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ジュリアン
番外編 ルークSIDE
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ある日の夕方。俺はお忍びで沖にいるギールの船に一時間だけ滞在できることになった。
ある部屋のドアをノックする。
何だか緊張してきた…。
するとドアが開いて、俺の一番会いたかった顔が目の前に存在した。
駄目だ、もう耐えられない。
俺はドアを勢いよくもっと開けて力任せにその目の前の人物を思い切り胸に抱いた。
「い!痛い痛い痛い!ちょ!ルーク!痛いって!」
ギャーギャーわめくリアンをぎゅーっと抱き締める。加減ができない。
「リアン、リアン…!俺のリアンだ…。」
「ルーク…。」
不覚にも俺の目から涙が出た。だって、ずっと会えずに辛かった。
「治った、よ…ジュリアンが治してくれた。」
「…そうか。で、あいつは元気か?」
「今のところは。シェンがついてるからさほど心配はしてないんだ。きっと成功するよ。」
リアンは顔色も何もかもすっかりいいみたいだった。
俺には残された時間はない。
「すぐに戻るの?」
「ああ…サボワにバレるとマズいからな。」
「早く迎えに来てね…。ルーク、離れたくないよ。」
「ああ…。」
俺は我慢できなくてリアンの可愛らしい唇にそっとキスをした。
いや、そっとじゃ我慢なんてできるわけない。
それはリアンも同じだったようで、二人ともすぐにキスが深くなる。
「ん、んっ… はぁ…。や、だ、キスだけじゃ…。」
リアンの方からそんな言葉が出るなんて珍しい。俺はリアンを抱えあげると部屋にあるベッドにそっと降ろす。
それから激しく甘い時間がものすごく早いスピードで進んでいく。リアンに会えなかった分を取り戻すように味わい尽くしたい。
俺はリアンをめちゃくちゃ抱いた。無理をさせてしまったかもしれないが、リアンも承知の上だったようで、俺に何度も甘えてねだる。
ずっとこうしていたい。
リアンの香りがする。毎日リアンを感じたくて仕方なかった。
一度会ってしまえば離れるのはもっとつらい。いつか帰ってくるのだろうけれども、離れがたい。
リアンの柔らかい唇も、きめ細かい肌も、俺の名前を何度も呼ぶ優しい声も。紫のウェーブがかった髪も。全てがいとおしい。
「そろそろいくの…?ルーク。」
「ああ…国王に戻る。」
「ルーク、愛してる。」
「ああ、俺も愛してる…。」
ノックの音がした。
「時間だ。ルーク、リアン。」
ギールが呼ぶ。
俺はリアンの左の薬指に新たに作らせた指輪をはめると、部屋から出て、船を降りた。
ジュリアン、シェン、頼む…俺にリアンを早く返してほしい。
俺も頑張るから。
ある部屋のドアをノックする。
何だか緊張してきた…。
するとドアが開いて、俺の一番会いたかった顔が目の前に存在した。
駄目だ、もう耐えられない。
俺はドアを勢いよくもっと開けて力任せにその目の前の人物を思い切り胸に抱いた。
「い!痛い痛い痛い!ちょ!ルーク!痛いって!」
ギャーギャーわめくリアンをぎゅーっと抱き締める。加減ができない。
「リアン、リアン…!俺のリアンだ…。」
「ルーク…。」
不覚にも俺の目から涙が出た。だって、ずっと会えずに辛かった。
「治った、よ…ジュリアンが治してくれた。」
「…そうか。で、あいつは元気か?」
「今のところは。シェンがついてるからさほど心配はしてないんだ。きっと成功するよ。」
リアンは顔色も何もかもすっかりいいみたいだった。
俺には残された時間はない。
「すぐに戻るの?」
「ああ…サボワにバレるとマズいからな。」
「早く迎えに来てね…。ルーク、離れたくないよ。」
「ああ…。」
俺は我慢できなくてリアンの可愛らしい唇にそっとキスをした。
いや、そっとじゃ我慢なんてできるわけない。
それはリアンも同じだったようで、二人ともすぐにキスが深くなる。
「ん、んっ… はぁ…。や、だ、キスだけじゃ…。」
リアンの方からそんな言葉が出るなんて珍しい。俺はリアンを抱えあげると部屋にあるベッドにそっと降ろす。
それから激しく甘い時間がものすごく早いスピードで進んでいく。リアンに会えなかった分を取り戻すように味わい尽くしたい。
俺はリアンをめちゃくちゃ抱いた。無理をさせてしまったかもしれないが、リアンも承知の上だったようで、俺に何度も甘えてねだる。
ずっとこうしていたい。
リアンの香りがする。毎日リアンを感じたくて仕方なかった。
一度会ってしまえば離れるのはもっとつらい。いつか帰ってくるのだろうけれども、離れがたい。
リアンの柔らかい唇も、きめ細かい肌も、俺の名前を何度も呼ぶ優しい声も。紫のウェーブがかった髪も。全てがいとおしい。
「そろそろいくの…?ルーク。」
「ああ…国王に戻る。」
「ルーク、愛してる。」
「ああ、俺も愛してる…。」
ノックの音がした。
「時間だ。ルーク、リアン。」
ギールが呼ぶ。
俺はリアンの左の薬指に新たに作らせた指輪をはめると、部屋から出て、船を降りた。
ジュリアン、シェン、頼む…俺にリアンを早く返してほしい。
俺も頑張るから。
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