【令和カストリ小説】「焼け野原の夜空」~昭和22年、和夫の初恋~

糺ノ杜 胡瓜堂

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第一話 「村外れに住む美しい母子」~淑子と美音、二人暮らしの家~

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 ・・・空を染めていたオレンジ色の夕陽もすっかり落ち、星がまばたき始めた夜空を仰ぎながら、◯◯歳の和夫は淑子よしこ美音みおん母子の元に足早に歩いていた。

 和夫が闇市で手に入れた真っ赤なリボンのついたセルロイドの美しい髪飾りを、一刻も早く美音みおんにプレゼントしたいと思ったのだ。

 ・・・彼女の笑顔を想像すると、彼は明日になるまで待てなかったのである。


 米兵が本国から持参したものを日本人に売り、それが巡り巡って闇市に流れたのであろう・・・原色の色使いがとても美しい舶来ものの髪飾りであった。
 
 髪をやや長めのオカッパ風にした美音の、ちょっとエキゾチックな顔立ちによく似合いそうだと和夫は思った。


 一ヶ月前に知り合った美音は、和夫の初恋の少女だった。

 「・・・真っ暗になっちゃった・・・確か、この道だったよな・・・・」

 昭和22(1947)年・・・敗戦から2年しか経っていない東京は、上野などの都市の一部では電力網なのインフラは復旧したものの、上野からかなり北に外れたこの小さな村あたりは、まだ夜は闇に包まれたままだった。

 月明かりを頼りに、村の外れにポツンと建っている淑子と美音母子住んでいる家を見つけると、和夫は嬉しそうにほとんど小走りになって近寄ってゆく。

 彼女達が住む家からは、小さく灯りが漏れていた・・・オイルランプの灯りである。

 ・・・・彼女達の家に近づくにつれて、和夫は不思議な違和感を覚えた。

 どこからか、なにやらガヤガヤと大勢の声が聞こえるのである。

 ・・・・・耳を澄ますと、それは母子の家の中から聞こえてくるようなのだ!

 「・・・あれっ?おかしいな・・・・こんな夜に淑子おばさんの家から大勢の人の声がする・・・」

 彼女の家は、30代半ばの淑子と、◯◯歳の美音の二人暮らしのはずである。
 新聞記者だった夫は、戦中、労働組合に好意的な記事を書いたため、軍部の怒りに触れ、「懲罰召集」でビルマ戦線に送られ、そこで消息を断ち戦死と認定された。
  ・・・戦後明るみになった地上の地獄、インパール作戦の犠牲者である。


 和夫は、訝しげな表情を浮かべながら、彼女達の住む家に近寄ってゆく。

 あの大空襲にも焼け残った、大きくはないがしっかりとした古めかしい家だった。
 和夫は、玄関の戸を叩こうとしてふと手を止める。

 ・・・・゛カヤガヤと騒々しい男達の声は、やはりこの家の中から聞こえるのだ。

 「・・・いったい・・・何だろう?」

 女二人だけで住む家に、こんな夜更けに大勢の男達が入り込んでいる・・・和夫は胸騒ぎを感じて、コソ泥のように裏手へ回り、天水桶が置かれた庭から縁側に登り、かすかに灯りが漏れている雨戸の隙間から家の中を覗いてみた。

 ・・・・・そこで和夫が見たものは驚愕の光景であった!


 「・・・・おいっ、淑子ねえさんに美音みおんちゃんっ、今夜も濃厚なヤツを頼むよ!」

 「今日は、日当の半分持ってきたんだ!俺たちのチ〇ポがギンギンになるように大サービスしておくれよ!」

 ・・・・広くもない居間には15人ほどの男達がひしめいていた!
 全て日焼けした肌に汗が光る、薄汚い格好をした日雇い労働者風の男達である。

 昭和22年当時の上野界隈は、このような日雇いの男達で溢れていた。

 男達が立錐の余地もないほどひしめいている八畳間とは、ボロカーテンで仕切られた奥の四畳半は、木枠か何かで造られた一段高くなった「舞台」とでもいった所に布団が敷かれ、両側にはオイルランプが煌々と灯されていた。


 ・・・・和夫は思わずアッ!・・・と小声で叫ぶほど驚愕する。

 その四畳半の「舞台」の上では、美しい淑子と、和夫の初恋の少女・美音が素っ裸で絡み合っていたのである!

 「・・・・さあっ、皆様もお待ちかねだから・・・美音っ、始めて頂戴・・・母さんのアソコを舐めて!」

 ほっそりとしてはいるが、腰回りにムッチリと肉がついた安産型の日本女性らしい肢体、大きめの乳房・・・白い肌を男達の前に晒しながら、母の淑子が男達の欲している部分がよく見えるように大きく太腿を開く。

 黒々とした濃いめの陰毛が扇情的に男達の前に晒される。

 「・・・・ええ、お母様・・・」

 まだ発育途中の小ぶりな胸、薄い尻・・・神々しいほどの魅力をたたえた◯◯歳の少女・美音が、不自然な姿勢で寝そべって、母の女陰に顔を持ってゆく。

 ・・・・男達によく見えるようにするためなのだろう。

 柔らかいランプの光に照らされた、天女のように美しい母子・・・裸体の女神達。

 右手で母の濃い陰毛をかき分け、ギラギラとした目を見開いた殺気立った男達に、二重のパッチリとしたエキゾチックな目で妖しい笑みを送ると、美音は左手の指先で露わになった母・淑子の大陰唇を大きく広げてみせる。

 ・・・ミチュッ・・・・

 ヌメった音を立て、淑子の肉唇が大きく開かれる・・・娘の指先に押し広げられて!

 「ああっ!」

 男達の前で寝そべった淑子の乳房がプルンと揺れ、大きく開かれたムッチリとした太腿がプルプルと震える。

 「・・・お母様はココが好きなのよねっ?」

 美音が悪戯っぽく笑い、母の肉襞の頂点にプックリと飛び出した肉芽を指先でつまむ。

 「おおおおうんっ!・・・みっ、美音っ・・・ソコッ!そこぉ!」


 「アハハハハッ、さすが母子おやこだなぁ、美音ちゃん、母ちゃんの好きなトコロは全部お見通しってワケかいっ?」

 「なあっ、美音ちゃんっ、アレ・・・やってあげなよっ!・・・アレっ!淑子姐さんが泣いちゃうキッツ~いヤツをさ!」

 「・・・・まぁ、おじさん達・・・イヤラしいのねっ、そんなにお母様が泣いちゃうのを見たいの?」

 「ああっ、もちろんだ!ほらっ、美音ちゃん、見てくれよっ!俺のチ〇ポっ、もうこんなになっているんだからなぁ!」

 40過ぎの薄汚れたシャツを着た男は、膝に継ぎの当たったズボンを下ろし、見事に反り返った、まるで怒ったように天を衝いている己の太いペ〇スを見せつける。

 「イヤだぁ!・・・あんなにチ〇ポをおっ勃ててぇ!・・・おじさん、いい年してド助平なのねぇ!・・・さあ、お母様?・・・おじさん達もチ〇ポをカチカチにしてお待ちかねだから・・・覚悟してねっ?」

 「ああっ、美音っ!・・・今夜もおまえに・・・実の娘に泣かされてしまうのね・・・悪い母親ね・・・私・・・」

 ・・・淑子は、実の娘の手で「オンナ」にされ、啼かされる・・・絶望と諦めを含んだ複雑な笑みを浮かべ、好色な男達を婀娜あだっぽく睨みつける。



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