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身体を売ってでも、お金を
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東都ザクセン 宿屋
異世界生活12日目。
昨日の検問所でのアレコレの後、倒れこんでしまった私は、目覚めたらこのお部屋にいた。
知らない天井を見て目覚めるの、何度目だろうか。
「お、起きたか」
「うん……ここ、ザクセンの宿?」
「他にも何軒かあるみたいだけど、イズミが倒れちゃったからさ。西門から一番近い所にしたんだ」
「今は……夜?」
「そろそろ夜明けじゃねーかな」
ベッドからモソモソと起き上がって改めて部屋を見る。
開け放ってある窓の向こうに、西の大門にある大松明の灯が見える。その向こうの空はまだ暗い。
でも、ここは二つの月が輝く世界。
窓から青白く差しこむ月明かりで、部屋の様子が見て取れる。
今度のお部屋は日本との文明落差に驚くようなものではなく、アンティーク感がある家具に囲まれてる感覚で過ごせるしっかりとしたものだ。
12畳ほどの部屋はベッドが2つのツインルーム。
そして、手が届く距離には、金髪で小麦色の肌をした、小学生3,4年生くらいの男の子。
もしかしてこの子、私が目を覚ますまで心配して傍らで見ててくれた……?
「ふぁ……」
フェリクスは完全に自然体。大きくあくびをして、自分のベッドに座り、そのまま仰向けに寝転んだ。
男の人(ガキだけど)からさり気なく大事にされてる感覚に、顔からベッドに伏せてジタバタする。
そういえば……。
「……ねぇ、フェリクス」
「うん」
「検問に連れていかれた時、外で待っててくれてビックリした。あそこでお別れだと思ってたから。だって、ここに来た目的は、お兄ちゃんに会うためでしょう?」
彼には私にくっついてなくても一人で生きていける強さもあるし、別に裏があるとは思ってないけど、この子が私についてきて、今も一緒にいる事に違和感みたいなものを感じていた。
「ああ、アレね。嘘じゃないよ。でも俺、兄ちゃんがザクセンのどこにいるか知らないんだ」
「はぁ?」
「だから、俺が兄ちゃんを見つけるか、兄ちゃんが俺を見つけるまでは、イズミの面倒見てやるよ」
起き上がって胡坐をかいて、こっちを見ながら感謝しろよ~?とか言ってる男の子。
実際に昨日も、目を回した私は彼に全てを任せて、気付けばこの部屋で倒れ込んでいて、さっきようやく動けるようになった所だった。
確かに彼は私のお世話を焼いてくれる、でも質問の本質には掠りもしてない。
どうして気にかけてくれるの……?
子供の純粋な親切心とか、私の事が好きだからとか、そんなのでいいのかな······。
「……そういえば、宿代ってどうしたの?」
「もちろんツケたよ」
私の中で「もちろん」と「ツケ」がくっつかないんだけど、そんな簡単に子供にツケるものなの?
「このねーちゃんが持つからつって」
「……」
「イザとなったら身体でって言って、イズミのおっぱい見せたらじゃあそれでいいってさ」
私は久々に子供に手を上げた(注釈:頭は大切なので、例え躾のつもりでも正義がこちらにあっても叩いてはいけません)。
「いってえええええ!!!」
頭を押さえてジタバタと転げまわるワルガキ。
「この!この!」
私はその背中をばしばし叩く。
「なんだよ!しょうがないだろ!イズミが泊まりたいっていったんじゃねーか!」
「う゛!」
確かに言った。
現実的に、この社会で、おっぱい見せるだけでとりあえずこの部屋に入れるのなら、それはきっと望むべくもない好条件なんでしょう。
悔しいけど、フェリクスは私の要望を満たすために賢く立ち回ったと認めざるを得ない。
「まったくよー。俺の裸で部屋に入れるなら、俺のを見せたさ」
うう、大人だ。
「ごめんなさい……」
カッとなった自分を大いに恥じて、不当に責めてしまった子供の頭を抱き、痛いの痛いの飛んでけ~と撫でる。
ちなみに、彼の頭からはなんかツンとしたアンモニア系の匂いがする……洗ってあげないと……。
「まあイズミは美人だからしょーがねーよ」
フォローなのか本心なのか。
でも、いくら私が美人でも可愛くても(?)、だから売り物になるみたいな言い方はダメです。諭そうかと思ったけど、論破されそうだからグッと堪えて、少年の頭を無心で撫で続ける。
「それでもお金はなんとかしないとだよな。イズミならそれこそ楽に稼げんじゃね?」
なんだろう。この子からヒモの才能を感じる。超ヒモ理論なんて言葉が脳裏をかすめた。
「お金か……あのさ、フェリクス。一つビックリさせるけどいい?」
「いいよ」
「私、お金見たことないわ……」
少年の動きがピタリと止まった。
そして再起動する。
「わりぃ。聞えなかった。もっかい」
「私、お金見たことない……」
「マジでぇえええ!?あーでもそっか。ジキュージソクかブツブツコーカンとかか」
賢い!でも残念!異世界転生でした!
そこで私はフェリクスからお金に関する講義を受けた。
お金の種類は1つだけ。単位はダラ。
紙幣はなく硬貨のみ。使われるのは、金と銀の2種類の貴金属。その含有量で価値が変化して、1ダラ硬貨、10ダラ硬貨、100ダラ硬貨、1000ダラ硬貨、10000ダラ硬貨の5種類が定められていて、つまり金貨の1ダラ~10000ダラ硬貨と、銀貨の1ダラ~10000ダラ硬貨の合計10種類が通貨の全てだった。
「あ~10進法ね。はい、完璧理解」
「え?マジで??ちなみに俺は1ダラ銀貨しかみたことねーけど」
彼の目にこいつスゲー頭よくね!?みたいな輝きがあるのがちょっとだけ嬉しい。
「マジマジ。で、このお宿は何ダラ?」
「えーとね。一泊50ダラくらい」
なんか結構高い気がするな……これから物価のお勉強しないと。
「んじゃ俺、寝てないから、寝る」
「あ、うん。ごめんね、お休み……」
フェリクスはもそもそとベッドに這い上がり、ころんと仰向けになって、すぐにスヤスヤと寝息を立て始めた。
私はすぐ隣で男の子が寝ている状況に興奮……じゃなくて緊張して、チラリチラリと彼の方を見ながら、考え事をする。
「…………お金か」
この世界でお金を稼ぐ方法は、基本的には現代と同じはず。
何かを生産・採集するとか、それらを加工して製品化する等で、これは一朝一夕には無理。
ものを教える、なんて選択肢もなくはない。この異世界でも道場を……。
寝返りを打つ。
もしかしたら残り36日かもしれない異世界生活。
現実的な選択肢は身体を売ること。
別に抱かれるだけが全てじゃなくて、労働力として貸し出すとかも含む。
フェリクスが言うように、仮に私が夜の街に立つことで直ぐにでも買ってもらえるなら……。
異世界生活12日目。
昨日の検問所でのアレコレの後、倒れこんでしまった私は、目覚めたらこのお部屋にいた。
知らない天井を見て目覚めるの、何度目だろうか。
「お、起きたか」
「うん……ここ、ザクセンの宿?」
「他にも何軒かあるみたいだけど、イズミが倒れちゃったからさ。西門から一番近い所にしたんだ」
「今は……夜?」
「そろそろ夜明けじゃねーかな」
ベッドからモソモソと起き上がって改めて部屋を見る。
開け放ってある窓の向こうに、西の大門にある大松明の灯が見える。その向こうの空はまだ暗い。
でも、ここは二つの月が輝く世界。
窓から青白く差しこむ月明かりで、部屋の様子が見て取れる。
今度のお部屋は日本との文明落差に驚くようなものではなく、アンティーク感がある家具に囲まれてる感覚で過ごせるしっかりとしたものだ。
12畳ほどの部屋はベッドが2つのツインルーム。
そして、手が届く距離には、金髪で小麦色の肌をした、小学生3,4年生くらいの男の子。
もしかしてこの子、私が目を覚ますまで心配して傍らで見ててくれた……?
「ふぁ……」
フェリクスは完全に自然体。大きくあくびをして、自分のベッドに座り、そのまま仰向けに寝転んだ。
男の人(ガキだけど)からさり気なく大事にされてる感覚に、顔からベッドに伏せてジタバタする。
そういえば……。
「……ねぇ、フェリクス」
「うん」
「検問に連れていかれた時、外で待っててくれてビックリした。あそこでお別れだと思ってたから。だって、ここに来た目的は、お兄ちゃんに会うためでしょう?」
彼には私にくっついてなくても一人で生きていける強さもあるし、別に裏があるとは思ってないけど、この子が私についてきて、今も一緒にいる事に違和感みたいなものを感じていた。
「ああ、アレね。嘘じゃないよ。でも俺、兄ちゃんがザクセンのどこにいるか知らないんだ」
「はぁ?」
「だから、俺が兄ちゃんを見つけるか、兄ちゃんが俺を見つけるまでは、イズミの面倒見てやるよ」
起き上がって胡坐をかいて、こっちを見ながら感謝しろよ~?とか言ってる男の子。
実際に昨日も、目を回した私は彼に全てを任せて、気付けばこの部屋で倒れ込んでいて、さっきようやく動けるようになった所だった。
確かに彼は私のお世話を焼いてくれる、でも質問の本質には掠りもしてない。
どうして気にかけてくれるの……?
子供の純粋な親切心とか、私の事が好きだからとか、そんなのでいいのかな······。
「……そういえば、宿代ってどうしたの?」
「もちろんツケたよ」
私の中で「もちろん」と「ツケ」がくっつかないんだけど、そんな簡単に子供にツケるものなの?
「このねーちゃんが持つからつって」
「……」
「イザとなったら身体でって言って、イズミのおっぱい見せたらじゃあそれでいいってさ」
私は久々に子供に手を上げた(注釈:頭は大切なので、例え躾のつもりでも正義がこちらにあっても叩いてはいけません)。
「いってえええええ!!!」
頭を押さえてジタバタと転げまわるワルガキ。
「この!この!」
私はその背中をばしばし叩く。
「なんだよ!しょうがないだろ!イズミが泊まりたいっていったんじゃねーか!」
「う゛!」
確かに言った。
現実的に、この社会で、おっぱい見せるだけでとりあえずこの部屋に入れるのなら、それはきっと望むべくもない好条件なんでしょう。
悔しいけど、フェリクスは私の要望を満たすために賢く立ち回ったと認めざるを得ない。
「まったくよー。俺の裸で部屋に入れるなら、俺のを見せたさ」
うう、大人だ。
「ごめんなさい……」
カッとなった自分を大いに恥じて、不当に責めてしまった子供の頭を抱き、痛いの痛いの飛んでけ~と撫でる。
ちなみに、彼の頭からはなんかツンとしたアンモニア系の匂いがする……洗ってあげないと……。
「まあイズミは美人だからしょーがねーよ」
フォローなのか本心なのか。
でも、いくら私が美人でも可愛くても(?)、だから売り物になるみたいな言い方はダメです。諭そうかと思ったけど、論破されそうだからグッと堪えて、少年の頭を無心で撫で続ける。
「それでもお金はなんとかしないとだよな。イズミならそれこそ楽に稼げんじゃね?」
なんだろう。この子からヒモの才能を感じる。超ヒモ理論なんて言葉が脳裏をかすめた。
「お金か……あのさ、フェリクス。一つビックリさせるけどいい?」
「いいよ」
「私、お金見たことないわ……」
少年の動きがピタリと止まった。
そして再起動する。
「わりぃ。聞えなかった。もっかい」
「私、お金見たことない……」
「マジでぇえええ!?あーでもそっか。ジキュージソクかブツブツコーカンとかか」
賢い!でも残念!異世界転生でした!
そこで私はフェリクスからお金に関する講義を受けた。
お金の種類は1つだけ。単位はダラ。
紙幣はなく硬貨のみ。使われるのは、金と銀の2種類の貴金属。その含有量で価値が変化して、1ダラ硬貨、10ダラ硬貨、100ダラ硬貨、1000ダラ硬貨、10000ダラ硬貨の5種類が定められていて、つまり金貨の1ダラ~10000ダラ硬貨と、銀貨の1ダラ~10000ダラ硬貨の合計10種類が通貨の全てだった。
「あ~10進法ね。はい、完璧理解」
「え?マジで??ちなみに俺は1ダラ銀貨しかみたことねーけど」
彼の目にこいつスゲー頭よくね!?みたいな輝きがあるのがちょっとだけ嬉しい。
「マジマジ。で、このお宿は何ダラ?」
「えーとね。一泊50ダラくらい」
なんか結構高い気がするな……これから物価のお勉強しないと。
「んじゃ俺、寝てないから、寝る」
「あ、うん。ごめんね、お休み……」
フェリクスはもそもそとベッドに這い上がり、ころんと仰向けになって、すぐにスヤスヤと寝息を立て始めた。
私はすぐ隣で男の子が寝ている状況に興奮……じゃなくて緊張して、チラリチラリと彼の方を見ながら、考え事をする。
「…………お金か」
この世界でお金を稼ぐ方法は、基本的には現代と同じはず。
何かを生産・採集するとか、それらを加工して製品化する等で、これは一朝一夕には無理。
ものを教える、なんて選択肢もなくはない。この異世界でも道場を……。
寝返りを打つ。
もしかしたら残り36日かもしれない異世界生活。
現実的な選択肢は身体を売ること。
別に抱かれるだけが全てじゃなくて、労働力として貸し出すとかも含む。
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