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第四話 「触手の中の美女達」~両性具有のエルフ熟女~
しおりを挟む「うわあああ~っ!」
触手で埋もれた大広間に、迂闊にも一歩足を踏み入れたサージュは、いきなり足元から蛇のように頭をもたげた数十の触手に両足を絡め取られる・・・・。
その弾みに、ないよりはマシだった、刃こぼれしたナマクラ剣を取り落してしまうサージュ。
「ひいいいっ、気持ち悪いっ・・!」
・・・サージュ絶対絶命!武器も失い、足の自由は完全に奪われてしまう・・・。
「くううっ、離れろっ!・・・離れろっ!」
半分パニックとなり、足元から続々と這い上がり身体に絡みついてくる気色の悪い、ヌメヌメとした粘膜に包まれた触手を素手で引き剥がそうとするが、その音と振動はさらに周囲の触手を彼の方に引き寄せてしまう。
次々と殺到する触手の群れに、あっという間に腰までがんじ絡めにされてしまった哀れな生贄。
・・・触手を掴むと、手に感じるプニュプニュとした柔らかい感触・・・怖気が走る不気味な感触!
・・・・ヌヂャッ・・・ヌチュッ・・・ブヂュッ・・・・
そのまま、触手に担がれるように、大広間の中央に向かって移動するサージュ。
ヌメヌメとローションのような粘液を分泌しながら体中を這い回る気持ちの悪い触手・・・むせ返るような強烈な「肉」のニオイ・・・内臓のニオイ・・・生まれてたての赤ん坊のようなニオイ。
サージュは、母親が自分の弟を出産したとき、すぐに抱かせてもらった時の、その赤子の匂いを思い出していた。
・・・すでに無数の触手は彼の胸元まで呑み込んで、ウネウネと這い回っている。
彼は、自分の目の前の数十人の美女達と同じ境遇・・・・触手の虜囚となってしまったのだ。
しかし、触手はすぐに彼の生き血を吸ったり、消化液で溶かそうとするような素振りは見せない・・・あくまで彼の自由を奪い、広間の中央に肉の柱のように引き据えるだけなのである。
・・・・こ、攻撃はしてこないのか・・・・それとも、これからジワジワと溶かして養分にするのかな・・・・そっちの方がイヤだな・・・苦しいだろうなぁ・・・
サージュは不安と恐怖に包まれながらも、必至に周囲の状況を把握しようと試みる。
・・・・目の前の触手の塊から現れた、囚われの美女・・・流れるような長い金髪と、抜けるように美しい肌、エルフ特有の長い耳がチャーミングな絶世の美女である。
年は、320歳くらいだろうか・・・長寿のエルフ族、ヒト族で言うと32歳くらいに相当する。
ヒト族よりもグラマーなエルフ族は、女性の乳房も良く発達している。
サージュは、自分が囚われの身となった事も一瞬忘れて、彼女の豊かな白い乳房をウットリと眺める。
・・・・男を魅了してやまない、官能の双丘。
それよりも、○○歳のサージュの興味を引いたのは、触手に埋もれた彼女の下半身だった。
彼と同様、腰のあたりまで触手に埋没している、一糸纏わぬ股間には、髪の毛同様美しい金色の陰毛が眩しい・・・・。
「・・・・ああっ!・・・アレっ!」
サージュの目がギラギラと見開き、その一点を凝視する!
囚われのエルフ熟女の金色の陰毛からは、長さ20ルリーブはあろうかという、長い肉茎がピーン!と45度の角度で天井を向いて勃起しているのだ!
・・・り、両性具有っ!・・・・すると、あのエルフの女の人は、ウーラフォス族!
彼は名前だけは知っている、エルフ族でも、非常に少数の種族であるウーラフォス族・・・両性具有のエルフ族!
彼女達はヒト族の女性とほとんど同じ構造の膣や子宮などの内性器も備えているが、それとは別にヒト族の女性で言うところの「陰核」が非常によく発達し、それがヒト族の男性のペ〇スのような機能を持っているのだ。
ヒト族の男性の性器とは違い、根本から粘膜が剥き出しになって、勃起時は中央付近が少し太くなって、段々と先細りになってゆく・・・カリに相当する張り出し部分も小さいそれは「牝茎」と呼ばれ、犬などのペ〇スによく似ている。
サージュは知るよしもないが、彼女達は性的絶頂に達すると、その牝茎の先端から精液も射出するのだ。
両性具有の彼女達は、女性器とその「牝茎」のお陰で、同性間で子孫を残せるのである・・・いや、見た目は絶世の美女ではあるが、彼女達は「女性であり男性である」をと言ったほうが正確であろう。
彼女を含めて、触手に包まれ、顔をうなだれて死んだようにグッタリしている女性達。
・・・・し、死んでいるのかな?・・・そうして、ああやって触手の養分にされているのかな・・・消化液で溶かされているようには見えないけど・・・。
サージュは、彼女達の身の上を自分に置き換えて戦慄する・・・自分もすぐにああなってしまうのだろう・・・そして、触手にゆっくりと溶かされて吸収されてゆくのだろうか・・・。
しかし、彼の予想に反して、彼女達は生きていた!
サージュが闖入したせいで、静寂を破られた触手の大広間では、振動や匂いを感知して数万の触手がゾワゾワと蠢き始める。
数十人の女性達を覆っていた触手達も、ヌルヌルと小さく蠢動を始めたのだ。
「・・・・んんっ・・・・んん・・・・」
中央の両性具有のエルフ女性が、小さく喘いだのをサージュは聞き逃さなかった!
・・・い、生きている!・・・・あのエルフの女の人だけではないぞっ!隣にいる僕と同じヒト族の綺麗な女の人も、獣人族の女の子もっ・・・少し動いたぞっ!
「・・・・あっ、あのおっ!・・・大丈夫ですかっ?」
自分でもいささかマヌケな問いかけだとは思いながら、サージュは大声で彼女達に呼びかける。
・・・この状況で「大丈夫」であるハズはないのだが。
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