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本編
★激しい夜
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「あっ、あぁっ…」
ベンの指が触れる度、腰が動く度に彼を感じてしまう体がベッドの上でビクビクと小刻みに跳ね回る。
「可愛い」
ベンがたまらないといった表情で俺を見下ろすその瞳にも胸の奥が疼いてしまう。
あぁ、イケメン…だなぁ。あのクレオンも金髪イケメンだけどどちらかというと甘めの優男風だ。俺はベンのはっきりとした顔立ちの少し荒いワイルドな風貌が好き。この優しく俺を見つめる瞳が好き。比べるまでもない。ベンは最高だもん。
この瞳に見つめてもらえるのなら、嫌なことも頑張れる。
大切な人がいるって、強くなれるなぁ…。
「他のこと考えてるだろ…?こら」
ベンがいたずらっぽく笑う、あ、失礼なことしちゃった。
「あ、ごめんなさ…ベンが好きだなぁってしみじみと…」
「ほんとか?」
俺の唇にかぷりと噛みついたベンが腰をぐっと入れる。奥に進められてわなないた。
「は、ぁ」
そして俺自身を軽く掴んで擦りはじめると、大きな快感のうねりに襲われはじめて身をよじった。
「あ!両方…だ、めぇ…!イッちゃう」
「イクとだめなのか?」
「だって…終わっちゃうのやだ…ベンにずっと…」
すると、ベンがどうしようもなく切ない、嬉しそうな表情になった。
「何度でもイケばいいんじゃないか?一回や二回で終わるつもりないから」
「ほぇ?」
「明日休みだし、別にいいぞ」
いやそういう?夜はこれからだ的な?
俺、明日生きてるかな…?このタフな絶倫王子が少しこわくなった。
それからは…ガン攻めにあい、よそ事を考えてる間もなく快楽の渦にずーっと巻き込まれた。
「あぁ!うぁ…っ、アッ!ぁああ!」
そのうち声を出すのもできないくらいの激しい動きに息をつくのもやっとになった。喘ぎも出ない、お互いの速い息づかいが夜の部屋に熱く充満していく。
ベッドのスプリングが軋む音をひっきりなしに鳴らしながら暴れる二人。
パンパンと俺の臀部がベンと当たる音がどんどん勢いと速さを増し、俺の心と中がぐちゃぐちゃでどろどろに溶けていく。
好き…もっと、そこ好き、ベンも好き。
「はっ…ぁぁ、ん!」
あっ、来た…。もどかしいほどの体の奥からもがくようにやって来る、距離感が全く掴めないあいつが顔を出す。それはいきなりドンと体を支配する。
俺の体がビクンと跳ねた。入った…!
そこからは絶頂のピークがどこまでかわからない。
初めは怖かった。ベンにその扉をこじ開けられた気になった。
だけど今はベンをもっと知りたい、乱れる俺を見て、俺の体をもっとあげたい、ってそう思うようになったんだ。
「ぁ、イク、イっ、んん、ーーーーー!!!」
体が反って硬直して震える。抗えない。
俺の中で小さな爆弾が弾けて、とろりとした快感の余韻を残す。
うっとりとしながら俺は大きな息をついた。
「イったな…綺麗だ、レイ…。イッたあとのその顔も、仕草も心をめちゃくちゃ乱れさせてくれる…まだだ、悪いが…もっと貰うぞ」
ハッとなった。
これからだ、これからベンに何度もこの絶頂に叩き込まれることを予想して軽く戦慄する。
今夜のベンはまるで野獣だった。
ベンの指が触れる度、腰が動く度に彼を感じてしまう体がベッドの上でビクビクと小刻みに跳ね回る。
「可愛い」
ベンがたまらないといった表情で俺を見下ろすその瞳にも胸の奥が疼いてしまう。
あぁ、イケメン…だなぁ。あのクレオンも金髪イケメンだけどどちらかというと甘めの優男風だ。俺はベンのはっきりとした顔立ちの少し荒いワイルドな風貌が好き。この優しく俺を見つめる瞳が好き。比べるまでもない。ベンは最高だもん。
この瞳に見つめてもらえるのなら、嫌なことも頑張れる。
大切な人がいるって、強くなれるなぁ…。
「他のこと考えてるだろ…?こら」
ベンがいたずらっぽく笑う、あ、失礼なことしちゃった。
「あ、ごめんなさ…ベンが好きだなぁってしみじみと…」
「ほんとか?」
俺の唇にかぷりと噛みついたベンが腰をぐっと入れる。奥に進められてわなないた。
「は、ぁ」
そして俺自身を軽く掴んで擦りはじめると、大きな快感のうねりに襲われはじめて身をよじった。
「あ!両方…だ、めぇ…!イッちゃう」
「イクとだめなのか?」
「だって…終わっちゃうのやだ…ベンにずっと…」
すると、ベンがどうしようもなく切ない、嬉しそうな表情になった。
「何度でもイケばいいんじゃないか?一回や二回で終わるつもりないから」
「ほぇ?」
「明日休みだし、別にいいぞ」
いやそういう?夜はこれからだ的な?
俺、明日生きてるかな…?このタフな絶倫王子が少しこわくなった。
それからは…ガン攻めにあい、よそ事を考えてる間もなく快楽の渦にずーっと巻き込まれた。
「あぁ!うぁ…っ、アッ!ぁああ!」
そのうち声を出すのもできないくらいの激しい動きに息をつくのもやっとになった。喘ぎも出ない、お互いの速い息づかいが夜の部屋に熱く充満していく。
ベッドのスプリングが軋む音をひっきりなしに鳴らしながら暴れる二人。
パンパンと俺の臀部がベンと当たる音がどんどん勢いと速さを増し、俺の心と中がぐちゃぐちゃでどろどろに溶けていく。
好き…もっと、そこ好き、ベンも好き。
「はっ…ぁぁ、ん!」
あっ、来た…。もどかしいほどの体の奥からもがくようにやって来る、距離感が全く掴めないあいつが顔を出す。それはいきなりドンと体を支配する。
俺の体がビクンと跳ねた。入った…!
そこからは絶頂のピークがどこまでかわからない。
初めは怖かった。ベンにその扉をこじ開けられた気になった。
だけど今はベンをもっと知りたい、乱れる俺を見て、俺の体をもっとあげたい、ってそう思うようになったんだ。
「ぁ、イク、イっ、んん、ーーーーー!!!」
体が反って硬直して震える。抗えない。
俺の中で小さな爆弾が弾けて、とろりとした快感の余韻を残す。
うっとりとしながら俺は大きな息をついた。
「イったな…綺麗だ、レイ…。イッたあとのその顔も、仕草も心をめちゃくちゃ乱れさせてくれる…まだだ、悪いが…もっと貰うぞ」
ハッとなった。
これからだ、これからベンに何度もこの絶頂に叩き込まれることを予想して軽く戦慄する。
今夜のベンはまるで野獣だった。
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