49 / 73
ムー大陸編
36魔人VS黄金
しおりを挟む
王宮の裏口に戻り中に入ると、アルハザードが目を閉じて胸のブローチに両掌を当てた。
「大丈夫だってさ、闘技場を見学できるよ、今ラ・ムーの許可を取ったから」
「確か三階だったね」
「そうだ、もうグラムダルクリッチの案内は必要ないよ、王宮の見取り図は全てここに入ってるからね」
アルハザードが自分のこめかみを指差した。
三階までつるつるすべる石の階段を上がった。しばらく歩いて金色の壁をアルハザードが触れると、人が通れる大きさの穴があいた。
部屋は向こう側の壁が見えないほど広く、中には所狭しと甲冑をつけた青色人が、身長と同じ長さの青い金属製の棒を持って二人ずつ対になって闘っていた。
青色人は全員身長が二メートルはありそうだ。王宮の入り口に立っていた衛兵と違うのは、体以外に顔もフルフェイスのヘルメットを被っていることだ。
「まさにナイト、戦士だね」
「奥の方を見てごらん、筋トレをしている奴らもいるね、と言っても神谷には見えないか」
特に近視という訳でじゃないのだが。
「奥の方は霞んで見えないけど、君には見えるのかい」
「ああ、見えるよ」
「君の視力はどのくらいなんだい」
「そうだね、現代の日本式で表すと、四、〇くらいかな」
「そんな人、現代の日本にいる訳ないじゃないか」
「そんな視力じゃ、とても砂漠では生きていけないよ」
だから、砂漠で生きていくつもりなど毛頭ないのだ。
「君たちが海の向こうから来た者だね」
背後から声をかけられた。振り返ると神谷よりもやや背の高い黄金人だった。身長は変わらないが、身につけている甲冑から露出している手足の筋肉が凄まじく発達していることが分かる。
「ラ・ムー様より話は聞いている。自由に見学して構わんよ」
地を走るような低い声で黄金人が言った。この闘技場の教官なのだろう。
「そう、彼はこの闘技場の教官であり監視役だ、そして、この王宮であらゆる人種の中で最も強いそうだ」
「ラ・ムー様から聞いたのだが、あの黒色人に勝ったそうだな」
「まあ、何とか」
「ならば、この闘技場で一番の戦士と闘って見せてはくれないかね」
「怪我しない程度の戦いでよければ、これでも痛いのは嫌いなので」
「大丈夫だ、痛いのが嫌いなのは私も同じだ」
壁に立てかけてあった金色の棒を手に取った。どうやら闘う相手はこの黄金人らしい。
「全員、整列せよ」
雷鳴のような大声で黄金人が叫んだ。部屋にいた青色人全員が動きを止め、その場で直立不動の姿勢をとった。
「では、君は武器は必要ないのだったね」
言いながら片手で軽く棒を振っている。その金色の棒がどれほどの重さなのか急に確かめたくなった。
「その棒を持たせてもらってもいいですか」
「構わないよ」
神谷の頼みに黄金人が気安く応えてくれた。
「多分君が思っているよりも重たいと思うがね」
黄金人に片手で手渡された棒を両手で受け取ったつもりが、重さに耐え切れずに瞬時に床に落としてしまった。部屋中に「ガシン」という大音量が響き渡った。
「良かったね、足の上に落とさなくて。その棒は重さが百二十キロあるらしいからね」
手渡される前に教えて欲しかった。
「僕もこいつに今教えられたんだよ」
姿を消している邪神の欠伸をしている姿が一瞬見えたような気がした。
黄金人がゆっくりと金の棒を片手で拾った。
「君はもう少し筋肉を鍛えた方が良いのではないか、それではこの地で生きていけまい」
いや、この島で生きていく気は更々ないのだが。
「では、始めようか」
黄金人が中央よりに数歩進み、棒を両手で構えた。その姿は剣道の中段の構えに似ている。
アルハザードが黄金人の前に進んだ。両手をぶらりと下げ、唯立っているだけに見える。
先に黄金人が動いた。アルハザードに向かって棒を恐ろしい早さで振り下ろした。棒の色が金色なだけに、稲光のように見える。
アルハザードの脳転に棒が食い込んだと思った瞬間、魔人の姿は僅か数歩分横に動いていた。
黒色人と闘った時よりには残像が見えたが、今のアルハザードの動きは速過ぎて残像すら見えない。まるで瞬間移動したような早さだ。
今度は黄金人が棒を横に払った、同じように当たったと思った時にはアルハザードの姿は数歩分後ろに下がっていた。
何度か同じことが繰り返され、黄金人の顔に困惑の色が浮かんだ。
「これでは何度やっても同じのようだ、ではこれはどうかな」
言い終わる前に黄金人が一歩踏み込み、真上から振り下ろし、アルハザードが横に動く瞬間に金色の稲妻は横に方向を変えた。
当たった、と思った時、苦痛に歪むはずのアルハザードの顔に笑みが浮かんだ。首筋に食い込こむと思われた棒は魔人の手に握られていた。
「方向を変える、スピードが緩む一瞬を逃さぬとは……」
「こんなところでいかがでしょうか」
「うむ、さすがだ、私では敵わないようだ」
黄金人が右手を棒から離して頭の上に掲げた、降参の合図のようだ。
アルハザードがようやく棒を掴んでいた手を離した。アルハザードの掴んでいた所には、くっきりと指がめり込んだ跡がついていた。
「君はどれだけの握力をしてるんだい」
戻って来たアルハザードに訪ねてみた。
「さあね、計ったことがないから分からないけど、さっきの棒くらいなら、握りつぶそうと思えば握りつぶせたよ」
以前、黒色人と闘った時に、デコピンで頭蓋骨を陥没させられると言ったのは本当だったようだ。
「元々そんなに力が強かったのかい」
「そんな訳ないだろう、経験が人を強くする、これは世界共通の常識じゃないか」
自分と同じような体格の魔人の言葉には、彼の壮絶な過去を彷彿とさせる重さがある。
「結果ほど力の差があった訳じゃない。この人には殺気がなかったしね。精々急所に当てて気絶させるくらいのつもりだったんじゃないか。その証拠に邪神が僕の肩に乗ったままだ」
戦闘ではなく、試合だったということなのだろう、そんな生優しい攻撃とは思えなかったが。
「では、好きに見学をして行くがいい」
黄金人が棒を再び壁に立てかけ、大きく手を叩くと、部屋中の青色人が訓練を再開した。
二人でしばらく青色人の試合の様子を眺めていたが、体が大きいだけで動きが緩慢で、とても戦士と呼べる動きではない。まるで剣道を習いたての子供同士の稽古を見ているようだ。
先ほどのアルハザードの動きを見た後だけに、なおさらその動きの遅さが目につく。
「君から見ればこの者たちの動きはひどく拙く見えるだろう、しかし、これでも訓練の成果は出ているのだよ」
黄金人が感慨深げに言った。
部屋の奥の方へ移動すると、青色人たちが大きな青い石を持ち上げては下ろす作業を繰り返していた。
「これが彼らの筋トレ」
「そのようだね、この石一つが大体百キロくらいあるらしいよ」
「それじゃあ、あの棒も」
「ああ、あの黄金人の物ほどではないが、八十キロはあるようだね」
緩慢な動きとはいえ、それを振っているのだから、ここにいる者たちはあの精神力増幅装置に生体エネルギーを吸われてはいないのだろう。
「そうみたいだね。いざという時に王宮を守る役目がある彼らは、あの装置にかけられることはないみたいだね」
「でも、あの動きじゃあ、君どころか黒色人にも敵わないね。パワーはあるけどスピードがないんだね」
「ああ、敵わないだろうね、でも、それはあの黄金人も同じだよ、僕を本気にさせてくれなかったからね」
このアラブの魔人の本気を見ることがあるのだろうか、できることならば、そんな場面には遭遇したくないと思った。
「大丈夫だってさ、闘技場を見学できるよ、今ラ・ムーの許可を取ったから」
「確か三階だったね」
「そうだ、もうグラムダルクリッチの案内は必要ないよ、王宮の見取り図は全てここに入ってるからね」
アルハザードが自分のこめかみを指差した。
三階までつるつるすべる石の階段を上がった。しばらく歩いて金色の壁をアルハザードが触れると、人が通れる大きさの穴があいた。
部屋は向こう側の壁が見えないほど広く、中には所狭しと甲冑をつけた青色人が、身長と同じ長さの青い金属製の棒を持って二人ずつ対になって闘っていた。
青色人は全員身長が二メートルはありそうだ。王宮の入り口に立っていた衛兵と違うのは、体以外に顔もフルフェイスのヘルメットを被っていることだ。
「まさにナイト、戦士だね」
「奥の方を見てごらん、筋トレをしている奴らもいるね、と言っても神谷には見えないか」
特に近視という訳でじゃないのだが。
「奥の方は霞んで見えないけど、君には見えるのかい」
「ああ、見えるよ」
「君の視力はどのくらいなんだい」
「そうだね、現代の日本式で表すと、四、〇くらいかな」
「そんな人、現代の日本にいる訳ないじゃないか」
「そんな視力じゃ、とても砂漠では生きていけないよ」
だから、砂漠で生きていくつもりなど毛頭ないのだ。
「君たちが海の向こうから来た者だね」
背後から声をかけられた。振り返ると神谷よりもやや背の高い黄金人だった。身長は変わらないが、身につけている甲冑から露出している手足の筋肉が凄まじく発達していることが分かる。
「ラ・ムー様より話は聞いている。自由に見学して構わんよ」
地を走るような低い声で黄金人が言った。この闘技場の教官なのだろう。
「そう、彼はこの闘技場の教官であり監視役だ、そして、この王宮であらゆる人種の中で最も強いそうだ」
「ラ・ムー様から聞いたのだが、あの黒色人に勝ったそうだな」
「まあ、何とか」
「ならば、この闘技場で一番の戦士と闘って見せてはくれないかね」
「怪我しない程度の戦いでよければ、これでも痛いのは嫌いなので」
「大丈夫だ、痛いのが嫌いなのは私も同じだ」
壁に立てかけてあった金色の棒を手に取った。どうやら闘う相手はこの黄金人らしい。
「全員、整列せよ」
雷鳴のような大声で黄金人が叫んだ。部屋にいた青色人全員が動きを止め、その場で直立不動の姿勢をとった。
「では、君は武器は必要ないのだったね」
言いながら片手で軽く棒を振っている。その金色の棒がどれほどの重さなのか急に確かめたくなった。
「その棒を持たせてもらってもいいですか」
「構わないよ」
神谷の頼みに黄金人が気安く応えてくれた。
「多分君が思っているよりも重たいと思うがね」
黄金人に片手で手渡された棒を両手で受け取ったつもりが、重さに耐え切れずに瞬時に床に落としてしまった。部屋中に「ガシン」という大音量が響き渡った。
「良かったね、足の上に落とさなくて。その棒は重さが百二十キロあるらしいからね」
手渡される前に教えて欲しかった。
「僕もこいつに今教えられたんだよ」
姿を消している邪神の欠伸をしている姿が一瞬見えたような気がした。
黄金人がゆっくりと金の棒を片手で拾った。
「君はもう少し筋肉を鍛えた方が良いのではないか、それではこの地で生きていけまい」
いや、この島で生きていく気は更々ないのだが。
「では、始めようか」
黄金人が中央よりに数歩進み、棒を両手で構えた。その姿は剣道の中段の構えに似ている。
アルハザードが黄金人の前に進んだ。両手をぶらりと下げ、唯立っているだけに見える。
先に黄金人が動いた。アルハザードに向かって棒を恐ろしい早さで振り下ろした。棒の色が金色なだけに、稲光のように見える。
アルハザードの脳転に棒が食い込んだと思った瞬間、魔人の姿は僅か数歩分横に動いていた。
黒色人と闘った時よりには残像が見えたが、今のアルハザードの動きは速過ぎて残像すら見えない。まるで瞬間移動したような早さだ。
今度は黄金人が棒を横に払った、同じように当たったと思った時にはアルハザードの姿は数歩分後ろに下がっていた。
何度か同じことが繰り返され、黄金人の顔に困惑の色が浮かんだ。
「これでは何度やっても同じのようだ、ではこれはどうかな」
言い終わる前に黄金人が一歩踏み込み、真上から振り下ろし、アルハザードが横に動く瞬間に金色の稲妻は横に方向を変えた。
当たった、と思った時、苦痛に歪むはずのアルハザードの顔に笑みが浮かんだ。首筋に食い込こむと思われた棒は魔人の手に握られていた。
「方向を変える、スピードが緩む一瞬を逃さぬとは……」
「こんなところでいかがでしょうか」
「うむ、さすがだ、私では敵わないようだ」
黄金人が右手を棒から離して頭の上に掲げた、降参の合図のようだ。
アルハザードがようやく棒を掴んでいた手を離した。アルハザードの掴んでいた所には、くっきりと指がめり込んだ跡がついていた。
「君はどれだけの握力をしてるんだい」
戻って来たアルハザードに訪ねてみた。
「さあね、計ったことがないから分からないけど、さっきの棒くらいなら、握りつぶそうと思えば握りつぶせたよ」
以前、黒色人と闘った時に、デコピンで頭蓋骨を陥没させられると言ったのは本当だったようだ。
「元々そんなに力が強かったのかい」
「そんな訳ないだろう、経験が人を強くする、これは世界共通の常識じゃないか」
自分と同じような体格の魔人の言葉には、彼の壮絶な過去を彷彿とさせる重さがある。
「結果ほど力の差があった訳じゃない。この人には殺気がなかったしね。精々急所に当てて気絶させるくらいのつもりだったんじゃないか。その証拠に邪神が僕の肩に乗ったままだ」
戦闘ではなく、試合だったということなのだろう、そんな生優しい攻撃とは思えなかったが。
「では、好きに見学をして行くがいい」
黄金人が棒を再び壁に立てかけ、大きく手を叩くと、部屋中の青色人が訓練を再開した。
二人でしばらく青色人の試合の様子を眺めていたが、体が大きいだけで動きが緩慢で、とても戦士と呼べる動きではない。まるで剣道を習いたての子供同士の稽古を見ているようだ。
先ほどのアルハザードの動きを見た後だけに、なおさらその動きの遅さが目につく。
「君から見ればこの者たちの動きはひどく拙く見えるだろう、しかし、これでも訓練の成果は出ているのだよ」
黄金人が感慨深げに言った。
部屋の奥の方へ移動すると、青色人たちが大きな青い石を持ち上げては下ろす作業を繰り返していた。
「これが彼らの筋トレ」
「そのようだね、この石一つが大体百キロくらいあるらしいよ」
「それじゃあ、あの棒も」
「ああ、あの黄金人の物ほどではないが、八十キロはあるようだね」
緩慢な動きとはいえ、それを振っているのだから、ここにいる者たちはあの精神力増幅装置に生体エネルギーを吸われてはいないのだろう。
「そうみたいだね。いざという時に王宮を守る役目がある彼らは、あの装置にかけられることはないみたいだね」
「でも、あの動きじゃあ、君どころか黒色人にも敵わないね。パワーはあるけどスピードがないんだね」
「ああ、敵わないだろうね、でも、それはあの黄金人も同じだよ、僕を本気にさせてくれなかったからね」
このアラブの魔人の本気を見ることがあるのだろうか、できることならば、そんな場面には遭遇したくないと思った。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説

ここは貴方の国ではありませんよ
水姫
ファンタジー
傲慢な王子は自分の置かれている状況も理解出来ませんでした。
厄介ごとが多いですね。
裏を司る一族は見極めてから調整に働くようです。…まぁ、手遅れでしたけど。
※過去に投稿したモノを手直し後再度投稿しています。

とある元令嬢の選択
こうじ
ファンタジー
アメリアは1年前まで公爵令嬢であり王太子の婚約者だった。しかし、ある日を境に一変した。今の彼女は小さな村で暮らすただの平民だ。そして、それは彼女が自ら下した選択であり結果だった。彼女は言う『今が1番幸せ』だ、と。何故貴族としての幸せよりも平民としての暮らしを決断したのか。そこには彼女しかわからない悩みがあった……。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
婚約破棄からの断罪カウンター
F.conoe
ファンタジー
冤罪押しつけられたから、それなら、と実現してあげた悪役令嬢。
理論ではなく力押しのカウンター攻撃
効果は抜群か…?
(すでに違う婚約破棄ものも投稿していますが、はじめてなんとか書き上げた婚約破棄ものです)

もしかして寝てる間にざまぁしました?
ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。
内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。
しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。
私、寝てる間に何かしました?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ΛMΦN
七鳳
ファンタジー
ある日、「異形」と呼ばれる存在が世界に現れた。
それは、クトゥルフ神話世界の神々の「断片」が形を持ち、人間の世界に侵食してきたもの。
異形は「詠う」ことで現実を書き換える。
彼らの歌声を聞いた者は、理性を破壊され、やがて「共鳴体(レゾナント)」と呼ばれる化け物へと変質する。
世界政府は、異形に対抗するための極秘機関 ΛMΦN(アムフォン) を設立。
選ばれた戦士たちには「詠唱遺伝子(コード・ルルイエ)」が組み込まれ、異形の力を一部宿し、それを利用する術を得た。
だが、彼らは「異形と同じ詠唱を使う者」。
能力を使う度、異形に近づいて行く運命だ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる