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本編
舞原千歳という少女
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まだまだ一週間、と思っていた時間は瞬く間に過ぎていき、ついに試験当日となった。闘技場まではバスで移動し、そこから予定通りの行動だ。
「学校で、こんな修学旅行のような感じは初めてだな」
俺の隣の座席に座っている汗衫はポツリとそう零す。
「汗衫、ちゃんと見てみろ。その修学旅行には似ても似つかないような顔つきの輩が大勢いるが……」
バスに乗っている我らがBクラスは会話は所々聞こえるものの、ほとんどの生徒が厳しい顔つきで座っていた。まるで誰かを威嚇しているようだ。
「確かに。まあ、内容が内容だからね」
突然のFクラスからBクラスへの移動。遠かった景色がいきなり目の前に見え、更にはゴールとなるAクラスまでも視界にとらえることができる立ち位置。皆、Aクラスに必死に這い上がろうと血眼になっているんだろう。
そんな中で言い渡された特別試験。更にその内容は上がるためではなく、現状維持を確実なものへとするためのものだった。
せっかく手に入れたチャンスをここで野放しにするわけにはいかない。
大体こんな心情だろう。
「でも、意外だな」
「何が?」
「舞原先輩がお前と組むとは、思いもしなかった。しかもお前とは先約って言ってたしな」
「あ~、それはだな……」
別に正式には先約などしていない。ただ、発表された日の何時間か前に知らしめられた俺の実力にあいつが目を付けないわけがないと踏んだ、単なる希望的観測だったのだが。
「まあ、あいつも『ハンデを背負っても戦える』って言うことを知らしめたかったんじゃないか?」
正当な理由がない為、適当に誤魔化しておく。
「おおう、そんな戦闘狂みたいなタイプだったのか……」
絶対違うと思うが、ここは黙っておく。
そんなこんなで目的地に着いたのか、バスのスピードが落ちる。
「降りるぞ。もたもたすんなよ」
「分かってる」
そう言いながら、俺たちはバスを降りた。
「これから、宿舎に入る。一人一人荷物検査を受けたのち、配られたプリントの指示通りの部屋で、荷物を置いて待機だ」
教員の声が響き渡り、各々が荷物検査の列に並び始めた。俺もそれに倣いながら、検査を受ける。
検査は何事なく終わり、部屋へと入る。
「広すぎやしないか?」
部屋は十五畳くらいの広さで、洗面所、トイレ、風呂場、テレビ、冷蔵庫、金庫完備の旅館を思わすような部屋だった。
しかも、この部屋は俺一人らしい。
どうやら、チームで男女を別にして部屋を分けているらしいのだが、そうなると、俺のチームは残りの二人が女子、ということなのでこういうことになったらしい。
「優遇されすぎだろ……」
世界の秩序を守る立場にある『警察』は国からの直接支援を受けているため、このような優遇は、度を大きく超えている。
まあ、とやかく言っても何も変わらない為、荷物を下ろし、部屋の中を再度確認する。
中はさっき言った通りで、布団が押し入れの中にあった。また、お湯は出るようになっている。わざわざ大浴場に行く手間が省ける。ありがたい。
すると、突然アナウンスが流れる。
「生徒たちは部屋に入ったと判断し、説明を始める」
そう前置きを入れて、
「まずは、備え付けられている金庫の中にある腕時計を付けろ」
言われた通り、金庫を開けると、中にはチーム決めの際に使われ、回収された腕時計が入っていた。
「その腕時計は時間だけではなく、生徒自身の体温、心拍数、血圧、血中酸素、ストレスレベルが測れるようになっている。その情報は学校が用意した専用アプリで確認可能だ」
専用アプリというのは、入学時にスマホに入れたアプリのことで、学校に通う生徒たちは全員入れてある。内容は成績や現クラス、学校の情報などが入ってくる。ただ、他の生徒の情報を見ることはできない。今回はそのアプリを使うということだった。
「ちなみに、その情報はこちらで常時確認できるようにもなっている」
24時間監視ということか。まあ、困ることはない。
「それではこの後は、自由時間となる。好きにフロアを移動してよい。だが、一時間後に日程発表があるのを忘れずに」
そう言って、アナウンスは終わった。
取り敢えず、日程が上がるのを待って、今後の動き方について考える必要がある。
いち早くマークすべきチームを見分けることも進めなければならない。
一時間後、俺は部屋で寝ころんでいたのだが、いきなりスマホにバイブが走り、俺は届いたメール、すなわち日程を確認する。
一チームが戦うチーム数は、一クラス三十人で合計百五十人。それを三チームずつに分けるから、五十チーム。即ち、四十九チームとなる。とすると、一日当たり八試合することになる。
じっくりと眺めていると、扉をノックする音が響き渡った。
「開いてるから、勝手に入ってくれ」
体制をそのままにそう言うと、予想通り、舞原千歳と、ミサ・ミステリナが入ってくる。
「まさか、こんなにも呑気だなんて……」
「こんなんで驚いてたら、こいつの自由さ全てに驚くことになるわよ」
信じられない、というような目で見つめるミサに舞原がそう解説する。なんか段々と俺へのイメージが下がっていないか?
「日程についてだろ? 別にそんな焦るようなものでもなかっただろ」
「何言ってるの? 西園寺との戦いはいつだか確認した?」
「確認も何も、五日目の第五試合だろ? 問題か?」
「あのねぇ……」
呆れたように嘆息する舞原と、ミサ。一体何が問題なのだろう。
「四日目って言うと、試合が本格的になってくる時間帯で中間の一試合。体力も削られてるのは目に見えてるし、万全な状態では戦えないのよ? 分かってる?」
一気にまくし立てる舞原に俺は冷静に告げた。
「一つ質問だ。何故、全ての試合に勝とうとしている?」
「……は?」
「……何言ってるの?」
二人そろってそんな地球外生命体を見たかのような目をしながら言ったその言葉に、俺はスマホに視線を向けながら返した。
「この試験は現状維持を目的とした特別試験。昇格を目的とした試験じゃない」
昇格を目的とした試験ならば、俺も少し頭をひねることはあっただろう。だが、目的が現状維持としているのならば話は変わってくる。
「つまりは、下位五グループに入らなければいい話だ。しかも、俺たちが万が一一位になったとしても、得するのは俺だけであって、お前らは一文も儲けはない。どう考えても非効率だ。だったら、下位五グループに入らず、勝てない戦いは捨て、勝てる戦いを確実に拾い、得点を稼ぐことでペナルティを回避する。これがこの試験の答えだ」
なにも、一位にならなくたっていい。ペナルティを受けなければいいだけの話だ。その為には確実にポイントを重ね、勝率が低ければ捨てる。勝負の見極めが途轍もなく重要な試験なのだ。
だが、俺はここで一つ間違えを発見してしまった。それは……、
「……何言ってるの?」
強めの口調でそう言ってくる舞原千歳。
「私を誰だと思っているの? 学校最強と謳われる私が、勝負を捨てるわけないでしょ? 目指すなら一位。それ以外ありえないわ。……、確かに、貴方の作戦は正しい。最善といえる策には違いない。だけど、そんな臆病な作戦は私のプライドが許さない。貴方が許しても、私が納得しない」
返す言葉もない。これが、俺の間違い、ミスの答え。
舞原の強い意志に呼応するようにミサ・ミステリナが続ける。
「そうよ。舞原の言う通り。舞原があなたを選んだ理由、分ってるの? 勝つためよ。この試験で一位を取って強さを知らしめる。それがあなたを選んだ理由よ」
「…………」
心中で苦笑する。
そうだった。舞原千歳という少女は、効率よりも自分のプライドを大切にする少女で、勝利に貪欲で、頭がよさそうに見えて実は脳筋に近いタイプで、負けず嫌いで、自信過剰で、いざというときには頼りになるが、その他ではあまり頼りにならない。だけど、こうやって、自分の意思を他人に押し付け、強く明確で、貪欲な自分の道を見据えることができる強い少女なのだ。
「…………はあ……」
まったく、こんなことに気付かないとは、まだまだだな。
「一つ、いや、二つ程訂正しよう」
俺は二人の少女の前に日本の指を立て、中指を折る。
「一つ、今の話はなかったことにしてくれ。この後、じっくり作戦を練る事にする」
そして、人差し指を折りながら、真っ直ぐと、舞原の瞳を見据える。
「二つ、『万が一』じゃない。俺たちがこの試験で優勝するのは……」
ニヤリと、挑発的な笑みをたたえて、言い放った。
「絶対だ。これは誰にも覆せない未来だ」
強く、そして、明確に言い放った俺の言葉に、二人は満足そうな笑みを浮かべる。
そうだ。最善、完璧、答え、近道。そんなものは要らない。
必要なのは、貪欲なまでの勝利への確信と、それを可能にできる実力、いや、能力だけだ。何故なら、この世界は『能力者主義』なのだから…………。
「学校で、こんな修学旅行のような感じは初めてだな」
俺の隣の座席に座っている汗衫はポツリとそう零す。
「汗衫、ちゃんと見てみろ。その修学旅行には似ても似つかないような顔つきの輩が大勢いるが……」
バスに乗っている我らがBクラスは会話は所々聞こえるものの、ほとんどの生徒が厳しい顔つきで座っていた。まるで誰かを威嚇しているようだ。
「確かに。まあ、内容が内容だからね」
突然のFクラスからBクラスへの移動。遠かった景色がいきなり目の前に見え、更にはゴールとなるAクラスまでも視界にとらえることができる立ち位置。皆、Aクラスに必死に這い上がろうと血眼になっているんだろう。
そんな中で言い渡された特別試験。更にその内容は上がるためではなく、現状維持を確実なものへとするためのものだった。
せっかく手に入れたチャンスをここで野放しにするわけにはいかない。
大体こんな心情だろう。
「でも、意外だな」
「何が?」
「舞原先輩がお前と組むとは、思いもしなかった。しかもお前とは先約って言ってたしな」
「あ~、それはだな……」
別に正式には先約などしていない。ただ、発表された日の何時間か前に知らしめられた俺の実力にあいつが目を付けないわけがないと踏んだ、単なる希望的観測だったのだが。
「まあ、あいつも『ハンデを背負っても戦える』って言うことを知らしめたかったんじゃないか?」
正当な理由がない為、適当に誤魔化しておく。
「おおう、そんな戦闘狂みたいなタイプだったのか……」
絶対違うと思うが、ここは黙っておく。
そんなこんなで目的地に着いたのか、バスのスピードが落ちる。
「降りるぞ。もたもたすんなよ」
「分かってる」
そう言いながら、俺たちはバスを降りた。
「これから、宿舎に入る。一人一人荷物検査を受けたのち、配られたプリントの指示通りの部屋で、荷物を置いて待機だ」
教員の声が響き渡り、各々が荷物検査の列に並び始めた。俺もそれに倣いながら、検査を受ける。
検査は何事なく終わり、部屋へと入る。
「広すぎやしないか?」
部屋は十五畳くらいの広さで、洗面所、トイレ、風呂場、テレビ、冷蔵庫、金庫完備の旅館を思わすような部屋だった。
しかも、この部屋は俺一人らしい。
どうやら、チームで男女を別にして部屋を分けているらしいのだが、そうなると、俺のチームは残りの二人が女子、ということなのでこういうことになったらしい。
「優遇されすぎだろ……」
世界の秩序を守る立場にある『警察』は国からの直接支援を受けているため、このような優遇は、度を大きく超えている。
まあ、とやかく言っても何も変わらない為、荷物を下ろし、部屋の中を再度確認する。
中はさっき言った通りで、布団が押し入れの中にあった。また、お湯は出るようになっている。わざわざ大浴場に行く手間が省ける。ありがたい。
すると、突然アナウンスが流れる。
「生徒たちは部屋に入ったと判断し、説明を始める」
そう前置きを入れて、
「まずは、備え付けられている金庫の中にある腕時計を付けろ」
言われた通り、金庫を開けると、中にはチーム決めの際に使われ、回収された腕時計が入っていた。
「その腕時計は時間だけではなく、生徒自身の体温、心拍数、血圧、血中酸素、ストレスレベルが測れるようになっている。その情報は学校が用意した専用アプリで確認可能だ」
専用アプリというのは、入学時にスマホに入れたアプリのことで、学校に通う生徒たちは全員入れてある。内容は成績や現クラス、学校の情報などが入ってくる。ただ、他の生徒の情報を見ることはできない。今回はそのアプリを使うということだった。
「ちなみに、その情報はこちらで常時確認できるようにもなっている」
24時間監視ということか。まあ、困ることはない。
「それではこの後は、自由時間となる。好きにフロアを移動してよい。だが、一時間後に日程発表があるのを忘れずに」
そう言って、アナウンスは終わった。
取り敢えず、日程が上がるのを待って、今後の動き方について考える必要がある。
いち早くマークすべきチームを見分けることも進めなければならない。
一時間後、俺は部屋で寝ころんでいたのだが、いきなりスマホにバイブが走り、俺は届いたメール、すなわち日程を確認する。
一チームが戦うチーム数は、一クラス三十人で合計百五十人。それを三チームずつに分けるから、五十チーム。即ち、四十九チームとなる。とすると、一日当たり八試合することになる。
じっくりと眺めていると、扉をノックする音が響き渡った。
「開いてるから、勝手に入ってくれ」
体制をそのままにそう言うと、予想通り、舞原千歳と、ミサ・ミステリナが入ってくる。
「まさか、こんなにも呑気だなんて……」
「こんなんで驚いてたら、こいつの自由さ全てに驚くことになるわよ」
信じられない、というような目で見つめるミサに舞原がそう解説する。なんか段々と俺へのイメージが下がっていないか?
「日程についてだろ? 別にそんな焦るようなものでもなかっただろ」
「何言ってるの? 西園寺との戦いはいつだか確認した?」
「確認も何も、五日目の第五試合だろ? 問題か?」
「あのねぇ……」
呆れたように嘆息する舞原と、ミサ。一体何が問題なのだろう。
「四日目って言うと、試合が本格的になってくる時間帯で中間の一試合。体力も削られてるのは目に見えてるし、万全な状態では戦えないのよ? 分かってる?」
一気にまくし立てる舞原に俺は冷静に告げた。
「一つ質問だ。何故、全ての試合に勝とうとしている?」
「……は?」
「……何言ってるの?」
二人そろってそんな地球外生命体を見たかのような目をしながら言ったその言葉に、俺はスマホに視線を向けながら返した。
「この試験は現状維持を目的とした特別試験。昇格を目的とした試験じゃない」
昇格を目的とした試験ならば、俺も少し頭をひねることはあっただろう。だが、目的が現状維持としているのならば話は変わってくる。
「つまりは、下位五グループに入らなければいい話だ。しかも、俺たちが万が一一位になったとしても、得するのは俺だけであって、お前らは一文も儲けはない。どう考えても非効率だ。だったら、下位五グループに入らず、勝てない戦いは捨て、勝てる戦いを確実に拾い、得点を稼ぐことでペナルティを回避する。これがこの試験の答えだ」
なにも、一位にならなくたっていい。ペナルティを受けなければいいだけの話だ。その為には確実にポイントを重ね、勝率が低ければ捨てる。勝負の見極めが途轍もなく重要な試験なのだ。
だが、俺はここで一つ間違えを発見してしまった。それは……、
「……何言ってるの?」
強めの口調でそう言ってくる舞原千歳。
「私を誰だと思っているの? 学校最強と謳われる私が、勝負を捨てるわけないでしょ? 目指すなら一位。それ以外ありえないわ。……、確かに、貴方の作戦は正しい。最善といえる策には違いない。だけど、そんな臆病な作戦は私のプライドが許さない。貴方が許しても、私が納得しない」
返す言葉もない。これが、俺の間違い、ミスの答え。
舞原の強い意志に呼応するようにミサ・ミステリナが続ける。
「そうよ。舞原の言う通り。舞原があなたを選んだ理由、分ってるの? 勝つためよ。この試験で一位を取って強さを知らしめる。それがあなたを選んだ理由よ」
「…………」
心中で苦笑する。
そうだった。舞原千歳という少女は、効率よりも自分のプライドを大切にする少女で、勝利に貪欲で、頭がよさそうに見えて実は脳筋に近いタイプで、負けず嫌いで、自信過剰で、いざというときには頼りになるが、その他ではあまり頼りにならない。だけど、こうやって、自分の意思を他人に押し付け、強く明確で、貪欲な自分の道を見据えることができる強い少女なのだ。
「…………はあ……」
まったく、こんなことに気付かないとは、まだまだだな。
「一つ、いや、二つ程訂正しよう」
俺は二人の少女の前に日本の指を立て、中指を折る。
「一つ、今の話はなかったことにしてくれ。この後、じっくり作戦を練る事にする」
そして、人差し指を折りながら、真っ直ぐと、舞原の瞳を見据える。
「二つ、『万が一』じゃない。俺たちがこの試験で優勝するのは……」
ニヤリと、挑発的な笑みをたたえて、言い放った。
「絶対だ。これは誰にも覆せない未来だ」
強く、そして、明確に言い放った俺の言葉に、二人は満足そうな笑みを浮かべる。
そうだ。最善、完璧、答え、近道。そんなものは要らない。
必要なのは、貪欲なまでの勝利への確信と、それを可能にできる実力、いや、能力だけだ。何故なら、この世界は『能力者主義』なのだから…………。
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