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密室で二人……
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「真条。ちょっと頼みごとを受けてもらってもいいか?」
放課後。下校の準備を整え終わったところで、俺は川寄からそんなことを言われた。
「拒否してもいいか?」
「却下だ。真条、空き教室の掃除を頼まれてくれるか?」
「はあ。分かりましたよ。やればいいんでしょやれば……」
半ば強制的にめんどくさい掃除を押し付けられ、俺は嘆息する。
そして、カバンをおっぽり出し、空き教室へと向かった。
「適当に終わらせても文句は言えないよな……」
あちらから持ってきて、強制的に受けさせた頼みごとだ。適当に終わらせても文句は言えないだろう。
俺は一応箒を取り出し、床をはいていく。
3分程度経った頃になり、その人物は訪れる。
「真条君」
「…………」
俺は聞こえてきた声に無言を返した。
「話す気がないいならそれでいいから。ただ黙って聞いてて」
「……何の用だ、一」
突然現れた人物、一恋に対し、俺は渋々といった感じで俺は問い掛ける。
「黙って聞いてて、ということが聞こえなかったの?」
「話す気がないのなら、俺はここを出てくが、どうする?」
「分かったわ」
一はゆっくりと深呼吸をする。
その間に、俺は川寄を恨んだ。
――あの野郎、俺を嵌めやがったな? 後で覚えておけ……。
おそらくだが、一が川寄に相談したんじゃないだろうか。結果、川寄は空き教室という密室にて、場をセッティングした、と。
やってくれるじゃないか…………。
まあ、取り敢えず、考察はここまでにして一の話を聞こうじゃないか。
「真条君、改めて聞くわ」
「何を……」
「本当にあのグループを潰すつもり?」
「……ああ」
真実を言うか迷ったが、この前に白葉との一件を見られていたため、隠す必要はない。
俺は含みを持たせるため、少し間を開けて答えた。
「だったら、私からお願いがある」
「願い?」
これは予想の斜め上の返答が来た。
「ええ、私の個人的な、ね」
「ああ、前置きはもういい。さっさと言ってくれ」
俺がそうせかすと、一は少し俯きがちに、紡いだ。
「赤樫さんを、グループに巻き込まないでほしい……」
「…………」
俺はその願いに又も無言を返した。だが、即座に告げる。
「なんだ、そんなことか……」
という俺の言葉に、一は、え?と困惑した表情を浮かべた。
「安心しろ。その件に関してはもう手は打ってある。まあ、俺が一方的に苦労しているだけだが……」
と、俺は頭を掻きながら呟くが、未だに一は理解していない様子だ。
「一、最近、グループの行動が活発になっているのは感じているか?」
「え、ええ。ここ最近は色々と、ね」
ここ数日ではグループの素行が一層目立つようになってきている。教員の間でも問題になっていると、川寄が言っていた。
まあ、その原因が俺なのだが……。
「じゃあ、生徒会と少し繋がっているお前なら、グループが何処でその問題を起こしているか。時間帯も含めて覚えているか?」
「そうね。確か、今週だと、計8回。放課後の校舎裏でのカツアゲが三回。同じく放課後の教室での生徒が暴力を振るわれたのは二回。恐らく登校前に書かれたであろうあなたの机の落書きが二回。小テスト中のカンニングが一回。こんな感じね」
こうもハッキリとあげられると、随分と好き勝手やっているのかが分かる。が、重要なのはそこじゃない。
「そのカツアゲの時、俺はちょうど下校で校門をくぐるところだった。教室での暴力の時は、隣教室で掃除中。落書きは俺の登校直前。カンニングは主に俺の席を中心として起こっていた。これが俺の行動だ」
「それが何を……」
「赤樫は部活に入っているから、放課後は無条件でグループと関わることはできない。更には奴らの狙いは俺に自分たちに対する恐怖を植え付けること。つまりは俺しか狙っていない」
「それじゃあ……」
一の中でも考えがまとまったのだろう。
その通りだ。この一週間。俺は自分の行動にかなり気を配りながら過ごしてきた。その目的はただ一つ。
「俺は一日のうちで、一人になる時間帯を登校時と放課後に絞って、休み時間などは川寄に協力してもらいながら、一人になる時間を減らした。かつ、その減らした時間が赤樫がグループに関わっている時間と被るように。あとは、赤樫がグループから離れてから一人になり、奴らの行動に合わせればいい。まあ、簡単なことだ」
「そ、そこまで考えていたの?」
「俺が何も考えずに行動しているとでも思ったか? 断じて否だ。こっちは全部計算してるんだよ」
一が度肝を抜かれたような反応をし続けながら、何とか最後の質問を投げかける。
「どうして、そこまでして……」
確かに。ただグループを潰すだけならここまで苦労する必要はない。
さっさと片付けて一つ一つ手段を選ばずに潰していけばいいだけの話だ。
だが、俺はそうはしなかった。
「あのグループを潰すこととなれば、クラスは一時期崩壊するだろう」
クラスがまとまっていたのは、グループによる恐怖支配によるもの。それが一瞬にして無くなれば、まとめ上げる鎖が無くなり、崩壊する。そんなのは簡単に予測できる。
「その時に新たにまとめ上げる人材が必要だ。その人材に赤樫を含めた。あいつなら引っ張っていける。俺の独断だがな。そう判断した。ここで失うわけにはいかない」
不用意に巻き込めば、何処かでつまずいたり、最悪の場合には嵌められ、退学……。なんてこともありうる。
そうならないために、今こうして俺が苦労してコントロールしているのだ。
「そして、その人材は……」
俺は人差し指を一に緩く向けて告げる。
「お前も含んでいるからな、一恋」
「……え?」
いきなり出された自分の名前に困惑しながら、俺を見据える。
「だから勝手に潰れるなよ。グループを潰した後の始末ぐらいは俺が責任もって布石を打つ。だが、俺一人が何人もの人材をコントロールするのは不可能だ。その中で、お前なら自分の身を自分で守れると判断した。期待を裏切らないでくれよ……」
俺は箒を戻すと、そのまま教室を出る。
今言えることは言った。あとは彼女の行動次第だ。それに対して、俺が合わせて動けばいい。取り敢えずは待機だ。あ、あと、
「川寄に対するお仕置き、か……」
「ヘックション!」
「だ、大丈夫ですか? 川寄先生」
私は真条君と話した後、真っ直ぐに職員室へと訪れていた。
「あ、ああ。大丈夫だ。何処かで噂されているのかもな。まあ、それはともかく、どうだった?」
そう聞いてきた川寄先生に私は迷いなく返答した。
「はい。先生が言った通りでした。彼はやはり天才です」
「そうか……」
川寄先生は息を吐きながら、椅子の背もたれに体重をかける。
「あと、これが最後のお前に対するアドバイスだ。あいつは不本意だろうが、なるべくあいつを手伝ってやってくれ。これは一人でどうこうできるような規模じゃない。例え、あいつだとしても……」
「はい、分かりました」
「そうか。ならもう今日は下校しなさい。用は済んだだろう?」
「はい。さようなら、川寄先生」
私は軽く会釈してから職員室を出た。
今日。彼と真正面から話して分かった。
彼は紛れもない天才だと。
そして、彼なら必ず目的を達成するだろうと、確信めいたものを感じたのだった……。
放課後。下校の準備を整え終わったところで、俺は川寄からそんなことを言われた。
「拒否してもいいか?」
「却下だ。真条、空き教室の掃除を頼まれてくれるか?」
「はあ。分かりましたよ。やればいいんでしょやれば……」
半ば強制的にめんどくさい掃除を押し付けられ、俺は嘆息する。
そして、カバンをおっぽり出し、空き教室へと向かった。
「適当に終わらせても文句は言えないよな……」
あちらから持ってきて、強制的に受けさせた頼みごとだ。適当に終わらせても文句は言えないだろう。
俺は一応箒を取り出し、床をはいていく。
3分程度経った頃になり、その人物は訪れる。
「真条君」
「…………」
俺は聞こえてきた声に無言を返した。
「話す気がないいならそれでいいから。ただ黙って聞いてて」
「……何の用だ、一」
突然現れた人物、一恋に対し、俺は渋々といった感じで俺は問い掛ける。
「黙って聞いてて、ということが聞こえなかったの?」
「話す気がないのなら、俺はここを出てくが、どうする?」
「分かったわ」
一はゆっくりと深呼吸をする。
その間に、俺は川寄を恨んだ。
――あの野郎、俺を嵌めやがったな? 後で覚えておけ……。
おそらくだが、一が川寄に相談したんじゃないだろうか。結果、川寄は空き教室という密室にて、場をセッティングした、と。
やってくれるじゃないか…………。
まあ、取り敢えず、考察はここまでにして一の話を聞こうじゃないか。
「真条君、改めて聞くわ」
「何を……」
「本当にあのグループを潰すつもり?」
「……ああ」
真実を言うか迷ったが、この前に白葉との一件を見られていたため、隠す必要はない。
俺は含みを持たせるため、少し間を開けて答えた。
「だったら、私からお願いがある」
「願い?」
これは予想の斜め上の返答が来た。
「ええ、私の個人的な、ね」
「ああ、前置きはもういい。さっさと言ってくれ」
俺がそうせかすと、一は少し俯きがちに、紡いだ。
「赤樫さんを、グループに巻き込まないでほしい……」
「…………」
俺はその願いに又も無言を返した。だが、即座に告げる。
「なんだ、そんなことか……」
という俺の言葉に、一は、え?と困惑した表情を浮かべた。
「安心しろ。その件に関してはもう手は打ってある。まあ、俺が一方的に苦労しているだけだが……」
と、俺は頭を掻きながら呟くが、未だに一は理解していない様子だ。
「一、最近、グループの行動が活発になっているのは感じているか?」
「え、ええ。ここ最近は色々と、ね」
ここ数日ではグループの素行が一層目立つようになってきている。教員の間でも問題になっていると、川寄が言っていた。
まあ、その原因が俺なのだが……。
「じゃあ、生徒会と少し繋がっているお前なら、グループが何処でその問題を起こしているか。時間帯も含めて覚えているか?」
「そうね。確か、今週だと、計8回。放課後の校舎裏でのカツアゲが三回。同じく放課後の教室での生徒が暴力を振るわれたのは二回。恐らく登校前に書かれたであろうあなたの机の落書きが二回。小テスト中のカンニングが一回。こんな感じね」
こうもハッキリとあげられると、随分と好き勝手やっているのかが分かる。が、重要なのはそこじゃない。
「そのカツアゲの時、俺はちょうど下校で校門をくぐるところだった。教室での暴力の時は、隣教室で掃除中。落書きは俺の登校直前。カンニングは主に俺の席を中心として起こっていた。これが俺の行動だ」
「それが何を……」
「赤樫は部活に入っているから、放課後は無条件でグループと関わることはできない。更には奴らの狙いは俺に自分たちに対する恐怖を植え付けること。つまりは俺しか狙っていない」
「それじゃあ……」
一の中でも考えがまとまったのだろう。
その通りだ。この一週間。俺は自分の行動にかなり気を配りながら過ごしてきた。その目的はただ一つ。
「俺は一日のうちで、一人になる時間帯を登校時と放課後に絞って、休み時間などは川寄に協力してもらいながら、一人になる時間を減らした。かつ、その減らした時間が赤樫がグループに関わっている時間と被るように。あとは、赤樫がグループから離れてから一人になり、奴らの行動に合わせればいい。まあ、簡単なことだ」
「そ、そこまで考えていたの?」
「俺が何も考えずに行動しているとでも思ったか? 断じて否だ。こっちは全部計算してるんだよ」
一が度肝を抜かれたような反応をし続けながら、何とか最後の質問を投げかける。
「どうして、そこまでして……」
確かに。ただグループを潰すだけならここまで苦労する必要はない。
さっさと片付けて一つ一つ手段を選ばずに潰していけばいいだけの話だ。
だが、俺はそうはしなかった。
「あのグループを潰すこととなれば、クラスは一時期崩壊するだろう」
クラスがまとまっていたのは、グループによる恐怖支配によるもの。それが一瞬にして無くなれば、まとめ上げる鎖が無くなり、崩壊する。そんなのは簡単に予測できる。
「その時に新たにまとめ上げる人材が必要だ。その人材に赤樫を含めた。あいつなら引っ張っていける。俺の独断だがな。そう判断した。ここで失うわけにはいかない」
不用意に巻き込めば、何処かでつまずいたり、最悪の場合には嵌められ、退学……。なんてこともありうる。
そうならないために、今こうして俺が苦労してコントロールしているのだ。
「そして、その人材は……」
俺は人差し指を一に緩く向けて告げる。
「お前も含んでいるからな、一恋」
「……え?」
いきなり出された自分の名前に困惑しながら、俺を見据える。
「だから勝手に潰れるなよ。グループを潰した後の始末ぐらいは俺が責任もって布石を打つ。だが、俺一人が何人もの人材をコントロールするのは不可能だ。その中で、お前なら自分の身を自分で守れると判断した。期待を裏切らないでくれよ……」
俺は箒を戻すと、そのまま教室を出る。
今言えることは言った。あとは彼女の行動次第だ。それに対して、俺が合わせて動けばいい。取り敢えずは待機だ。あ、あと、
「川寄に対するお仕置き、か……」
「ヘックション!」
「だ、大丈夫ですか? 川寄先生」
私は真条君と話した後、真っ直ぐに職員室へと訪れていた。
「あ、ああ。大丈夫だ。何処かで噂されているのかもな。まあ、それはともかく、どうだった?」
そう聞いてきた川寄先生に私は迷いなく返答した。
「はい。先生が言った通りでした。彼はやはり天才です」
「そうか……」
川寄先生は息を吐きながら、椅子の背もたれに体重をかける。
「あと、これが最後のお前に対するアドバイスだ。あいつは不本意だろうが、なるべくあいつを手伝ってやってくれ。これは一人でどうこうできるような規模じゃない。例え、あいつだとしても……」
「はい、分かりました」
「そうか。ならもう今日は下校しなさい。用は済んだだろう?」
「はい。さようなら、川寄先生」
私は軽く会釈してから職員室を出た。
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