可愛い双子淫魔(ツイン・インキュバス) ~慈母女王ソフィアのピンク色の吐息~

糺ノ杜 胡瓜堂

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第四十九話 「バルドス王国国王ボルドゥールⅢ世」~全裸での謁見~

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 「・・・・よし、判った・・・裸になり、剣も帯びずに王との謁見に臨もう・・・・」

 リュード大尉が口論の矛先を収めてホッとするバルドスの重臣達、しかし大尉はもったいぶってある条件を突きつける。

 「・・・・しかし、俺が最大限の譲歩してやるんだ、お前達にもやってもらう事がある」

 「・・・・な、何をしろというのだ?この期に及んで・・・もう時間がないのだ!」

 「あのなぁ・・・俺たちは素っ裸で短剣一つ身につけていないのだ、王宮の門を守っている二個小隊の護衛兵・・・・あれは不要であろう!」

 「・・・はぁ?何を言い出すのだ?・・・今回の謁見と門の護衛兵となんの関係があるのだ?」

 リュード大尉は、さも馬鹿にしたような笑いを浮かべで続ける。

 「お前たちの国は上から下まで腰抜けばかりなのかぁ?・・・素っ裸の男一人と年端もいかない少年二人がそんなに怖いか?・・・俺たちは武器も持たずに謁見に望むのだ、お前らの兵士達にキ○タマが付いているなら、あんな大袈裟な護衛は不要であろう!・・・私たちは武器も持っていない裸の男三人が怖くて仕方ないのです・・・・そう宣伝しているようなものであろうが!」

 「・・・・ばっ、馬鹿なことをっ・・・・」

 「そう思うなら、あの衛兵たちを休ませて飯でも食わせてやれ!俺たちは素っ裸なんだ・・・衛兵達が出張る事態など起こるはずがないだろうが!」

 「・・・・わ、判った・・・・判ったから早く謁見の準備をしろ・・・・もう予定時刻を過ぎておる!」

 もう、王との謁見の予定時間を僅かに過ぎている・・・重臣たちはもうこれ以上ここで、口喧嘩をしている暇はないのだ。
 これ以上王を待たせると、彼らは残虐なボルドゥールⅢ世の怒りに触れ、縛り首にでもなりかねないのだ!

 焦りの色を露骨に顔に出している重臣達が、側に居た連絡兵に怒鳴る。

 「・・・・おい、すぐに衛兵たちを下がらせるよう隊長に伝えよ!」

 「おいおい、気が利かねぇヤツラだなぁ!・・・・俺達が謁見している間、衛兵達に飯でも食わせてやれよ・・・」

 「くっ、わ、判った・・・・おい、衛兵達に食事をさせろ!・・・・言うとおりにしたぞっ!はやく服を脱いで謁見の間に入るのだ!」

 重臣たちに急かされて、双子とリュード大尉は、素っ裸となって王宮の最奥、バルドス王国国王、ボルドゥールⅢ世が待つ「王の間」に脚を踏み入れる!

 華奢で少女のように可愛らしい少年二人と、筋骨逞しい素晴らしい肉体の成人男性一人・・・。
 その股間のモノも、生白い皮かむりの少年達と対象的に、大尉のモノは立派で逞しい歴戦の大剣ソードである。
 一糸纏わぬ姿となったアルシュとロルシュ、そしてリュード大尉が巨大な王の間に入ると、そこは異様な光景が広がっていた。


 床から天井、壁や柱に至るまで全て黄金が敷き詰められ、眩いばかりに輝いている。
 噂通り、居並ぶ重臣達や、ロシゴス僧、王の身の回りの世話をする侍女達まで、全員が素っ裸なのだ。

 ・・・・王の側近くにはべる愛妾たちは、殊に若く美しい女達ばかりである・・・彼女達も一糸纏わぬ姿で、ふっくらした胸や股間の茂みまで露わにしている。
 アルシュとロルシュ、そして29歳のリュード大尉も、ペ〇スが反応してしまわないよう、彼女達から慌てて目を反らす。

 広い王宮の最奥の黄金の玉座に座っている男・・・・それが、あのボルドゥールⅢ世であった。
 威厳のある長い顎髭、編み込んで肩に垂らした黒髪、そしてこの国の正装である黒革のロングコート風の長衣に純金の鋲・・・手にしている王笏と腰に帯びている長剣の柄も純金製である。

 ・・・ボルドゥールⅢ世は双子の兄弟が思っていたような偉丈夫ではなかった、確かに体格は良いが、威風堂々とした王たる者の器ではないような印象を受ける。
 それは、キョロキョロと落ち着かない目と、病的な猜疑心からくる神経質そうな表情のせいであろう。

 ・・・・この男がボルドゥールⅢ世・・・・

 双子の淫魔ツイン・インキュバスは、目の前の男を、瞬きもせずに真っ直ぐに見つめる。


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