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戦う理由
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スラム街北 王の寝室
「来い、もっとだ」
ベッドに腰を下ろすのは、魔物と人のハーフではないかと疑ってしまうような、巨躯の男性。
スラムキングが服を着ないでベッドの上に座したまま客を迎えるのは、ここの伝統か何かなのか。
その身体には新旧無数の傷が付き、ひきつれているのか、痛みがあるのか、時折ビクビクと傷周囲の筋肉が動く。
臭いから近寄りたくない。
言われるがままに進み……彼の間合いを感じて足を止める。
ここからは、居合の世界。
居合とは、本来は座った状態で、敵の動きに対処するもの。
転じて、構えのない自然体から、敵の動きに対処するもの。
ふーっと息を吐いて、気を丹田に沈め、心と体の重心を保って、北スラム王が獣のように襲い掛かってきても対応できる距離まで踏み込む。
その距離、2メートル半。
「脱げ」
圧倒的な強制力のある命令ボイス。
言葉に魔力があるかのように感じるのは、その威圧感によるもの。
「私、貴方の部下じゃないんですけど?」
威圧感を心の剣で切り裂き、抵抗する。
「脱いで、ベッドの上に四つに這え」
人の話聞かないタイプか。
「嫌です。私はそんな事をしにきたんじゃ、ありません」
クロードは眉を吊り上げで目を見開き、後方のバンデットが、ピューと口笛を吹く。
「いいねぇ~小陰唇ちゃん」
アンタは黙ってて!目の前の化け物を刺激しないで!
今はまだ、二人の間にはなにも飛び交ってはいない。
クロードは私に対して攻撃の予兆を示さず。
私も迎撃だけを考えて攻撃の予兆を示していない。
一応の防御態勢を整えてはいるけど、懸念がある。
私は今後ろにいるバンデット相手に気を割かれていて、万全の状態じゃない。
だから目の前の巨漢に後れを取るかもしれないし、二人同時に仕掛けられたら、終わる。
頬を汗が伝う。
「ではお前は何をしに来た?」
少なくともアンタと寝るために来たはずがないでしょ。
「お話を、と」
「話だと?」
クロードは怪訝な顔をする。
「ええ、お話を。どう?セックスなんかよりも、驚きの新発見があるかもよ?」
私がここに来てしまったのは、実は「気付いたら来てた」レベルのほぼ無意識。
だけど、ヴィクターに手を貸して戦うにしても、私が自分の意志で戦う為には、クロードという人物を知ることが必要だとは思っていた。
「話なら、ベッドの上でもできるだろう」
グニャっと顔を歪めた、老齢の巨漢。傷と皺と、顔面全体の不整で、それが面白い冗談を言ったつもりの笑みのか何なのかよく分からない。
「そうだけど、私が恥ずかしいから嫌なの」
キッパリとお返事する。
「あと、臭いからヤダ」
そして勢いそのまま口が滑る。
間が生まれた。
「あっちゃ~、ボス。こりゃ一本とられましたか~?」
バンデットが余計な事を云った直後、開かれたクロードの口から暴風が飛び出した。
いえ、これは笑いだ。大笑いをしているのだ。
「あ、あはは……」
めっちゃ怖い。とりあえず私も合わせて笑ってみる。
そして北のスラム王は床を蹴った。
弾丸のようなスピードで迫る男に対して、私の頭に浮かんだ剣閃は全部で五つ。
どれも、彼に致命傷を与えるものばかりだった。
だから、抜けなかった。
(命を救われた礼に言っておくぜ。アンタがどれほど腕が立とうが、そんなんじゃ死ぬぞ)
逡巡の隙に、彼の両手が私の脹脛を捉え、刈るように引き倒す。
「う!」
両足が地から離れて、天地がひっくり返る。
受け身を取れずに背中を床に打ち付け、衝撃にのけぞった。
「そら!!」
彼の右腕は私の右足を掴んだまま、私の身体を釣り上げる。
私が刀を抜く気配を見せれば、彼は私を床にたたきつけようとするだろう。
「俺と話がしたい、そうだったな?」
「そうよ。突然キレないでよね…」
背中の痛みに顔をしかめつつ、私は悪態をつく。
「お前が俺に何を話そうというのだ」
うう、顔気持ち悪い。
ライオンの仮面とか付けてくれれば声質も相まってサマになるのでは……。
「今この世界は、500年前、この地に聖者が現れたのと同じ、暗黒期に入ったの」
「それがどうした?」
え?そうなの!?みたいに食いついてくるとは思ってないけどコイツ素気なさすぎる。
「魔物に人が殺され、人と人が殺し合い、聖者がいなければ、人が滅んでいた時代と同じになったんだって」
「お前如きがなぜそれを知る?」
「騎士長様と、聖都に居る賢者様から聞いたのよ」
まあ賢者様が言ってたっていうのをライディール様に聞いたのだけど。
「貴方は、どうしてスラムの王をしているの?」
「女如きが、上から俺を諭そうと、そういう訳か」
スキンヘッドに血管が浮いてヤバイ。絵的にも。そして怖すぎる。
聖者サーライは、どうやって人の心の闇を払い、人と人を繋げたのだろう。
「あ」
「ん?」
クロードが返事してくれたけど、今の「あ」は私自身の気付きだ。
私がどうしてここに来たのか、今わかった。
私は聖者になろうとしたんだ。
ここに来たのは、戦いの準備のため、敵と相対して、斬る理由を見定めるためじゃない。
敵としてではなく、クロードに働きかけて、スラムの争いを「戦い」とは違う形で決着させるために、ここに来たのだ。
サーライの様に──。
私は彼の赤い瞳を見る。
どうしたら、彼は私の言葉を聞いてくれる?
私の衣服に向かって、彼の手が伸び、私の腰布を解いた。
抵抗すれば叩きつける、そんな気配を足を掴む手から感じて、私は動けない。
ワンピースが一気に胸まで落ちる。
「ほう」
彼は私のお腹に、ふっと息を吹きつけ、私はそれに全身でビクンと反応する。
それを幾度か繰り返す。
胸に、股に、腰に、尻に。
そのたびに私の身体は反応してしまい、それが男を悦ばせてる。
「ふは」
クロードは嗤う。
うう~!この野郎!
ヤバイ。戦いの最中なのに、じわじわと羞恥心が大きくなってきた。
このままだと私の頭は馬鹿になる。
彼を動かす言葉……。
彼はどうして、私と会話を始めた?
圧倒的優位を確保した余裕?
もしかしたら……。
「ええと、私、聖者なのかもしれないんです」
「そのザマでか」
男は鼻で笑う。
「……わかってるでしょ?さっき、私が貴方を殺せたこと」
残虐な北スラム王の肩が動く。
攻防の後で、私との会話に色気を見せたのは、彼が完成度の高い戦士であるが故に「私に彼を殺せる力があったのに殺さなかったこと」に気付いたからではないだろうか。そして、それが理解できずに、その答えが知りたかったから……。
私はそれに一つの答えを示した。「私は聖者だ」と。
確かめたいはずだ。
半裸に剥いてみても普通の娘。でもただの娘が知りようのない世界の危機の話をして、自らを聖者だと宣言した、自分をやすやすと殺せる力があるのに使わずにいる女の正体を。
「試したいんでしょう?私の力を。さあ、試して。それで気が変わったら、私とお話をしましょう」
私の目的は、彼と話をする事。これでいいはずだ。
「……面白い娘だな」
クロードはニヤリと笑った。
その表情が読めたのは、彼の心の動きが素直になったからだろうか。
「それほどでも」
実際に私は、この世界で生まれて16年生きてきた人とは大分違う思考回路を持ってるのだとは思う。
「お前の話を聞いてやろう……」
私の話を聞くだけじゃなくて、会話してくれないと困るんだけど、これで一歩前進ね。
「ベッドの上で、な」
「え?」
「来い、もっとだ」
ベッドに腰を下ろすのは、魔物と人のハーフではないかと疑ってしまうような、巨躯の男性。
スラムキングが服を着ないでベッドの上に座したまま客を迎えるのは、ここの伝統か何かなのか。
その身体には新旧無数の傷が付き、ひきつれているのか、痛みがあるのか、時折ビクビクと傷周囲の筋肉が動く。
臭いから近寄りたくない。
言われるがままに進み……彼の間合いを感じて足を止める。
ここからは、居合の世界。
居合とは、本来は座った状態で、敵の動きに対処するもの。
転じて、構えのない自然体から、敵の動きに対処するもの。
ふーっと息を吐いて、気を丹田に沈め、心と体の重心を保って、北スラム王が獣のように襲い掛かってきても対応できる距離まで踏み込む。
その距離、2メートル半。
「脱げ」
圧倒的な強制力のある命令ボイス。
言葉に魔力があるかのように感じるのは、その威圧感によるもの。
「私、貴方の部下じゃないんですけど?」
威圧感を心の剣で切り裂き、抵抗する。
「脱いで、ベッドの上に四つに這え」
人の話聞かないタイプか。
「嫌です。私はそんな事をしにきたんじゃ、ありません」
クロードは眉を吊り上げで目を見開き、後方のバンデットが、ピューと口笛を吹く。
「いいねぇ~小陰唇ちゃん」
アンタは黙ってて!目の前の化け物を刺激しないで!
今はまだ、二人の間にはなにも飛び交ってはいない。
クロードは私に対して攻撃の予兆を示さず。
私も迎撃だけを考えて攻撃の予兆を示していない。
一応の防御態勢を整えてはいるけど、懸念がある。
私は今後ろにいるバンデット相手に気を割かれていて、万全の状態じゃない。
だから目の前の巨漢に後れを取るかもしれないし、二人同時に仕掛けられたら、終わる。
頬を汗が伝う。
「ではお前は何をしに来た?」
少なくともアンタと寝るために来たはずがないでしょ。
「お話を、と」
「話だと?」
クロードは怪訝な顔をする。
「ええ、お話を。どう?セックスなんかよりも、驚きの新発見があるかもよ?」
私がここに来てしまったのは、実は「気付いたら来てた」レベルのほぼ無意識。
だけど、ヴィクターに手を貸して戦うにしても、私が自分の意志で戦う為には、クロードという人物を知ることが必要だとは思っていた。
「話なら、ベッドの上でもできるだろう」
グニャっと顔を歪めた、老齢の巨漢。傷と皺と、顔面全体の不整で、それが面白い冗談を言ったつもりの笑みのか何なのかよく分からない。
「そうだけど、私が恥ずかしいから嫌なの」
キッパリとお返事する。
「あと、臭いからヤダ」
そして勢いそのまま口が滑る。
間が生まれた。
「あっちゃ~、ボス。こりゃ一本とられましたか~?」
バンデットが余計な事を云った直後、開かれたクロードの口から暴風が飛び出した。
いえ、これは笑いだ。大笑いをしているのだ。
「あ、あはは……」
めっちゃ怖い。とりあえず私も合わせて笑ってみる。
そして北のスラム王は床を蹴った。
弾丸のようなスピードで迫る男に対して、私の頭に浮かんだ剣閃は全部で五つ。
どれも、彼に致命傷を与えるものばかりだった。
だから、抜けなかった。
(命を救われた礼に言っておくぜ。アンタがどれほど腕が立とうが、そんなんじゃ死ぬぞ)
逡巡の隙に、彼の両手が私の脹脛を捉え、刈るように引き倒す。
「う!」
両足が地から離れて、天地がひっくり返る。
受け身を取れずに背中を床に打ち付け、衝撃にのけぞった。
「そら!!」
彼の右腕は私の右足を掴んだまま、私の身体を釣り上げる。
私が刀を抜く気配を見せれば、彼は私を床にたたきつけようとするだろう。
「俺と話がしたい、そうだったな?」
「そうよ。突然キレないでよね…」
背中の痛みに顔をしかめつつ、私は悪態をつく。
「お前が俺に何を話そうというのだ」
うう、顔気持ち悪い。
ライオンの仮面とか付けてくれれば声質も相まってサマになるのでは……。
「今この世界は、500年前、この地に聖者が現れたのと同じ、暗黒期に入ったの」
「それがどうした?」
え?そうなの!?みたいに食いついてくるとは思ってないけどコイツ素気なさすぎる。
「魔物に人が殺され、人と人が殺し合い、聖者がいなければ、人が滅んでいた時代と同じになったんだって」
「お前如きがなぜそれを知る?」
「騎士長様と、聖都に居る賢者様から聞いたのよ」
まあ賢者様が言ってたっていうのをライディール様に聞いたのだけど。
「貴方は、どうしてスラムの王をしているの?」
「女如きが、上から俺を諭そうと、そういう訳か」
スキンヘッドに血管が浮いてヤバイ。絵的にも。そして怖すぎる。
聖者サーライは、どうやって人の心の闇を払い、人と人を繋げたのだろう。
「あ」
「ん?」
クロードが返事してくれたけど、今の「あ」は私自身の気付きだ。
私がどうしてここに来たのか、今わかった。
私は聖者になろうとしたんだ。
ここに来たのは、戦いの準備のため、敵と相対して、斬る理由を見定めるためじゃない。
敵としてではなく、クロードに働きかけて、スラムの争いを「戦い」とは違う形で決着させるために、ここに来たのだ。
サーライの様に──。
私は彼の赤い瞳を見る。
どうしたら、彼は私の言葉を聞いてくれる?
私の衣服に向かって、彼の手が伸び、私の腰布を解いた。
抵抗すれば叩きつける、そんな気配を足を掴む手から感じて、私は動けない。
ワンピースが一気に胸まで落ちる。
「ほう」
彼は私のお腹に、ふっと息を吹きつけ、私はそれに全身でビクンと反応する。
それを幾度か繰り返す。
胸に、股に、腰に、尻に。
そのたびに私の身体は反応してしまい、それが男を悦ばせてる。
「ふは」
クロードは嗤う。
うう~!この野郎!
ヤバイ。戦いの最中なのに、じわじわと羞恥心が大きくなってきた。
このままだと私の頭は馬鹿になる。
彼を動かす言葉……。
彼はどうして、私と会話を始めた?
圧倒的優位を確保した余裕?
もしかしたら……。
「ええと、私、聖者なのかもしれないんです」
「そのザマでか」
男は鼻で笑う。
「……わかってるでしょ?さっき、私が貴方を殺せたこと」
残虐な北スラム王の肩が動く。
攻防の後で、私との会話に色気を見せたのは、彼が完成度の高い戦士であるが故に「私に彼を殺せる力があったのに殺さなかったこと」に気付いたからではないだろうか。そして、それが理解できずに、その答えが知りたかったから……。
私はそれに一つの答えを示した。「私は聖者だ」と。
確かめたいはずだ。
半裸に剥いてみても普通の娘。でもただの娘が知りようのない世界の危機の話をして、自らを聖者だと宣言した、自分をやすやすと殺せる力があるのに使わずにいる女の正体を。
「試したいんでしょう?私の力を。さあ、試して。それで気が変わったら、私とお話をしましょう」
私の目的は、彼と話をする事。これでいいはずだ。
「……面白い娘だな」
クロードはニヤリと笑った。
その表情が読めたのは、彼の心の動きが素直になったからだろうか。
「それほどでも」
実際に私は、この世界で生まれて16年生きてきた人とは大分違う思考回路を持ってるのだとは思う。
「お前の話を聞いてやろう……」
私の話を聞くだけじゃなくて、会話してくれないと困るんだけど、これで一歩前進ね。
「ベッドの上で、な」
「え?」
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