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第七十一話 「お殿様謹製!笑い話集 (第二弾) 」 ~お下品スギィ!~
しおりを挟む松浦静山著「甲子夜話続篇」
巻三十六、一「再編笑話」より
●「住職の鈴」~お下品過ぎます~
ある寺で、僧侶達の修行の成果を試そうと、住職から小僧まで、全員が男根に鈴を結び付けて座禅を組み、その前をスケスケの着物を纏った色気満々の十六、七の美女が歩いて回るという試験が行われた。
修行が至らず、美女の肌を見て煩悩を発し、男根が元気になると、鈴が鳴ってしまうのである。
美女がお堂を歩き出すと、小僧から若い僧侶まで、あちこちでチリンチリンと鈴の音が鳴り出し、お堂の中にやかましく響き渡った。
・・・・いやはや惨憺たる結果である。
そんな中、住職の鈴だけはチリンとも音がしない。
僧侶たちは口々に住職を褒めたたえた。
「さすがご住職様!美女の肌を見てもピクリともしない!」
「これも修行の成果でございましょう!見習いたいものでございます」
ふと、若い僧が住職の股間を覗き込むと、
・・・・住職のアレは元気になり過ぎて鈴を振り飛ばしていた。
・・・もうお下品過ぎて、大笑いしてしまいました。
一応、お断りしておきますが、肥前国平戸藩、第九代藩主・松浦静山さんが「甲子夜話」にこんな話ばかり書いていたわけではありません。
私が好んで選んでいるのです・・・。
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