94 / 101
第九十三幕「美しい花二輪」~華麗で淫靡なショーの開幕~
しおりを挟む二日後の夜・・・ロザリーナとカミーロ・・・・そしてジェスチーヌは、最初にショーを開催した、路地裏のどん詰まりに三人でやって来た。
今夜は、ジェスチーヌの顔見知りの大道芸人の手品師はお休みらしい・・・もしかしたら人気沸騰のロザリーナのショーの為に、当分はこの界隈では商売にならないと悟って巣を替えたのかもしれない。
三人は連れ立って、路上ショーをするには絶好のポジションを確保し、いつものように敷物を敷く。
「・・・・お~いっ!ロザリーナ嬢が来たぞっ!今夜はショーの開催日だあっ!」
「ロザリーナ嬢のショーが始まるぞおおお~っ!」
彼女のファンの男が三人を目ざとく見つけて大声で叫ぶと、通りから十数人の男達がどやどやと集まってくる。
「ああっ、ロザリーナ嬢っ、昨日はショーがなかったんで寂しかったぜっ!」
「・・・・風邪でも引いたのかと心配していたよっ!ロザリーナ様ぁ!」
・・・・ロザリーナの大ファン、例のファンクラブの男達である。
「・・・・あらぁ?・・・・ジェスチーヌっ?なんでオメェがここに・・・??」
男の一人が、以外な人物を見つけて目を丸くする。
「おいおい、ストリッパーのジェスチーヌちゃんじゃねぇか?・・・なんでアンタがロザリーナ嬢とツルんでいるんだよっ?」
「こりゃ、以外な組み合わせだな・・・・驚いたぜ!」
・・・・この近辺でストリップショーで稼いでいるジェスチーヌを見知っている男達も多い。
その彼女が、今や「伝説の痴女」として、この界隈の話題を独占しているロザリーナとカミーロの年の差カップルと一緒にいる理由が分からないのだ。
「ジェスチーヌちゃん、オマエさん、最近見ないと思ったら・・・今夜はロザリーナ嬢と一緒とはなぁ・・・こりゃまた不思議な組み合わせだねっ?いったいどういう風の吹き回しだい?」
ジェスチーヌの馴染客の禿頭の陶器商の親父が不思議そうに聞く。
「ああっ、オッチャン!久しぶりっ・・・アタイさっ、今夜はこのロザリーナさんと一緒にショーをするんだよっ!」
「・・・・・ええっ?本当かいっ?こりゃ美しい花二輪!そりゃスゲェ!」
「ゆ、夢のコラボじゃねえかっ!・・・ああっ、今夜は来てヨカッタぜっ!」
「ウフフフッ、だったら「気持ち」は弾んでおくれよっ♥」
場馴れしているジェスチーヌは、男達にウインクしておどけてみせる・・・24歳のキュートな笑顔だ。
「おおっ!任せときなっ!今日はな、闘鶏で一山当てたから懐は温かけぇんだ!スゲえショーを見せてくれたらチップは弾むぜっ!」
・・・・そうして、ロザリーナのファンクラブの面々や、ジェスチーヌの馴染みの男達で、さほど広くもない路地裏にあっという間に50人ほどの人だかりが出来る。
「特等席」の最前列を仕切るのは、例の鯱の刺青の粋な兄哥だ。
「・・・・わあっ、スゴイ集まったねぇ、ホントっみんなスケベなんだからぁ!」
24歳のジェスチーヌが、屈託のない笑顔を見せ観客に向かって言う。
「・・・・おう、ジェスチーヌちゃん、俺達みんなド助平だからな!俺達のチ〇ポがガッチガチにおっ勃っちまうようなスゴいのを頼むよおっ!」
・・・・ワハハハハッ・・・観客の笑い声が路地裏に響きわたる。
「ええっ、もちろんさっ!アタイのシマを荒らしたこのロザリーナさんと、カミーロくんにキッツ~いオシオキをしないとねぇ♥」
ジェスチーヌが男達に向かって、どこまで本気か分からないような冗談を言う・・・その一言で今夜の出し物の舞台設定が明らからになった!
24歳のジェスチーヌが、37歳の「伝説の痴女」ロザリーナと、その情夫、○○歳のカミーロを使い、加虐嗜好のハードなショーを始めるのであろう。
ジェスチーヌは、2人のショーをコッソリ見物して、この辺鄙な港町マルトーで開花したロザリーナの被虐淫乱嗜好を看破していたのだ・・・・好色な大勢の男達の視線に視姦され、辱められ、嘲笑されて・・・それでもなお女陰を濡らしてしまう被虐性淫乱症!・・・マゾッホの悦び!
「・・・オ、オシオキって・・・ジェスチーヌさんっ・・・」
・・・ゴクッ・・・
ロザリーナは狼狽し、カミーロは、これから起こる事を期待して緊張のあまり生唾を飲み込む・・・。
三人は、今夜の出し物について全く打ち合わせなどしていない、この界隈でショーを繰り返し、場馴れしているジェスチーヌに万事任せる暗黙の了解になっているのだ。
・・・また、2人の出し物は「セッ〇ス」そのものである、当然、恥ずかしくて事前の打ち合わせなど出来はしないであろう。
素人口上で、ヒヤヒヤ下ながら下手糞な進行係りを務めていたカミーロ・・・つまりアラミスも、肩の荷が下りてホッとした心境で、喜んでジェスチーヌに万事任せたのである。
・・・24歳の同性の手で、辱められ、イヂめられ、屈辱にまみれたメスの快楽に堕とされる自分を想像し・・・たったそれだけでロザリーナのメスの部分はジワジワと火照りを感じてしまう。
・・・・彼女の心とは裏腹に、既に完全に「開花」してしまった性的嗜好・・・被虐淫乱嗜好に濡れる女陰が悦んでしまうのである。
0
お気に入りに追加
245
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる