上 下
20 / 31

20話

しおりを挟む
しばらくして。

俺は村長と父、そして見慣れない男性と共に村の東口で待機していた。

この見慣れない男性というのは領主が派遣した兵の1人で、体格が小さめだからか馬を使った先触れ役として領主からの返事を持って村に来ていたそうだ。

派遣された兵達には商人用の貸家を使ってもらう予定らしく、俺が村長宅で話を聞いている間に掃除などの受け入れ準備をしていたそうだ。

兵達を率いる領主の娘は村長宅に泊めるとのことで、村長の奥さんとゴラン君が忙しそうに動いていた。

で、領主から派遣された兵達を俺達と一緒に待つ彼だが……革の鎧に両手で扱うであろう剣を装備するも、どう見ても戦い慣れているようには見えない。

これがこれからやって来る本隊の標準装備だったら……やはり、今回は調査のみが目的だということになるんだろうな。

もしかしたら本隊はもっと良い装備をとも思ったが、遠くに見えてきたその姿から俺の希望は潰えることになった。





「お、見えてきたな」


先触れ役の男性がそう言うと、村長が目の上に手をやって遠くを覗く。


「あれか……10人居るようには見えねえな」


村長の言う通り、遠くに見えた集団は荷馬車を中心に4人ほどしか見えず、その荷馬車にも2人しか乗っているようには見えなかった。

もしかして……四捨五入でもしたのか?

ほぼ半分じゃ見栄を張るにも程があるだろう。

その疑問に先触れ役の男性が答えた。


「あー……まぁ、今出せるのはこのぐらいしか居なかったんですよ」

「事情はわかるが……領主様のお嬢様もおられるのに、あれだけでよく引率を許されたな」

「それはそれで事情がありまして……俺から言えることじゃないんで、聞きたかったらご本人に」

「そうか……」


先触れ役の説明に村長はそう返し、その後は本隊の到着を静かに待った。




ザッ、ザッ、ザッ……

ガラガラガラガラ……ザザッ


村の入口で馬車と兵達が止まる。


「ようこそルード村へ。お越しいただきありがとうございます」


その村長の言葉に応えて御者席から降りてきたのは……2人の女性だった。

1人は手綱を握っていたメイド服の女性で14、5歳ぐらい、もう1人はそれより少し年下に見える女性だな。

おそらく小さいほうが領主の娘なのだろうが……格好からすると普通の村娘に見える。

赤み掛かった肩ぐらいまでの髪に、歳の割には発育の良い胸部を備えた美少女だ。


「お出迎えありがとうございます。私はブレークス男爵家長女、アニスエラ・ブレークス。少しの間お世話になります」


やはりこちらのアニスエラという少女が領主の娘のようで、そう言って村長に軽く会釈程度に頭を下げた。


「大した持て成しはできませんが、まずは家の方でお休みください」


仮にも貴族が簡単に頭を下げたからか、村長は少し戸惑いながらそう返すと……アニスエラは首を横に振る。


「いえ。そちらも大変でしょうし、ほどほどで結構です。こちらも必要な物資は用意しておりますので……あっ」


こちらを気遣ってそう言った彼女だったが、何かを思い出して村長に尋ねる。


「あの、商人のリョーガさんからいくつかの魔石をお預かりしておりますが、それらはどちらのほうに?」


先程聞いていた通り、リョーガさんが用意した魔石を運んできていたようだ。

それをどこへ運び込むかを聞いてきた彼女に、村長は俺のことを紹介する。


「あぁ、それはこちらのジオにお渡しください。この子が使う物ですので」

「え、この子が?魔石を使ってゴーレムを作る力を持っているとは聞いていましたが……」


アニスエラの訝しむ視線が俺に向けられる。


「ええ、それがこの子ですよ。ジオ、アニスエラ様にご挨拶を」

「え?あ、はい。えーっと……ジオです。よろしくお願いします」


村長の振りに応え、俺は簡単に自己紹介をする。

変に礼儀正しすぎても不自然だろうしな。

そんな俺に対し、彼女は兵の1人に魔石の入った袋を馬車から降ろさせると……その中から1つの魔石を取り出して俺に差し出す。


「あなたの力、見せてもらえる?」


その言葉に父と村長を見ると2人とも頷いたので……俺はその魔石を受け取る。


「では……」


そう言って俺は魔石を操作し、目の前で自分と同じ体格の人型ゴーレムを作ってみせた。


「っ!」
「「おお……」」


アニスエラを始め、ゴーレムの出現に驚く一行。

そこで、彼女の隣にいたメイドさんが危険に備えて間に入る。

それに対し俺がゴーレムを跪かせて安全性をアピールすると、アニスエラがメイドさんを下がらせた。


「メリー、大丈夫よ」

「……はい」


メリーさんというらしいメイドさんがアニスエラの前から退くと、彼女はゴーレムを見ながら俺に尋ねる。


「これ、思い通りに動くの?」

「まぁ、一応は……」

「一応?勝手に動く場合があるの?」


意図しない動きで危険が発生する可能性があるからか、彼女は1歩下がりメイドさんも隣で警戒した。

慌てて俺は説明する。


「あぁ、いえ。事前に指示しておくとその通りに動くってことです」


俺はそう言ってゴーレムに腕立て伏せをさせて見せる。


グッ、グッ、グッ……


「へぇ……」
「……」


感心したようなアニスエラに、その隣でやや顔を赤くするメリーさん。

何を想像しているのか……お年頃だからかな?


そうこうしているうちにアニスエラは納得し、魔石を俺に渡すよう兵に指示する。


「全部お預かりしていいんですか?」


渡された魔石の重量に、性能を示す意味も込めてゴーレムに持たせてから彼女に確認した。


「ええ。私達が持っていてもお金としての価値しかないし……まぁ、リョーガさんが用意した物を預かっていただけだしね」


どうやら、この魔石はブレークス男爵家が購入したわけではないらしい。

うーん、これはリョーガさんの持ち出しなのか。

ある意味投資のようなものだろうけど……今回の件で俺に何を期待してるんだろうなぁ。




その後、父の紹介も終えるとアニスエラの兵たちは商人用の貸家に向かい、彼女本人はメリーさんと共に村長の家へ。

時間的に夕飯の支度が始まる頃だし、俺と父は一旦家に帰ることになった。

そして夕食が終わったところで浴場の準備……というか確認をする。

村長がアニスエラに湯浴みを勧めると言っていたので、必ず来るとは限らないが一応準備をしておくのだ。

その準備は無駄にならなかったようで……しばらくして、アニスエラとメリーさんが村長に連れられてやって来た。

彼女が率いていた兵の姿は見えないな。

普通に村人との交流があると言っていたし、村内で護衛を付ける習慣がないのか?


「おう、ジオ。アニスエラ様の湯浴みを頼む」

「はい。えーっと、じゃあ村長は俺の部屋で……」


入浴時間がどのぐらい掛かるかわからないので、これから暗くなる中を女性2人で帰らせるわけには行かないだろう。

なので村長が送迎をするのだろうと思い、俺の部屋で待機してもらおうとしたのだが……


「ん?俺は帰るぞ?」

「え?大丈夫なんですか?」


その疑問にアニスエラ本人が口を開く。


「うちの村では普通に出歩いてるし、ここで護衛を付けるとその……この村の人を信用していないように思われそうでしょう?うちはそこまで大きな家ではないし、下手に反発を招くような態度は見せられないのよ」

「はぁ。それはわかりますが……それにしてもお帰りになる頃には暗くなってるでしょうし、道中で危ない目に合わないとは言い切れませんよ」


村人はどうかわからないが、転んで怪我でもされたら誰の責任になるのか。

その辺りが不安なのでそう返した俺に……村長が提案する。


「ならお前がうちまで送ってくればいい。ほら、足の生えた馬車みたいなやつで。あれなら誰かにちょっかい出されることもないだろ」

「足の生えた馬車……?」

「ああ、それは……」


村長の言葉に疑問を持った2人へゴーレムでの輸送手段を教えると。アニスエラはパァッと明るい表情を見せた。


「あら!そんなこともできるのね!なるほどなるほど……じゃあ、それでお願いできるかしら?」


彼女は頷き、手を合わせて頬に添えると俺にゴーレムでの運送を願い出る。

むむ……あざといが美少女なので様になっているな。

貴族という立場から命令してくる可能性もあったが……"お願い"という形なので特に拒否感は湧かず、俺はそれを承諾した。



で、俺は帰宅する村長を見送るとアニスエラ達を浴場の中へ招き、施設の説明を始めるのだが……


「俺が水を操ってお湯にしまして、それを天井のタンクから雨のように降らせますので……」

「ああ、シャワーもあるのね。なら大体はわかるから……ここで脱いで、体を洗ってから浴槽に浸かればいいのよね?」

「あ、はい。ご存知だったんですね。ご自宅にもこういった施設がお有りなんですか?」


貴族でも浴場が家にあることは少ないと聞いていたが、上位の貴族と会う機会があって聞いたことがあるのかな?


そう思いつつも自宅に存在する可能性を考慮して聞いてみたのだが……彼女の答えは予想外のものだった。


「ええ。前世では自宅にあるのが普通だったしね」

「……え?」


メリーさんも居る前で、サラリと重大な事を口にしたアニスエラ。

俺は自分が特別な存在だと思っていないし、俺以外にも転生者がいる可能性はあると思っていた。

その場合、俺と同じ様に特殊な力を持っている可能性もあるし、環境によっては前世の知識で金を稼ぐ者もいるはずだ。

そんな相手と出会ってしまえば……意図せず商売敵になったり、考えが合わずに衝突して面倒な事になると考え、俺はなるべく目立たないようにすべきだと思っていた。

それは彼女も同じなはずで、何より前世がどうとかいう話をすれば病気や呪いなどを疑われてしまうだろう。

魔物や魔法が存在するという世界だしな。

なので今日知り合ったばかりの俺に前世の事を教えるのはリスクが高く、何故それを教えたのかがわからなかったので……俺は聞かなかったことにした。


「あ、そうだったんですねー」

「……じゃあ、使わせてもらうわね」

もぞもぞ……

「えっ、ちょっ」


前世の話をスルーした俺に、アニスエラはさっきの話がなかったかのように服を脱ごうとする。

同じくメリーさんも服を脱ぎだしたので、俺は慌てて脱衣所から出ようとしたのだが……そこでアニスエラに止められた。


「待って。ここでの湯浴みは初めてだし、もしかしたら具合が悪くなるかもしれないからあなたも中に居てくれない?」

「はぁ?いや、そちらのメイドさんが居るでしょう。外で待機してますから何かあったら呼んでいただければ」

「メリーも具合が悪くなるかもしれないでしょう?」

「だったら一緒に入らず、交代で湯浴みをされれば……」

「先に終わったほうが身体を冷やして、風邪を引いてしまうかもしれないじゃない?」

「それはそうですけど……」


湯上り後の余計な水分は回収するので気化熱の発生は抑えられるとしても、もう1人が入浴を終えるまで待機するとなればその可能性は十分ある。

なのでそんなことにはならないと断言できずに言い淀むと……下着姿のメリーさんが俺の背後に回って羽交い締めにしてきた。


スススッ……ガシッ

「え、あの」


リーナさんと同年代と思われるメリーさんは年相応に胸部が豊かであり、下着越しとはいえ背中にその感触が感じられることで俺の股間がする。

ここ数日で女体に対する経験値を積み重ねているとは言え、刺激に鈍くなっているわけではないので仕方がない。

相手が相手なので隠したいし、体格的に力尽くで振りほどくことはできるだろうが……怪我でもされるとそれはそれで問題になる。

そこでどうしたものかと考える俺の前に……アニスエラが立った。

彼女はすでに全裸であり、年上であろうメリーさんよりも膨らんでいる胸を腕で持ち上げて見せつける。

全体的な大きさの割には山頂部の円は小さめで、股間は手で隠しているが……指の隙間から見るにはいないようだ。


「どう?馬車を下りたときに見てたから、興味はあったんでしょう?」


そう言いながらも恥ずかしくはあるのか、アニスエラは顔を赤くして聞いてくる。

貴族だと言うのでチラッとしか見なかったのだが、どうやら気づかれていたようだ。

だがそうなると……この状況は浴場に来た時点で織り込み済みだった?

その予想を裏付けるように、彼女は俺に近寄ると抱き着いてきた。


「フフ……硬くなってるわね、。一緒に入ってくれたら……気持ちいいことをしてあげるわよ?」


硬くなったの大きさに躊躇しないところを見ると、彼女はおそらく前世でそれなりに大人な年齢だったのだろうと思われる。

となると、あちらの目線では成人女性が少年にいたずらをする形になりはしないだろうか?

ただ、それを指摘すると俺も大人の視点を持っていることになり、転生者であると判断されてしまうかもしれない。

かといって素直に応じてしまうのは良くないよなぁと思っていると、アニスエラは下腹部を擦り付けるように動かしながら囁いた。


スリッ……スリッ……


「大丈夫よ。貴族が相手だったからって言えば怒られはしないわ……ね?♡」

「う……いやいや、そもそも何でこういう事をされるのかがわかりませんし」


裸で密着してくる美少女に刺激され、俺の意思は揺らぎかけたが何とか踏みとどまってそう問いかける。

するとアニスエラは「何言ってんだコイツ」みたいな顔をした。


「何言ってんの。この建物もあなたが作ったって聞いたわよ?だとしたら石でもゴーレムを作れるんでしょうし……なら、戦力にもなるんじゃない?」

「あぁ……なるほど、それを見込んでってことですか。でも今回は調査だけじゃないんですか?」


そう聞いてみると、彼女は気不味そうな顔で言葉を返す。


「そのつもりではあったけど……南の方に派遣した兵が戻っても対応できない可能性が高いわ」

「え、そうなんですか?」

「リョーガさんやその護衛をしていた人達に聞いた限り、魔物の集団は10や20って程度じゃないんでしょ?」

「まぁ、そう聞いてますね」

「うちが派遣した兵って20人ぐらいなのよ。つまり、全戦力が揃っていても30人ぐらいしか出せないから街道が塞がれた件については対応できないと思うの」

「えぇ……いや、少なすぎませんか?」

「えっと、兵と一緒に警備を担当する人達も出せばもう少しは増やせるけど……それでも50人ぐらいだし、村の警備をしないわけにもいかないから結局出せるのは30人程度になっちゃうのよ」

「そんな数で統治なんてできるんですか?」

「現にできてるでしょう?反乱なんて起きてないし、起きたとしても他所から兵を借りればいいし」

「なるほど……だから兵を増やすことがなかったと」


兵を増やす必要がなかったから人員が少ないのだと思った俺に、アニスエラは首を横に振る。


「うちぐらいの規模じゃそんなに多くの兵なんて抱えられないわよ。財政的に」

「ああ、そうなんですか……じゃあ、今回の件でどこかから兵を借りれば……?」


反乱の対応に戦力が必要なら借りればいいと言っていたし、今回の件で借りてもいいのでは?と考えた。

しかし……


「借りると言ってもタダじゃないのよ?こちらもいつか兵を貸すって約束で済めばいいけど……こっちが出せる数なんてたかが知れてるから、基本的にはお金や品物になってしまうわね」


「でもそうなると……」

「そんな余裕があったら自前で戦力を確保してるわ」

「つまり、金がないから戦力がなく、戦力がないから援軍を頼めない、と」

「そういうこと。だから……をしてでもあなたに力を貸して欲しいのよ」

スリスリ……

「う」


そう言うとアニスエラは止まっていた下腹部の動きを再開させ、治まりかけていた俺のを再び刺激する。


「ンフ……ね?このまま街道が塞がったままだとお互いに困るはずよ。だから……いいでしょ?♡」


彼女のその言葉に合わせ、後ろで静かにしていたメリーさんが耳元で囁いた。


「よろしければ私もお相手しますので……もちろんですがお嬢様も私もです」


別にが全てとは言わないが、俺はそれを付加価値として評価するほうではあった。

なのでどちらかと言えば嬉しい申し出なのだが……俺はそれを断ろうとする。


「いや、街道が塞がって困るのはお互い様なんでしょう?なら……をされなくても手は貸しますよ」


その言葉にアニスエラは俺をじっと見つめると……誘う表情は演技だったのか、不安そうに確認してきた。


「……いいの?」

「まぁ、俺の力でどのぐらいやれるかわかりませんしね。それに村の立場としては領主家のお世話になってるわけですから……」

「あぁ、"人"って漢字みたいに支え合うってことかしら」

「あ、そうそう。そういうことですね」


俺がそう返した瞬間、アニスエラは抱き着く力を強めてきた。


グッ!グググ……

「え?あのー、なんだか力が強くなってるような……」

「でしょうね」

「でしょうねって……どうしたんですか一体」


そう聞いた俺に、彼女はとてもいい笑顔で言葉を返す。


「この辺で漢字って言って通じる子供なんていないわよ。やっぱりアンタも転生者ね♪」

「oh...」


やってもうた。

そして……不安そうな顔のほうが演技だったようだ。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

鐘ヶ岡学園女子バレー部の秘密

フロイライン
青春
名門復活を目指し厳しい練習を続ける鐘ヶ岡学園の女子バレー部 キャプテンを務める新田まどかは、身体能力を飛躍的に伸ばすため、ある行動に出るが…

無能力剣聖~未知のウイルス感染後後遺症で異能に目覚めた現代社会、未感染だけど剣術一筋で生き抜いていきます~

甲賀流
ファンタジー
2030年、突如として日本に降りかかったアルファウイルス。 95%を上回る圧倒的な致死率で日本の人口を減らしていくが不幸中の幸い、ヒトからヒトへの感染は確認されていないらしい。 そんな謎のウイルス、これ以上の蔓延がないことで皆が安心して日常へと戻ろうとしている時、テレビでは緊急放送が流れた。 宙に浮く青年、手に宿す炎。 そして彼が語り出す。 「今テレビの前にいる僕はアルファウイルスにより認められた異能に目覚めた者、【異能者】です」 生まれた時から実家の箕原道場で武道を学んできた主人公、『箕原耀』。 異能者が世界を手に入れようする中、非異能者の耀はどうやって戦っていくのか。

獣人の里の仕置き小屋

真木
恋愛
ある狼獣人の里には、仕置き小屋というところがある。 獣人は愛情深く、その執着ゆえに伴侶が逃げ出すとき、獣人の夫が伴侶に仕置きをするところだ。 今夜もまた一人、里から出ようとして仕置き小屋に連れられてきた少女がいた。 仕置き小屋にあるものを見て、彼女は……。

【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~

くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】 その攻撃、収納する――――ッ!  【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。  理由は、マジックバッグを手に入れたから。  マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。  これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!

仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。 しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。 そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。 一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった! これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

処理中です...