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リアン
調べもの
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ルークからのプロポーズは受けた。
でも、まだそれは公にされてはいない。
宰相ガリアスの助言が要る。
貴族を黙らせ、国民に祝福を受けるためには。国民に絶大な人気を誇る国王のルークのイメージを俺と結婚することで損なうことになりはしないか。それが心配だ。
でも、国政というルークの世界には俺は直接入らないと決めている。
「…結婚だと?」
ガリアスがルークの部屋のソファで足を組みながら尋ねた。
あれからルークが呼び出したのだった。
「ああ。リアンにプロポーズして受けてくれた。」
「そうか。それはおめでとう。」
ガリアスはそう言い、俺を見た。ちらりと表情を伺われる。
「…にしては浮かない顔だなリアン。不安要素があるのか?」
なんだってこの人は察しがいいというか、もはやエスパー級だ。この人がいれば海外との折衝とかも赤子の手をひねるようだね!頼もしすぎるよ宰相。
「後継ぎの心配をしてるんだよリアンは。自分には授からないって。」
ルークの言葉にガリアスは目を丸くした。
「だって俺、外国人だもん…。子どもが授かる同性カップルは国内の人しか知らないもん。」
俺は不安しかない。
実際、子宝に恵まれたラッキーカップルは皆この国の出身同士だ。俺はあれから本で調べた。子どもができるための努力とかしてもあまり関係なく授かる人には授かるのだ。
そして、この国では男の方が比率が高く、女性が不足している。それも同性結婚が多い理由の一つだ。
理由はさっぱり原因不明だ。書物にもなかった。
「国内の人間同士だとしても全員に子ができるわけではないから、外国人だろうが関係ないだろう?」
ガリアスはそこらの事情も既に理解しているようだった。
「そんな、宝くじのような確率…。」
俺は泣きそうになった。
「あ?宝くじだって買わなければ当たらないだろう?例えは悪いが、結婚だってしてみないと授かるかどうかわからないだろうが。
国王だから、無責任だと思われてもそればっかりは個人の自由だ。女と結婚しても子どもが授かるかどうかわからない。そもそもお前は子供のために結婚する訳じゃないだろ?それなら側室を持てば充分だ。」
ガリアスがズバリと言ってのけた。
「そ、それは…。」
俺はしゅんとなった。反論のしようもなく、ガリアスが百%正しい。
「側室なんか誰が持つか。じゃあ、お前んちは大当たりなんだな?」
ルークがガリアスにぽろっとツッこんで、ガリアスは不敵な笑みを浮かべる。
大当たり?なんのこと?さっぱりわからない俺はルークを見た。
「我が国、グリンには同性結婚が海外よりは普通に受け入れられてるのは知ってるよな?」
「うん…。それは有名な話だから。」
「ガリアスんちもその一つだ。」
でも、まだそれは公にされてはいない。
宰相ガリアスの助言が要る。
貴族を黙らせ、国民に祝福を受けるためには。国民に絶大な人気を誇る国王のルークのイメージを俺と結婚することで損なうことになりはしないか。それが心配だ。
でも、国政というルークの世界には俺は直接入らないと決めている。
「…結婚だと?」
ガリアスがルークの部屋のソファで足を組みながら尋ねた。
あれからルークが呼び出したのだった。
「ああ。リアンにプロポーズして受けてくれた。」
「そうか。それはおめでとう。」
ガリアスはそう言い、俺を見た。ちらりと表情を伺われる。
「…にしては浮かない顔だなリアン。不安要素があるのか?」
なんだってこの人は察しがいいというか、もはやエスパー級だ。この人がいれば海外との折衝とかも赤子の手をひねるようだね!頼もしすぎるよ宰相。
「後継ぎの心配をしてるんだよリアンは。自分には授からないって。」
ルークの言葉にガリアスは目を丸くした。
「だって俺、外国人だもん…。子どもが授かる同性カップルは国内の人しか知らないもん。」
俺は不安しかない。
実際、子宝に恵まれたラッキーカップルは皆この国の出身同士だ。俺はあれから本で調べた。子どもができるための努力とかしてもあまり関係なく授かる人には授かるのだ。
そして、この国では男の方が比率が高く、女性が不足している。それも同性結婚が多い理由の一つだ。
理由はさっぱり原因不明だ。書物にもなかった。
「国内の人間同士だとしても全員に子ができるわけではないから、外国人だろうが関係ないだろう?」
ガリアスはそこらの事情も既に理解しているようだった。
「そんな、宝くじのような確率…。」
俺は泣きそうになった。
「あ?宝くじだって買わなければ当たらないだろう?例えは悪いが、結婚だってしてみないと授かるかどうかわからないだろうが。
国王だから、無責任だと思われてもそればっかりは個人の自由だ。女と結婚しても子どもが授かるかどうかわからない。そもそもお前は子供のために結婚する訳じゃないだろ?それなら側室を持てば充分だ。」
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大当たり?なんのこと?さっぱりわからない俺はルークを見た。
「我が国、グリンには同性結婚が海外よりは普通に受け入れられてるのは知ってるよな?」
「うん…。それは有名な話だから。」
「ガリアスんちもその一つだ。」
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