人しかいなかったから、入部してくれるのはだいぶありがたい。」
大島は落ち着いた雰囲気の、まさに頼れる先輩といったところか。容姿端麗、スタイルも抜群だ。
大島「基本的には放課後に本を読んだり、おすすめの本を紹介しあったりすることを目的に活動している部にはなるね。毎日出席しなくても、週一のミーティングに来てさえもらえれば、ここにある本は学校でも家でも読み放題。気になったやつがあれば僕にいってくれるとなんでもいいよ。あと、談笑も、本を読んでる人の邪魔じゃなければぜんぜんオッケー。んじゃ、あんまり長話もなんだから、とりあえず本選んで行ったら?質問ある人は僕に聞いてくれればいいから。」
大島はそういうと、机の上に置かれたしおりの挟まれた本を手に取り、パイプ椅子に背中を預けて再び読み始めた。
あっけに取られる新入生3名は、少し埃の被った本棚へと寄り、気になった本を手に取ったりしているようだ。
大希も、自分が読んでいるミステリーシリーズの一冊を見つけたので、本棚から手に取り机の前に置かれたパイプ椅子に腰を下ろす。
しばらく読み入っていると、隣に座っていたもう一人の新入生が大希に話しかけてきた。
???「ねえ、君も教授シリーズ好きなの?」
大希「えっ、、あっ、うん、、結構読んでる方…かな」
???「へ~!僕も結構好きなんだ~。今4巻まで読んでるんだけどね。」
大希「そうなんだ!僕も今4巻目読んでるとこ」
???「おお~それは奇遇だね。これをきっかけにさ、僕たちお友達にならない?」
大希「全然いいよ。本郷くん、だっけ?」
本郷「そうそう。本郷優希。ゆーきでいいよ~」
大希は急に現れた同じ趣味を持つ同級生に少しついていけない感を出していきつつも、仲良くなっていた。
ーーー
大希「2巻の終わりにさ、教授が真相に追いつく場面、めっちゃドキドキしなかった!?」
本郷「わかる!!めっちゃしたよね~!あそこ結構僕のお気に入りなんだよね」
大希「え~嬉しい~!やっぱりゆーきくんとは気があうんだね!」
部活が終わる時間になり、部室を出てからも談笑を続けていた二人は、すでに下の名前で呼び合うほどの仲になっていた。
大希は手に持っていた本をカバンの中に入れると、広樹と約束していた場所まで向かうことにした。
大希「じゃ、このあと友達と待ち合わせだから、」
本郷「え~、一緒に帰れるかと思ったのに」
大希「ごめんね~…先に約束してたんだ。明日、また一緒に話そっ!」
本郷「りょ~かい。じゃまた明日ね!大希~」
大希「またね~」
ニコニコ笑顔で手を振る本郷を見送りながら、大希は新しい友達がでて幸せな気持ちになっていた。
大希(友達ができるっていいなぁ…えへへ)
5分もしないうちに、広樹も待ち合わせ場所にやってきた。
広樹「大希お待たせ」
大希「ひろちゃん4分遅刻~」
広樹「本読んでるんだ。さすが文芸部だな」
大希「今日入ったばっかなんだからそのセリフはまだ使えないよ~。」
広樹「んじゃ、帰ろーぜ。」
大希「うんっ!」
大希が本をしまうと、二人は夕日へと沈む太陽を横目に家路へとついた。
続く
=天の声=
正直に言います。
大希くんを何部に入れるかはかなり迷いました。
これからのストーリーの発展もある上に、色々設定を詰めなきゃいけないので...。
とりあえず文芸部ってことになりました。
長●と一緒だね!●門かわいいよね!
眼鏡つけてない方がドストライk殴)
まあ今後の状況の変化もお楽しみに、ということで。
おそらくこれが今年最後の更新です!
みなさま良いお年を~
そして2024年もどうぞ、よろしくお願いしますっ!
ではでは
0
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる