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3話

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「ギギギ……」
「グギッ♪」
「ギッギッギ♪」

「うう……」


死体でしか見たことのなかったゴブリン達が楽しそうにサリーさんの身体を弄り回し、それに大して彼女は無抵抗でうめき声を上げる程度に留めている。

服を裂かれてほぼ裸ではあるが、今のところは手で触られているだけだった。

ゴブリンは異種族のメスを犯して繁殖させるらしいことが記憶にあり、特に女の子達に厳しく言い聞かせているところも思い出せる。

普通はどうなのか知らないが、こんな所ですぐに犯さず余裕を持って愉しんでいるのは……捕らえられているリーナさんの影響か。

ゴブリン達の体格は彼女と同じぐらいであり、背後から捕らえて顔にナイフを突きつけている。

おそらく連中の中に頭の良い奴が居て、リーナさんを人質にしてサリーさんから抵抗する気を奪ったのだろう。


「ギギ……」

モミモミ……

「ヒッ!」


リーナさんを捕らえているゴブリンが空いている手で彼女の胸を揉みしだく。

服の上からではあるが、その嫌悪感からか悲鳴を上げるリーナさん。

その声にサリーさんが声を上げた。


「ま、待って!その娘には手を出さないで!」

「……」

モミモミモミ……ギュッ

「うっ!」


そのゴブリンはサリーさんの言葉に無言のまま、リーナさんの胸を捏ね回すと……その先端を抓った。

それによって再び声を上げたリーナさんの姿に、サリーさんはゴブリンへ向かって懇願した。


「わ、私がお相手しますから!ほ、ほら!こちらへどうぞ!」

ガシッ

「「ギギッ♪」」


彼女は自分を弄り回す、裸だったゴブリン達のを掴んで自分を性的にアピールしだす。

その行為に掴まれたゴブリン達は機嫌の良さそうな声を上げるが、両手である以上は2匹のみであり、残った1匹は若干不満そうな表情を見せた。


「グギギ……」

「……」

スッ


リーナさんを捕らえているゴブリンがそのゴブリンを無言で指差す。

おそらく、そいつにも何かをしろという意味だろう。

その仕草に意図を理解したらしいサリーさんは……


「うう……あ、あの、口にどうぞ……」


と言って口を開いた。

その言葉が通じているのかはわからないが、その行動の意味は理解したらしいゴブリンが喜んでそこにを突っ込んだ。


ズヌッ

「ムグゥッ!うう……」

「グギッ♪」


呻く彼女の姿に、リーナさんを捕らえているゴブリンは満足そうなご様子だ。

を掴まれているゴブリン達もサリーさんの頬を軽く叩き、手の動かせと催促して彼女はそれに応えた。


グポッグポッ

「ガハッ、ゴホッ」

シュッシュッシュッ……


イかせればゴブリン達が落ち着き逃げられるかもと考えたのか、咳き込みながらも口と両手を積極的に動かすサリーさん。

その光景に俺は何とか止めたいと思うのだが、状況的に自分では難しいと判断せざるを得ない。

連中の殆どはサリーさんに集中しているだろう。

だが、リーナさんを捕らえている奴は彼女へ突きつけたナイフをそのままにし、時折周囲の警戒も続けているのだ。

……サリーさんへの指示といい、こいつがこの集団のリーダーかな。

ナイフは人工物に見えるし、人から手に入れた物だと思われる。

となれば少しの力でも切れるように出来ているだろうし、俺が囮をやろうとしても彼女にそのナイフが突きつけられて俺も足止めされるだけだろう。

彼女達を助けるつもりで来ている以上、そう動かれるとこちらは動けなくなるからな。

この場に父が居たらどう対応するだろうか。

人質を取る知能があるゴブリンなど見逃せないだろうし、そうなるとリーナさんを見捨ててでもゴブリン達を始末する方を選ぶかもしれない。

もしそうでなかったとしたら父はゴブリン達に手を出せず、持って来ているであろう剣を奪われてそのまま殺される可能性も考えられる。

となると、このまま村へ戻って報告したとしても必ず犠牲者が出ることになるわけか。

うーん……

俺の特殊能力が戦闘向きなら良かったのだが、魔石の位置がわかるだけだと先手が取れるぐらいしか役に立たない。

人質を取られている以上は既に先手を取られているようなものだし、そうなると連中の跡をつけて塒を特定するぐらいしかやれることがないか。

ただ、その場合2人は確実に犯されてしまう。

死ぬことはないのだろうが、彼女達が孕まされて人の特徴……つまり高い知能を持ったゴブリンが生まれてしまうかもしれない。

今、眼の前で人質を取っているような奴が。

2人が救出されたとしても、ゴブリンを生んでいたりすれば責められることになるだろう。

ただの被害者だというのにそれは酷な話だよな。

その光景を想像すると……やはりこの場でなんとかしたいと思ってしまう。

俺は魔物を引き付けるために投げつけようと握っていた魔石を見た。

これに入っている魔力を使ってマジックアイテムを動かすと聞いている。

なら、この魔力を使って魔法などは使えないのだろうか?


「……」


とりあえず、リーナさんを捕らえている奴を一撃で仕留められるような……そう思った時、そのゴブリンのリーダーは妙な動きをし始める。


グイッグイッ


「ギギッ♪」

「ヒッ」


チッ

俺からだとあいつの身体は直接見えないのだが、どうやらリーナさんの後ろから股間を擦り付け始めたようだ。

その直後、奴は再び彼女の胸に手を伸ばすと……服を掴んで思いっきり引き裂いた。


ビリィッ

「嫌っ!」

「もごっ!」


その音と声でそちらを見ようとしたサリーさんだが、口に突っ込んでいるゴブリンに抑えられる。

両手で頭を掴まれ、ガシガシ動かされているせいか髪が乱れまくってるな。


わしっ、モミモミ……

「ギッギィ♪」

「うう……」


露出されたリーナさんの胸を揉みだしたリーダーらしきゴブリンは、そこでサリーさんにを握られていたゴブリンの1匹を呼び寄せた。


「ギギャッ」

「ギィッ」

スッ、ペタペタペタ……

「んぐっ!まっへ!ほあっ!」


自分から離れていくゴブリンに手を伸ばし、縦に握った拳を上下に振ってアピールするサリーさん。

だが……そのゴブリンはそれを無視してリーナさんの前に立つ。


「ヒィィ……」

「ギギ……ギッ♪」

ビリィッ

「ふぐうっ」


間近に迫ってきたゴブリンとそいつのに顔を歪ませるリーナさんだったが、それを楽しむようにゴブリンは正面から彼女の服を下まで引き裂き、サリーさんとほぼ同じ格好にさせた。

直前にナイフを強調され、それが騒ぐなという意味だと思ったからかリーナさんはなんとか声を抑えている。

そんな彼女は、顔はともかく体のバランスは母親と似ているからか、一回り小さくともその身体は十分魅力に溢れていた。

それはゴブリンにとっても同じらしく、サリーさんに相手をさせている2匹もリーナさんを見た。


「っ!?んぐっ!」

ジュポジュポジュポジュポッ!
シュコシュコシュコシュコッ!

「ギ……ギィッ!」
「ギウッ!」


なんとかリーナさんに行く数を減らそうとしているのかサリーさんの動きが激しくなり、程なくしてその2匹はその股間から白く濁った液体を放出した。


「オゴッ!?……ゲボッ!ゴボッ、んぐ……ぽはっ」


口からその液体を溢れさせ、手で搾り出したぶんで胸を汚した彼女だったが……すぐにリーナさんの方に居るゴブリン達へ向かって言う。


「ほ、ほら!私ならこんなに出るぐらい気持ち良くなれますよ!さぁ、こちらへ!ねっ?ほら、レロレロレロォ~……」


大きく開けた口から舌を出して舐め回す仕草をして見せ、胸を持ち上げつつ再び縦に握った拳を激しく上下に振る。


「うっ……お母さん……」

スッ

「ギゲ」

グィッ

「うっ」


白く汚れた姿で下品にゴブリンを誘う母親から目を逸らすリーナさんだったが、リーダーは彼女にナイフを突きつけてサリーさんの方を見るよう強制した。

まるでその誘い方を見て学べとでも言いたげだったが……直後にリーナさんの正面にいるゴブリンがリーダーに何かを言う。


「グギ」

「グゥ……ギグギ」


言われたリーダーはそう返すとリーナさんから少しナイフを遠ざける。

すると正面のゴブリンは彼女の両足を掴み……寝かせるように引き倒してその両足を開いた。


ドサッ

「キャッ!」


その行動に、この後のことを予想したであろうサリーさんが更に過激にゴブリンを誘う。


「あっ!?待って!ほら!こ、もいいから!ねっ?ほらっ!」


娘のためにを覚悟し、両足を思いっきり広げて手でを開きそう言うサリーさんだが……それに反応したのは先程イカせた2匹だった。

一度で治まる性欲ではなかったようでその2匹のは萎えておらず、1匹は口へ、もう1匹は股の間へ位置取りその両足を抱えつつ更に広げた。


ガシッ、グイッ

「ギッギッギ……」

「ま、待って!あなた達はさっき出したでしょ?ほら、後で挿れていいから今はあっちの……モゴッ」


リーナさんに手を出す2匹を止めようとするも、再び口に突っ込まれたサリーさん。


「ムゴッ、モガッ……」

バタバタバタ……


手足をバタつかせて藻掻いているが、弱くとも平均的な成人男性と同等の力があると言われるゴブリンだ。

2匹相手では彼女の抵抗がほぼ無意味となっており、並ぶように寝かされているリーナさんの股の間にもゴブリンが位置取ってサリーさんに挿れようとするゴブリンと目を合わせる。


「グゲ?」

「グギ」


そんな言葉を交わすゴブリン達。


「ヒイィ……」

「モゴッ!マッゲ!」


これから自身に起こることへの恐怖にガタガタと震えるリーナさんに、おそらく待ってと言ったであろうサリーさん手を伸ばすが……リーダーはその声にニヤリとして返す。


「ギギッ♪」


聞く耳なしか。


このままじゃ……クソッ、奴らを引き付けられるような囮があれば──


ヒュンッ……ピタッ

「っ!?」


彼女達の危機に動きあぐね、見ているしかなかった俺だったが……そこで握っていた魔石が手から飛び出し、ゴブリン達の中心で空中に停止した。

その直後、


ズズズズズ……


という音と共に、周囲の地面が魔石へ吸い寄せられるように浮いて集まる。

いや、地面と言うより……土だけか?


ズズ……


数秒後、その音が止まってそこに現れたのは……人型になった土の集合体だった。
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