異世界に転生したら竜騎士たちに愛されました

あいえだ

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竜騎士になったよ

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俺とエリアスはモンスターの残骸が落ちた場所を確認して被害がないことを確かめてから王宮に戻った。驚いたことにモンスターの死骸は風化が早く、すぐに土になっている。

そして、俺は今、絶賛別世界にいます。

優雅に奏でられる演奏と、並ぶご馳走。使用人がグラスをいくつも盆に乗せ、飾る人の間を軽やかに縫っていく。

貴族、商人、なんかよくわかんない、みんな偉そうな人がいっぱいいる大広間のパーティーに連れてこられてます。
入場するときの盛大な拍手と歓声は未だに俺の足を震えさせている。

演習どころか、実戦を目の当たりにした観衆は、結果としてモンスターの直撃を受けて逃げ惑ってはいたけれど、ものすごく興奮したらしい。竜騎士の日常の危険さや鮮やかにモンスターを撃破していく勇姿に感動した!と何度も何度も色んな人に握手を求められて力説された。

竜騎士全員、笑ってあしらっているけど疲れてるからウンザリしてるだろうな。俺も顔の筋肉が疲れた…。

社畜って意味がわかるよエリアス…。エリアスは貴族の女子に囲まれ、姫らしき少女にべったり貼り付かれている。あれか、姫って。なかなかふっくらよくお育ちになってて、お鼻のてっぺんも地位と同じように高く上を向いててあどけない。国王陛下の妹だと聞いたけど、母親は違うらしい。

国王陛下は俺をずっと見てたけど…。

突然演奏が変わった。全員襟を正し、前を向く。そして頭を下げた。何かの合図?みんなよくしつけられてるねって思ったら。

ファンファーレが鳴り響き、現れたのは国王陛下。俺も慌てて頭を下げた。

…遠すぎてよくわかんない。なんか黒っぽい服を着ている黒い人、ていうのが遠くに見えるだけ。

陛下専用のBGMがあることに少し微笑ましくて何だか笑えてしまった。さすが王宮…。

姫が真っ先に陛下のところへいく。やっと解放されたエリアスは疲れた顔で俺のところへやってきた。

「はあ…」

ため息をつくエリアスの肩を一緒にいたフィリックスが撫でた。

「お疲れ様でーす」
「フィリックスてめ…笑ってやがんな」
「いえ、それも竜騎士の大切なお仕事ですから」

と言いつつもフィリックスは笑いを堪えて肩を震わせている。

と、そこに騎士団長アンディが近づいてきた。

「シン、ちょっといいか?」
「はい…」
「陛下がお呼びだ」

その言葉に、さっきまで笑っていたエリアスとフィリックスがとたんにギリっとアンディを睨んだ。

「くそ…」
「エリアス、フィリックス、気持ちはわかるが…」

え、何?陛下は俺に話があるだけだろう?俺が2人を見上げると、エリアスが俺の右手を、フィリックスが左手を取った。きゅっと握って自分たちの方へ俺を引き寄せる。フィリックスが俺の背中を撫でた。

「…シン…」

不安げに俺を見下ろす。
今度はエリアスが髪を撫でた。

「……っ」

俺を真剣な瞳で見つめる。何かに怯えているようにも見えた。

「さ、いくぞ」

アンディに促されて俺はその後をついて行くために体の向きを変えた。2人の指が離れていく。最後の中指まで俺と寄り添いたげに指の腹を撫で、ゆっくりと力なく離れていき、2人とも俺を切なげに見つめていた。

えー、なんでそんな顔するの?

俺は安心させようと笑顔で会釈をして2人を後にした。

大広間の奥の廊下を進み、警護されているゾーンに入ると、金箔を施された黒塗りの扉の前で止まる。アンディがノックをした。

「失礼します」

扉を開けて中に入ると、俺はまばゆい光に目をみはった。調度品がピカピカだ。黒檀で出来た家具に数々の宝飾品で彩られた道具。毛皮を敷いたソファに座るのは、国王陛下だ。近くで見ると艶のある黒髪に金色の瞳の美貌。王者というのにふさわしい、そんな容姿を持っている人だ。
妹さんと全然似てないね…。
バタン、扉が閉まる音がして振り向くと、アンディがいない。
ふ、二人きりにされた?

「座れ、シン」

低いイケメンボイスが響く。うわ、声までイッケメン…。
座れって言っても、どこに?俺は辺りを見回す。ソファはひとつだけで対面ではない。その前にはテーブル。もしかして地面?

「え、どこに座れと…」
「どこに座りたい?」

質問に質問すんなや!陛下はニヤニヤと笑って意地悪そうだ。

「俺の言う正解はどこでしょうか?シン」

わかるわけねえだろうが!俺は呆気に取られて口をパクパクして陛下を見た。陛下が手招きをする。あ、隣か…。
俺が陛下に近づいてすぐ隣に座ろうとしたとたん。

ぐい。

陛下が俺の腰を引っ張って胡座をかいてる自身の膝に座らせた。

「正解は、ここ」

は?わかるわけないだろうが!それに何で膝なんだーーー!?

「距離が…近いです…」
「私には丁度良い」

んな?こういう時は、お戯れを!とか、言うわけ?俺はカチンコチンになって膝に座っていた。

「あの、俺に何のご用で呼ばれたんですか?」
「一度会いたかったんだ、近くでシンを見たかった」

近すぎませんか?

俺を膝に抱き、蒼い髪に触れる。その手が優しい。

「伝説の竜騎士らしいな…」
「……」

そうだけど違うもん…。

「エリアスとは恋人なのか?」

国王陛下が直球で尋ねてきた。































































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