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竜騎士になったよ
会議の応酬
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次の日、俺はフィリックスとエリアスに呼び出された。王宮の行ったことがない棟へと連れていかれ大きな廊下を抜けて、着いたのは大きなドアの前だった。
「騎士団の合同会議だ。一度、参考になるかと思ってお前を連れてきた」
エリアスが重厚な二枚扉をノックをするとすぐに開かれ、部屋にいた人たちが一斉にこちらを見た。50人はいる…みんな騎士団の制服を着ていて、俺に向けられた視線が何だか痛い。歓迎されてないのはなんとなくわかる。
そんな視線を平然とかわし、上座と思われる場所へ躊躇なくエリアスとフィリックスが進んでいく。
「竜騎士…遅い」
年配の男性がエリアスにぽそりと呟くように言った。2人はそれを聞き逃さなかった。
「こちとら忙しいんだ、王宮に詰めてるだけの仕事じゃないんで」
「なんだと!我々は陛下をお守りするという職務がある。騎士団を愚弄するか竜騎士!」
年配の男性が苛立ったようにエリアスに絡んできた。
「愚弄?竜騎士は陛下はもとより、王国、すべての民を守る職務がある」
「…」
その騎士はエリアスの反撃に苦虫を噛み潰したように黙り込む。
「騎士団長はどうした?今日は合同演習の会議なのに」
「団長は陛下の狩りに付き添っておられる」
エリアスが舌打ちをした。
「その蒼い竜騎士は、噂の?」
年配の男性が俺を見た。あ、挨拶しなきゃ。
「はい、シンといいます、よろしくお願いします」
俺はぺこりと頭を下げた。
「ほお…田舎者なのに挨拶がまともにできるとは驚きだな」
騎士団の人たちがそのオッサンの言葉で一斉に笑った。これは、ちょっとムッとしたぞ。感じわるーい!
「この子だけを田舎者とは言わないだろう…竜騎士は全員遠くから出てきたものばかりだしな」
他の騎士団員からも声がして、クスクスと笑いが漏れてくる。感じの悪さだけが増していく。
「…貴殿方のご自慢は、俺にとっては世間知らずの井の中の蛙だとしか聞こえないんですが。早く会議を進めてもらえますか?」
フィリックスが表情ひとつ変えずに騎士団をぴしゃりと黙らせた。俺はエリアスとフィリックスの外の顔を見た気がして、緊張感にごくりと喉を鳴らした。
騎士団って竜騎士と決定的に仲が悪いのかな?
俺たちは着席して、会議が進んでいく。中身は合同演習の流れなどでちんぷんかんぷんだったけど、エリアスとフィリックスがデキパキと話を進めていく。どっちが偉いのかはわからないけど、頭脳は確実に竜騎士2人のほうが上。
「では、ヘラクレス号の殺処分についてだが」
次の議題に移ろうとした騎士団のオッサンの、その言葉に竜騎士一同、耳を疑った。
「誰がそんな許可を出した?」
エリアスがオッサンを睨み付けた。
「我々騎士団だが?…何か?」
ケロリと騎士のオッサンは返事をする。他の騎士達も承知の上のようで、俺は腸が煮えくり返った。
「貴殿たちにそんな権限があるとは思わなかったな…騎士団長のアンディは承知してるのか?」
エリアスが目を細めて騎士団に向かって冷笑した。ええっ、どうなるの?オッサン達はニヤニヤしてこちらの返事を待っている。困らせようと、エリアスの足を引っ張ろうとしてるんだ。
ヘラクレス号のことは何とか回避しなくちゃ。
「団長はお忙しい。たかが使えないドラゴンのことで煩わせたくはない。経費のかかりすぎるヘラクレス号をこのまま置いておけば害になるだけだ」
そのオッサンの言葉にエリアスが声を上げて笑った。
「ははっ!経費?俺が全て賄っているから騎士団には一切迷惑をかけてはいない筈だが。
…ああ!そうか、あー申し訳ない。貴殿にとっては個人で出せる額とは思わなかったのか…貴殿の価値観に寄せられなくてすまなかったな」
エリアスの反撃に騎士団全員が、しーん、と静まり返る。騎士と竜騎士の懐事情の圧倒的な優劣を投げたのだ。
「へえー、ここにおられる騎士団の方々は都会育ちを自負してるから、もっと暮らし向きも華やかかと思いましたが…。ドラゴン一匹養えないとは驚きました。竜騎士のドラゴンは我々で食わしてますよ?もしかして汎用竜、税金がかなり高くついてるのでは?これは調べた方がよさそうですね、経理のハムザに申し送ります」
エリアスの言葉にフィリックスが輪をかけて畳み掛ける。騎士団の連中はそれを聞いて青くなった。そこをエリアスは逃さない。
「これはとんだところから埃が出るかもな。…この際だから報告しておく。今度の演習にはヘラクレス号も参加をする。そして竜騎士のドラゴンに仇を成すものは命の危険を覚悟しとけ…この間騎士が半殺しの目にあったろ?襟を正してその大層な職務を全うしろよ」
そう言われて、オッサンたちはぐうの音も出ないようだった。
「ハハハ、詰みだな!降参だ」
男性の笑い声がして入り口を見ると、アンディがにこにこして立っていた。
「だ、団長!お戻りで…!」
オッサン達が驚いて席を立つ。
「狩りの場所、雨が降ってきたから帰ってきたんだよ…俺がいないと楽しそうだね諸君」
アンディが騎士団のオッサン達を睨み付け、団員たちの顔色がどんどん変わっていく。
「ヘラクレス号が使えることは報告したはずだ。優れたドラゴンは国の宝だ、それを処分など、俺のいない間によく決定しようと思ったな…聞いてたところ、もう議題がないだろう、今日は解散だ」
アンディの睨みで騎士のオッサン達はすくみ上がり、この話は流れ、会議は終わった。
「エリアス」
アンディがエリアスのところへ走ってきた。
「すまなかったな、うちのバカが」
「ほんとにバカだな、苦労してんなアンディ…」
「それを承知で騎士団行きを決めたんだ…」
アンディが遠くを見た。彼は何で竜騎士をやめたんだろう?
「わかってて何故わざわざ蕀の道を選ばれたんですか?」
フィリックスがアンディに尋ねると、アンディがにっこりと笑った。
「だってあのまま竜騎士団にいたら、俺はエリアスとフィリックスに手を出しそうだったから。2人とも助かったな」
「「うわあっ!」」
アンディがエリアスとフィリックスの腰を掴んでぐいっと引き寄せた。
「助かってねえわ!この腐れ外道め!」
アンディ、エロ竜騎士団長だったんだね…。
「騎士団の合同会議だ。一度、参考になるかと思ってお前を連れてきた」
エリアスが重厚な二枚扉をノックをするとすぐに開かれ、部屋にいた人たちが一斉にこちらを見た。50人はいる…みんな騎士団の制服を着ていて、俺に向けられた視線が何だか痛い。歓迎されてないのはなんとなくわかる。
そんな視線を平然とかわし、上座と思われる場所へ躊躇なくエリアスとフィリックスが進んでいく。
「竜騎士…遅い」
年配の男性がエリアスにぽそりと呟くように言った。2人はそれを聞き逃さなかった。
「こちとら忙しいんだ、王宮に詰めてるだけの仕事じゃないんで」
「なんだと!我々は陛下をお守りするという職務がある。騎士団を愚弄するか竜騎士!」
年配の男性が苛立ったようにエリアスに絡んできた。
「愚弄?竜騎士は陛下はもとより、王国、すべての民を守る職務がある」
「…」
その騎士はエリアスの反撃に苦虫を噛み潰したように黙り込む。
「騎士団長はどうした?今日は合同演習の会議なのに」
「団長は陛下の狩りに付き添っておられる」
エリアスが舌打ちをした。
「その蒼い竜騎士は、噂の?」
年配の男性が俺を見た。あ、挨拶しなきゃ。
「はい、シンといいます、よろしくお願いします」
俺はぺこりと頭を下げた。
「ほお…田舎者なのに挨拶がまともにできるとは驚きだな」
騎士団の人たちがそのオッサンの言葉で一斉に笑った。これは、ちょっとムッとしたぞ。感じわるーい!
「この子だけを田舎者とは言わないだろう…竜騎士は全員遠くから出てきたものばかりだしな」
他の騎士団員からも声がして、クスクスと笑いが漏れてくる。感じの悪さだけが増していく。
「…貴殿方のご自慢は、俺にとっては世間知らずの井の中の蛙だとしか聞こえないんですが。早く会議を進めてもらえますか?」
フィリックスが表情ひとつ変えずに騎士団をぴしゃりと黙らせた。俺はエリアスとフィリックスの外の顔を見た気がして、緊張感にごくりと喉を鳴らした。
騎士団って竜騎士と決定的に仲が悪いのかな?
俺たちは着席して、会議が進んでいく。中身は合同演習の流れなどでちんぷんかんぷんだったけど、エリアスとフィリックスがデキパキと話を進めていく。どっちが偉いのかはわからないけど、頭脳は確実に竜騎士2人のほうが上。
「では、ヘラクレス号の殺処分についてだが」
次の議題に移ろうとした騎士団のオッサンの、その言葉に竜騎士一同、耳を疑った。
「誰がそんな許可を出した?」
エリアスがオッサンを睨み付けた。
「我々騎士団だが?…何か?」
ケロリと騎士のオッサンは返事をする。他の騎士達も承知の上のようで、俺は腸が煮えくり返った。
「貴殿たちにそんな権限があるとは思わなかったな…騎士団長のアンディは承知してるのか?」
エリアスが目を細めて騎士団に向かって冷笑した。ええっ、どうなるの?オッサン達はニヤニヤしてこちらの返事を待っている。困らせようと、エリアスの足を引っ張ろうとしてるんだ。
ヘラクレス号のことは何とか回避しなくちゃ。
「団長はお忙しい。たかが使えないドラゴンのことで煩わせたくはない。経費のかかりすぎるヘラクレス号をこのまま置いておけば害になるだけだ」
そのオッサンの言葉にエリアスが声を上げて笑った。
「ははっ!経費?俺が全て賄っているから騎士団には一切迷惑をかけてはいない筈だが。
…ああ!そうか、あー申し訳ない。貴殿にとっては個人で出せる額とは思わなかったのか…貴殿の価値観に寄せられなくてすまなかったな」
エリアスの反撃に騎士団全員が、しーん、と静まり返る。騎士と竜騎士の懐事情の圧倒的な優劣を投げたのだ。
「へえー、ここにおられる騎士団の方々は都会育ちを自負してるから、もっと暮らし向きも華やかかと思いましたが…。ドラゴン一匹養えないとは驚きました。竜騎士のドラゴンは我々で食わしてますよ?もしかして汎用竜、税金がかなり高くついてるのでは?これは調べた方がよさそうですね、経理のハムザに申し送ります」
エリアスの言葉にフィリックスが輪をかけて畳み掛ける。騎士団の連中はそれを聞いて青くなった。そこをエリアスは逃さない。
「これはとんだところから埃が出るかもな。…この際だから報告しておく。今度の演習にはヘラクレス号も参加をする。そして竜騎士のドラゴンに仇を成すものは命の危険を覚悟しとけ…この間騎士が半殺しの目にあったろ?襟を正してその大層な職務を全うしろよ」
そう言われて、オッサンたちはぐうの音も出ないようだった。
「ハハハ、詰みだな!降参だ」
男性の笑い声がして入り口を見ると、アンディがにこにこして立っていた。
「だ、団長!お戻りで…!」
オッサン達が驚いて席を立つ。
「狩りの場所、雨が降ってきたから帰ってきたんだよ…俺がいないと楽しそうだね諸君」
アンディが騎士団のオッサン達を睨み付け、団員たちの顔色がどんどん変わっていく。
「ヘラクレス号が使えることは報告したはずだ。優れたドラゴンは国の宝だ、それを処分など、俺のいない間によく決定しようと思ったな…聞いてたところ、もう議題がないだろう、今日は解散だ」
アンディの睨みで騎士のオッサン達はすくみ上がり、この話は流れ、会議は終わった。
「エリアス」
アンディがエリアスのところへ走ってきた。
「すまなかったな、うちのバカが」
「ほんとにバカだな、苦労してんなアンディ…」
「それを承知で騎士団行きを決めたんだ…」
アンディが遠くを見た。彼は何で竜騎士をやめたんだろう?
「わかってて何故わざわざ蕀の道を選ばれたんですか?」
フィリックスがアンディに尋ねると、アンディがにっこりと笑った。
「だってあのまま竜騎士団にいたら、俺はエリアスとフィリックスに手を出しそうだったから。2人とも助かったな」
「「うわあっ!」」
アンディがエリアスとフィリックスの腰を掴んでぐいっと引き寄せた。
「助かってねえわ!この腐れ外道め!」
アンディ、エロ竜騎士団長だったんだね…。
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