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第1章 移住
モノレールに揺られて
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『05 ゆいレール 壺川駅』
大きな駅の下に道路が通っていて、その上にレールがある。
反対側を見ると、レールが川の上を通り、もう一つの駅繋がっていた。
そこからゆっくりとモノレールがこちら側にやってくると、駅に入線し、そこで止まる。
時間はたくさんあるんだから焦らない!
まずは階段を登って改札のある階までいくと、路線図と料金が書いてある図の下に、よく見る券売機がおいてあった。
一日のり放題きっぷがあったので、子供料金で安く購入する。
切符の買い方はもちろん、東京でいっぱいやってきたからスムーズにできた。
すると小さな切符とは違う、「1日券」と印刷された大きな切符が出てきた。
その切符を持って改札にいくと、
「あれっ…」
切符を入れる穴がない代わりに、QRコードリーダーがそこにはあった。
東京とは全く違う…切符を見てみると、同じようなQRコードが書いてあったので、
そのコードをリーダーにかざしてみる…
ぴよぴよ!
ぱたっ
子供料金を意味するひよこの鳴き声とともに、赤い扉があいた。
ゆいレールはQRコードで入れるんだ~と感心しながら、改札内に入っていく。
改札の謎が解けたのはいいものの、僕は第二の謎に直面した。
「那覇空港行きとっ…てだこ浦西行き…!?」
1番線と2番線が同じホームじゃなくて向かい合わせになった二つのホームがある駅を「相対式ホームの駅」という。
そういう駅は改札階で既にどのホームに行くかのエスカレーターが分かれるため、そこで決断をしなければいけない。
那覇空港に行ってから戻ってくるのもいいけど…
てだこで先にトンネルも通りたいいい…
どちらに行くか悩んでいると
「~♪ 2番線の電車が、旭橋駅を発車しました。」
2番線の方からアナウンスが聞こえてきた。
「よしっ!」
覚悟を決めた僕は2番線へと通じるエスカレーターに飛び乗った。
まずは那覇空港に行ってこよう!
「~♪まもなく、2番線に、那覇空港方面行きのの電車が参ります。危ないですから、柵から離れてお待ちください」
男の人のアナウンスが聞こえてくると、ホームの左側から赤い帯をまとった白と灰色の車体が2両で滑り込んできた。
モノレールなので鉄道のようなブレーキ音は聞こえなく、静かにシューという音とともにホームに入る。
先頭にはロゴマークと「ゆいレール」の文字が書いてあり、丸い運転席には、青い制服を着たお兄さんが運転している。
モノレールが完全に停止すると、モノレールのドアが開き、それに合わせてホームのホームドアも開く。
先頭車からお兄さんが顔を出して乗る人を確認する。僕も遅れずに車内に入る。
すると発車メロディーが流れ、それが終わるとドアが閉まった。
車内は全体的に明るい配色が使われており、車両の両端には進行方向を向いてシートが1列、そしてその先からは運転席が見える。
ゆいレールはワンマン運転で、運転手のお兄さんだけが乗っている。
ドアを閉め、動き始めたゆいレールは、コンクリートのレールの上をゆっくり動きはじめ、どんどんと加速していく。
大きな川にかかった2本のレールは、同じくコンクリートでできた橋脚に支えられており、次の奥武山公園駅へと向かう。
~~~♪
川に差し掛かった頃、すぐに車内メロディーがなった。
沖縄の民族音楽が駅の到着メロディーに使われているのである。
「まもなく、奥武山公園駅につきます。お出口は、右側です。Now arriving…」
日本語と英語の放送がされた後、電車は奥武山公園駅に到着。
隣に大きなドームと、運動公園がある。
数人ほど降りると、また駅構内でメロディーが流れ、ドアが閉まってモノレールが走り出す。
続く
=専門用語解説=
・ゆいレールのメロディ
沖縄都市モノレール、通称ゆいレールでは、各駅に到着する際にさまざまな音楽が流れます。
地元の民族音楽をアレンジしたもので、聞けば南国気分になれます。
大きな駅の下に道路が通っていて、その上にレールがある。
反対側を見ると、レールが川の上を通り、もう一つの駅繋がっていた。
そこからゆっくりとモノレールがこちら側にやってくると、駅に入線し、そこで止まる。
時間はたくさんあるんだから焦らない!
まずは階段を登って改札のある階までいくと、路線図と料金が書いてある図の下に、よく見る券売機がおいてあった。
一日のり放題きっぷがあったので、子供料金で安く購入する。
切符の買い方はもちろん、東京でいっぱいやってきたからスムーズにできた。
すると小さな切符とは違う、「1日券」と印刷された大きな切符が出てきた。
その切符を持って改札にいくと、
「あれっ…」
切符を入れる穴がない代わりに、QRコードリーダーがそこにはあった。
東京とは全く違う…切符を見てみると、同じようなQRコードが書いてあったので、
そのコードをリーダーにかざしてみる…
ぴよぴよ!
ぱたっ
子供料金を意味するひよこの鳴き声とともに、赤い扉があいた。
ゆいレールはQRコードで入れるんだ~と感心しながら、改札内に入っていく。
改札の謎が解けたのはいいものの、僕は第二の謎に直面した。
「那覇空港行きとっ…てだこ浦西行き…!?」
1番線と2番線が同じホームじゃなくて向かい合わせになった二つのホームがある駅を「相対式ホームの駅」という。
そういう駅は改札階で既にどのホームに行くかのエスカレーターが分かれるため、そこで決断をしなければいけない。
那覇空港に行ってから戻ってくるのもいいけど…
てだこで先にトンネルも通りたいいい…
どちらに行くか悩んでいると
「~♪ 2番線の電車が、旭橋駅を発車しました。」
2番線の方からアナウンスが聞こえてきた。
「よしっ!」
覚悟を決めた僕は2番線へと通じるエスカレーターに飛び乗った。
まずは那覇空港に行ってこよう!
「~♪まもなく、2番線に、那覇空港方面行きのの電車が参ります。危ないですから、柵から離れてお待ちください」
男の人のアナウンスが聞こえてくると、ホームの左側から赤い帯をまとった白と灰色の車体が2両で滑り込んできた。
モノレールなので鉄道のようなブレーキ音は聞こえなく、静かにシューという音とともにホームに入る。
先頭にはロゴマークと「ゆいレール」の文字が書いてあり、丸い運転席には、青い制服を着たお兄さんが運転している。
モノレールが完全に停止すると、モノレールのドアが開き、それに合わせてホームのホームドアも開く。
先頭車からお兄さんが顔を出して乗る人を確認する。僕も遅れずに車内に入る。
すると発車メロディーが流れ、それが終わるとドアが閉まった。
車内は全体的に明るい配色が使われており、車両の両端には進行方向を向いてシートが1列、そしてその先からは運転席が見える。
ゆいレールはワンマン運転で、運転手のお兄さんだけが乗っている。
ドアを閉め、動き始めたゆいレールは、コンクリートのレールの上をゆっくり動きはじめ、どんどんと加速していく。
大きな川にかかった2本のレールは、同じくコンクリートでできた橋脚に支えられており、次の奥武山公園駅へと向かう。
~~~♪
川に差し掛かった頃、すぐに車内メロディーがなった。
沖縄の民族音楽が駅の到着メロディーに使われているのである。
「まもなく、奥武山公園駅につきます。お出口は、右側です。Now arriving…」
日本語と英語の放送がされた後、電車は奥武山公園駅に到着。
隣に大きなドームと、運動公園がある。
数人ほど降りると、また駅構内でメロディーが流れ、ドアが閉まってモノレールが走り出す。
続く
=専門用語解説=
・ゆいレールのメロディ
沖縄都市モノレール、通称ゆいレールでは、各駅に到着する際にさまざまな音楽が流れます。
地元の民族音楽をアレンジしたもので、聞けば南国気分になれます。
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