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第十九話 闇に忍び寄る甘い吐息と熱い肌 ~幸介が狼狽する夜半の闖入者~

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 「幸介さん・・・今夜は何があっても・・・受け入れて・・・」

 菊の残した謎の言葉の意味を考え、まんじりともせずに少しも頭に入ってこない詩集の活字をボンヤリと眺めている幸介。

 夜の十一時を過ぎた頃だろうか・・・幸介が古びたポオの詩集を枕元に放り投げ、目をつぶってウトウトし始めた時だった。


 彼の居室の襖が音もなく開き、黒い影のようなものが入ってくる気配がした。

 ・・・あっ・・・菊さんっ!・・・やっばり・・・今夜も来てくれたんだ、嫌われたわけではなかったんだ!

 幸介は布団の中で小躍りしたが、まだ声はかけずに、じっと寝たふりをしたまま自室に入ってきた黒い影に神経を集中する。
 その影がたとえ菊だとしても、昨晩のように自分と「愛の営み」を行う為に来たのだとは断言できない、喜び勇んで布団から飛び出すのは助平親爺すけべおやじのようでみっともないとも思ったのだ。

 窓の障子は開け放っていたものの、今夜はときおり小雨が降る天気、厚い雲で月明りはほとんどなかった。
 彼がじっと寝たふりをして息をひそめていると、襖を開けて入ってきた黒い影も無言のまま、幸介が寝ている布団の足元に正座し様子を伺っているような気配だ。


 ・・・菊さんなら僕に声をかけてくれてもいい筈だけど・・・

 幸介と部屋に入ってきた黒い影の無言の行が続く中、スルスルとかすかな衣擦れの音が聞こえてくる。
 黒い影が帯を解き、着物を脱いでいる音に間違いはない。

 ・・・あっ、やっぱり菊さんだ・・・今夜も僕と・・・

 幸介の足元の黒い影は、すっかり着物を脱ぎ終わったかと思うと、スルリと彼の寝ている布団の脇から入ってきた!
 熱く火照ったムッチリとした肉の感触と絹のような肌触り・・・素っ裸の女の肌!
 柔らかい指先がいきなり幸介の寝巻の帯をスルスルと解き、ふんどしの隙間から軟体動物のように彼のペ〇スに絡みついてくる。

 「・・・あっ、菊さんっ?」

 幸介が思わず小さく叫ぶと、布団の中の素っ裸の女はクスリと笑う・・・彼はその声に聞き覚えがあった。

 「ウフフフッ、いやだわ・・・菊の方が良かったのかしら、幸介さんっ?」


 聞き覚えのある声!・・・その声は間違いなくこの蜂ヶ谷家の女主人、志津であった!
 幸介は布団の中で飛び上がり、熱い女の肌から逃れようとする。

 「えっ?あっ、ああっ・・・し、志津さんっ?志津さんですかっ?」

志津は素早く幸介の褌を解いて畳の上に放り投げると、飛び退いた彼を追いかけるように上に乗りかかって体を重ね、布団の中から悪戯っぽく顔を出す。
 菊とは全く異質な、プルンと震えるような巨大な乳房が彼の脇腹近くに押し付けられ、ムッチリと脂の乗った太股が幸介の腰を跨いでピッタリと密着する。

 「・・・ええ、そうよ・・・菊じゃなくてご愁傷様っ、こんな中年女で幻滅したかしら?ウフフッ!」

 ヒョッコリとおどけた感じで顔を出した志津の顔が、幸介のすぐ目の前にくる!
 女の髪のムンワリと香る油の匂いと、男を骨抜きにするような甘い女の体臭が幸介の鼻腔をくすぐる。

 「あっ、志津さんっ・・・どっ、どうしてっ?どうしてここにっ・・」

 「あらぁ、幸介さんだからこうして夜這いに来たんじゃないの!菊からは聞いているわ・・・立派なイチモツで、短時間に二度もヤレる絶倫なんでしょう?・・・本当にスゴいのねぇ!」

 「・・・きっ、菊さんがっ?そんなことをっ・・・」

 「ええ、菊が貴方のイチモツの長さから太さも硬さも・・・セッ〇スの様子まで詳細に報告してくれたわ!それにっ・・・ウフッ、貴方の子種汁・・・私も確かめてみたけど、とっても濃いのねぇ、貴方は試験に合格したのよ!幸介さん」

 「・・・こっ、子種汁って・・・まっ、まさか菊さんのっ・・・」

 「ええそうよ・・・貴方、菊のオマ〇コの中に二度も子種を吐き出したそうじゃない?逞しい男は大好きよ・・・」

 大年増のムッチリと豊満な肉の感触に負け、幸介のペニスがムクムクと起き上がってくる。
 絹のような肌触りの柔肌、サワサワと男の一番気持ちのいい部分を責めてくる指先!オスを奮い勃たせる成熟したメスの香り。

熟れ切った大年増の熟肉の誘惑にニ十一歳の幸介が「元気」になってしまうのも無理からぬことである。

 「まぁ!もう勃ってきたのっ?・・・・凄いっ!本当にスゴいわぁ!菊の言ったとおりだわ・・・」

 志津の声が嬉しそうに弾み、ペ〇スを弄んでいる指先にさらに熱がこもる。
 親指と人差し指で作った輪で根元を押さえ、絞るように刺激する志津の淫らな性技!

 「あっ・・・ああっ・・・ダメですっ、志津さんっ・・・」

 ・・・ビックン・・・ビックン・・・ビックン・・・

 彼女の指の中で急速に膨張してゆく幸介のペ〇スは、心臓の鼓動に合わせで芯が入り、あっと言う間に天井に頭を向けて屹立してしまう!
 
 「あっ、ああっ・・・し、志津さんっ・・・どうしてこんな事をっ・・・どうして僕なんかにっ・・・」

 大年増の指の中であっと言う間に交尾の準備を整えた、カチカチに張り詰めたペニスを天井に向けたまま幸介が喘ぐ!




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