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【第二部】第1章 中学生と新学期
Part1 春先の桜
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あの夏、あの出来事から、もう半年が経つ。
ーーー
「新一年生、入場」
アナウンスとともに、白い学生シャツを着た生徒たちが、中学校の体育館へと入ってくる。
レッドカーペットのような花道を一歩ずつ、まだまだ大きくて長いズボンを足に通して入ってくる。
周りには保護者が席に座り、ビデオカメラを持つもの、スマートフォンを持つもの、ハンカチで目元を抑えながら涙するもの。人それぞれの気持ちが、ここに集まっている。
「皆さん、ご入学おめでとうございます。えー中学校というのは…」
壇上では、てっぺんの毛がすっかり抜け落ちた校長が、中学校の理念について語っている。
生徒の中には、心して聞くもの、緊張して体がガチガチなもの、春休みが抜けずに眠そうにしているもの。
一人一人、それぞれの反応がある。それが入学式。
新たな環境、新たな生活。
その全てが、ここから始まるのだ。
ーーー
研究員X「えーでは、第二百五回、定例会議を始めます。よろしくお願いします。」
職員一同、頭を下げる。
ここは、どこかに存在する研究所。その会議室に、研究員一同が集っている。
研究員X「新年度が始まりましたので、今年度の大体の予定を説明させていただきます。」
研究員Xが立ち上がると、プロジェクターに照らされた幕に手を添えながら、スケジュールの発表を行っていく。
研究員X「昨年度は、年度別ノルマを無事に達成することができました。今年度も同じようにこの数値でのノルマを目指していきたいと思います。まず、新設備の配置について…」
いくつかの新設備が配備されること、そして助手の追加、研究員の役割分担について、スライドにそって説明する。
研究員X「今年の夏休みにおける、研究対象観察期間についてですが、今年も去年と同じく、対象は4人とします。名簿は皆さんの手元にあるかと思います。詳細につきましては、7月に行われる拉致前会議について、説明させていただきます。」
研究員W「はい質問」
研究員X「どうぞ」
研究員W「去年のノルマ達成の大きな要因として、研究対象同士の関係性の良好が一番に挙げられるというのは、昨年度の定例会議でもたびたび議題に挙がりましたが、もし今年の拉致対象は去年のようにはならないという場合はどういった対応を取られるおつもりでしょうか。」
研究員X「確かに去年は例外の事態が発生しておりました。研究対象の間の仲の良さが、搾精効率の増加に影響するという数値が確認されたため、今年はランダムの選定ではなく、”特定対象選定”という方針を使用します。上層部からも、研究結果の実績から承認を得ております。そのため、今年は去年以上の効率が予想できるという結果に至っております。」
研究員Xが書類から目を離すと、研究員Wも椅子に座り直す。
研究員X「他に対象の選定について疑問のある方はいらっしゃいますでしょうか。」
しばらく周囲を見渡したが、誰も挙手はしない。
研究員X「では、次の議題に移ります。研究室S-1の…」
ーーー
大希「ひろちゃんっ!!」
広樹「たいき…」
新たな教室で再開した二人は、幼馴染であり、恋人でもある、小川大希、そして流山広樹である。
1年3組に組み分けされた二人は、同じクラスでいたことを大変嬉しく思っているようだ。
先生「はい注目。では今日は手紙と教材を配り、解散とします。来週月曜日は通常登校となりますので、みなさん時間割通りに準備をお願いします。はい前から回して~」
女性の担任の先生が、数枚の手紙を順番に前から配っていく。
半日授業が早くも終わり、いつものように並んで帰宅をする二人。
大希「僕たちも中学生だね」
広樹「そうだよなぁ…時間の流れってほんと早い。」
大希「お互い大きくなっても一緒だからね?」
広樹「そりゃあもちろん。一生大切にするから」
広樹にそのような言葉をかけられ、大希は頬を赤める。
大希「それで…今日家には誰かいる…?」
広樹「お母さんさっき入学式きてたけど、その分仕事があるから多分遅くなると思う。」
大希「…じゃあ、初中学生えっち、、しよ…?」
耳元で大希がささやくので、広樹も思わず顔が赤くなる。
広樹「初中学生…って…、、もう…」
大希「だめ…?」
広樹「ダメなわけないけどな…昨日も、最後の小学生えっちとか言って、三回ぐらいしたじゃん…」
大希「いいじゃん~!減るもんじゃないんだしさ」
広樹「せいしは減ってるだろ」
大希「作られるからいいんですー!」
広樹「はいはい…。ってか、せいしっていうと、思い出すよな」
大希「…そうだね。もうちょっとで1年じゃない?」
広樹「夏休み前だったからな。もうちょっとだな。」
大希「駿太くんたち、元気にしてるかな」
広樹「あいつらも新6年生で忙しくしてるだろ。」
大希「まさか研究員さんたちが、いつの間にか在籍の手続きまでしてたとはね」
広樹「法律ガン無視だな…ほんと。」
大希「…もし、また行けるってなったら…、ひろちゃんはいくの…?」
広樹「…大希が一緒だったらな。」
大希「…えへへ」
そんなたわいもない話をしているうちに、二人は広樹の家の前に着いた。
大希「早く鍵開けてよ…」
広樹「ちょっとまってろって」
鍵をガチャン、ガチャン、と開けると、取手を引っ張り、二人が中へと入る。
ドアが再び閉まると、二人はおもむろに服を脱ぎ始めたのであった。
大希「ひろちゃん大好き」
広樹「俺も大好きだよ。」
そう言い残し、そのままベッドへと去っていく二人なのであった。
続く
=天の声=
こんにちわあああああああ
のりたま~でえええっっす!!
初めましての方は...おそらくいないかと思いますが、改めて自己紹介。
作者の「のりたまご飯」と申します。
物語の最後に一言(大嘘)を言う天の声を担当させていただきます。
読みたくない人は右下の「次の話へ」をそのままクリックしてください~
前シーズン完結からはや半年...。
そろそろこのメンバーたちにも会いたくなってきたので帰ってきました。
と言うわけで皆様お待たせしました!シーズン2突入です!!!
新キャラも続々登場!「研究所、再び」とは一体!?
さらに面白く、さらにエロく進化する、
【ショタたちがいろんなものに襲われる】
をぜひお楽しみくださいぃっ...!
ではではっっ
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「新一年生、入場」
アナウンスとともに、白い学生シャツを着た生徒たちが、中学校の体育館へと入ってくる。
レッドカーペットのような花道を一歩ずつ、まだまだ大きくて長いズボンを足に通して入ってくる。
周りには保護者が席に座り、ビデオカメラを持つもの、スマートフォンを持つもの、ハンカチで目元を抑えながら涙するもの。人それぞれの気持ちが、ここに集まっている。
「皆さん、ご入学おめでとうございます。えー中学校というのは…」
壇上では、てっぺんの毛がすっかり抜け落ちた校長が、中学校の理念について語っている。
生徒の中には、心して聞くもの、緊張して体がガチガチなもの、春休みが抜けずに眠そうにしているもの。
一人一人、それぞれの反応がある。それが入学式。
新たな環境、新たな生活。
その全てが、ここから始まるのだ。
ーーー
研究員X「えーでは、第二百五回、定例会議を始めます。よろしくお願いします。」
職員一同、頭を下げる。
ここは、どこかに存在する研究所。その会議室に、研究員一同が集っている。
研究員X「新年度が始まりましたので、今年度の大体の予定を説明させていただきます。」
研究員Xが立ち上がると、プロジェクターに照らされた幕に手を添えながら、スケジュールの発表を行っていく。
研究員X「昨年度は、年度別ノルマを無事に達成することができました。今年度も同じようにこの数値でのノルマを目指していきたいと思います。まず、新設備の配置について…」
いくつかの新設備が配備されること、そして助手の追加、研究員の役割分担について、スライドにそって説明する。
研究員X「今年の夏休みにおける、研究対象観察期間についてですが、今年も去年と同じく、対象は4人とします。名簿は皆さんの手元にあるかと思います。詳細につきましては、7月に行われる拉致前会議について、説明させていただきます。」
研究員W「はい質問」
研究員X「どうぞ」
研究員W「去年のノルマ達成の大きな要因として、研究対象同士の関係性の良好が一番に挙げられるというのは、昨年度の定例会議でもたびたび議題に挙がりましたが、もし今年の拉致対象は去年のようにはならないという場合はどういった対応を取られるおつもりでしょうか。」
研究員X「確かに去年は例外の事態が発生しておりました。研究対象の間の仲の良さが、搾精効率の増加に影響するという数値が確認されたため、今年はランダムの選定ではなく、”特定対象選定”という方針を使用します。上層部からも、研究結果の実績から承認を得ております。そのため、今年は去年以上の効率が予想できるという結果に至っております。」
研究員Xが書類から目を離すと、研究員Wも椅子に座り直す。
研究員X「他に対象の選定について疑問のある方はいらっしゃいますでしょうか。」
しばらく周囲を見渡したが、誰も挙手はしない。
研究員X「では、次の議題に移ります。研究室S-1の…」
ーーー
大希「ひろちゃんっ!!」
広樹「たいき…」
新たな教室で再開した二人は、幼馴染であり、恋人でもある、小川大希、そして流山広樹である。
1年3組に組み分けされた二人は、同じクラスでいたことを大変嬉しく思っているようだ。
先生「はい注目。では今日は手紙と教材を配り、解散とします。来週月曜日は通常登校となりますので、みなさん時間割通りに準備をお願いします。はい前から回して~」
女性の担任の先生が、数枚の手紙を順番に前から配っていく。
半日授業が早くも終わり、いつものように並んで帰宅をする二人。
大希「僕たちも中学生だね」
広樹「そうだよなぁ…時間の流れってほんと早い。」
大希「お互い大きくなっても一緒だからね?」
広樹「そりゃあもちろん。一生大切にするから」
広樹にそのような言葉をかけられ、大希は頬を赤める。
大希「それで…今日家には誰かいる…?」
広樹「お母さんさっき入学式きてたけど、その分仕事があるから多分遅くなると思う。」
大希「…じゃあ、初中学生えっち、、しよ…?」
耳元で大希がささやくので、広樹も思わず顔が赤くなる。
広樹「初中学生…って…、、もう…」
大希「だめ…?」
広樹「ダメなわけないけどな…昨日も、最後の小学生えっちとか言って、三回ぐらいしたじゃん…」
大希「いいじゃん~!減るもんじゃないんだしさ」
広樹「せいしは減ってるだろ」
大希「作られるからいいんですー!」
広樹「はいはい…。ってか、せいしっていうと、思い出すよな」
大希「…そうだね。もうちょっとで1年じゃない?」
広樹「夏休み前だったからな。もうちょっとだな。」
大希「駿太くんたち、元気にしてるかな」
広樹「あいつらも新6年生で忙しくしてるだろ。」
大希「まさか研究員さんたちが、いつの間にか在籍の手続きまでしてたとはね」
広樹「法律ガン無視だな…ほんと。」
大希「…もし、また行けるってなったら…、ひろちゃんはいくの…?」
広樹「…大希が一緒だったらな。」
大希「…えへへ」
そんなたわいもない話をしているうちに、二人は広樹の家の前に着いた。
大希「早く鍵開けてよ…」
広樹「ちょっとまってろって」
鍵をガチャン、ガチャン、と開けると、取手を引っ張り、二人が中へと入る。
ドアが再び閉まると、二人はおもむろに服を脱ぎ始めたのであった。
大希「ひろちゃん大好き」
広樹「俺も大好きだよ。」
そう言い残し、そのままベッドへと去っていく二人なのであった。
続く
=天の声=
こんにちわあああああああ
のりたま~でえええっっす!!
初めましての方は...おそらくいないかと思いますが、改めて自己紹介。
作者の「のりたまご飯」と申します。
物語の最後に一言(大嘘)を言う天の声を担当させていただきます。
読みたくない人は右下の「次の話へ」をそのままクリックしてください~
前シーズン完結からはや半年...。
そろそろこのメンバーたちにも会いたくなってきたので帰ってきました。
と言うわけで皆様お待たせしました!シーズン2突入です!!!
新キャラも続々登場!「研究所、再び」とは一体!?
さらに面白く、さらにエロく進化する、
【ショタたちがいろんなものに襲われる】
をぜひお楽しみくださいぃっ...!
ではではっっ
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