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心から同感です
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しっかりと膝をおり、カーテシーで礼を尽くす。ルシャも私とともに礼をしてくれたから、問題はないだろう。
「……フン」
それ以上言われなかったから、とりあえず良かった。フルール嬢も愛らしく微笑んでくれている。
やっぱり可愛い。ルシャも文句なく可愛くて、しかも今日は凛々しくて素敵だけど、フルール嬢には完全なる女性としての繊細さと可愛らしさがある。
どっちも最高に尊い。こんなに間近で見ることができるなんて本当に眼福だ。
「フッ……どうだ、フルール嬢は美しいだろう」
「はい! まるで妖精のような美しさです。素晴らしい……! さすが殿下がお選びになったドレス。王家伝統の装いは、まるでフルール嬢のためにあるような可憐さですね!」
「お前ではこうはいくまい」
「はい……! 殿下が先日仰った通り、私のような大女ではこのような可憐さは絶対に醸し出せませんでした」
「だろうな」
「デビュタント前に婚約を解消できて良かったと仰せでしたが、私も心から同感です。フルール嬢のこのお姿を見ることができて、眼福としか言いようがありません!」
ついつい食い入るようにフルール嬢を見つめてしまっている事に気がついて、慌てて謝る。
「あ……申し訳ありません、フルール嬢があまりに可愛いらしくて、つい見入ってしまいました。お許しください」
フルール嬢はちょっと困ったように微笑んでいて、私は自分を恥じた。いくらなんでも見すぎたと思う。
……すると、隣からクスッと堪えきれないような忍び笑いが聞こえた。見ると、ルシャがくすくすと笑っている。さすがにルシャから見てもダメダメだったんだろう。
「レオニー、本当に可愛いの好きだよね。心の底からフルールの事可愛い、可愛い、って全力で褒めてるんだもん」
「いやだって、本当に地上のものとは思えない愛らしさだから」
「そうだろう、そうだろう」
私の心からの称賛に、もはや殿下は鼻高々だ。
見せつけるようにフルール嬢の腰に手を回し、なぜかルシャの方を見る。
「貴殿もわざわざこのような大女をエスコートする必要はないだろう。せっかく遠路はるばる我が国を訪ねてくれたのだから、もっと可愛げのある貴殿に似合いの女性を紹介するが」
酷い言われようだなぁ、と苦笑したところで、向こうから凄い形相でこちらへと迫り来るお父様に気がついた。
うわぁ、これはマズイ。
いくらお父様といえど、さすがにこんな沢山の人の目がある所で殿下に苦言を呈するわけにもいくまい。
「……フン」
それ以上言われなかったから、とりあえず良かった。フルール嬢も愛らしく微笑んでくれている。
やっぱり可愛い。ルシャも文句なく可愛くて、しかも今日は凛々しくて素敵だけど、フルール嬢には完全なる女性としての繊細さと可愛らしさがある。
どっちも最高に尊い。こんなに間近で見ることができるなんて本当に眼福だ。
「フッ……どうだ、フルール嬢は美しいだろう」
「はい! まるで妖精のような美しさです。素晴らしい……! さすが殿下がお選びになったドレス。王家伝統の装いは、まるでフルール嬢のためにあるような可憐さですね!」
「お前ではこうはいくまい」
「はい……! 殿下が先日仰った通り、私のような大女ではこのような可憐さは絶対に醸し出せませんでした」
「だろうな」
「デビュタント前に婚約を解消できて良かったと仰せでしたが、私も心から同感です。フルール嬢のこのお姿を見ることができて、眼福としか言いようがありません!」
ついつい食い入るようにフルール嬢を見つめてしまっている事に気がついて、慌てて謝る。
「あ……申し訳ありません、フルール嬢があまりに可愛いらしくて、つい見入ってしまいました。お許しください」
フルール嬢はちょっと困ったように微笑んでいて、私は自分を恥じた。いくらなんでも見すぎたと思う。
……すると、隣からクスッと堪えきれないような忍び笑いが聞こえた。見ると、ルシャがくすくすと笑っている。さすがにルシャから見てもダメダメだったんだろう。
「レオニー、本当に可愛いの好きだよね。心の底からフルールの事可愛い、可愛い、って全力で褒めてるんだもん」
「いやだって、本当に地上のものとは思えない愛らしさだから」
「そうだろう、そうだろう」
私の心からの称賛に、もはや殿下は鼻高々だ。
見せつけるようにフルール嬢の腰に手を回し、なぜかルシャの方を見る。
「貴殿もわざわざこのような大女をエスコートする必要はないだろう。せっかく遠路はるばる我が国を訪ねてくれたのだから、もっと可愛げのある貴殿に似合いの女性を紹介するが」
酷い言われようだなぁ、と苦笑したところで、向こうから凄い形相でこちらへと迫り来るお父様に気がついた。
うわぁ、これはマズイ。
いくらお父様といえど、さすがにこんな沢山の人の目がある所で殿下に苦言を呈するわけにもいくまい。
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