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STAGE4ー4
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「俺のこと、好きなんだよな?」
コウが両手で響生の頬を挟み、真剣な眼差しで再び問いかけた。
淡い瞳に至近距離で見つめられ、頭の中が熱くなる。
(え、なんなの、これ。俺はコウのギターが好きなのであって、人が好きなわけじゃ……いや、コウも好きだし近づきたいって思ったけど、こういうのじゃなくて……馨さんとか佳行さんみたいに気軽に話せる音楽仲間になりたかっただけで、でも、でも……)
さっきまであんなに悪意を感じる言葉に傷ついていたというのに、そんな事はもうどうでもよくなっている。
それどころか、もっと触れて欲しい。
頭の中だけじゃなくて、触れられた頬も、耳も、唇も、体中が熱い。
「なあ、好きじゃないの? 嫌だった?」
「好き……」
掠れた声で小さく答える。
こんなのはずるい。
好きになってしまうではないか。
「俺も、前から好きだった」
コウの頬が柔らかく緩む。
(え、前っていつのこと? 初ライブ? もっと前? その好きってどういう意味の……)
問いかける前に、驚くほど優しく抱きしめられ、温かい腕と胸板に包まれた。
コウが愛おし気に髪を撫でる。
久しぶりの人肌の温もりに、張りつめていたものがほろほろと解けていく。
コウの気持ちも、自分の気持ちさえも曖昧でよくわからないけれど、今はこの温もりに縋りたい。
響生はコウの背中に手を回した。
「好き」
無意識のうちに零れてしまった言葉に、それが恋心だと自覚せざるを得ない。
(だって、もっと触れて欲しいし、もっと強く抱きしめて欲しい)
バンド仲間にそんなことを思ったことはない。
潤んだ瞳で見上げたら、再びコウの唇が触れる。
薄く唇を開いたら舌が差し入れられ、上顎を舐められた。
擽るように口腔内を探られ、誘われて響生も舌を差し出す。
舌を吸われ、甘噛みされたら爪先から震えが走った。
初めてコウのギターを聴いた時の衝動のような、でもその時よりもずっと強く刹那的で甘い。
(ああ、これダメなやつだ。流される……)
思考が蕩けて何も考えられない。
舌を絡めても舐めても吸っても足りない。
必死でコウにしがみつき、唇を深く噛み合わせる。
気持ち良すぎて下腹が疼く。
(やばい、勃ちそう……っていうか勃ってる、かも……)
薄目を開けて視線を向ければ、スキニーの前が硬くなって形を変えていた。
気付いたコウが、服の上から撫でる。
「んん……」
響生が身を捩ってその手を退けようとするが、反対にソファに押し倒された。
スキニーを引き下げられたら、完全に育って濡れた果実が露わになる。
「ここも可愛いな。でもちゃんと産毛じゃなくて大人の毛が生えてる」
言いながら先端を指先で撫でる。
いきなりの強い刺激に腰が引ける。
「やっ……」
咄嗟に逃げる腰を、大きな手が引き戻す。
幹には触れず、ビクビクと震えて雫を溢れさせる先端の割れ目だけを弄る。
指先で深くえぐられ、鋭い痺れに仰け反った。
「ひあっ……」
「嫌い? 気持ち悪い?」
甘い声で問われ、耳の中までウズウズする。
声を出せば喘いでしまいそうで、頭を横に振って否と答えた。
「じゃあ、好き? 気持ちいい?」
チューニングを合わせるように、強弱を加減して先端だけを弄くりまわす。
「好きっ、早くっ……擦って……」
「ここじゃ狭くてやりにくいから、移動しような」
スキニーが途中まで脱げたまま横抱きにされた。
運ばれた先は、奥にある寝室だった。
響生をベッドに下ろしてスキニーとシャツを脱がせ、コウも自分の衣服を全て脱ぎ捨てた。
目に入ったコウの下腹は既に兆しており、赤黒く張りつめている。
あれを挿入するのだと思ったら腰が引けた。
「は、初めてなので……」
平均よりかなり大きめな怒張を凝視する響生に、コウは苦笑いで答える。
「挿れねえよ。ガキ相手に、さすがにそれは犯罪だろ」
響生に跨り、萎えかけた果実に、コウの怒張を添わせた。
「一緒に気持ちよくなるだけだよ。ほら、お前も気持ちいいとこ触って」
コウは、ゆっくりと腰を前後しながら、響生の両手を二つの塊に導いた。
軽く包み込めば、裏筋を熱い塊にゴリゴリと擦られ、それだけで萎えかけの果実は完全に成長して透明な雫が溢れ出す。
下腹に一気に熱が集まり、体中がビリビリと痺れている。
「濡れてきたな。そのまま擦ってみろ」
「無理、気持ち良すぎて……これ以上擦ったらイク……」
「イクためにしてるんだろ」
コウが手を添えて、促すように上下させる。
二人分の雫で濡れたそれを擦りながら、括れや先端の割れ目を指や爪で苛められ、あまりの快感に目の前がチカチカと点滅する。
「あ、あ、ダメっ……イっちゃう……」
踵でベッドを蹴って快感を散らそうとするが、高まる痺れは止まらない。
コウの動きが速くなり、押し寄せる熱に頭の中が痺れる。
「あ、あ、無理、ダメ……」
「イケよ」
低く、甘く、抗う事は許されない命令に、響生は全身を引きつらせながら熱を吐き出した。
続けて、コウの熱いものが、響生の胸から頬に飛び散った。
頭の中が真っ白で何も考えられない。
薄く目を開けたら、愛おし気な眼差しで見下ろすコウと視線が絡む。
(ああ、好きだ……)
コウの背中に腕を回し、汚れた体のまま抱き付く。
抱き返され、優しく髪を撫でられているうちに強い睡魔に襲われ、コウの腕の中で眠りについた。
コウが両手で響生の頬を挟み、真剣な眼差しで再び問いかけた。
淡い瞳に至近距離で見つめられ、頭の中が熱くなる。
(え、なんなの、これ。俺はコウのギターが好きなのであって、人が好きなわけじゃ……いや、コウも好きだし近づきたいって思ったけど、こういうのじゃなくて……馨さんとか佳行さんみたいに気軽に話せる音楽仲間になりたかっただけで、でも、でも……)
さっきまであんなに悪意を感じる言葉に傷ついていたというのに、そんな事はもうどうでもよくなっている。
それどころか、もっと触れて欲しい。
頭の中だけじゃなくて、触れられた頬も、耳も、唇も、体中が熱い。
「なあ、好きじゃないの? 嫌だった?」
「好き……」
掠れた声で小さく答える。
こんなのはずるい。
好きになってしまうではないか。
「俺も、前から好きだった」
コウの頬が柔らかく緩む。
(え、前っていつのこと? 初ライブ? もっと前? その好きってどういう意味の……)
問いかける前に、驚くほど優しく抱きしめられ、温かい腕と胸板に包まれた。
コウが愛おし気に髪を撫でる。
久しぶりの人肌の温もりに、張りつめていたものがほろほろと解けていく。
コウの気持ちも、自分の気持ちさえも曖昧でよくわからないけれど、今はこの温もりに縋りたい。
響生はコウの背中に手を回した。
「好き」
無意識のうちに零れてしまった言葉に、それが恋心だと自覚せざるを得ない。
(だって、もっと触れて欲しいし、もっと強く抱きしめて欲しい)
バンド仲間にそんなことを思ったことはない。
潤んだ瞳で見上げたら、再びコウの唇が触れる。
薄く唇を開いたら舌が差し入れられ、上顎を舐められた。
擽るように口腔内を探られ、誘われて響生も舌を差し出す。
舌を吸われ、甘噛みされたら爪先から震えが走った。
初めてコウのギターを聴いた時の衝動のような、でもその時よりもずっと強く刹那的で甘い。
(ああ、これダメなやつだ。流される……)
思考が蕩けて何も考えられない。
舌を絡めても舐めても吸っても足りない。
必死でコウにしがみつき、唇を深く噛み合わせる。
気持ち良すぎて下腹が疼く。
(やばい、勃ちそう……っていうか勃ってる、かも……)
薄目を開けて視線を向ければ、スキニーの前が硬くなって形を変えていた。
気付いたコウが、服の上から撫でる。
「んん……」
響生が身を捩ってその手を退けようとするが、反対にソファに押し倒された。
スキニーを引き下げられたら、完全に育って濡れた果実が露わになる。
「ここも可愛いな。でもちゃんと産毛じゃなくて大人の毛が生えてる」
言いながら先端を指先で撫でる。
いきなりの強い刺激に腰が引ける。
「やっ……」
咄嗟に逃げる腰を、大きな手が引き戻す。
幹には触れず、ビクビクと震えて雫を溢れさせる先端の割れ目だけを弄る。
指先で深くえぐられ、鋭い痺れに仰け反った。
「ひあっ……」
「嫌い? 気持ち悪い?」
甘い声で問われ、耳の中までウズウズする。
声を出せば喘いでしまいそうで、頭を横に振って否と答えた。
「じゃあ、好き? 気持ちいい?」
チューニングを合わせるように、強弱を加減して先端だけを弄くりまわす。
「好きっ、早くっ……擦って……」
「ここじゃ狭くてやりにくいから、移動しような」
スキニーが途中まで脱げたまま横抱きにされた。
運ばれた先は、奥にある寝室だった。
響生をベッドに下ろしてスキニーとシャツを脱がせ、コウも自分の衣服を全て脱ぎ捨てた。
目に入ったコウの下腹は既に兆しており、赤黒く張りつめている。
あれを挿入するのだと思ったら腰が引けた。
「は、初めてなので……」
平均よりかなり大きめな怒張を凝視する響生に、コウは苦笑いで答える。
「挿れねえよ。ガキ相手に、さすがにそれは犯罪だろ」
響生に跨り、萎えかけた果実に、コウの怒張を添わせた。
「一緒に気持ちよくなるだけだよ。ほら、お前も気持ちいいとこ触って」
コウは、ゆっくりと腰を前後しながら、響生の両手を二つの塊に導いた。
軽く包み込めば、裏筋を熱い塊にゴリゴリと擦られ、それだけで萎えかけの果実は完全に成長して透明な雫が溢れ出す。
下腹に一気に熱が集まり、体中がビリビリと痺れている。
「濡れてきたな。そのまま擦ってみろ」
「無理、気持ち良すぎて……これ以上擦ったらイク……」
「イクためにしてるんだろ」
コウが手を添えて、促すように上下させる。
二人分の雫で濡れたそれを擦りながら、括れや先端の割れ目を指や爪で苛められ、あまりの快感に目の前がチカチカと点滅する。
「あ、あ、ダメっ……イっちゃう……」
踵でベッドを蹴って快感を散らそうとするが、高まる痺れは止まらない。
コウの動きが速くなり、押し寄せる熱に頭の中が痺れる。
「あ、あ、無理、ダメ……」
「イケよ」
低く、甘く、抗う事は許されない命令に、響生は全身を引きつらせながら熱を吐き出した。
続けて、コウの熱いものが、響生の胸から頬に飛び散った。
頭の中が真っ白で何も考えられない。
薄く目を開けたら、愛おし気な眼差しで見下ろすコウと視線が絡む。
(ああ、好きだ……)
コウの背中に腕を回し、汚れた体のまま抱き付く。
抱き返され、優しく髪を撫でられているうちに強い睡魔に襲われ、コウの腕の中で眠りについた。
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