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BL系SS

射精が一般化した世界 その3

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「秋斗~!」

「おっ、きたきた。おせーぞ」

「ごめんごめん…電車乗り遅れちゃってw」

「もう…そろそろいくぞ~」

卒業式を迎え、春休みに入った二人は、少し離れたショッピングモールに遊びにきていた。

「これとかいいんじゃね~?」

「おお~。なんかすごい…なんていうか…うん()」

「なんだよその反応…」

「僕あんま服とかわかんないし…」

そういう遥陽は英語の柄が入ったTシャツに薄手のジャンパー、そして長ズボンだった。
逆に秋斗はファッションに力を入れており、今時の要素を取り入れたジャケットと、ベルトを閉めた長めの半ズボンだった。
しかし半ズボンが逆効果となり、より子供っぽく見られていたことは明らかである。

「はぁ…ご飯も食べたし、服も全部高いし、ゆーて面白くないな…」

「ゲームセンター行こうよ!あっちならまだ遊べる場所あるじゃん」

「おっそうだな!いこいこ」

と言うわけで二人はゲームセンターに移動し、さまざまなアトラクションやゲームで1時間ほど満喫したところで、遥陽が照史に話しかける。

「あのさ…秋斗、、」

「ん?」

「なんか…ムラムラしてきちゃった。」

「まじ?んー、とりあえずひと段落ついたから、トイレ行こうぜ」

「僕、こう言うところの使うの初めてなんだけど…教えてくれない?」

「えっ使ったことないの!?お父さんとかに教えてもらえないん!?」

「いやそもそもショッピングモールに行くのが少なくて…お願い!」

「わかったよ~。確かトイレは…あっ、あったあった」

男と女のマークの隣に、人が横に太い棒とくっついているマークが表示されている看板があった。
搾精器があると言うことだ。

二人はそこに入ると、男子トイレの中へと入り、小便器と個室が並んである部屋を通り過ぎると、ヴーーーと機械音がなるスペースに入った。
中には40代のサラリーマンや、8歳ぐらいの子供の数名が使用しており、半数以上の搾精器は空いていた。

「ほらこっち。」

「あっ、うん…」

それぞれのブースと隣のブースにはモザイクがかかった透明なガラスで仕切られており、その壁の中に、高さが調節できる長い筒が設置してある。
そして壁の中にタブレット端末が嵌め込まれており、そこには何かが表示されていた。

「ほらっ、まず俺の見てろ、」

そう秋斗が言うと、自分のベルトをほどき、ズボンとパンツを下に下げた。
性器はまだ勃起していないようだ。

「俺まだ完全にムラムラはしないけど、とりあえず勃起からさせるか…」

秋斗はまずタブレット端末で「メニュー」と書かれているページから、「勃起~射精」をタップする。
すると機械が動き出し、数秒ほどすると、タブレット端末に「性器を挿入してください」と表示された。

「こうやって…ちんこを中に入れると…」

秋斗は腰を前に寄せ、自分の性器を筒の中に入れると、そのまま器具は音を立てて動き出した。

「っあぁ…」

どうやら機械は既に動いているようで、秋斗はだんだんと顔を赤らめて息を荒くする。

「今何されてるの…?」

「ちんこを…ぬるぬるしたやつが擦ってる…はあっ、」

「気持ちいい?」

「うん…」

思わず腰をくねらせるほどの快感は、遥陽には少し理解ができなかったものの、相当な気持ちよさが存在するのだろうとは悟った。

「あっ、もうっ、出るっ、」

ビクッ、ビクッ、ビクビクッ、、

秋斗の体が数回震えると、タブレット端末からは射精した精液の量などが記録されていた。

「潮吹きも完了しますか?」

と表示されたが、秋斗は”NO”を洗濯する。
数回音を立てて機械が作動すると、秋斗は自分の性器を筒の中から抜き取った。

「お疲れ様でした」
とタブレット端末に表示されると、通常のメニューの画面に戻った。

「はぁ…はぁ…こんな感じ…だよ…」

「すごい…僕も早くやりたいな…」

「お前もう勃起し切ってんじゃん。じゃあ、これをこうして…」

秋斗がタブレット端末のメニューを「簡易射精」
にセットすると、画面に「性器を挿入してください」と出る。

「ほら、ちんこ中に入れろよ」

「う、うん…」

一回意気込むと、遥陽は自分の大きく硬くなった性器を筒の中に奥まで挿入した。
数秒間ほどすると、中で謎の力により性器が固定され、タブレット端末に「搾精をしています」と表示され、機械が動き出す。

「あっ、ああぁぁあっ、何これっ、中動いてぇっ、」

筒状の機械は、中で潤滑油を放出し、ねばねばになった性器を、ゴム製の筒が上下し刺激すると言う単純な構造であった。
現在の技術で言うと、自動で動くオナホール、とでもいえば良いだろうか。

ゴム製の筒の内部は柔らかく熱を持っており、まるで本物の性行為のような感触が感じ取られる。

「もうっ、だめっ、でちゃぁっ、んっ、、、」

ピュルルル!ピューーっ!!

まだ精通したてなのでまだ精液の量は少なめだが、遥陽は人間の作った機械の中で絶頂に達してしまった。
タブレットには、「射精時間:42秒、精液量:1.3ml…」と細かい数値を表示していた。

先ほどと同じように、タブレットに
「潮吹きを完了させますか」
と言う表示が出る。

「はぁ…はぁ…何…?これ何すればいいの…?」

「潮吹きだよ。オナニーした後にまた出るやつ」

「何それ…?」

「知らねえの!?じゃあ試してみるか?」

「…うん。」

秋斗が代わりにボタンを操作し、”YES”を押すと、強さの選択画面が表示され、秋斗は6をタップした。

「搾潮中です」

と表示されると、今度は機械の中に挿入された遥陽の性器の先端に当たる部分が動き、
勃起していても剥けきれない皮を全て雁首の下まで下げる。次に亀頭を覆っていた部分が外れ、冷たい空気が当たったかと思うと、今度は柔らかいブラシのようなものが当たった。
すると亀頭に当たっているブラシがゆっくり回転し始め、それに伴ってゴム製の管の上下も再び始まった。

「えっ、ちょっ、先っぽっ、んあぁああっ、」

大きな喘ぎ声をトイレ全体に響き渡らせると、遥陽の体は全体的にビクビクと震え始めた。
息はだんだん荒さを増しいていく。

「搾潮中 56%」

とパーセンテージがどんどん上昇していくたびに、遥日は声をあげる。

「何これぇっ、何ぃっ、なぁっ、んあぁああああっ、っっ、あ、なんか、っ、精子じゃないもの、っ、出ちゃうううっっっ!」

ここが公共の場であることも忘れ、堂々と自分の体に起こっている事を解説していくと、ついにパーセンテージが90にまで達した。

「あっ、くるっ、いやぁっ、ああぁぁぁっっっ」

ぷしゃああっっ!プシュっ、しゃあぁっ、ぷしゃぁあぁぁ!!!

遥陽の性器の先端から、白く透明な液体が機械の中で放出される。
同時にタブレット端末でも精液と同じように数値が表示されていく。

秋斗「おっ、吹いた吹いた」

肩で息をしながら、遥陽は自分の身に起こったことを整理しきれないまま、機械の中で性器は水で流され、ドライヤーで吹かれる。すると謎の力による拘束は解け、まだ少し大きい性器が出てきた。

「お疲れ~。気持ちよかったでしょ?」

「すごい…めっちゃ気持ちよかった…」

「次からはこうやって自分でやるんだぞ!」

「はぁ…わかった…」

こうやって遥陽の初機械オナニーは幕を閉じたのであった。

ちなみに、ショッピングモールでできる搾精は主に5つ、
「勃起~射精」 勃起していない性器を強制的にぼっきさせ、そのまま搾精をする。
「簡易射精」通常の搾精。1分ほどで完了する。
「ストロング」通常の搾精よりもスピードと強度を早めたコース。時間は変わらない。
「爆速」20秒ほどで射精が完了する。急いでいるときにおすすめ。
「吸引」尿道から精液を吸引する搾精。スピードが遅く、痛みも発生するが、快感が一番強い。2分ほどかかる。

そしてこれらのメニューで搾精をすると、その後に潮吹きのオプションをするかどうかが問われ、する場合はYESを選択すると、自動的に潮吹きまですることが可能になる。

終わり(続くかも)


=天の声=
はい。
こういう機能があればいいんですけどねw
この世界に転生したいな...
でも童貞卒業が機械っていうのもなぁ...
皆さんはどちらがいいですか???
ではでは
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