シアワセってなんじゃろナ ~ソロン(職業:賢者)の教え~【ヘロドトス著「歴史」より】

  
 突然ですが、古代ギリシアの「歴史の父」ヘロドトス(紀元前484年頃~紀元前430年頃)の著書、その名も「歴史」(ヒストリアイ)より、賢者ソロンとリュディアの王・クロイソスの逸話をご紹介します。

 テーマは「幸せ」について!

・・・といっても「自己啓◯本」とか「宗◯」じみたのは個人的に好きではないので、あくまでヘロドトスの記した内容を基にアホっぽいノリで書いてます(笑)

 古代ギリシアの様々な文化といえば、後の古代ローマに引き継がれ、現在のヨーロッパ文化の基礎となっていますが、紀元前のヒトが書いたこうした本を読んでもその凄さにビックリします!
 ネットで何でも知ることが出来る現代に生きる我々よりも、むしろ古代ギリシア人の方が「知性的」なのではないかと・・・。

 ヘロドトスの著書「歴史」は、岩波文庫から全三巻で出ていまして、比較的入手しやすい本です。
 様々な逸話を交えつつ、ペルシア戦争を鳥瞰的に描写している名著です。
 あの映画「300(スリーハンドレッド)」でも有名なテルモピュライの戦いとレオニダス王の奮闘も、この「歴史」が唯一の資料です、読んでいてほんと「熱い」です!
 内容もとても面白くて、オススメの書物です!

 【登場人物】
 ●賢者ソロン (紀元前639年頃~紀元前559年頃)
 有力都市国家(ポリス)アテナイ出身の政治家・立法家、賢者!(笑)
 アテナイの人たちに乞われ、彼らの為に法律を作った後、知識を広めるため諸国漫遊の旅に出る。

 ●クロイソス王 (紀元前595年~紀元前547年頃)
 現在のトルコがある場所に位置する超大国、リュディア王国の王様。
 超リッチ!当時、世界一の大金持ち!
 現在の英語にも、金持ちを形容する慣用句として「「rich as Croesus」」という言葉が残っている金持ち界のレジェンド!お友達になりたい!

 ●キュロス(Ⅱ世)
 ペルシア帝国の大王、(紀元前600年頃~紀元前529年)
 リュディア王国を滅ぼした。
 大キュロスとも呼ばれる。

24h.ポイント 0pt
3
小説 192,158 位 / 192,158件 歴史・時代 2,385 位 / 2,385件

あなたにおすすめの小説

羽黒山、開山

鈴木 了馬
歴史・時代
 日本の古代史は改竄された。  いや、正史「日本書紀」は、史実を覆い隠すために作られたと言ってもいい。  ただ、そもそも「歴史」というものは、そのようにしてできるものかもしれないのだが。  ーー崇峻天皇は暗殺された。  ーー崇峻崩御に伴う「殯」の儀式を行わず、死後すぐに赤坂天王山古墳に埋葬された。  正史、日本書紀はそのように書く。  しかし、それが真実である可能性は、10パーセントもあろうか。  むしろ、「殯」がなかったのだから、天皇ではなかった。  すなわち、即位すらしていなかった、と考えるほうが自然ではないのか。  その議論で、鍵となるのは泊瀬部皇子=崇峻天皇の「生年」であろう。  他方、崇峻天皇の第一皇子、蜂子皇子はどうだ。  崇峻天皇の崩御後、皇子は都を逃れ、出羽に赴いた、という伝説が残り、その後1400年、その蜂子皇子が開祖とされる羽黒信仰は脈々と続いてきた。  日本書紀にこそ書かれてはいないが、蜂子皇子伝説が史実である可能性は決して低くないだろう。  そして、蜂子皇子の母である、小手姫の伝説はどうか。  なぜ、587年に福島県の女神山で亡くなったという伝説が残るのか。  日本書紀が、崇峻天皇の崩御年とする、592年よりも、5年も前である。  謎は深まるばかりである。  読み解いても、日本の古代史は、決して真実を教えてはくれない。  数々の記録、伝承の断片をつなぎ、蜂子皇子にまつわる逸話に、一つの流れを持たせるために、筆者はこの物語を編んだ。  なお、この作品で、出羽三部作は完結する。

晩夏の蝉

紫乃森統子
歴史・時代
当たり前の日々が崩れた、その日があった──。 まだほんの14歳の少年たちの日常を変えたのは、戊辰の戦火であった。 後に二本松少年隊と呼ばれた二本松藩の幼年兵、堀良輔と成田才次郎、木村丈太郎の三人の終着点。 ※本作品は昭和16年発行の「二本松少年隊秘話」を主な参考にした史実ベースの創作作品です。  

漆黒の碁盤

渡岳
歴史・時代
正倉院の宝物の一つに木画紫檀棊局という碁盤がある。史実を探ると信長がこの碁盤を借用したという記録が残っている。果して信長はこの碁盤をどのように用いたのか。同時代を生き、本因坊家の始祖である算砂の視点で物語が展開する。

三国志「街亭の戦い」

久保カズヤ
歴史・時代
後世にまでその名が轟く英傑「諸葛亮」 その英雄に見込まれ、後継者と選ばれていた男の名前を「馬謖(ばしょく)」といった。 彼が命を懸けて挑んだ戦が「街亭の戦い」と呼ばれる。 泣いて馬謖を斬る。 孔明の涙には、どのような意味が込められていたのだろうか。

仇討ちの娘

サクラ近衛将監
歴史・時代
 父の仇を追う姉弟と従者、しかしながらその行く手には暗雲が広がる。藩の闇が仇討ちを様々に妨害するが、仇討の成否や如何に?娘をヒロインとして思わぬ人物が手助けをしてくれることになる。  毎週木曜日22時の投稿を目指します。

時代小説の愉しみ

相良武有
歴史・時代
 女渡世人、やさぐれ同心、錺簪師、お庭番に酌女・・・ 武士も町人も、不器用にしか生きられない男と女。男が呻吟し女が慟哭する・・・ 剣が舞い落花が散り・・・時代小説の愉しみ

我らの輝かしきとき ~拝啓、坂の上から~

城闕崇華研究所(呼称は「えねこ」でヨロ
歴史・時代
講和内容の骨子は、以下の通りである。 一、日本の朝鮮半島に於ける優越権を認める。 二、日露両国の軍隊は、鉄道警備隊を除いて満州から撤退する。 三、ロシアは樺太を永久に日本へ譲渡する。 四、ロシアは東清鉄道の内、旅順-長春間の南満洲支線と、付属地の炭鉱の租借権を日本へ譲渡する。 五、ロシアは関東州(旅順・大連を含む遼東半島南端部)の租借権を日本へ譲渡する。 六、ロシアは沿海州沿岸の漁業権を日本人に与える。 そして、1907年7月30日のことである。

時代小説なお話

紀之介
歴史・時代
<雰囲気>だけ(^_^; 1.包み状  惨事の予告… 2.呼び立て  屏風に描かれた虎、衝立に描かれた雀 3.如何なる存念  たわけ殿には灸を据えねば。 4.好機。  邪魔になれば…

処理中です...