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第五話 「海女さんドン引く」
しおりを挟む浦島「はいっ、僕っ、竜宮城から逃げて来たんです・・・」
海女「竜宮城からっ?・・・ど、どうしてまた?・・・あそこは、美しい乙姫様や美味しい海の幸、鯛やヒラメの舞い踊りや海底温泉(伊東かっ!)を満喫出来る、パラダイスだと聞いているけどぉ・・・」
浦島「・・・・え・・・ええ・・・それはそうなんですが・・・」
海女「・・・何かあったのですか?・・・酒に美女に御馳走なんて・・・オトコの天国じゃない?キャ〇クラ竜宮城!・・・じゃないっ!」
浦島「・・・は、はい・・・乙姫様は、美人でナイスバディなマブい(死語)ギャルで、死ぬほどエロくてチンピクなのですが・・・」
海女「チンピクって・・・あ、あんたっ・・・・それはそれで最高じゃない?何が不満なのよっ!」
浦島「でもぉ・・・・あのヒト・・・サイコパスなんですよねぇ・・・」
海女「はぁ?・・・・乙姫様がっ?・・・サイコパスぅ?あのニュータ〇プ専用の巨大モビ〇スーツ?」
浦島「・・・それはサイコガン〇ムではっ?・・・って、海女さん、なんでそんなもの知っているんですかっ?・・・そ、そうじゃなくてサイコパスですっ!ちなみに蛸はオクトパスっ♥」
海女「・・・・サイコパスねぇ・・・・なんで?」
浦島「・・・・子供にイヂめられていた亀を助けた僕を竜宮城に招いて・・・・」
海女「うんうんっ・・・あんなコトやこんなコトをっ?・・・乙姫様ってショ〇入ってたのっ?」
浦島「・・・・ち、違いますっ!・・・・竜宮城で・・・鯛やヒラメの舞い踊りを見せてくれるんですっ!」
海女「はぁ?・・・・それのどこがサイコパスなのよっ!最高のお・も・て・な・し・・・じゃないっ!」
浦島「・・・それだけならいいんですけどおっ・・・豪華な海の幸もご馳走してくれるんですっ!」
海女「・・・・な、なんか・・・ついてゆけないんだけどっ・・・ご馳走っ!これまた最高じゃないっ!熱海で食べた金目鯛っ、最高だったしぃ♥」
浦島「それが・・・・鯛やヒラメの舞い踊りを見ている最中に・・・・鯛やヒラメの活け造りを出してくれるんですぅ!(号泣)」
海女「・・・・・は?」
浦島「鯛やヒラメの舞い踊りを見ている時に出される鯛やヒラメの活け造りっ!・・・・海女さん、食べられますっ?ねえっ?食べられますぅ?(泣)」
海女「ア、アハハ・・・・そ、それは確かに・・・キツいかも・・・」
浦島「あの活け造りになった鯛やヒラメは・・・総選挙で上位に食い込めなかった魚達のなれの果てなんですっ!きっと!・・・あの皿に盛られた虚ろな目が今でも・・・うわあああっ!」
海女「・・・・うわぁ、エグイわぁ・・・それは確かにエグいわっ!AV堕ちよりエグいわぁ・・・・」
浦島「でしょ?でしょ?・・・だから、僕っ・・・逃げて来たんですっ!」
海女「・・・・そうだったの・・・」
浦島「・・・三日間何も食べていないので、僕チョットお腹が空いてきましたっ・・・あ、さっきの蛸っ、煮えたみたいですよっ!」
海女「・・・あら、いい匂いっ・・・私も頂こうかしらっ♥」
浦島「はいっ、この真っ赤に茹で上がった蛸をブツ切りにしてっ、ワサビ醤油で和えてっ・・・海苔を敷いた熱々のご飯の上にっ!」
海女「・・・ゴクッ・・・美味しそうっ・・・」
浦島「はいっ!海女さんっ、召し上がれっ!・・・大蛸と子蛸を一緒に乗せてっ・・・これがリアル「親子丼」っ♥」
海女「ヒイイイ~ッ・・・あんたもちょっとサイコパスううっ!」
~おしまい~
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