お気に入りに追加
2
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
二人の花嫁
糺ノ杜 胡瓜堂
歴史・時代
江戸時代、下級武士の家柄から驚異の出世を遂げて、勘定奉行・南町奉行まで昇り詰めた秀才、根岸鎮衛(ねぎしやすもり)が30年余にわたって書き記した随筆「耳嚢」
その「巻之七」に二部構成で掲載されている短いお話を、軽く小説風にした二幕構成の超短編小説です。
第一幕が「女の一心群を出し事」
第二幕が「了簡をもつて悪名を除幸ひある事」
が元ネタとなっています。
江戸の大店の道楽息子、伊之助が長崎で妻をつくり、彼女を捨てて江戸へと戻ってくるところから始まるお話。
おめでたいハッピーエンドなお話です。
【超短編読み切り】「正直お豊の幸福」
糺ノ杜 胡瓜堂
歴史・時代
江戸時代、下級武士の出身から驚異の出世を遂げて、勘定奉行・南町奉行まで昇り詰めた秀才、根岸鎮衛(ねぎしやすもり)が30年余にわたって書き記した随筆「耳嚢」
その「巻之二」に掲載されているお話を原話として、軽く小説風にした読み切りの超短編小説です。
「正直に加護ある事 附 豪家其気性の事」というお話が元ネタとなっています。
当時「けころ(蹴転)」と呼ばれた最下級の娼婦が、その正直さゆえに幸せになるお話です。
【読切り超短編】 槍持勇気の事 ~「享和雑記」より江戸時代の出来事~
糺ノ杜 胡瓜堂
歴史・時代
読み切りのショート作品です。
「柳川亭」という筆名で編纂された「享和雑記」
享和期(1801~1804)の様々な事柄を書き留めた大変に面白い書物です。
その中から、第三巻三十八に掲載されている「槍持勇気の事」というお話をご紹介したいと思います。
江戸幕府開府からあと一年で「200年周年」になるという享和二年、十返舎一九が「東海道中膝栗毛」を著したり、江戸で「小石川馬場の火事」と呼ばれる大火があったりした年でした。
・・・そんな年の始めに起きた、現在まで記録に残っている小さな事件。
新年の祝賀というと、今は年賀状が常識・・・それも年賀状の扱いは年とともに次第に減っているそうですが、江戸時代の武士の正月は、上司や親戚、お世話になった家々へ直接に出向いて年始の挨拶をする「年始回り」でスタートしました。
この年始回りの風習は、明治から昭和にかけて活躍した小説家・劇作家の岡本綺堂氏のエッセイ「年賀郵便」によると明治の中頃まで続いていたそうです。
回った家々で振る舞い酒をご馳走になり、朝からフラフラになりながら年始回りに歩く武士とその家来達。
・・・下戸(お酒が飲めない人)はさぞ大変だったでしょう。
このお話は、そんな正月の武士の年始回りの際に起こった事件です。
【超短編読み切り】「猫の忠死」
糺ノ杜 胡瓜堂
歴史・時代
江戸時代、下級武士の出身から驚異の出世を遂げて、勘定奉行・南町奉行まで昇り詰めた秀才、根岸鎮衛(ねぎしやすもり)が30年余にわたって書き記した随筆「耳嚢」
その「巻之十」に掲載されているお話を原話として、翻案したものです。
長年飼われていた猫が家の者に誤解されつつも忠義を尽くすお話です。
大奥や吉原では猫を飼うのが一大ブームとなったり、愛玩動物として非常に可愛がられた反面、「化ける」「祟る」と言われて、妖談・怪談も多い猫。
「忠義」というと犬のイメージがあるのとは対照的に、「耳嚢」でも、猫の方は妖怪的な恐ろしい逸話が多いのですが、本作は珍く「忠猫」のストーリーとなっています。
狐の媒人・狸のしくじり
糺ノ杜 胡瓜堂
恋愛
江戸時代、下級武士から驚異の出世を遂げて、勘定奉行・南町奉行まで昇り詰めた秀才、根岸鎮衛(ねぎしやすもり)が30年余にわたって書き記した随筆「耳嚢」
その「巻之五」と「巻之八」と掲載されているお話を原話として、軽く小説風にした二話の超短編小説です。
第一話が「狐婚媒を為す事」
第二話が「狸縊死の事」
が元ネタとなっています。
狐と狸が、それぞれ媒となって男女を結びつけるお話です。
雲母虫漫筆 ~江戸のあれこれ~
糺ノ杜 胡瓜堂
エッセイ・ノンフィクション
「耳嚢」や「兎園小説」「新著聞集」「甲子夜話」など、江戸時代の書物から、面白いと思ったものをピックアップしてゆく短いエッセイ。
怪談や奇談、感動話、しょ~もない話までその時の気分次第。
「雲母虫」とは紙につく虫「シミ」の異名、小さくて可愛らしい(?)虫です。
本の虫になったつもりで色々な江戸時代に書かれた話をご紹介してゆきたいと思っています。
ネット上で気軽に様々な情報が拾える昨今、自分自身で「オリジナル」を読むという行為はなかなか手間がかかりますが、その分色々と新しい発見があります!
「地震奇談平安万歳楽」~文政十三(1830)年の京都地震の手記~
糺ノ杜 胡瓜堂
歴史・時代
曲亭馬琴編著の「兎園小説 拾遺」より
京都在住の東鹿斎という人の書いた「地震奇談平安(みやこ)万歳楽」・・・文政十三(1830)年の京都地震の手記です。
余震が長く続き、京都の人々を怯えさせた地震の生々しい様子が書かれています。
家の中に避難している人々を見て古老が「(倒壊するから)通りに避難しろ」と叫んで回っているのが非常に印象的です。
非常に短い読み切りです。
風の色は
月岡 朝海
歴史・時代
呉服屋の若旦那、利一(りいち)は、幼馴染みである造り酒屋の宗吉(そうきち)と、時折島原へと向かう。
けれど、二人が向かうのは遊女をを揚げる為の揚屋ではなく…。
腐れ縁のふたりの日常を描いた短編BLです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる