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【二十五】【番外編♥】大好きなダーリン(カレシ・旦那)と立川流髑髏本尊を造ろうっ!(やめなさいっ!)(ビートきよしの声で)
しおりを挟む・・・さて、色々と脱線してまいりましたが、ここで日本の最強の左道仏教、淫祠邪教の教えに則って「真言立川流髑髏本尊」を造ってみましょう♥
・・・って「♥」じゃね~よっ!
ま・・・まあ、この「髑髏本尊」なるものが、実際に造れるかどうかはともかく、
① 密教の経典「理趣経」の十七条清浄句の(そのまま読むと)モロにセッ〇ス礼賛の内容
② 陰陽(ここでは女性と男性)が「一体化」することで調和するという「陰陽道」の理論
この二つから「真言立川流」が導いた帰結といえば
「セッ〇スで即身成仏」♥
・・・という実にシンプルな教えで、太古の昔の「生殖(器)崇拝」から連綿と続く人間の根源的な神秘感そのものでしょう。
なんせ女性と男性がセッ〇スをして子供を作らないと、その部族、あるいは種族、ひいては「人類」自体が滅びてしまうわけですから「生殖行為」というのは、まったくイヤらしいものではなく、人類の繁栄に必要不可欠な神聖なものなのですっ♥
また、誰にも教わるわけではないのに、年頃になると「異性」が気になりだし、体の一部が変化してゆく(第二次性徴)そしてついには異性と合体して「人間から新たな人間が生まれる」こと自体がもう「神のなせる業」としか言いようがない現象でしょう。
・・・まさに「子孫を増やす」ことが可能な女性は「神」そのものなのです。
「中期密教」が日本に伝わった後も「進化(迷走?)」を続け成立した「後期密教」が、期せずして同じ結論(セッ〇スこそ最強!女性こそ神であり宇宙♥)という結論に達したのも、あながち偶然ではないのです。
・・・しか~し!
「真言立川流」の中でこれから「実践編」をご紹介する「セッ〇スの秘儀」にいつのまにか「髑髏本尊」という凶悪なアイコンが出現してまいります!
・・・ほとんど唐突に・・・ですっ♥
もちろんこれは「理趣経」由来ではないのは明らかで「セッ〇スで即身成仏」だけでさえ最高に「邪教」な真言立川流のイメージをさらに禍々しいものへと進化させた、この「髑髏本尊」というファクターが一体どこでどのように加わったのか?
・・・それは、はっきり言って判りません!(笑)
前回お話したとおり、真言立川流は「エッチなのはいけないと思います!」という清廉(かな?)な僧侶たちの活動によって徹底的に弾圧され、江戸時代中期にはその流派・集団ほぼ殲滅されたといいます。
あ~、いまも地下に潜って、秘密結社としてどこかに存在しているかもしれませんが(笑)
だから実際に「真言立川流」のものとされる経典や仏像、曼荼羅などもほとんど残っておらず、実態は謎だらけなのです。
結論から言えば、この「髑髏本尊」の部分は、本来の真言立川流とはかけ離れた「創作」「誇張」あるいは、もっと言ってしまえば、本来別の「邪教」の極端な邪悪な儀式が極めて「意図的」に真言立川流と混同されたとかそういう可能性が高いと思われます。
まあ、はっきり言うと「創作」の可能性が非常に高いでしょう。
ただ「偶然そうなった」わけではなく、キリスト教方面での「黒魔術」とか「サバト」の儀式のビジュアルを見ても明らかなとおり「秘儀と髑髏」あるいは「セッ〇スと髑髏」は万国共通で結びつきやすいというのは注目に値します!
実は「後期密教」が残るチベットでも、人間の骨で作られた笛や「杯」(いわゆる髑髏杯)などが仏教の秘密の儀式に使用されているといいます・・・。
ヒンドゥー教、またネパールの「仏画」でも、神々は人間の髑髏や生首で作ったアクセサリーをこれみよがしに身に着けています。
特にほとんどの宗教の永遠のテーマである「生(性)と死」は、そのまんま「セッ〇スと髑髏」でシンボライズされている事実からして「セッ〇スの秘儀」を最大の教義とする真言立川流に「髑髏」が加わったのは、ある意味予定調和というか当然の帰結のような気もします・・・。
あえて強調しておきますが「生(性)と死」・・・生、あるいは性そのものである「セッ〇ス」と、死の象徴である「髑髏」は、殆んど不可分な存在と言えるでしょう!
ちなみに、真言立川流のこの「髑髏本尊」・・・その「立ち位置」というか意味づけにはややブレがあり、これまたはっきりしません。
普通「本尊」というからには、当然仏教のお釈迦様や大日如来様のように拝まれる「主体」という事になりますが、真言立川流は往々にして、元鬼女にして人の心臓を食らうという「荼枳尼天」を「お呼び出し」して願い事を聞いてもらうというのが密教の面からも本流らしいからです。
※荼枳尼天は、元はヒンドゥー教のカーリー神の侍女「ダーキニー」が由来で、日本に伝わってからは「お稲荷さん」と習合して「狐に乗った美女」として表されています。
元食人神(つうか「夜叉」)なので真言宗の曼荼羅の端っこでも人間の手足を美味しそうに食ってる姿が描かれています(笑)
以前ご紹介したように、大黒様に脅されて仏教に帰依した後も「人間の心臓を食らう」「6か月前に人間の死を予知し、その心臓を狙っている」という女神様とは思えない凶悪なキャラ付けから、邪教の儀式では大人気のキャラなのです♥
これは「邪教」と呼ばれた真言立川流に限らず、ごく普通の密教でも不動明王様に具体的な願い・・・極端には怨敵呪殺・・・等を祈願しますから、密教ではごく普通のスタイルです。
同様に鬼子母神様だったり歓喜天様だったり、愛染明王様だったり、そういう様々な神に秘密の祈祷を行ない、願い事を叶えてもらう図式です。
しかるに、真言立川流のこの「髑髏本尊」なるものは、それ自体が本尊なのか、髑髏本尊を通して荼枳尼天などを呼び出し願い事を叶えてもらうのか・・・その辺りがイマイチ曖昧だったりします。
まあ髑髏本尊が「祈願する本体」なのか「本体を呼び出す霊媒」なのか?という違いですねぇ。
まあ、それは「神のみぞ知る」話ですが(笑)
・・・さて、お待たせしました!
いよいよ、真言立川流「髑髏本尊」の制作タイ~ムっ♥
内容としては、前回出てきました「エッチなのはいけないと思いますっ!」と、当時「正統」な仏教勢力の中にも深く入り込んでいた「邪教」真言立川流を排除しようと頑張った、越前の「誓願坊心定」が立川流を批判するために著した「受法用心集」に記載されている内容です。
というか、この書物以外に真言立川流の秘儀の内容を詳細に記した書物ってあまり聞いたことがありません・・・。
心定は立川流を排斥する立場なのでその詳細や真偽はともかく、唯一の資料といっていいでしょう。
え~まずば、人間の頭蓋骨・・・いわゆる「髑髏」を入手しますっ!
・・・って、いきなりハードル高すぎやんけっ!
今日、ほとんど火葬が一般化した日本では、生(?)の「髑髏」を入手することは非常に困難です。
また、「墓暴き」は現在では「墳墓発掘罪」や「死体損壊等罪」という法律に触れる犯罪ですっ!
だからまあ、ぶっちゃけ現在では人間のホンモノの髑髏をこの日本で入手することはほとんど不可能に近いのですが・・・。
しかし実際、作者不詳で南北朝時代に書かれたらしい歴史物語「増鏡」には、太政大臣、西園寺公相の死後、その頭が盗まれた!という事件の話が載っています。
これなどは真言立川流かは不明ですが邪教の儀式の為に盗まれたのだといいます・・・怖いわぁ。
(頭部盗難とか・・・なんか気持ち悪いほどタイムリーなネタなんで(汗))
なぜ彼の首が?・・・というのも、髑髏本尊に使う頭蓋骨は「どんなものでもいい」というワケではないのです!
秘密の儀式の後に「本尊」となる髑髏なのですから、あのめっちゃ美味しいキャンディー「ヴェ〇タースオリジナル」のCMではないですが、使用される髑髏は「特別な存在」でなくてはならないのです。
・・・いわく智者、行者、国主、国王、大臣、将軍等の身分の高い人、貴人等の髑髏、また生前、気性が激しいとか残忍だったとか、サイコパスっぽい「性格に難あり」的な人の髑髏だとよりベターだとか!
言ってみれば生前「精神エネルギー」が高かった髑髏を選べ!という事でしょう。
前述の「増鏡」に出てくる太政大臣公相も気性の激しい人だったらしく、さらには高貴な身分!・・・髑髏本尊造りには最適だったワケですねぇ。
・・・さてみなさん♥髑髏本尊造りにピッタリの良い髑髏は入手出来ましたでしょうか?(笑)
それでは、次回はいよいよ髑髏を使った「秘密の儀式」に入りますっ♥
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