奴隷王妃ピュリア ～少年王との愛の記録～

【付録】 登場人物の紹介

　【付録】

　※登場人物の設定及び紹介ですが、参考までに作成したものです。
　　こちらを読み飛ばして頂いて、本編から読んで頂いても全く問題ございません。


　【登場人物】

　★王妃ピュリア　３５０歳

　王妃を選出できる有力貴族レメィエ家の娘。
　現在の王であるパテイアスの腹違いの兄と２００歳の時に結婚したが、夫の戦死により未亡人となる。
　古来、戦争の多いリュケメニス族には、「古代スパルタ」のように未亡人となった女性を夫の兄弟が娶る習慣があるため、妃候補からは除かれていなかった。
　元々第四順位の「妃」候補の為、人間で言えば３５歳くらいと、妊娠するにしてはやや年齢が高く、本人も王妃となって子を産むことになるとは想像もしていいなかった。
　

　★パティアス王　１３０歳

　先王の突然の病死により王位を継ぐ、政務は摂政家が補佐しているため問題はないが、王族も戦争の際は最前線で指揮を執るこの国の習慣のため、まずは世継ぎを設けることが急務となる。
　少年王も未成熟ながら、そのしきたりから逃れることは出来ず、親子ほども年の離れた王妃ピュリアと毎晩世継ぎ作りに励む。

　★クロミス　４３０歳　王家の侍女長

　裾の長い、黒糸の刺繍に飾られた侍女服が特徴
　侍女は代々、王家に近い、その資格のある家柄から選ばれ、男子ならば王の身辺警護を担当する近衛騎士団員に、女子は、王と王妃の衣食から身の回りの世話、面接の取り次ぎまで一切を担う「王付き侍女」となる。

　国家成立からほぼ絶えることなく戦争が続いている「リュケメネア」では、国家運営の担い手としての女性の地位も高く、城内では「侍女」という立場ながら、常に王と王妃の側にいてそのプライベートに接し、話し相手となる時間も多いため侍女長の影響力は大きい。
政務や祭事等の決定に際しては側近や摂政さえも侍女長に非公式に打診してくるという「影の権力者」となっている。
　クロミスは、先代から仕えている侍女長で、その城内での権力も強い。

　また「侍女長」の重要な仕事として、王と王妃の夫婦の営みの「お世話」がある。

　このたび即位した１３０歳と極端に若い王と、３５０歳と年の離れた王妃のため、その房事の「お世話」をして、早急に世継を誕生させてもらうのが侍女長クロミスに課せられた責務である。

　王と王妃の夜の営みの「世話をする」者がいるのはリュケメニス族の貴族にとっては特に異常なことではなく、子供が出来難い種族故の手段といえる。