お照と鶴松 ~札差の内儀と丁稚、禁断の密通絵巻~ 【古典×エロ!のご法度コラボ】

糺ノ杜 胡瓜堂

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【付録】 原典「老婦密通奇談の事」根岸鎮衛著 「耳嚢」巻之九より

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 浅草蔵前札差ふださし渡世の者といへどもそのあかしは定かならず。
 文化九年の夏の事也と、人の語りしをここに記しぬ。
 渡世豊にてある町人、十八、九年以前、軽き町人の倅にて母もなく兄弟多にて、右札差の許へ丁稚に出しけるが、ようやく八、九歳なれば、札差の妻是を憐れがりて、子供ながら抱寝だきねなどして殊にいつくしみ育てけるが、夫も身まかりて其子の代になりても、相替わらず右丁稚をいつくしみ育てけるに、丁稚も年頃に成しに、いつの程にやかの後家といつくしみのあまり蜜(原文ママ)通して、衣食とも右後家より厚く世話いたし、重手代おもてだいにて別家などなしける。
 実の父母・兄弟とも右余陰を得て不貧まずしからず暮らしける。
 然るに年頃にもなり候間、右別家の手代に妻迎へんと父母・知音など世話いたしけれど、当人かつ不聞入ききいれず、さて又主人の老婆何分なにぶん得心せず、今に無妻にて有りしと、笑ひ語りぬ。
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みんなの感想(2件)

2021.05.07 ユーザー名の登録がありません

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2021.04.28 ユーザー名の登録がありません

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糺ノ杜 胡瓜堂
2021.04.28 糺ノ杜 胡瓜堂

 黒井芯様、こんばんは!
 大変ありがたいご指摘有難うございます!
 確かに、以前にもどなたかから指摘を受けたことがあるのですが(笑)「くどい」のは悪文の最たるもの。
 なるべく直すようにきをつけます!
 こういう点は、書いている自分ではなかなか気が付かない点なので、客観的な目でご指摘頂けるのは大変有り難いです。
 有難うございます。
 これからもご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします!
 
 

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