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本編
転生者
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な、なんで知ってるの…!?
俺は耳を疑った。
俺が転生者であることはベンしか知らないはずだ。
なんで?ベンから…?ううん、それはあるわけない。
じゃあ、楽器の部屋でこっそりクレオンに聞かれていたというわけか。
「盗み聞き…」
「なんだ、彼を疑わないのか。つまらんな」
俺はクレオンを睨みつけた。ベンをうたがうわけないじゃん!
「ベンは次男なのに…いらなくないそれ?」
「ちょ!怒るよほんとに…!」
俺たちはベンに聞こえないほどの小声でこそこそと言い合ってしまった。
ああもう、クレオン離れてほしいんだけど!
「ベンっ」
俺はクレオンを振り払ってベンのそばに寄った。
「…どうした?」
俺を抱き寄せたベンが尋ねるとクレオンが笑った。
「どうも皇后関係はだめみたいだねレイは…俺はすっかり嫌われたようだな」
「当たり前だろ、あんなことしといて。俺のレイに触んな」
「いいなぁ、恋人~!俺もベンより先に白い妖精に会いに行くんだった!」
クレオンがさも残念そうに肩をすくめる。
「ときにレイ、お前の元婚約者、王位継承三位になったぞ」
「…は!?」
俺の元婚約者のことまで知ってるとは…それに王位継承三位?何故!?
「…あのバカ王子は一人っ子だろうが!何故三位に?」
ベンが怪訝な表情になった。
「国王の愛人が双子の男子を産んだんだと、それでまあ、レイのこともあるしすっかり人望も失ってその扱い…なんでかはレイはわかってるだろ?」
俺のあのひと悶着で人望を失った…ってことによせて、転生者の俺を失ったからだとさも言いたげだ。あれはただの都市伝説だと思ってたのに、本当だったのかとショックを受けた。
だったらベンはいつか王になっちゃうの!?
尊敬する兄をさしおいて?
俺はクレオンのせいでだんだん不安になり、ベンの服をぎゅっと握った。
クレオンの甘い美貌が俺を見て笑う。
なにがしたいの、この人?なんなのクレオン!?
俺は耳を疑った。
俺が転生者であることはベンしか知らないはずだ。
なんで?ベンから…?ううん、それはあるわけない。
じゃあ、楽器の部屋でこっそりクレオンに聞かれていたというわけか。
「盗み聞き…」
「なんだ、彼を疑わないのか。つまらんな」
俺はクレオンを睨みつけた。ベンをうたがうわけないじゃん!
「ベンは次男なのに…いらなくないそれ?」
「ちょ!怒るよほんとに…!」
俺たちはベンに聞こえないほどの小声でこそこそと言い合ってしまった。
ああもう、クレオン離れてほしいんだけど!
「ベンっ」
俺はクレオンを振り払ってベンのそばに寄った。
「…どうした?」
俺を抱き寄せたベンが尋ねるとクレオンが笑った。
「どうも皇后関係はだめみたいだねレイは…俺はすっかり嫌われたようだな」
「当たり前だろ、あんなことしといて。俺のレイに触んな」
「いいなぁ、恋人~!俺もベンより先に白い妖精に会いに行くんだった!」
クレオンがさも残念そうに肩をすくめる。
「ときにレイ、お前の元婚約者、王位継承三位になったぞ」
「…は!?」
俺の元婚約者のことまで知ってるとは…それに王位継承三位?何故!?
「…あのバカ王子は一人っ子だろうが!何故三位に?」
ベンが怪訝な表情になった。
「国王の愛人が双子の男子を産んだんだと、それでまあ、レイのこともあるしすっかり人望も失ってその扱い…なんでかはレイはわかってるだろ?」
俺のあのひと悶着で人望を失った…ってことによせて、転生者の俺を失ったからだとさも言いたげだ。あれはただの都市伝説だと思ってたのに、本当だったのかとショックを受けた。
だったらベンはいつか王になっちゃうの!?
尊敬する兄をさしおいて?
俺はクレオンのせいでだんだん不安になり、ベンの服をぎゅっと握った。
クレオンの甘い美貌が俺を見て笑う。
なにがしたいの、この人?なんなのクレオン!?
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