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戦士の矜持
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「ちょ……!」
掴まれている脚に鈍い痛みが走り、世界が1回転して、私はベッドに叩きつけられた。
プールでの飛び込み失敗程度には痛みがあったけど、これは十分丁寧に扱われたんでしょう。
クロードはゆったりとした動作でベッドに膝から登り、馬並みの凄い奴をメトロノームみたいに動かしながら、膝歩きで私まで迫る。
申し訳ないけど、今斬っちゃだめかな……?
せめて、その異様なのを普通の人サイズまで、カットしちゃダメですか?
うう~!
私は握りしめてた刀を傍らに置き、意を決して手を放す。
会話を!しないと!
「聞かせて。貴方はどうして、スラムの王をしているの?」
ゆっくりと覆い被さってくる巨漢から目を反らさずに問う。本能的な恐怖に若干涙が出てきてる。
「その力があったからだ」
彼は胸を庇う私の腕をつかんで、頭上に押さえつけ、乳房に顔を埋めた。そのザラリとした舌が、私の肌の上を這いまわりだす。
「く……じゃあ、貴方の本当にしたいことはなに?」
「お前を犯すことだ」
それは今限定の話でしょーが!
「えっち!もっと根源的な話です!」
「根源とはなんだ?」
彼は私を拘束していた手を放して、下腹に突っ込む。
ぎゅ!と股を閉じた私の横尻を打ち、脚を開けと命じる。私は唇を噛んで足を開く。
「ふ、あ。アナタの自由意思よ。力とは関係ない、ち、力や地位とは切り離された。あ!アナタの本当の望み……ぃ!」
「俺は俺だ。この力も嘘偽りのない俺だ。事実俺は北スラムの王だ。それを何故切り離す?」
石みたいに固い彼の指の腹で、ぐり!とクリトリスを押しつぶされた後、そのまま円を描く様に刺激される。凄く雑で全然上手くない。でも、気持ちいい。
「ああん!う!う~!はうん!ひ!きもちいぃ!あ❤!」
私が会話できなくなってしまうのを見て、彼はやれやれと言わんばかりに陰核から指を外す。
私はベッドにひっくりかえったまま、ハッハッと息をして、身体のしびれが取れて、乱した息が整うまで、彼に辛抱強く待ってもらう。
クロードは身を起こして私から離れ、ベッドの上に胡坐をかいた。多分、エッチな事をしながらだと会話にならない事を悟ったのだろう。なんかゴメンナサイ。
数分の後、私も身を起こして、両腕で乳房を庇う。
途端に腕を叩かれ、手をどかされた。
なんなん!?この世界のスラムの男は相手を裸にしないとお話できないの!?
ふーっと深呼吸して、髪を耳にかける。
「……人は、力に溺れるからよ。力は心を歪めるからよ」
「俺が歪んでいると」
自覚ないんかい。
「歪みまくってるじゃないの。言っておくけど、心の話だからね」
顔の話だと勘違いしてキレられるの怖いから、釘を刺した。
「続けろ」
彼は腕組をして、めっちゃ話を聞く姿勢……。
「貴方は多分、相当に強い。そんなあなたでも、最初は戦いというものを恐れたはず。でも、それを思い出せなくなるほど強くなった。戦いというものを、1つの側面からしか見れなくなった。貴方にとって戦いとは、自分の強さを誇示し、相手を蹂躙して従わせる手段になった」
正面から、気後れせず、卑屈にならないように目を覗き込みながら、言葉を紡ぐ。
命のやり取りの中で磨かれていった剣術が礼法を生んだように。
相手だけでなく、自分の心と向き合う必要性が生まれたように。
戦いが生むものは、効果的に敵を殺すことだけではないはずなのだ。
それを知らないのは、私は歪みだと思う。
「自分の力に酔って、野望に燃えた。力があるから、暴力の世界、このスラムで成り上がった。その力は強すぎて、スラムは貴方にとって小さすぎた」
間近でよく見ると、彼は結構な老人だ。
私の言葉が、彼の長い戦いの人生を回想させているのだろうか、彼は相槌を打つこともせず、ただ私に視線を向けている。
そっと両手で手ブラして乳房を庇う。
ばしっと手を叩かれる。
ダメだったか……。
「それなのに、貴方はスラムの外には行けない。外の世界では、ただの人殺しにしかなれない。恐れられても、それは畏怖じゃない。貴方が貴方にとって狭い世界であるスラムに引きこもっているのが、暴力というものが、貴方が思う程絶対なものではない事の証明」
彼を哀れんだわけじゃない。
私の意図は、その力をただの暴力とせず、戦いを別のものとみれば、人生にはもっと素敵な事があったんじゃないかという、提言。
そうは思わず、ここで自分に満足してるのなら、それも歪み。
「それでも、俺はこの力で、自分を聖者だという娘さえも抱くことが出来る」
彼にもプライドがあり、自身が暴力に囚われて狭い世界で生きているとは素直に認められず、彼なりに、力によって得られるものと、今の彼の自由さを表現しているのでしょう。
「私なんて、誰にでも抱ける。変な魔物にイカされまくった事だってあるんだから」
女として終わってる黒歴史を自分でしゃべらされる悲劇。しにたぃ……。
「今の貴方は、ただ強いというだけになった。それでも、その強さは、野生の猛獣のような、純粋な美しいものだったかもしれない。貴方は戦士として、一点の曇りない存在だったのかもしれない」
彼の根源、彼の理想は……きっと、生物として、戦士として、美しくあることだ。
「勝てばよかろう」みたいな、そんな悪辣な主義ではなく、強く生まれたが故に、正面から壁にぶつかり、それを打ち砕く。
そんな生き方を望んでいるのでは、と思えた。
「でも、貴方は歪んだ。力と地位に執着して……姦計でヴィクターの父を殺した、その時から」
これが私が思う、クロードの決定的な歪み。
私の指摘に北のスラム王は、苦悶の表情を浮かべる。
そして呻いた。
「俺では……ない」
「え?」
「悪いね、小陰唇ちゃん。ボスの名誉のために言うぜ~。それ、俺の手なんだわ」
事の成り行きをずっと見ていた、傍観者のバンデットが、寝所内に向かって数歩歩み出て、口を挟んだ。
「ボスは、ヴィクターの親父、ヴァザロとの決着を愉しみにしていたよ。そこを、俺がね。らく~に勝てるに越したことはないってさ」
私は北のスラム王の顔を見る。
醜悪で、野獣のようで、およそ人の心なんてない奴かもしれないと思っていた男。
彼は、私が言うまでもなく、戦士としての矜持を貫けなかったことを、自分の歪みの一つを、悔いていたのだ。
私の言葉は、彼の古傷を抉っただけの残酷なもの。
「……」
言葉が出なくなってしまい、会話は終わり、クロードは私から視線を外す。
「バンデット」
「なんですボス」
「宣戦布告だ。奴等3人に使いを送れ。最後の晩餐を愉しんでおけと」
「りょ~かい」
ロングソードを背負った戦士が姿を消すと、北のスラム王はベッドを降りた。
「お前も、もう行け。明日、俺の首を取ってみろ」
彼に戦士として、何かを全うする決意を固めさせてしまった。
そして彼は開戦に踏み切る。
私の試みは真逆なものとなった。
掴まれている脚に鈍い痛みが走り、世界が1回転して、私はベッドに叩きつけられた。
プールでの飛び込み失敗程度には痛みがあったけど、これは十分丁寧に扱われたんでしょう。
クロードはゆったりとした動作でベッドに膝から登り、馬並みの凄い奴をメトロノームみたいに動かしながら、膝歩きで私まで迫る。
申し訳ないけど、今斬っちゃだめかな……?
せめて、その異様なのを普通の人サイズまで、カットしちゃダメですか?
うう~!
私は握りしめてた刀を傍らに置き、意を決して手を放す。
会話を!しないと!
「聞かせて。貴方はどうして、スラムの王をしているの?」
ゆっくりと覆い被さってくる巨漢から目を反らさずに問う。本能的な恐怖に若干涙が出てきてる。
「その力があったからだ」
彼は胸を庇う私の腕をつかんで、頭上に押さえつけ、乳房に顔を埋めた。そのザラリとした舌が、私の肌の上を這いまわりだす。
「く……じゃあ、貴方の本当にしたいことはなに?」
「お前を犯すことだ」
それは今限定の話でしょーが!
「えっち!もっと根源的な話です!」
「根源とはなんだ?」
彼は私を拘束していた手を放して、下腹に突っ込む。
ぎゅ!と股を閉じた私の横尻を打ち、脚を開けと命じる。私は唇を噛んで足を開く。
「ふ、あ。アナタの自由意思よ。力とは関係ない、ち、力や地位とは切り離された。あ!アナタの本当の望み……ぃ!」
「俺は俺だ。この力も嘘偽りのない俺だ。事実俺は北スラムの王だ。それを何故切り離す?」
石みたいに固い彼の指の腹で、ぐり!とクリトリスを押しつぶされた後、そのまま円を描く様に刺激される。凄く雑で全然上手くない。でも、気持ちいい。
「ああん!う!う~!はうん!ひ!きもちいぃ!あ❤!」
私が会話できなくなってしまうのを見て、彼はやれやれと言わんばかりに陰核から指を外す。
私はベッドにひっくりかえったまま、ハッハッと息をして、身体のしびれが取れて、乱した息が整うまで、彼に辛抱強く待ってもらう。
クロードは身を起こして私から離れ、ベッドの上に胡坐をかいた。多分、エッチな事をしながらだと会話にならない事を悟ったのだろう。なんかゴメンナサイ。
数分の後、私も身を起こして、両腕で乳房を庇う。
途端に腕を叩かれ、手をどかされた。
なんなん!?この世界のスラムの男は相手を裸にしないとお話できないの!?
ふーっと深呼吸して、髪を耳にかける。
「……人は、力に溺れるからよ。力は心を歪めるからよ」
「俺が歪んでいると」
自覚ないんかい。
「歪みまくってるじゃないの。言っておくけど、心の話だからね」
顔の話だと勘違いしてキレられるの怖いから、釘を刺した。
「続けろ」
彼は腕組をして、めっちゃ話を聞く姿勢……。
「貴方は多分、相当に強い。そんなあなたでも、最初は戦いというものを恐れたはず。でも、それを思い出せなくなるほど強くなった。戦いというものを、1つの側面からしか見れなくなった。貴方にとって戦いとは、自分の強さを誇示し、相手を蹂躙して従わせる手段になった」
正面から、気後れせず、卑屈にならないように目を覗き込みながら、言葉を紡ぐ。
命のやり取りの中で磨かれていった剣術が礼法を生んだように。
相手だけでなく、自分の心と向き合う必要性が生まれたように。
戦いが生むものは、効果的に敵を殺すことだけではないはずなのだ。
それを知らないのは、私は歪みだと思う。
「自分の力に酔って、野望に燃えた。力があるから、暴力の世界、このスラムで成り上がった。その力は強すぎて、スラムは貴方にとって小さすぎた」
間近でよく見ると、彼は結構な老人だ。
私の言葉が、彼の長い戦いの人生を回想させているのだろうか、彼は相槌を打つこともせず、ただ私に視線を向けている。
そっと両手で手ブラして乳房を庇う。
ばしっと手を叩かれる。
ダメだったか……。
「それなのに、貴方はスラムの外には行けない。外の世界では、ただの人殺しにしかなれない。恐れられても、それは畏怖じゃない。貴方が貴方にとって狭い世界であるスラムに引きこもっているのが、暴力というものが、貴方が思う程絶対なものではない事の証明」
彼を哀れんだわけじゃない。
私の意図は、その力をただの暴力とせず、戦いを別のものとみれば、人生にはもっと素敵な事があったんじゃないかという、提言。
そうは思わず、ここで自分に満足してるのなら、それも歪み。
「それでも、俺はこの力で、自分を聖者だという娘さえも抱くことが出来る」
彼にもプライドがあり、自身が暴力に囚われて狭い世界で生きているとは素直に認められず、彼なりに、力によって得られるものと、今の彼の自由さを表現しているのでしょう。
「私なんて、誰にでも抱ける。変な魔物にイカされまくった事だってあるんだから」
女として終わってる黒歴史を自分でしゃべらされる悲劇。しにたぃ……。
「今の貴方は、ただ強いというだけになった。それでも、その強さは、野生の猛獣のような、純粋な美しいものだったかもしれない。貴方は戦士として、一点の曇りない存在だったのかもしれない」
彼の根源、彼の理想は……きっと、生物として、戦士として、美しくあることだ。
「勝てばよかろう」みたいな、そんな悪辣な主義ではなく、強く生まれたが故に、正面から壁にぶつかり、それを打ち砕く。
そんな生き方を望んでいるのでは、と思えた。
「でも、貴方は歪んだ。力と地位に執着して……姦計でヴィクターの父を殺した、その時から」
これが私が思う、クロードの決定的な歪み。
私の指摘に北のスラム王は、苦悶の表情を浮かべる。
そして呻いた。
「俺では……ない」
「え?」
「悪いね、小陰唇ちゃん。ボスの名誉のために言うぜ~。それ、俺の手なんだわ」
事の成り行きをずっと見ていた、傍観者のバンデットが、寝所内に向かって数歩歩み出て、口を挟んだ。
「ボスは、ヴィクターの親父、ヴァザロとの決着を愉しみにしていたよ。そこを、俺がね。らく~に勝てるに越したことはないってさ」
私は北のスラム王の顔を見る。
醜悪で、野獣のようで、およそ人の心なんてない奴かもしれないと思っていた男。
彼は、私が言うまでもなく、戦士としての矜持を貫けなかったことを、自分の歪みの一つを、悔いていたのだ。
私の言葉は、彼の古傷を抉っただけの残酷なもの。
「……」
言葉が出なくなってしまい、会話は終わり、クロードは私から視線を外す。
「バンデット」
「なんですボス」
「宣戦布告だ。奴等3人に使いを送れ。最後の晩餐を愉しんでおけと」
「りょ~かい」
ロングソードを背負った戦士が姿を消すと、北のスラム王はベッドを降りた。
「お前も、もう行け。明日、俺の首を取ってみろ」
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