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四章 蝉時雨
三話
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才蔵は手を伸ばし恋女房を抱きしめた「じゃ、今夜は、俺の恋の唄を聞いて貰いましょうかね?お艶姐さん♪ミ~ンミンミンミン♪」
「……バカ」
その夏の才蔵親分の恋唄は、蝉よりも煩いくらいだったのだが、蝉と違っていたのは相手が必ず応えてくれた事だった。
そして、彼は鳴く蝉に向かい「お艶みてぇな、良い女捕まえろよ。せいぜい頑張んな」と激励を飛ばしていた。
終
「……バカ」
その夏の才蔵親分の恋唄は、蝉よりも煩いくらいだったのだが、蝉と違っていたのは相手が必ず応えてくれた事だった。
そして、彼は鳴く蝉に向かい「お艶みてぇな、良い女捕まえろよ。せいぜい頑張んな」と激励を飛ばしていた。
終
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