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7.『変なヤツ』(ローシュ)
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「・・・・・・は?」
『うわぁああああん』と庭園中に響き渡っていそうな泣き声を轟かせるルキを目の前に、俺の思考は止まっていた。
何だ、コイツ。
なんで泣いているんだ?
奴の胸元に見覚えのあるペンダントが目に入った瞬間、半ば無意識のうちにそれをむしり取り、泥と藻に覆われた池に向かって投げ捨てていた。
あのペンダントは嫌な思い出の一つだったのだ。
まだ俺が、俺たち姉弟が純粋で誰にも拒絶されない存在だと信じていたときのこと・・・・・・
父上が有名な店の職人に作らせた精巧な造りのペンダント。真ん中に嵌め込まれた、俺と姉上の瞳と揃いのエメラルドグリーンの宝石がとても綺麗で印象的だった。食後に父が見せてきたそれに、俺も姉も目が釘付けになった。重厚な箱に入れられており、似通ったデザインの物が綺麗に四つ、並んでいた。そのペンダントは元々父が母と揃いで購入したものであったそうで、俺たちと俺たちの将来のパートナー用に用意されたものだった。
俺たちは身を乗り出し、それを身につけた自分とその横にいる将来のパートナーを想って心がわくわくと躍ったのを覚えている。
そんな、純粋な気持ちを持っていた自分に対する恥ずかしさと、世の中の汚さを知らなかった自分を笑いたい気持ち、でも惨めな気持ちとが一気に沸いてきて、思わず視界に入れたくなくて衝動的に動いてしまったのだ。
自分でも投げた瞬間に大きな罪悪感を抱いたが意地でもその気持ちを無視し、嫌みでも言ってやろうとルキを見ると、最初は何が起きたかわからないような呆けた顔。そしてじわじわと目が震えそこから涙が湧き出し、途端にくわっと開けられた口からその小さな身体のどこにそんなエネルギーがあるのかと疑いたくなるほどの大きな泣き声が放出されたのだ。
姉のことを想っていますアピールのために身につけていた汚らわしいペンダント。そんなものが汚い池の中に投げ捨てられようと、どうってことないというような態度を取るかと思っていた。
だが、実際はどうだ。幼子のように・・・・・・まぁそうなのだが、あまり表情に出さないよう躾けられている貴族の子どもとは違い大きな口を開けて力いっぱい泣きわめくルキ。
あまりにも凄すぎて、影から見守っていたスイや召使いたちがあわあわと慌てる様子が目の端に入ったが俺は何もすることができなかった。声をかけても聞こえていないようで、さらに大きな声で泣き始める。
・・・・・・一体、どうすればいいんだ!?ぼたぼたと溢れ出す涙は俺が嫌いな澄んだ色をしていて、思わず地面に落ちるのがもったいないと思ってしまうほど綺麗だった。
声をかけても無駄だとわかり、ルキが泣き止むまで待つことにした。
・・・ってか、本当に綺麗だな・・・・・・。綺麗な奴から出る涙も綺麗とか・・・・・・と少しムカついてきたところでひっくひっくと泣き止む兆しを見せる。
泣き止んだか?と尋ねると顔を上げこくりと頷いたが、今さっきまで泣いていた証拠である滴を睫に滴らせ、頬は紅潮しており見てはいけないものを見てしまったかのような背徳感を抱いた。俺は何も悪くないのに・・・!!いや、俺も悪いか・・・・・・。
「そ、その・・・」
確かに感じる罪悪感に、ポケットに入っていたハンカチーフを手渡し、謝罪の言葉を言おうと口を開く。その自分の様子に、周りに潜んでいる召使いたちが息をのむ気配を感じた。俺は元来から我儘でかなりの癇癪持ち、それに頑固な面もある。それは自分の価値が世間では底辺だと知ってからも、変わらなかった。おそらくこんな性格なのだ。だから、あまり人に謝るという行為に慣れていないしまず謝るということをしたくない。姉と姉弟けんかをしたときも、俺から謝ったことは数回だった。そんな俺が、あれだけ嫌っていた相手に謝罪を述べようとしているのに、周りの者たちは興味津々だったのだ。
注がれる視線も居心地悪く、さらに嫌がらせをし泣かせてしまった相手、しかも姉の婚約者に対して謝罪を述べることは非常に気まずく思われる。なかなか言葉が口から出ず、知らない間につま先で土をいじったり手を触ったりしていると、渡したハンカチーフで綺麗な涙を拭ったルキが、まだキラキラが残っている瞳でこちらを遠慮深げに見つめてくる。
「わるかった、な・・・・・・」
ゆっくり、時間をかけて言い切った。まだ俺のどこかに自分は悪くないという思いが残っており、それが謝罪の邪魔をしたが、俺はちゃんと最後までしっかりと言い切ったのだ。言った後、奴を直視できず下を見つめていると、すぐに『う、うん・・・・・・』と返事を返される。謝罪を受け入れられたことに安堵をしたが、無意識のうちに怖かったのだと後で知った。
落ち着いてきたところで俺は側に控えていた召使いたちに目で合図をし、用意させたテーブルセットにルキを促し座らせた。
横から注がれる紅茶の澄んだ色に思わず顔を背けてしまうが、正面に座り未だ鼻をすすっているルキが目をキラキラさせてそれを覗いている。今までならそんな顔を見て苛立っただろうが、先ほどの大号泣を知ったからか、何となくほっとした。なんだ、これ。なんで、こんな整った顔の奴を見て嬉しいなんて思うんだ・・・・・・?
俺は理解できない胸に感じる温かさに内心首を傾げながらも、丁寧に注がれた紅茶を乱暴に喉に流した。それに倣い、ルキも一口こく、と口に含む。最初は頬をキュッとすぼめ『酸っぱい!』という顔をしたが、徐々に口に甘さが広がってきたのか頬が弛緩し目尻が緩んだ。その後にも目の前に置かれている様々なスイーツを見ては幸せそうに頬を押さえており、表情豊かなルキを見ていると楽しんでいる自分にも気づくが、ふと視界に入った池に罪悪感が戻ってきた。
「お前、何でこの池が濁っているかわかるか?」
俺は無意識のうちに奴に質問を投げかけていた。
顔を向けると、溝のように藻がいこっていて非常に汚い印象を受ける池。庭園には花々があり、皆それを眺めながら散歩をするのが大好きだが、誰もこの池には目も向けない。水も腐っているし、その下には生き物がいるのかさえわからなくなっている。
だが、これでいい。この汚い池のおかげで、醜い自分の顔を見ずにすむから。
ルキには、なぜこの池がこんなに汚いのかなんてわからないだろう、と思った。
待っていると、顔を顰め汚い池から視線を逸らそうとするルキが小さく『わかりません』と応えた。
「綺麗だと、見えるだろ。自分の汚い顔が。この家の者たちはみんな、“映るもの”が嫌いなんだ。だから屋敷の中には基本鏡はない。身支度をしっかりするときは仕方なく使うけどな。普段は目に入らないところに保管されている。池もそうだ。綺麗だと表面を覗いたときに自分の顔が映るだろ?だからわざと汚くしてるんだ。
だから、誰も表面を見ずにものを飲み干すんだよ」
ほら、やっぱり。こいつには俺らの気持ちはわからない。
そう思いつつ、正解を言う。自分で言っていて悔しくなってきたので、だいぶ残っていた紅茶を乱暴に飲み干してしまった。
「映るだけじゃないと思います・・・・・・」
「・・・は?」
話し終わると彼は静かで、俺は今ルキが同情を浮かべていたらその顔を見たくないと思いわざと視線を落していたが、しばらく沈黙が続いた後、ルキが小さく言った。何を言っているのか理解できず、聞き返す。
「池が綺麗になったら、自分の姿が映るだけじゃないと思います。表面だけを見ればそうかもしれないけど、澄み渡った池は水底まで綺麗に見えます。底まで見える池なら水中に育つ花の美しさを知ることもできますし、中で泳ぐ魚たちの様子を見て楽しむこともできます。だから・・・・・・」
一体何を言っている?表面?水中・・・・・・?一体、こいつが何を言い出しているのか、全く検討がつかなかった。
「だから・・・表面も大事かもしれないけど、その中身を覗いてみる。観察してその美しさを知るということもとっても大事なことだと思うし、それを人はするべきなんだと思います」
きっと、今思えばこのときこいつに言われたこの言葉が、俺の人生を大きく変えたのだと思う。
『うわぁああああん』と庭園中に響き渡っていそうな泣き声を轟かせるルキを目の前に、俺の思考は止まっていた。
何だ、コイツ。
なんで泣いているんだ?
奴の胸元に見覚えのあるペンダントが目に入った瞬間、半ば無意識のうちにそれをむしり取り、泥と藻に覆われた池に向かって投げ捨てていた。
あのペンダントは嫌な思い出の一つだったのだ。
まだ俺が、俺たち姉弟が純粋で誰にも拒絶されない存在だと信じていたときのこと・・・・・・
父上が有名な店の職人に作らせた精巧な造りのペンダント。真ん中に嵌め込まれた、俺と姉上の瞳と揃いのエメラルドグリーンの宝石がとても綺麗で印象的だった。食後に父が見せてきたそれに、俺も姉も目が釘付けになった。重厚な箱に入れられており、似通ったデザインの物が綺麗に四つ、並んでいた。そのペンダントは元々父が母と揃いで購入したものであったそうで、俺たちと俺たちの将来のパートナー用に用意されたものだった。
俺たちは身を乗り出し、それを身につけた自分とその横にいる将来のパートナーを想って心がわくわくと躍ったのを覚えている。
そんな、純粋な気持ちを持っていた自分に対する恥ずかしさと、世の中の汚さを知らなかった自分を笑いたい気持ち、でも惨めな気持ちとが一気に沸いてきて、思わず視界に入れたくなくて衝動的に動いてしまったのだ。
自分でも投げた瞬間に大きな罪悪感を抱いたが意地でもその気持ちを無視し、嫌みでも言ってやろうとルキを見ると、最初は何が起きたかわからないような呆けた顔。そしてじわじわと目が震えそこから涙が湧き出し、途端にくわっと開けられた口からその小さな身体のどこにそんなエネルギーがあるのかと疑いたくなるほどの大きな泣き声が放出されたのだ。
姉のことを想っていますアピールのために身につけていた汚らわしいペンダント。そんなものが汚い池の中に投げ捨てられようと、どうってことないというような態度を取るかと思っていた。
だが、実際はどうだ。幼子のように・・・・・・まぁそうなのだが、あまり表情に出さないよう躾けられている貴族の子どもとは違い大きな口を開けて力いっぱい泣きわめくルキ。
あまりにも凄すぎて、影から見守っていたスイや召使いたちがあわあわと慌てる様子が目の端に入ったが俺は何もすることができなかった。声をかけても聞こえていないようで、さらに大きな声で泣き始める。
・・・・・・一体、どうすればいいんだ!?ぼたぼたと溢れ出す涙は俺が嫌いな澄んだ色をしていて、思わず地面に落ちるのがもったいないと思ってしまうほど綺麗だった。
声をかけても無駄だとわかり、ルキが泣き止むまで待つことにした。
・・・ってか、本当に綺麗だな・・・・・・。綺麗な奴から出る涙も綺麗とか・・・・・・と少しムカついてきたところでひっくひっくと泣き止む兆しを見せる。
泣き止んだか?と尋ねると顔を上げこくりと頷いたが、今さっきまで泣いていた証拠である滴を睫に滴らせ、頬は紅潮しており見てはいけないものを見てしまったかのような背徳感を抱いた。俺は何も悪くないのに・・・!!いや、俺も悪いか・・・・・・。
「そ、その・・・」
確かに感じる罪悪感に、ポケットに入っていたハンカチーフを手渡し、謝罪の言葉を言おうと口を開く。その自分の様子に、周りに潜んでいる召使いたちが息をのむ気配を感じた。俺は元来から我儘でかなりの癇癪持ち、それに頑固な面もある。それは自分の価値が世間では底辺だと知ってからも、変わらなかった。おそらくこんな性格なのだ。だから、あまり人に謝るという行為に慣れていないしまず謝るということをしたくない。姉と姉弟けんかをしたときも、俺から謝ったことは数回だった。そんな俺が、あれだけ嫌っていた相手に謝罪を述べようとしているのに、周りの者たちは興味津々だったのだ。
注がれる視線も居心地悪く、さらに嫌がらせをし泣かせてしまった相手、しかも姉の婚約者に対して謝罪を述べることは非常に気まずく思われる。なかなか言葉が口から出ず、知らない間につま先で土をいじったり手を触ったりしていると、渡したハンカチーフで綺麗な涙を拭ったルキが、まだキラキラが残っている瞳でこちらを遠慮深げに見つめてくる。
「わるかった、な・・・・・・」
ゆっくり、時間をかけて言い切った。まだ俺のどこかに自分は悪くないという思いが残っており、それが謝罪の邪魔をしたが、俺はちゃんと最後までしっかりと言い切ったのだ。言った後、奴を直視できず下を見つめていると、すぐに『う、うん・・・・・・』と返事を返される。謝罪を受け入れられたことに安堵をしたが、無意識のうちに怖かったのだと後で知った。
落ち着いてきたところで俺は側に控えていた召使いたちに目で合図をし、用意させたテーブルセットにルキを促し座らせた。
横から注がれる紅茶の澄んだ色に思わず顔を背けてしまうが、正面に座り未だ鼻をすすっているルキが目をキラキラさせてそれを覗いている。今までならそんな顔を見て苛立っただろうが、先ほどの大号泣を知ったからか、何となくほっとした。なんだ、これ。なんで、こんな整った顔の奴を見て嬉しいなんて思うんだ・・・・・・?
俺は理解できない胸に感じる温かさに内心首を傾げながらも、丁寧に注がれた紅茶を乱暴に喉に流した。それに倣い、ルキも一口こく、と口に含む。最初は頬をキュッとすぼめ『酸っぱい!』という顔をしたが、徐々に口に甘さが広がってきたのか頬が弛緩し目尻が緩んだ。その後にも目の前に置かれている様々なスイーツを見ては幸せそうに頬を押さえており、表情豊かなルキを見ていると楽しんでいる自分にも気づくが、ふと視界に入った池に罪悪感が戻ってきた。
「お前、何でこの池が濁っているかわかるか?」
俺は無意識のうちに奴に質問を投げかけていた。
顔を向けると、溝のように藻がいこっていて非常に汚い印象を受ける池。庭園には花々があり、皆それを眺めながら散歩をするのが大好きだが、誰もこの池には目も向けない。水も腐っているし、その下には生き物がいるのかさえわからなくなっている。
だが、これでいい。この汚い池のおかげで、醜い自分の顔を見ずにすむから。
ルキには、なぜこの池がこんなに汚いのかなんてわからないだろう、と思った。
待っていると、顔を顰め汚い池から視線を逸らそうとするルキが小さく『わかりません』と応えた。
「綺麗だと、見えるだろ。自分の汚い顔が。この家の者たちはみんな、“映るもの”が嫌いなんだ。だから屋敷の中には基本鏡はない。身支度をしっかりするときは仕方なく使うけどな。普段は目に入らないところに保管されている。池もそうだ。綺麗だと表面を覗いたときに自分の顔が映るだろ?だからわざと汚くしてるんだ。
だから、誰も表面を見ずにものを飲み干すんだよ」
ほら、やっぱり。こいつには俺らの気持ちはわからない。
そう思いつつ、正解を言う。自分で言っていて悔しくなってきたので、だいぶ残っていた紅茶を乱暴に飲み干してしまった。
「映るだけじゃないと思います・・・・・・」
「・・・は?」
話し終わると彼は静かで、俺は今ルキが同情を浮かべていたらその顔を見たくないと思いわざと視線を落していたが、しばらく沈黙が続いた後、ルキが小さく言った。何を言っているのか理解できず、聞き返す。
「池が綺麗になったら、自分の姿が映るだけじゃないと思います。表面だけを見ればそうかもしれないけど、澄み渡った池は水底まで綺麗に見えます。底まで見える池なら水中に育つ花の美しさを知ることもできますし、中で泳ぐ魚たちの様子を見て楽しむこともできます。だから・・・・・・」
一体何を言っている?表面?水中・・・・・・?一体、こいつが何を言い出しているのか、全く検討がつかなかった。
「だから・・・表面も大事かもしれないけど、その中身を覗いてみる。観察してその美しさを知るということもとっても大事なことだと思うし、それを人はするべきなんだと思います」
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