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第一話 淫臭香る「目名木村」の夜更け ~青年の精を求めて身悶える熟女の白い肌~

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 昭和四年・・・・〇〇県の奥地に位置する小さな山村、「目名来村めなきむら」の静まり返った夜。

 山の中腹に城砦のようにそびえ立つこの村一番の名家、蜂ヶ谷はちがや家の豪壮な屋敷の奥まった座敷の一部屋で、互いの股ぐらに顔を突っ込んで重なっている男女・・・。

 下になっている男は若い青年である・・・彼の上に跨りムッチリと肉の乗った蜂腰を揺らしているのは、熟れ切った白い肌をピンク色に染めた三十代の婦人だった。

 ・・・照子というその女が、男性の硬く硬直した肉棒を嬉しそうに弄び叫ぶ。


 「数年前に村にきたオス蜂に、子種を貰ったんだけど結局出来なくて・・・今回は小田切さんの種をもらって、絶対に孕むからねっ?ウフフッ、志津さんに聞いたわよぉ?すっごく濃くって、逞しいんですってぇ?ああっ、本物のチ〇ポも何年振りかしらっ、ねっ、今夜は三回はしてもらいますからねっ!」

 農婦にしては色白の、照子という美しい婦人に乗られているのは、東京からやってきた21歳の青年、小田切 幸介。

 ・・・・このメス蜂達の棲む「蜂の巣」に数年ぶりにやってきた「オス蜂」


 照子はすっかりはだけていた自分の着物を邪魔くさそうに脱ぎ捨て素っ裸になると、幸介のふんどしも引き千切るように取り去り、いきなり彼の股間に顔を寄せる。

 「ふううう~んっ、ああっ!この臭いっ!男の匂いっ・・・素敵っ!ハアア~ッ、もうこの臭いだけでっ・・・濡れてくるわぁ!」

 照子は夢中で幸介のペ〇スを両手で玩具のように弄び、鼻を寄せてクンクンとオスのペ〇スの匂い・・・野性的で力強いオスの性器の香りに酔いしれる。

 「・・・ハアッ、ハアッ、ねっ・・・小田切さんもっ、お願いっ・・・」

 照子は、彼の股間に顔を埋めたまま、クルリと大きな尻を向けると、グイグイと幸介の顔に女陰を押し付けてくる。

 「・・・んああっ、なっ、中原さんっ・・・ンプウウッ!」

 「フウッ、フウッ、小田切さあんっ、照子って呼んでぇ!ねっ、舐めてっ・・・舐めてぇ!」

 照子は廊下に響くような嬌声を上げてパックリと幸介のペ〇スを口に含むと、ネロネロと舌で舐め回して「男」の味をじっくりと堪能し、そのオスのエキスの混じった唾液を美味そうに飲み込む。

 「おううっ・・・てっ、照子さんっ・・・ああ!」

 既に半勃ち状態になっていた幸介のペ〇スは、あっと言う間にグンッ!と屹立し、照子の熱くヌメった口内で暴れ出す!

 「あああっ!もうこんなにいっ!・・・ああっ、チ〇ポっ!小田切さんのチ〇ポっ、本当に逞しいわっ!やっぱり本物はいいっ!張り型はもうイヤっ、本物のチ〇ポがいいっ!コレがいい~っ!」

 ・・・ジュルッ、プチュッ・・・チュパッ・・・

 照子は半狂乱になって、幸介のペ〇スを千歳飴でもしゃぶるようにねぶりつづける。
 男のペ〇スに飢えた、浅ましい中年女の痴態!

 「・・・あっ、ああっ・・・照子さんっ・・・」

 「ねえっ、小田切さあんっ・・・アタシのマ〇コもっ・・・舐めてっ!ねっ、舐めてぇ!」

 照子がムッチリと肉のついた太股で幸介の頭を押さえつけ、大きな尻をグイグイと彼の顔に押し付けると、ヌチャヌチャとヌメったものが彼の口に触れる。

 ・・・クラクラとするような「メス」の芳香!発情した女性器の匂い!

 ペ〇スをしゃぶられ、メスの発情臭に刺激された幸介は、すっかり荒々しい牡となって、照子のヴァギナにむしゃぶりつく!

 両手で柔肉を押し広げ、肉襞に唇を寄せると、ドロドロとした淫蜜が溢れ、彼の鼻から口の周りをドロドロに汚すのだ。

 「ングオオ~ッ!イイッ、小田切さんっ・・・いい~っ!たまらないっ!ああっ、男の舌っ!キモチいい~っ!」

 照子のタップリと肉のついた巨尻がビクビクと震えると、彼女はあっさりと最初のアクメを迎えてしまったらしい。

 「オオオ~ッ!ングオオオ~ッ!・・・ハアッ、ハアッ、ハアッ・・・おっ、小田切さあんっ、欲しいっ、もう欲しいっ!ねえっ、チ〇ポちょうだいっ!マ〇コにちょうだいいいっ!してっ!ねえっ、してっ!」

 「うおおっ!てっ、照子さあんっ!」

 照子が弾かれたように幸介の上から降りて、布団の上に仰向けになって股を広げると、発情し切った幸介が照子に挑みかかる!

 獲物に襲い掛かる狼のように照子を組み敷いた幸介がギンギンに硬直したペ〇スを突き出すと、一瞬で照子の指が伸びてきて、肉槍の先端をヌッチョリと濡れたヴァギナに押し込む。

 「・・・ぐううう~っ!キテぇ!小田切さあんっ、キテっ!チ〇ポ挿れてっ、突き刺してええ~っ!」

 「あああ~っ、照子さあんっ!」

 目名来村の蒸し暑い夜・・・・青年と婦人のセッ〇スの香りを振り撒く淫らな肉の饗宴はまだ始まったばかりだ・・・。

 彼のとびきり奇妙で、強烈に淫靡な体験の始まり・・・・それは数週間前にさかのぼる。


 ・・・これはまた、凄いところに来てしまったなぁ、まるで秘境だ・・・これからでも引き返そうか・・・

 もう六時間近くガタ馬車に揺られているだろうか、硬い板張りの腰掛に座りっぱなしの尻や腰もいい加減痛くなってくる。
 御者の、日焼けした体格の良い五十代とおぼしき農夫が、ノンビリと鼻歌を歌いながら馬を進めているのがどこか牧歌的な風景だ。
 彼は普段は農業を営み、終着の伊部澤駅からさらに奥へ行く用のある者から声がかかった時だけ、こうして臨時の辻馬車を出しているのだ。

 いくら目的地の「目名来村めなきむら」までは十二里ほどはあるとはいえ、駄賃の一円五十銭はこの田舎町にしては欲張り過ぎだと幸介は思ったが、そこへ行くには円タクはおろか、定期便の乗合馬車さえないのだから彼に選択肢はない。

 「・・・あとどのくらいですかね?目名来村めなきむらは・・・」

 幸介は手にしていたポオの詩集から目を離し農夫に声をかける。

 「そうだなぁ・・・あと5里といったところかなぁ・・・」

 「そうですか・・・随分と山深いところにある村なんですね、目名来村というのは」

 「ああ、町の者も周囲の村の者も、よほどの用がない限りあの村には足を踏み入れんでな・・・」

 幸介は彼の言葉を、交通の便がすこぶる悪い山間に位置する村だからだろうと事だと考え、その時は特に気にも留めなかった。

 昭和四年のこの時代、鉄道網や電話網が整備され近代化著しい都市部とは違い、辺鄙な地方の田奥地に足を運ぶと、ほとんど江戸時代と変わらないような自給自足に近い生活をしている村は珍しくもなかったのである。

 大猿山と石槌山の谷あいにある狭い盆地にある百六十戸ほどの小さな村である「目名来村」に、東京育ちの小田切 幸介が遠路はるばるやってきたのには当然理由がある。

 目名来村の村役場で、臨時の官員を一人募集していたのを新聞で見つけ、応募したのである。

 昭和四年・・・昭和恐慌とよばれる金融危機から始まった未曽有の不景気、経済の停滞は産業基盤のまだ脆弱だった日本に深刻なダメージを与えた。
 失業率は30%を超え「大学は出たけれど」が流行語となり、高学歴の若者でさえなかなか職にありつけないという惨状であった。

 高等学校を卒業したばかりの小田切 幸介もそんな一人で、東京ではなかなか職が見つからず、かろうじてみつけた代用教員の職で食いつないでいたのだった。

 ・・・代用教員の月給は20円。

 物価の高い東京では下宿の家賃を差し引くと食うのにやっとの賃金である。
 そんな折、拾った新聞の小さな広告欄に載っていた〇〇県の山奥の村役場が募集した「官員募集」の求人広告が、幸介の目を惹きつけたのだった。

 〇〇県〇〇郡の大字・伊那見という場所にある目名来村という村の役場が募集した臨時雇いの官員の俸給は50円だった。


 東京よりも物価の安い地方の田舎町での50円はちょっと話が良すぎるくらいの好待遇だった。
 両親も数年前に亡くし、東京にも近しい親戚もいない気楽な身の上の幸介は、この募集に非常に魅力を感じたのだ。

 この不況下で東京に住み続け月給20円の代用教員を続けているよりは、数年間でも地方で金を貯め、その資金を元手になにか商売を始めるのも悪くない・・・彼はそんな風に考えたのである。

 幸介が早速電報を打って問い合わせをしてみると、まだ応募者がないのですぐに来いという返答が届いた。
 電報は、目名来村役場からではなく、麓の町、高佐和町の役場からだった。
 おそらく、目名来村には電信施設もないので、採用関係は高佐和町の役場が代行しているのであろう。

 幸介は、日本地図を広げて〇〇県〇〇郡、大字伊那見、目名来村を一生懸命に探してみたが、なるほど山に囲まれた恐ろしく辺鄙な山村である。

 ・・・しかし幸介にとっては、それが全く縁もゆかりもない地方の山村であろうとも、特に気にはならなかった。

 なにより月給50円の好待遇が魅力的だったのである。

 また、田舎の村役場であれば仕事に追い回されることもないだろうし、なによりギスギスした東京の空気に辟易へきえきしていた幸介は、若者らしい無鉄砲さも手伝ってすぐに決断し、下宿を引き払ってはるばるこの〇〇県までやってきたのだった。




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