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しおりを挟むそして次の日、シャムルちゃんからは痛いほどの視線が注がれていたが、俺は徹底して何事もなかったかの様に彼に接した。
昨日から放置状態の他二名からも物欲しそうな、下手をすると発情しているのが丸わかりな眼差しが向けられているのを感じたが、そちらも全く気づかないふりをする。(おい!お前らあんまりフェロモン出すと周りに変態だとバレるぞ!!)
何気に昨日のシャムルちゃんからの拒絶が心の中でもやもやと残っていて、なんとなく彼らにソウイウコトをする気が起きないのだ。だから、誠に自分勝手ながらも、彼らにはしばらくの間我慢してもらうことにする。
すまんよセオドア、ヴェータ!!!まあヴェータはは隠れて20回くらいオナニーで発散してそうだけど・・・・・・でも尻での快楽も知ってしまったから、ペニスを擦るだけでは満足できないかもしれないな。
自分の受け持つクラスでは今週の保健体育の授業はすでに終えており、ナイスタイミングというか、必然的に彼らと顔を合わせなくてすむ。
ひたすら他のクラスの授業をこなし(みんなやっと俺の指示を聞いてくれるようになった・・・!!)、朝と帰りのホームルームを終わらせて即部屋に帰る。そんな日々が数日続いた。
そしてそんな日々が数日続くと・・・・・・ムラムラするよね・・・・・・?
今、絶賛デスクに座ってイライラ、ムラムラしております。
そうなのよ、聞いて!!アカがね?エッチしてくれないの!!なんでかって?
・・・・・・俺のペニスを模したディルド型キャンディーをあげたら気に入っちゃって、それから毎日それをペロペロしちゃってんのよ!!
代わりに俺のはガン無視。まぁ俺が深夜テンションで変態行為をやった後それを気に入ったアカちゃんがそのキケンブツを量産してしまったんだけどね・・・・・・。『お前も舐めるか?』とか言ってきたけど、誰が楽しくて自分のペニスをペロペロするんですか・・・・・・。しかも勃起した後の膨張率100%のやつを。
というわけで、最近ご無沙汰でテント張ってるわけですよ。
ヤバいね。同じ部屋に職員いるんだよ!?変態じゃん。
今は自分に割り当てられたデスクで数学の先生の仕事をお手伝い中。生徒数が多すぎて小テストの採点が大変だとかで、俺が快く手伝いを買って出たのだ。
こういうとき、全職員が全教科網羅しているから助け合えて素晴らしいね!!そして俺は、生徒たちが真面目に解いた答案を、下半身を暴走させながら添削しているのでございます。
もう、ほんとに新たな性癖出そうなんだけど・・・・・・。上半身は真面目、下半身はお茶目(キャッ!)とか、冗談でも言えない。
そしてセオドアくんとヴェータくんも、日に日にやつれているのを見ているけど、今日見た彼ら、なんか悟ったような表情していたな。欲を捨てたか。
なぜ俺はその境地へ行けないのだろう。
セオドアやヴェータとエッチしたいとは思う。だがシャムルちゃんに拒絶されてから、なんだか生徒と接するのが少し怖くなってしまったのだ。
もちろんそれを表面に出してはいないが、今生徒という立場の彼らと性行為などしてしまったら、そしてそれをシャムルちゃんに知られて軽蔑されてしまったら・・・・・・俺、立ち直れなさそうなんだよね・・・・・・。
だから手を出せないでイルのだが、俺の勝手な禁欲に彼らを巻き込んでしまって悪いと思っている。
本当に俺、自己中だな。勝手にエロの道に引き込んで、勝手に落ち込んで今度は放置って・・・・・・。我ながらクズすぎる。
と、珍しく落ち込んでいる俺。
自分のクソさにうんざりし、俯きながら仕事が終わったため廊下を歩いていると、突然目の前に影が射す。ゆっくりと顔を上げると、そこにはぼんやりだがシルエット的にもセオドアとヴェータが立っていることがわかった。
すると突然二人が距離を詰めてきて、たじろぎながらも『ど、どうしましたか?』と問いかけると、今まで下を向いていた彼らが一斉に顔をこちらへ向けた。
「っ!!」
二人の上げられた顔は・・・・・・まるで発情しきった獣のようだった。
「せぇんせぇ・・・・・・もぉ、げんかいれす・・・・・・」
「はやく、おれたちのこと・・・・・・おかしてくらひゃい・・・・・・!!!」
テントを張りすぎて、でも他の職員にバレるのがヤバすぎて、必死に現父さんと母さんの顔を思い浮かべて落ち着かせた股間だったが・・・・・・今ので一瞬で復活しました!!もうギュンッ!ってなったよ!?ギュンッ!って!!最速!!最高速度で勃起しました!!
どうしてくれんだこのメス顔ヒーロー共!!?
よし!・・・・・・俺がまとめて相手してやるよっ!!
ということで、
「はい。いいですよ」
俺はにっこりと微笑み、彼らと共に空き教室へと足を進めた。
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