奴隷王妃ピュリア【第二部】 ~憂鬱な女狐~

糺ノ杜 胡瓜堂

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【付録】 リュケメニス族の国「リュケメネア」

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 【付録】

 ※舞台設定ですので、こちらは読み飛ばして、いきなり本編からお読み頂いても大丈夫です。



 様々な種族が混在して暮らしている我々の居ない世界。


 ★「リュケメニス族」の国「リュケメネア」

 エメナ海に面しており、海洋貿易や植民地経営で栄えている、乱立する都市国家群のでも一二を争う大国である。
 他の種族より造船技術や航海術が進んでおり軍事力、特に海軍力が強大で、国は交易により潤っている。

 この時代の都市国家の例に洩れず他国との争い、また辺境で群れで略奪を繰り返している人間より獣に近い獣人種族「ハパス」との攻防等で、建国から休む間もなく戦時体制を継続している「軍事国家」としての一面も持つ。

 ★リュケメニス族

 寿命が長く人間のおおよそ10倍、200歳で成人となる。
 長命の生物によくあるように非常に妊娠しにくく、女性が一生に産む人数は貴族で1人か二人、平民でも三人程度である。

 基本的な骨格や体形、肌の色は我々人間とほとんど変わらず、知能も人間と変わらない。
 主な違いは瞳の色が美しいグリーンであること、そして後述するように生殖器については人間とかなり異なっている。

 ★リュケメニス族の男性

 人間の男性よりもやや筋肉質の場合が多いが外見的にはほとんど変わりがない。
 生殖器については、平均的に人間の男性のペ〇スよりもやや大きく、少年でも勃起時は20センチ近くある、未熟な性器は先端が細く尖っているが、肉体的に成熟すると、発情時に亀頭にあたる部分がキノコのように開いて、女性の膣内に錨のように食い込むようになる。
 人間でいうカウパー氏腺液、俗にいう「先走り」は人間のそれよりも量が多く、小さく射精するように噴き出る。

 ★リュケメニス族の女性

 人間の女性よりやや乳房が発達しているくらいで、これも外形的には殆ど変わりない。
 ただし、その外性器は男性よりも人間との差異が大きく、大陰唇や膣口の位置は人間と大差ないが、そのクリ〇リスにあたる「牝茎」(ひんけい)と呼ばれる器官は、通常は3センチ程の大きさだが、興奮すると個人差はあるが10センチくらいに勃起する。

 尿道はその「牝茎」の先端にあり、男性と同じようにそこから小便が出る。

 体内には、人間の男性の前立腺に似た器官「性液腺」があり、性的興奮が昂まると「牝茎」の先端に開いた尿道から透明な液体「無精液」を男性の射精のように「射液」する。

 また、リュケメニス族の間では古くから、無精液をすぐに射液したり、その回数が多い女性は妊娠しにくいという俗説があるが、膣内の酸性度合いが急激に変化して男性が膣内に放った精子を弱らせたり死滅させるからで、あながち「迷信」とも言えないらしい。


 ★リュケメネアの政治

 この時代、都市国家毎に様々な政治形態が出現していたが、「リュケメネア」は王政を敷く。

 リュケメニス族が、長年にわたり支配されていた大国デネアに反旗を翻し、逆にこれを打倒して自らの国を建国して以来、対外戦争や植民地獲得を巡る地域紛争は絶えたことがない「リュケメネア」は、その卓越した造船技術、航海術を生かし貿易で富を築き上げたが、その潤沢な資金で軍事的にも強力な陸海軍を持つ「軍事国家」としての一面も併せ持つ。
 
 王の妃は代々、王の子供を産むことが出来る貴族の家柄から選ばれ、第一順位から第六順位までが貴族会議で決定されており、欠員が出ると順に繰り上がって妃となり王の子供を産む。

 伝統として、王は戦争の際、最前線に立ち指揮を執る「特権」を有しているため戦死が多く、そのため王が即位すると最優先で世継ぎを作ることが求められている。
 王の婚姻や妃選びについては、貴族の合議体で全てが決定され、王と言えどもその決定に従う義務がある。
 これは、貴族間の対立、ひいては内戦を未然に防止するための策でもある。
 
 ★リュケメネアの文化(性に関するもの)

 前述のように、リュケメニス族の女性は、独特の生殖器官「牝茎」を持っており、そこから精液に似た「無精液」を「射液」する。
 この「射液」については、男性の射精を待たずに「射液」してしまったり、その頻度が多い女性は妊娠しづらい、という俗説が根強く定着している。

 その為、貴族階級の女性の間では、「牝茎」の根元に精巧な細工の施された豪華な「吐液止め」を着けて「射液」自体を防いだり、「牝茎」に小さな袋状の布を被せて隠し、射液の際もその袋の中に放出するのが「たしなみ」とされていた時代があったが、「吐液止め」や「牝茎覆い」の文化は現在ではほぼ廃れている。

 ただし、男性に「牝茎」の勃起を見られることを恥じたり、すぐに「射液」してしまう女性やその回数が多い女性を「はしたない」「ふしだら」と感じる文化は貴族の間では根強く残っている。

 
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