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第二十九幕 「ヴァネッサの新たな進言」~秘密倶楽部の慰み者~

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 「・・・・ヴァネッサっ・・・・これで何人くらいかしら?・・・んハアッ♥」

 ・・・・飾り窓から午後の明るい日差しが差し込む、王宮の最上階にある女王アレクシアの自室。

 金細工の美しい寝椅子に横たわり、最高級のブミンの葉のハーブティーを飲みながら、アレクシアが側に控えているヴァネッサにピンク色の吐息の混じった声で問う。

 「・・・・はいっ、恐らく150人くらいかと・・・」

 「・・・た、たったそれだけ?・・・う、嘘でしょ・・・」

 少し頬を紅潮させたアレクシアは、モゾモゾと腰の辺りをくねらせながら深いため息をつく。
 ・・・明らかに、彼女は性的興奮を感じているのだ。

 「はい・・・わずか二回の公演ですし、あの劇場は狭いですから満員でもその程度かと存じます」

 「そ、そうっ・・・まったく・・・あんなことっ・・・あと、何回繰り返せば済むのかしらっ・・・んハァッ♥」

 ビクンっ!・・・アクレシアのドレスに覆われた大きな尻が痙攣したように跳ねる。

 エメラルトやサファイヤの首輪で飾られた胸元から覗く、豊かな乳房の頂点に鎮座するピンク色の乳首も、ドレスの上からも目立つ程にカチカチに勃起している。
 シルクの生地が擦れるだけでも、その発情した乳首からはジンジンと電流のような疼きが全身に広がってしまうのである。


 700歳の魔女・エウディケが守っているという貿易船50隻分もの財宝に目がくらんで魔女征伐に出たアレクシア・・・・しかし、その強大な魔力で、逆に恐ろしい呪いをかけられてしまったのだ。

 ・・・彼女の肉体は、魔女にかけられた淫欲の呪いで、起きている時も寝ている時も、その身を焦がす情欲の炎に焼かれ、発情したメス犬のようにペ〇スを求めてしまう。
 政務も終え、こうして自室でくつろいでいる時も、彼女の女陰はヌルヌルと淫蜜を湧き出し、乳首はカチカチに硬直してしまうのである・・・。

 きらびやかな宮殿に住み、何不自由ない生活をしている女王だが、今は淫欲の虜囚となって身悶えする日々を送っているのだ。
 アレクシアの右手が、トロトロと燃えるように疼く女陰を鎮めようとドレスの裾に伸びる・・・。

 しかし、目の前にいるヴァネッサの手前、アレクシアは必死に快感をやり過ごすのだ。

 ・・・・ああっ、オナニーがしたいっ!今すぐっ!・・・ヌルヌルになっているアソコに指を突っ込んで思い切り掻き回したいっ!・・・疼いて疼いて・・・オフゥ♥・・・仕方がないのおっ!

 「・・・・アレクシア様・・・大変言い難いことなのですが、首都に近い歓楽街ローシェルでこれ以上の公演はリスクが高すぎるかと思われます・・・ジャン=ベルジュの店も使えなくなりましたし・・・」

 「・・・・それじゃ、どうすればいいのっ?・・・なにか名案はないのっ?」

 アレクシアは八つ当たりと自覚しながらも、少し声を荒げる。
 ふと、魔女に言われたあの言葉を思い出す・・・。

・・・お前の、その高慢で欲にまみれた真実の姿を千人の民の目で見てもらうがいい・・・それまでは淫欲の炎に身を焼かれ続けよ・・・

 ・・・そう、魔女エウディケにかけられた淫欲の呪いを解く為に、アレクシアは千人の民の前で恥ずべき性交ショーを披露しなければならないのだ。
 現在は、たったの150人前後・・・アレクシアの呪いが解かれるまでのゴールは遥か先で霞んでいる・・・。

 盛りを過ぎたストリップ嬢や最下級の売春婦でさえ嫌がる、大勢の男達の前でセッ〇スをして見せる「本番ナマ板ショー」・・・ロシュニア王国の女王・アレクシアは呪いを解く為に、その公開セッ〇スショーをしなければならない「女王娼婦」となる運命を甘んじて受け入れなければならないのだ。

 「・・・アレクシア様、首都の酒場や劇場などでの、そ、その・・・「ショー」・・・が無理だとすれば・・・」

 侍女長ヴァネッサが少し言い渋る。

 「・・・・何よ?・・・言って御覧なさいっ・・・」

 「・・・はい・・・貴族達の秘密倶楽部での公演は・・・いかがでしょうか?」

 「・・・・えっ?・・・・ひ、秘密倶楽部?・・・」

 そう、最近、貴族たちの間で大流行している「サロン」・・・広間に集まり知的な会話を楽しむ健全な社交場・・・それと並んで、彼らの間で秘かに人気があるのが「秘密倶楽部」である。

 昼間の「サロン」とは対照的に、夜のとばりに隠れて開催される「秘密倶楽部」の集まりでは、出席者達は全員仮面を被り身分を隠し、様々な出し物や見世物などを楽しむのである。

 ・・・・遠い東の国から来たサムライの細く切れ味鋭いソードを使った演武や、不思議な一つ目男、火を飲む怪人・・・・。

 ・・・それらはまだ余興としてはマシな方である。
 実は、貴族達の秘密倶楽部では、夜な夜ないかがわしい出し物・・・有り体に言えば「セッ〇スショー」が開催されていると、女王アレクシアも聞いたことがある。

 大勢の貴族たちに囲まれた中央のテーブルの上で、金で雇われた「訳あり」の男女が性交をして見せるというその秘密倶楽部の出し物が、王宮に出入りする貴族たちの間でもこっそりと話題となっているのだ。
 そして、その性交ショーが進むにつれて、倶楽部の雰囲気は淫猥なものに変わり、最後にはサバトのように貴族達が繰り広げる乱交へと発展するという・・・。

 平民や貴族達の間に幅広いコネを持つ侍女長ヴァネッサは、その秘密倶楽部の出し物に目を付けたのである・・・。

 「・・・・そ、そんなっ!・・・貴族達の前で、そんなみっともない真似をしろというのっ?女王の私にっ?」

 「・・・はい、アレクシア様・・・・秘密主義の集会ですし、全員匿名・・・酒場の劇場よりは安全かと思います・・・観客の人数が少ないのが欠点ですが、差し当ってそれしかないように思うのです・・・・」

 「・・・・い、嫌よっ!・・・貴族たちの前では絶対にイヤっ!」

 昼間の王宮では、女王として彼ら貴族達にチヤホヤとかしずかれている女王アレクシア・・・。
 そんな彼女が、夜には彼らの慰み者に「転落」することは、女王としてのプライドが許さないのだ。

 「・・・しかし、アレクシア様っ・・・他に方法はないと存じますが・・・」

 ・・・・頑なに拒否するアレクシアだったが、彼女の言う通り、他に良い方法を思いつく訳ではない。

 アレクシアはヴァネッサに説得され、渋々、貴族達の「秘密倶楽部」でのセッ〇スショーに出演することを承諾したのだった。


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