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第五章 さらにその後の子どもたち
恋は盲目⑷
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結局、横浜で会った日はE郎と腕を組んだだけで別れたP太だったが、より執念を燃やして毎日アイーンで連絡をするようになった。それこそ、おはようからおやすみまで、である。
E郎のほうは落ち着いたもので、気が向いたときに、動画でマグロの遊泳の様子を送ってきたり、夜景の画像を送ってきたりしていた。
業を煮やしたP太が「話がある。」とE郎に電話したのは三月下旬のことだ。
「あの、僕、E郎くんのこと、好きなんだけど。」
E郎はすぐに答えた。
「僕も好きだよ。」
P太は言った。
「E郎くん、僕が言ってるのはね、LIKEじゃない、LOVEのほうなんだけど。」
E郎はしばらく間を置いて答えた。
「それはその、僕とどうにかなりたいわけ?」
「平たくいうと、そういうこと。」
E郎は沈黙している。P太は焦った。
「その、やっぱり無理だっていうなら、友達として……」
E郎が途中で言った。
「僕、分からないから、男同士でやるのってどうするんだろう、って色々調べたんだ。そしたら、肛門にアレを入れるって書いてあったんだけど、無理だろう、って。僕、浣腸も怖い人間だからな。あんなもん入れたら、肛門が広がっちゃうよ。」
P太は何も言えなかった。確かに、初めて自分がお尻にペニスを入れられたときは激痛で、痔になったのではないかと思った。
「それに、肛門に入れたら、アレにうんこが付くよ。不衛生じゃないか?」
それは事前にシャワーでお尻を洗って……とP太は言おうとしたが、そんなことは言えない雰囲気だ。
「だから、やるにしてもやられるにしても、僕は無理だって思ったんだけど、P太は違うの?」
P太は一気にまくし立てた。
「あ、E郎くんがそういうの無理だって言うなら僕は強要しないよ。ゲイカップルもみんながみんなアナルセックスやってるわけじゃないからね。相互オナニーとか、抱き合って寝るだけとか、色々あるんだよ、ほんと。僕だって絶対の絶対にE郎くんとそういうことがしたいわけじゃなくて、ちょっとでも一緒にいたいというか、くっついていたい、ちょっとでも深く知りたいというか。セックスは手段であって目的ではない、という感じかな、あはは!」
E郎は黙って聞いていたが、三十秒くらいしてポツリと言った。
「じゃあ、その手段抜きにしてもらっていいか。」
「あ、はい。」
「僕、P太と手を繋いだり、キスしたりまでは想像つくけど、その先は無理っぽい。」
「はい。」
「それでいいなら付き合うよ。春休み、会って直接話をしよう。」
「分かりました、お願いします。」
P太は何故か途中から敬語になっていた。交際はOKだが、セックスはNG。喜んでいいのか、悲しんでいいのか。
春休み、二人は神戸で会った。P太が長崎まで行くと言ったのだが、とりあえず中間地点にしようとE郎が提案したので待ち合わせが新神戸駅の改札口になった。
およそ二か月ぶりに会ったE郎は無精髭を生やしていた。背中にはリュックサックを背負っている。
「すっごくワイルドでかっこいい!」
P太はときめいた。E郎は静かに言った。
「ここじゃなんだから、三宮に移動してゆっくりお茶しながら話すか。」
二人は三宮まで歩くことを選んだ。割と距離はあるのだが、P太はE郎と一緒にいるというだけで時間の流れが早く感じた。
「いや、僕、あれから色々考えたんだけど、女とやるのも無理だし、男とやるのも無理で、結局何なんだろうって。」
「それ、アセクシャルじゃない?」
P太は言った。しかし、E郎は首を横に振った。
「性欲はあるんだよ。だから一人でやってる。」
「そのとき、E郎くんは何を想像してる?」
E郎は答えた。
「具体的なことは何も。ただ、ぼやーっと今までタイプだなーと思った男の人何人かの顔とか思い出してる。」
その中に自分は入っているの、とP太は問いただしたかったが、怖くて聞けなかった。だから、P太は話をそらせた。
「本当はこの辺、異人館とかあって観光スポットなんだよね。」
「そうみたいだな。でも今日はそんな感じじゃないな。」
そうこうしているうちに、二人は三宮まで出てきた。適当なカフェに入って、コーヒーとサンドイッチを注文する。
E郎が切り出した。
「要するに、P太の言う、付き合うってどういうことだ? 僕は肉体関係込みなら無理だし、今まで通りアイーンで連絡を取り合ったりたまにこうやって会ったりするのなら構わない。」
P太は答えた。
「E郎くんがそうしたいなら、僕もそれでいい。」
「けど、P太は本当はやりたいんだろう? 我慢するの辛くないか?」
E郎は真顔で尋ねてきた。
「ううん、大丈夫。E郎くんの望まないことは僕もしたくないよ。」
「それと。」
E郎はひと息置いて言った。
「こうやって関係を続けるとして、行き着く先は何なんだ?」
P太は即答した。
「将来、一緒に住みたいなあって思ってる。」
「どこで? 僕は東京には帰るつもりはないよ。九州か四国の養殖業者の研究室に入りたいんだ。」
「それだったら、僕が長崎でも愛媛でも、どこでも行く。」
E郎は笑った。
「あんまり現実的じゃないね、それ。」
「でもずっとE郎と一緒にいたいんだ。」
「気持ちは嬉しいんだけど、うーん。」
E郎は悩んでいる様子だった。P太は言った。
「先のことばかり考えても仕方ないじゃない。今を楽しんで、先のことはそのときに考えたらいいよ。」
「P太って本当に、横浜の中華街の占い師が言った通りの性格だな。行き当たりばったり。」
食後、二人は神戸市役所1号館の123階に登った。E郎のリクエストだ。神戸市役所1号館の一部は20世紀終わり頃から展望ロビーとして市民に開放されてきた。当時は約100メートルの高さから神戸の街並みが見られるということであったが、何度かの建て替えを経て、24世紀の今は555メートルの高さから街を見下ろすことができるようになっている。ただし、昔は無料だったが今は有料(500円)だ。
「こうやって見ると、神戸も横浜もそっくりだなあ。海があって山があって、古い建物があって。」
E郎は窓の外を見て呑気に言っているが、P太は高所恐怖症でスカイバイクの免許も持っていないレベルなのである。
「E郎くん、やっぱりここ怖いよ。」
P太はE郎の背中にしがみついた。
「大丈夫だって、パンフにも書いてある。デカい地震が来ても建物自体を揺らして衝撃を吸収するんだってさ。」
「ぎゃー、この高さでさらに揺れるとか最低!」
E郎は騒ぐP太の頭を撫でて言った。
「P太、可愛いな。」
撫でてくれるならば、もっとぎゃーぎゃー言えばいいのかな、と思ったP太だった。しかし。
「ねーねー、早めにホテルにチェックインして荷物置いてまた外に出ようよ。」
そろそろ展望ロビーの高さに耐えきれなくなったP太はそう提案した。
「わかった、そうしよう。」
P太はE郎にホテルの予約を頼まれて、ダブルベッドの部屋を取っている。そのことはまだE郎には内緒である。E郎はどういう反応をするかな……P太はドキドキしてE郎を連れて三宮の街を歩いた。
E郎のほうは落ち着いたもので、気が向いたときに、動画でマグロの遊泳の様子を送ってきたり、夜景の画像を送ってきたりしていた。
業を煮やしたP太が「話がある。」とE郎に電話したのは三月下旬のことだ。
「あの、僕、E郎くんのこと、好きなんだけど。」
E郎はすぐに答えた。
「僕も好きだよ。」
P太は言った。
「E郎くん、僕が言ってるのはね、LIKEじゃない、LOVEのほうなんだけど。」
E郎はしばらく間を置いて答えた。
「それはその、僕とどうにかなりたいわけ?」
「平たくいうと、そういうこと。」
E郎は沈黙している。P太は焦った。
「その、やっぱり無理だっていうなら、友達として……」
E郎が途中で言った。
「僕、分からないから、男同士でやるのってどうするんだろう、って色々調べたんだ。そしたら、肛門にアレを入れるって書いてあったんだけど、無理だろう、って。僕、浣腸も怖い人間だからな。あんなもん入れたら、肛門が広がっちゃうよ。」
P太は何も言えなかった。確かに、初めて自分がお尻にペニスを入れられたときは激痛で、痔になったのではないかと思った。
「それに、肛門に入れたら、アレにうんこが付くよ。不衛生じゃないか?」
それは事前にシャワーでお尻を洗って……とP太は言おうとしたが、そんなことは言えない雰囲気だ。
「だから、やるにしてもやられるにしても、僕は無理だって思ったんだけど、P太は違うの?」
P太は一気にまくし立てた。
「あ、E郎くんがそういうの無理だって言うなら僕は強要しないよ。ゲイカップルもみんながみんなアナルセックスやってるわけじゃないからね。相互オナニーとか、抱き合って寝るだけとか、色々あるんだよ、ほんと。僕だって絶対の絶対にE郎くんとそういうことがしたいわけじゃなくて、ちょっとでも一緒にいたいというか、くっついていたい、ちょっとでも深く知りたいというか。セックスは手段であって目的ではない、という感じかな、あはは!」
E郎は黙って聞いていたが、三十秒くらいしてポツリと言った。
「じゃあ、その手段抜きにしてもらっていいか。」
「あ、はい。」
「僕、P太と手を繋いだり、キスしたりまでは想像つくけど、その先は無理っぽい。」
「はい。」
「それでいいなら付き合うよ。春休み、会って直接話をしよう。」
「分かりました、お願いします。」
P太は何故か途中から敬語になっていた。交際はOKだが、セックスはNG。喜んでいいのか、悲しんでいいのか。
春休み、二人は神戸で会った。P太が長崎まで行くと言ったのだが、とりあえず中間地点にしようとE郎が提案したので待ち合わせが新神戸駅の改札口になった。
およそ二か月ぶりに会ったE郎は無精髭を生やしていた。背中にはリュックサックを背負っている。
「すっごくワイルドでかっこいい!」
P太はときめいた。E郎は静かに言った。
「ここじゃなんだから、三宮に移動してゆっくりお茶しながら話すか。」
二人は三宮まで歩くことを選んだ。割と距離はあるのだが、P太はE郎と一緒にいるというだけで時間の流れが早く感じた。
「いや、僕、あれから色々考えたんだけど、女とやるのも無理だし、男とやるのも無理で、結局何なんだろうって。」
「それ、アセクシャルじゃない?」
P太は言った。しかし、E郎は首を横に振った。
「性欲はあるんだよ。だから一人でやってる。」
「そのとき、E郎くんは何を想像してる?」
E郎は答えた。
「具体的なことは何も。ただ、ぼやーっと今までタイプだなーと思った男の人何人かの顔とか思い出してる。」
その中に自分は入っているの、とP太は問いただしたかったが、怖くて聞けなかった。だから、P太は話をそらせた。
「本当はこの辺、異人館とかあって観光スポットなんだよね。」
「そうみたいだな。でも今日はそんな感じじゃないな。」
そうこうしているうちに、二人は三宮まで出てきた。適当なカフェに入って、コーヒーとサンドイッチを注文する。
E郎が切り出した。
「要するに、P太の言う、付き合うってどういうことだ? 僕は肉体関係込みなら無理だし、今まで通りアイーンで連絡を取り合ったりたまにこうやって会ったりするのなら構わない。」
P太は答えた。
「E郎くんがそうしたいなら、僕もそれでいい。」
「けど、P太は本当はやりたいんだろう? 我慢するの辛くないか?」
E郎は真顔で尋ねてきた。
「ううん、大丈夫。E郎くんの望まないことは僕もしたくないよ。」
「それと。」
E郎はひと息置いて言った。
「こうやって関係を続けるとして、行き着く先は何なんだ?」
P太は即答した。
「将来、一緒に住みたいなあって思ってる。」
「どこで? 僕は東京には帰るつもりはないよ。九州か四国の養殖業者の研究室に入りたいんだ。」
「それだったら、僕が長崎でも愛媛でも、どこでも行く。」
E郎は笑った。
「あんまり現実的じゃないね、それ。」
「でもずっとE郎と一緒にいたいんだ。」
「気持ちは嬉しいんだけど、うーん。」
E郎は悩んでいる様子だった。P太は言った。
「先のことばかり考えても仕方ないじゃない。今を楽しんで、先のことはそのときに考えたらいいよ。」
「P太って本当に、横浜の中華街の占い師が言った通りの性格だな。行き当たりばったり。」
食後、二人は神戸市役所1号館の123階に登った。E郎のリクエストだ。神戸市役所1号館の一部は20世紀終わり頃から展望ロビーとして市民に開放されてきた。当時は約100メートルの高さから神戸の街並みが見られるということであったが、何度かの建て替えを経て、24世紀の今は555メートルの高さから街を見下ろすことができるようになっている。ただし、昔は無料だったが今は有料(500円)だ。
「こうやって見ると、神戸も横浜もそっくりだなあ。海があって山があって、古い建物があって。」
E郎は窓の外を見て呑気に言っているが、P太は高所恐怖症でスカイバイクの免許も持っていないレベルなのである。
「E郎くん、やっぱりここ怖いよ。」
P太はE郎の背中にしがみついた。
「大丈夫だって、パンフにも書いてある。デカい地震が来ても建物自体を揺らして衝撃を吸収するんだってさ。」
「ぎゃー、この高さでさらに揺れるとか最低!」
E郎は騒ぐP太の頭を撫でて言った。
「P太、可愛いな。」
撫でてくれるならば、もっとぎゃーぎゃー言えばいいのかな、と思ったP太だった。しかし。
「ねーねー、早めにホテルにチェックインして荷物置いてまた外に出ようよ。」
そろそろ展望ロビーの高さに耐えきれなくなったP太はそう提案した。
「わかった、そうしよう。」
P太はE郎にホテルの予約を頼まれて、ダブルベッドの部屋を取っている。そのことはまだE郎には内緒である。E郎はどういう反応をするかな……P太はドキドキしてE郎を連れて三宮の街を歩いた。
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