【AI画像つきエッセイ】仏教と女性のおはなし ~あるいはスジャータちゃん物語~

糺ノ杜 胡瓜堂

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【三十】【番外編♥】大好きなダーリンと立川流髑髏本尊を造ろうっ!一難去ってまた一難!・・・困ったわ~!

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 なんと!無謀なチャレンジかと思われた、貴女とダーリンのエッチな(笑)共同作業「和合水120回塗布」も奇跡的に成就しました!

 ダーリンはもうヘロヘロに痩せ衰え、目はくぼんでまるで骸骨のよう・・・。

 どちらが髑髏本尊か判らなくなりそうですが、なんとか達成したのですっ♥

 なんというか、男性の放出するあの体液と、女性の「愛のネクタル」(詩的な表現っ♥)の混合物を120回塗り続けた髑髏って、スゴい異臭を発してそうでちょっとイヤですねぇ・・・。

 前回お話した通り、男女のアノ時に出る液体を塗りたくるというこの行為、素人が考えても「髑髏再生」・・・つまり魂魄こんぱくを失った髑髏に再び「命」を吹き込むための作業に他ならないと理解出来ます。


 それを裏付けるように「性の儀式」を終えた髑髏に対する次なる作業は、毎晩午前0時から2時の間に「反魂香はんごんこう」を焚き、その煙の中で「反魂真言」を千回唱えるのです!

 ・・・これを数日繰り返すといいます。

 反魂香はんごんこうというのは、古代中国由来の伝説のお香で、それを焚くと死者の魂をあの世から呼び戻すことが出来るといいます・・・。
 (あるいは煙の中にその人の生前の姿が現れるとも言いますが、まあ魂が呼び戻されるのと同義と見ていいでしょう)

 日本でも古くから有名で、歌舞伎や浄瑠璃の「傾城反魂香」などの元ネタや、さらには落語の「「反魂香」「たちぎれ線香」(「たちきれ」「たちきり」とも)になったりしております。

 落語の「たちぎれ線香」は私も、ある立川流(こちらは「たてかわりゅう」!)の実力派の落語家さんの高座を拝聴したことがありますが、いわゆる「人情噺」で、しんみりとした良い噺でした!


 当然ながらこの「反魂香」は伝説の・・・というか想像の産物なのでこれを入手するのは不可能!

 ・・・と断言しちゃうと、せっかくここまで頑張ってきたのに、この「真言立川流髑髏本尊造り」がここで頓挫してしまうので(汗)「反魂香は実在する」!・・・そして貴女はそれを奇跡的に入手出来た!
 と仮定して話を進めましょう(笑)

 広い世の中、きっと「反魂香」はどこかに存在するのですよ!反魂香ゲットだぜ~っ♥


 と思ったら・・・一難去ってまた一難~(泣)、ぶっちゃけあり得ませんねぇ。

 お次は「反魂真言」(呪文)の方ですが、こちらもまた全くのお手上げなのです。

 なんせ「真言立川流」の経典とか秘術の解説書、曼荼羅・仏具に類するものはほぼ弾圧によって破却・焼却され現存していないのですから仕方ありません・・・。
 

 また、真言立川流が隆盛を誇っていた当時としても、この「反魂真言」なるものは秘伝として公にはされていなかったと思います・・・いえ、多分そのはずです。

 というのも、密教ではその教えの最も重要な部分は書物には記されず、師から弟子へ「口伝くでん」で伝えられるものですから、「密教」のはしくれである(笑)真言立川流でも当然そこは同じだったと推測出来るのです。


 よく真言宗の古い書物を読んでいると「ここの箇所の真言は「ロイ」である」とか「ロイによる」と書かれている部分にブチ当たる事があるのですが、この「ロイ」というのは、真言密教での「符丁」(身内だけに通用する淫語・・・違うっ!「隠語」のこと)で、先の「口傳くでん」の文字を省略して符丁化したものです!
(「くちを「」と読み、「傳」のニンベンを「イ」と読んで「ロイ」の出来上がりっ♥)

 なんせ密教は「秘密仏教」の略ですから、その最高機密トップ・シークレットに該当する部分は部外者にお漏らしすることは厳禁なのです!
 また書物や経典にしても、なるべく素人には判らないように「小細工」をしている部分があるのですっ♥

 真言立川流の源流ともなった、あの「理趣経」もセッ〇ス礼賛の過激な内容の為でしょうか、

 「妙適淸淨句是菩薩位」も「みょうてきせいじょうくこれぼさつのくらいなり」・・・みたいな読み方ではなく「漢音」という独特の読み方をします!

 「びょうてきせいせいくしほさい」

 ・・・と読むのだそうで、これだとお経を聴いている人も、元の文言が殆んど想像できないでしょう!


 そんな神経質なほどに「秘密主義」の密教ですから、この「反魂真言」なるものも「ロイ」だったのではないでしょうか、私はそう考えます♥


 ただ~し!ここに一つの光明があるとすれば、鎌倉時代の一時期には、

「辺土田舎ニオイテハ真言師ト聞ユル輩ノ中ニ十人ガ九人ハ皆是レ(立川流のこと)ヲ密教ト信ジアヘリ」(受法用心集)

 田舎では真言師と言われる者のうち、十人に九人が真言立川流の事を(正統の)密教と信じている!

 ・・・というほど、庶民の間にも大流行した「真言立川流」を支えたのは、ビラミッド型の堅固な組織である密教寺院というより、民間にあって「まじない」や祈祷、占いなどを生業とした半僧半俗の「フリーランス」(笑)の宗教者、いわゆる陰陽師とか(「レッツゴー陰陽師」懐かしいなぁ)修験者(山伏)の類いのような、ちょと胡散臭い連中だったことでしょう。

 昭和の中頃まで存在していた、いわゆる「祈祷師」「拝み屋」みたいな人達ではなかったかと・・・。


 たとえある程度横の繋がりで「組織化」されていたとしても、元が大っぴらに布教出来る宗派ではないのは明らかですしねぇ。
 もちろん、立川流的なものは「正統」な密教にも深く浸透していたといいますから「ちゃんとした」格式の高いお寺も、有閑貴族などを相手に乱交パーティー的な性的な秘儀を行なっていたと想像は出来ますが、民間に広めたのは上記のような人々だったと思います!


 「セッ〇スで即身成仏っ♥」という超一般受けのし易い真言立川流は、少し密教(特に理趣経)と陰陽道などをかじっただけのインチキ宗教者にも容易に広めることが出来たでしょう。
 これまでご説明してきたように、教えはすっごくシンプルなのですから!

 そんな連中が「ロイ」である「ホンモノ」の反魂真言なるものを知っていたとはとうてい思えません。

 おそらくは、テキトーに荼枳尼天だきにてんの真言あたりで胡麻化していたのではないでしょうかねぇ(笑)

  荼枳尼天の真言も様々なバリエーションがあるようですが、

 ナウマク サンマンダ ボダナン キリク カク ソワカ
 
 ・・・あたりでどうでしょうねっ♥うん、そうしときましょう!(鼻ホジ~)

 反魂真言は、荼枳尼天(通称ダキちゃん♥)の真言で代用~っ♥



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