70 / 113
伝説のゆくえ
死闘
しおりを挟む
「ちょっ…とおっ!」
俺は大きな声で怒鳴っていた。目を見開いて俺を見るオスカー。
「赦すってなに?俺は何もできないっ!」
『お前を手にできれば俺は全ての幸福を得られる、それが赦しだ…』
「そんな勝手な!俺の同意は?そんな強引にやるなら大嫌いになるから!」
俺の言葉にオスカーは沈黙した。まさか手に入れた昔の恋人が自分を拒否するなんて思いもよらなかった感じだな。
「それに俺をここへ閉じ込めて二人で暮らすの?絶対嫌なんですけど!」
『嫌と言われても俺はここから出られない…』
「出たじゃん!」
『出たな…でもあれはドラゴンの姿…俺の本来の姿ではない』
「太陽の光を浴びるとドラゴンになるんだよね?じゃあ、夜なら今の人間の姿になるってことじゃないの?」
『……!』
俺の言葉にオスカーが鳩が豆鉄砲をくらったような顔になる。
「魔って名前をつけたのだって、勝手に人間がしたんだろ?自覚が無いなら魔じゃないじゃん!普通のドラゴンとして生きれば?夜は人間になるんだし」
『……。』
俺は乱れた服をいそいそと直すと、オスカーの前に胡座をかいてどっかりと座った。
「悪いけど今の俺は今を生きてんの。昔誰だろうと過去は過去。シンシアもシンゴも過去の一つで同じなんだよ。今一番優先順位はシン、この今の俺で。だからオスカーの想いには応えられない、ごめんなさい」
『俺にとっては今なんだが…』
ぽそりと悲しげに呟いたオスカーに俺は目を細めた。
「こんな、地底で引きこもりんしてるから過去しか見られないんだって、地上に出ようよ」
しょぼくれてるオスカー。
そうなんだよね、何か解決法はないものかな…。
「友達にはなれる…けど…それじゃだめ?」
『友達?』
「うん…俺さ、生い立ちがちょっと特別で友達がいなかったの。だから今、オスカーが友達になってくれたらもれなく一人目の友達」
うわ、我ながら苦しい言い訳というか逃げだよ…!
『本当か!?』
苦々しい表情の俺にキラキラした笑顔でオスカーが笑った。あれ?予想外…。
『本当に一番の友達になれるのか?ならお前の一番になりたい。嫌われるくらいならそっちを選ぶ』
「いいよ。じゃ、友達になろうよ」
俺は魔と友達になってしまった。
突如上から轟音がして、大きな火焔放射と雷柱が降ってきた。驚いて穴から出ると、カイザー号とオリオン号が上空から急降下してくるのが見えた。ラースもだ。
「シン!!!!!」
エリアスとフィリックスが助けに来てくれたんだ。嬉しくて俺は走りだして、ふと、後ろを振り返った。
そのとたん、凄まじい音を立てて雷撃と火焔放射が俺の横をすり抜ける。
「あっ…ち!!」
ちりっ、と焼けるような感覚と直撃を受けてオスカーのいた場所が大爆発する。
「やったか?!」
エリアスとフィリックスがまた構えをして攻撃体勢に入るのが見える。
「ちょっと!みんなやめて!もう戦わなくていいって!」
エリアスとフィリックスがまた怒りの攻撃を仕掛けた。スラッ…と剣を抜いたエリアスがカイザー号から飛び降りて全身にバリバリと雷撃を纏わせ、一瞬でオスカーへと突っ込んでいく。俺の声は全く届いていない。
でも、初めて見たエリアス個人の戦い方に俺は度肝を抜かれた。動きが速すぎて目が追い付かないのだ。
ガキィン!という金属の音。オスカーが自らの腕を鋼鉄に変えて楯となってしのいだ。足元が燃え上がり、フィリックスが炎の刀の様な細い剣でオスカーを攻め立てていく。ドラゴンがいなくとも竜騎士の戦闘力はとても高い。俺は二人の攻撃に魅入られ目を見開いたまま動けなかった。殺気立った二人に恐怖したのもある。おそらくオスカーを殺すつもりでかかってる…。
「くそっ!」
やられっぱなしのオスカーが歯を食い縛り、衝撃波を出して二人を跳ね返す。二人を吹き飛ばした彼が手から黒い霧を発生させ二人の周辺がグレーに染まる。エリアスとフィリックスの二人の足がよろめいて喉を押さえた。
「毒か…!くそ…がっ!」
フィリックスが手を伸ばして青い炎を出し、霧を焼き消す。苦痛に表情を歪めながらエリアスが手のひらから小さな渦を発生させると竜巻が現れ、霧を吹き飛ばし、そのままオスカーを目掛けて大きな台風のような突風が襲いかかる。俺も吹っ飛びそうになって身を伏せた。
巻き込まれちゃう!と思ったらラースが俺のそばへ来てくれたので、首にしがみついて少し下がった。
「シン…無事でよかった!もうエリアスとフィリックスが大変なことになってて」
ああ、見ればわかるよ、ガチギレしてるね。激おこだよ!止めたいけど止める余地がないんだよ!あの人たち、絶対人の話聞いてないし!
「あまり遠くに行かないでラース…このままで」
「なんで?危ないよ?」
目の前で繰り広げられてる見たこともないレベルの死闘に俺はただ、思った。
俺のためなんだよね、この3人…。
オスカーの出す衝撃波がエリアスとフィリックスの体を傷つける。二人の攻撃がオスカーを血まみれにしていく。辺りはもう地面が削れたり爆発したり無茶苦茶で荒れ狂う3人はただ戦いを続けている。
俺の頭の中にエリアスとフィリックスの優しい笑顔が浮かんだ。何処かから甦る短髪のオスカーの笑顔も。
全部俺の大事な記憶なんだろうな。前世が存在するのは確かだから、きっと俺はオスカーのシンシアだった時もあったんだろうね。
その瞬間、俺は走り出して3人の中に突っ込んでいった。
「シン!ダメだ!」
ラースの声が背中に聞こえる。だけど。
「やめてーーーーっ!」
俺は3人の攻撃のど真ん中に身を踊らせた。
ほとばしる血しぶきと誰かに抱き締められる感覚と。
俺の血じゃない。
綺麗な金髪が顔にかかるのが見える。
「…っ…バカ…!」
エリアスのため息のような囁き。
気づくと俺はエリアスに抱き締められ、地面に押し倒されていた。そしてフィリックスがエリアスの上に覆い被さっていた。そのエリアスの背中を庇うために出したフィリックスの手からポタポタと落ちる血。それが倒れた俺の頬に落ちて一筋流れた。
オスカーが目を見開いたまま信じられない表情で立ち尽くしていた。
『…!シン…!俺はシンシアを斬ろうとしたのか…?まさか…』
呆然とするオスカー。
『…己の身勝手な愛情は刃になる。シンシアまでも見失うとは…。怒りに身を任せてシンシアへの愛がこの竜騎士に劣るなど…』
顔を手で覆い、暫く沈黙するとオスカーがフィリックスに向き直る。腕から流れる血を指で撫でると、傷がみるみる塞がっていく。
「!」
『俺はもともと治癒の魔法の方が得意なんだ…意外かもしれんが…お前らのシンシアへの気持ちに負けたと…今、悟った』
オスカーはそう言うと、悲しげに俺を見つめた。
俺は大きな声で怒鳴っていた。目を見開いて俺を見るオスカー。
「赦すってなに?俺は何もできないっ!」
『お前を手にできれば俺は全ての幸福を得られる、それが赦しだ…』
「そんな勝手な!俺の同意は?そんな強引にやるなら大嫌いになるから!」
俺の言葉にオスカーは沈黙した。まさか手に入れた昔の恋人が自分を拒否するなんて思いもよらなかった感じだな。
「それに俺をここへ閉じ込めて二人で暮らすの?絶対嫌なんですけど!」
『嫌と言われても俺はここから出られない…』
「出たじゃん!」
『出たな…でもあれはドラゴンの姿…俺の本来の姿ではない』
「太陽の光を浴びるとドラゴンになるんだよね?じゃあ、夜なら今の人間の姿になるってことじゃないの?」
『……!』
俺の言葉にオスカーが鳩が豆鉄砲をくらったような顔になる。
「魔って名前をつけたのだって、勝手に人間がしたんだろ?自覚が無いなら魔じゃないじゃん!普通のドラゴンとして生きれば?夜は人間になるんだし」
『……。』
俺は乱れた服をいそいそと直すと、オスカーの前に胡座をかいてどっかりと座った。
「悪いけど今の俺は今を生きてんの。昔誰だろうと過去は過去。シンシアもシンゴも過去の一つで同じなんだよ。今一番優先順位はシン、この今の俺で。だからオスカーの想いには応えられない、ごめんなさい」
『俺にとっては今なんだが…』
ぽそりと悲しげに呟いたオスカーに俺は目を細めた。
「こんな、地底で引きこもりんしてるから過去しか見られないんだって、地上に出ようよ」
しょぼくれてるオスカー。
そうなんだよね、何か解決法はないものかな…。
「友達にはなれる…けど…それじゃだめ?」
『友達?』
「うん…俺さ、生い立ちがちょっと特別で友達がいなかったの。だから今、オスカーが友達になってくれたらもれなく一人目の友達」
うわ、我ながら苦しい言い訳というか逃げだよ…!
『本当か!?』
苦々しい表情の俺にキラキラした笑顔でオスカーが笑った。あれ?予想外…。
『本当に一番の友達になれるのか?ならお前の一番になりたい。嫌われるくらいならそっちを選ぶ』
「いいよ。じゃ、友達になろうよ」
俺は魔と友達になってしまった。
突如上から轟音がして、大きな火焔放射と雷柱が降ってきた。驚いて穴から出ると、カイザー号とオリオン号が上空から急降下してくるのが見えた。ラースもだ。
「シン!!!!!」
エリアスとフィリックスが助けに来てくれたんだ。嬉しくて俺は走りだして、ふと、後ろを振り返った。
そのとたん、凄まじい音を立てて雷撃と火焔放射が俺の横をすり抜ける。
「あっ…ち!!」
ちりっ、と焼けるような感覚と直撃を受けてオスカーのいた場所が大爆発する。
「やったか?!」
エリアスとフィリックスがまた構えをして攻撃体勢に入るのが見える。
「ちょっと!みんなやめて!もう戦わなくていいって!」
エリアスとフィリックスがまた怒りの攻撃を仕掛けた。スラッ…と剣を抜いたエリアスがカイザー号から飛び降りて全身にバリバリと雷撃を纏わせ、一瞬でオスカーへと突っ込んでいく。俺の声は全く届いていない。
でも、初めて見たエリアス個人の戦い方に俺は度肝を抜かれた。動きが速すぎて目が追い付かないのだ。
ガキィン!という金属の音。オスカーが自らの腕を鋼鉄に変えて楯となってしのいだ。足元が燃え上がり、フィリックスが炎の刀の様な細い剣でオスカーを攻め立てていく。ドラゴンがいなくとも竜騎士の戦闘力はとても高い。俺は二人の攻撃に魅入られ目を見開いたまま動けなかった。殺気立った二人に恐怖したのもある。おそらくオスカーを殺すつもりでかかってる…。
「くそっ!」
やられっぱなしのオスカーが歯を食い縛り、衝撃波を出して二人を跳ね返す。二人を吹き飛ばした彼が手から黒い霧を発生させ二人の周辺がグレーに染まる。エリアスとフィリックスの二人の足がよろめいて喉を押さえた。
「毒か…!くそ…がっ!」
フィリックスが手を伸ばして青い炎を出し、霧を焼き消す。苦痛に表情を歪めながらエリアスが手のひらから小さな渦を発生させると竜巻が現れ、霧を吹き飛ばし、そのままオスカーを目掛けて大きな台風のような突風が襲いかかる。俺も吹っ飛びそうになって身を伏せた。
巻き込まれちゃう!と思ったらラースが俺のそばへ来てくれたので、首にしがみついて少し下がった。
「シン…無事でよかった!もうエリアスとフィリックスが大変なことになってて」
ああ、見ればわかるよ、ガチギレしてるね。激おこだよ!止めたいけど止める余地がないんだよ!あの人たち、絶対人の話聞いてないし!
「あまり遠くに行かないでラース…このままで」
「なんで?危ないよ?」
目の前で繰り広げられてる見たこともないレベルの死闘に俺はただ、思った。
俺のためなんだよね、この3人…。
オスカーの出す衝撃波がエリアスとフィリックスの体を傷つける。二人の攻撃がオスカーを血まみれにしていく。辺りはもう地面が削れたり爆発したり無茶苦茶で荒れ狂う3人はただ戦いを続けている。
俺の頭の中にエリアスとフィリックスの優しい笑顔が浮かんだ。何処かから甦る短髪のオスカーの笑顔も。
全部俺の大事な記憶なんだろうな。前世が存在するのは確かだから、きっと俺はオスカーのシンシアだった時もあったんだろうね。
その瞬間、俺は走り出して3人の中に突っ込んでいった。
「シン!ダメだ!」
ラースの声が背中に聞こえる。だけど。
「やめてーーーーっ!」
俺は3人の攻撃のど真ん中に身を踊らせた。
ほとばしる血しぶきと誰かに抱き締められる感覚と。
俺の血じゃない。
綺麗な金髪が顔にかかるのが見える。
「…っ…バカ…!」
エリアスのため息のような囁き。
気づくと俺はエリアスに抱き締められ、地面に押し倒されていた。そしてフィリックスがエリアスの上に覆い被さっていた。そのエリアスの背中を庇うために出したフィリックスの手からポタポタと落ちる血。それが倒れた俺の頬に落ちて一筋流れた。
オスカーが目を見開いたまま信じられない表情で立ち尽くしていた。
『…!シン…!俺はシンシアを斬ろうとしたのか…?まさか…』
呆然とするオスカー。
『…己の身勝手な愛情は刃になる。シンシアまでも見失うとは…。怒りに身を任せてシンシアへの愛がこの竜騎士に劣るなど…』
顔を手で覆い、暫く沈黙するとオスカーがフィリックスに向き直る。腕から流れる血を指で撫でると、傷がみるみる塞がっていく。
「!」
『俺はもともと治癒の魔法の方が得意なんだ…意外かもしれんが…お前らのシンシアへの気持ちに負けたと…今、悟った』
オスカーはそう言うと、悲しげに俺を見つめた。
33
お気に入りに追加
4,205
あなたにおすすめの小説
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
すべてを奪われた英雄は、
さいはて旅行社
BL
アスア王国の英雄ザット・ノーレンは仲間たちにすべてを奪われた。
隣国の神聖国グルシアの魔物大量発生でダンジョンに潜りラスボスの魔物も討伐できたが、そこで仲間に裏切られ黒い短剣で刺されてしまう。
それでも生き延びてダンジョンから生還したザット・ノーレンは神聖国グルシアで、王子と呼ばれる少年とその世話役のヴィンセントに出会う。
すべてを奪われた英雄が、自分や仲間だった者、これから出会う人々に向き合っていく物語。
男装の麗人と呼ばれる俺は正真正銘の男なのだが~双子の姉のせいでややこしい事態になっている~
さいはて旅行社
BL
双子の姉が失踪した。
そのせいで、弟である俺が騎士学校を休学して、姉の通っている貴族学校に姉として通うことになってしまった。
姉は男子の制服を着ていたため、服装に違和感はない。
だが、姉は男装の麗人として女子生徒に恐ろしいほど大人気だった。
その女子生徒たちは今、何も知らずに俺を囲んでいる。
女性に囲まれて嬉しい、わけもなく、彼女たちの理想の王子様像を演技しなければならない上に、男性が女子寮の部屋に一歩入っただけでも騒ぎになる貴族学校。
もしこの事実がバレたら退学ぐらいで済むわけがない。。。
周辺国家の情勢がキナ臭くなっていくなかで、俺は双子の姉が戻って来るまで、協力してくれる仲間たちに笑われながらでも、無事にバレずに女子生徒たちの理想の王子様像を演じ切れるのか?
侯爵家の命令でそんなことまでやらないといけない自分を救ってくれるヒロインでもヒーローでも現れるのか?

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 設定ゆるめ、造語、出産描写あり。幕開け(前置き)長め。第21話に登場人物紹介を載せましたので、ご参考ください。
★お試し読みは、第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★

美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました
SEKISUI
BL
ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた
見た目は勝ち組
中身は社畜
斜めな思考の持ち主
なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う
そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる