女子高生剣士の私が異世界に転移したら大変なことになった 第一部

瑞樹ハナ

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私、もう死ぬから。

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背中を押された私は、今、牢の中で、デカイソギンチャクさんとお見合いしている。

私の存在を知覚してか、デカイソギンチャクがピクピクと、苦しんでるようにも見える痙攣を始めた。
その頭には大体、20センチくらいの触手が数えきれないほどみっちりと並んでる。
私の知ってるイソギンチャクは、水の中に居て、水流にゆらゆらしつつ、真上に口が開いてて、その口の周囲にびっちり生えた触手で流れてきた餌を捉えて口に運んで生きてるイメージ。
あくまでも受動的な動きの生き物。
触手には麻痺毒みたいなのがあるとか。そんな話も聞いたような。
巨大イソギンチャクは呼吸困難を起こして泡を吹く様に、身体をねじり悶え続けている。
「……こいつなんか苦しそうじゃない?」
とりあえず、その生物を刺激しないように手を挙げ、私を突き飛ばした男を振り返った。
「ヴィクター、これはなんの冗談?」
「お前が明日戦うのは、西スラムの闘技場だからな、厳密にはソイツじゃないんだが、その手の魔物と戦う。ぶっつけ本番は辛かろうと思っての事だ。他意はない」
戦う?これと?
「それって」
つまり、と言葉を繋げる前に、巨大イソギンチャクの触手群の中から、ピュピュピュピュ!と続けざまに4本の触腕が飛び出して、信じられない事にその4本ともが、一瞬で私の股間にしゅるん!と滑りこんだ。
「あひ!」
ヴィクターの前でへこへこと腰を上下させられる。ちょ!あっち向いててヴィクター!
全然反応できない速さ。
万全の態勢で刀を構えてまっていたとしても、今の間合いだと結果は同じだっただろう。
今の攻撃を知ったうえで、間合いを離せば……なるほど、こーゆー戦い方を身につけさせ……。
「ひぎ!!!!」
突然すごい快感が広がった。気持ち良すぎて痛みと勘違いできる程の。
物凄い辛い食べると痛みを感じるみたいな。
「ん?!あ、あはああああ!お!お!あ!お!あおお!あっあ!あんぅ❤」
物凄くみっともなくて恥ずかしい声が口から出続ける。
触腕は、一つはクリトリスに吸い付いて、包んで吸い上げてた挙句に扱いてくる。
二つは、左右に分かれて、恥丘から大陰唇、小陰唇までをマッサージしつつ、時折強めに、陰裂を押し広げて割くように蠢いて、最後の一つが広げてられたそこに滑り込み、中に入れば、今まではイカの触腕みたいな顔してたくせに、私に見せつけるように生えてる根元からボコボコと人間の男性器そっくりに義体して、膣内壁をずり上げた。
そんな奴らが、連携して私を責める。
「ああああああん!あう?ひ、ひいぃ!ん!あ!あっは!ぎ、ぎもちぃ❤」
その瞬間からオルガズムに達して、今までの人生全部の「恥ずかしい事」が、今日までの予行演習かと思えるほどの快楽と羞恥に、潮と言わずおしっこといわず漏らし振りまいた。
「お❤!お❤!はああ!あ!ぎもちぃ!いい!はぐ!あ!あおおおお!ん!あ!ん!ふ!おちんちん!すき❤すき❤すき❤すき❤すき❤」
自分で何を喚いたか理解できない。
脳を突かれてオートでしゃべらされる感覚。
私何も考えてない。考えられてない。涎がダラダラなのはわかる。
「んっふ!ふぅ~!う!くゆん!うぅ~~ゆ!あ❤お、おっぱいも!おっぱいもいぢめ!ひい!すき❤」
私自身の尊厳を守ろうとする気持ちが溶ける。
おっぱいの先端が痛いくらいに敏感になって愛撫を待ってるのに、懇願しても触手の馬鹿はずっとお股に張り付いてるし、新しいのが出てきておっぱいを虐めてくれない。
だから、自分で乳首をひっぱってこねてつねって揉みしだく。
「はあ!あう!はう!はずかし!うう!ヴィクターわたしぃ!あ!あう!すき❤!ん~~~!!!みて❤みて❤」
ヴィクターがすぐそこで見てる。彼に見られちゃってる恥ずかしさが気持ちよさに置き換わって、ヘロヘロのトロトロになった顔を彼に向け続ける。
「はう!はう!はう!う!うーーーぅ!あーーーーんっ!ん❤もっと!おちんちんもっと❤ぎもちぃからあ!やぁーーーーーーん!もーーーーーおっ!!!」
相手は愛し合う対象になれる人間ではなくて無感情に動く化け物だという事実に逆に興奮して、私は巨大イソギンチャクに大股広げて抱き着いて、求めて腰を振りながら、声にも上げておねだりをして。



────そして人生おわった。



その後。
魔物には何かの手段で制御ができるように仕掛けが施されていたらしくて、ヴィクターはあのモンスターを休眠させて、私を牢から首根っこ掴んで引きずり出し。
部下に命じて彼のベッドまで運ばせたらしい。
私は頭がトンでいて、止まらないオルガズムにその場で痙攣しながらベッドを散々に汚し続けていたらしく、ラチがあかないと判断され、強めの気付薬を飲まされて……。
今、針の筵にいる。
私自身で私自身を壊すほどに貪欲に快楽をむさぼった結果、全身が痛い。
それ以上に、羞恥で全身が熱くて痛い。私もう死ぬ。みんなさようなら。
ベッドサイドに腰掛けたヴィクターが、煙草のようなものを吸いつつ黙ってる。
「……」
何か言って。いいえ、何も言わないで。でもやっぱり何か言って。あ、やっぱり何も言わないでいい。
その煙草を吸い終わったら、別の話、天気の話をしましょう。
「……これはダメかもしれんな」
ああああ!見放された!
私は涙ボロボロで起き上がる。
「な、なんでよぅ。あ、明日また皆の前でこれするんでしょう?い、いいわよぅそれで!ばか!」
彼に思いっきり八つ当たり。でもだってだってしょうがないじゃない!?
こんなになると思わなかったもん。
彼は煙を闇に吐く。
「……ハッキリ言おう」
ううう!聞きたくない!聞きたいのに聞きたくないのに聞きたい!どっちなーんだい!きーく!
「お前みたいになったヤツ見たことない……」
若干汗かいて顔を引きつらせてるヴィクターが、どこか遠い目をしてふーっと煙を吐いた。
私は倒れこむ。
そんなに!?
私そんなにひどかった!?
え?みんなアレ耐えられるのホント?嘘ついてない!?
私だめかな?!もう死んじゃったほうがいい!?
言葉もなく震える。
異世界の馬鹿。
スケベモンスターの馬鹿。
私の馬鹿。
「わかったと思うが、あの手のモンスターは大抵は主催者の制御下にあってな。まあなんだ、見てられなくなった時点で止めるんだ。だからこの試合の場合は負けても死なない」
生命とかじゃなくて社会的に死ぬじゃないの。見てられなくなったってアンタら……人にこんなことさせといて……くやしぃ。
「まあ、イズミが脅威じゃない事の証明には……なる……のか?」
その後、もう一度独り言で「なるのか?」とか言ってる。自問自答するな。

静寂。あの冷静なヴィクターの戸惑い。

大勢の前で、もう一度コレを披露するか。

ザクセンから逃げ出すか。

明日の私は、どうしようというのか。
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