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第五十六話 「大団円」
しおりを挟む・・・・・ソフィアと双子の淫魔・・・アルシュとロルシュが、王宮内で愛の日々を送っている間、ゴート大陸の事変は急速に収束していった。
愛馬に道ならぬ情欲を催すよう淫魔の魔術をかけられ、牝馬と禁断の淫蕩の日々を送っていたボルドゥールⅢ世は、従前より敵対していた王弟、ヴォキュロスによって、あえなく厩舎で暗殺された。
・・・・惨めな暴君の最後であった。
王を殺し、政権を奪取した王弟ヴォキュロスは、すぐさま王位継承を国内に宣言した。
彼が第一に取り組んだことは、ランデルシア及びセレノ同盟各国との停戦交渉と和睦である。
残虐な兄と違い、王弟のヴォキュロスは賢明な男であった。
この度のバルドス王国の侵略行動で被害を被った各国からは、膨大な賠償を求める声も上がったが、ランデルシアの女王ソフィアは、余りに復讐的・懲罰的な賠償を自制するよう呼びかけた。
過度な復讐的賠償はバルドス王国の民を苦しませ、それが再び未来の戦乱の種子となることを説き、各国を納得させたのだ。
その上でバルドス王国には併合、あるいは属国とした国々の主権回復、そして同国の豊かな資金を被害の復興に充てること。
・・・そして、西の蛮族、戦闘民族であるヴィベーラ族との秘密同盟を解消し、逆に西方の護りを固める砦となりゴート大陸を守る事を約束させた。
今回の件で、西方の蛮族・ヴィベーラ族がゴート大陸侵攻の野心を持っていることが明らかになったからである。
ソフィアの肉体から得た精気で淫魔の魔力を発動させゴート大陸を救った双子、アルシュとロルシュの故郷、ルキニア公国もこの時に国の再興を果たし、同盟国に逃れていた二人の父や母も国に戻り、再びその地を治めた。
ランデルシアの女王ソフィアは、ゴート大陸を戦火から救った名君として尊敬され、「慈母女王」と謳われたその二つ名はますます輝きを増すこととなった。
彼女の手腕でさらに堅固な同盟となったセレノ同盟は、後にゴート大陸500年の平和の礎となり、後世の人々は女王ソフィアの事を「平和の母」と呼んだ。
・・・・しかし、それは後世の話である。
・・・今夜も、王宮の寝室にソフィアの蕩けるような淫声が響き渡る・・・。
「ねえっ♥アルシュぅ・・・私とロルシュが繋がっているトコロっ、舐めてっ♥」
「はいっ!ソフィア様っ、これ大好きですよねぇ・・・特に、このブックリ飛び出している宝石っ♥ここ吸われると、ソフィア様、いつも泣いちゃうんですからっ♥」
「ハアッ、ハアッ・・・アルシュっ、啼かせてっ♥思いきり啼かせてぇ~、ロルシュに子宮をイヂめられながらっ・・・クリで逝きたいいいいっ~♥」
ルキニア公国が再興したあとも、アルシュとロルシュは遊学という形で半年間ランデルシアに残った。
もちろん、ランデルシアの進んだ制度や技術を学ぶという本来の意味もあるが、女王ソフィアを愛する為でもある。
美しく慈愛に満ち溢れた「慈母女王」ソフィア・・・・しかし、そんな彼女も夜のベッドの上では双子の王子に甘え、淫らな表情でセッ〇スを求める可愛い一匹の牝に戻るのだった。
~ 完 ~
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