第二の人生は王子様の花嫁でした。

あいえだ

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本編

婚約者王子がクズだった件

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「うっ…」

うっ、じゃない。全然よくないしさっさと終われ。俺は心の中で毒づいた。一人よがりのセックスは不愉快でしかない。

「ハアハア…美しいな…俺に抱かれるお前は一番美しい…」

何を血迷ってるんだこの男。俺のことなど全く考えてない乱暴な愛撫。時々噛む。いつも全く感じないし、痛いだけだった。

「本当に美しいな、レイ」

これは本当だと思う。生まれつき美しく生まれたらしく、プラチナブロンドに、抜けるような白い肌と珍しい紫の瞳をもつ俺は、王宮の華と言われている。
そんな俺の容姿は外国にも知られていて、大使などが来ると、みんながこぞって話しかけてくれる。でもその度に、ウッドが怒って非常に面倒なことになる。

俺の冷たい態度を彼はツンデレだと勘違いし、つきまとってくる。

だけど、俺はこいつと添い遂げなくてはならないのだ。もし機嫌を損ねて婚約破棄にでもなれば公爵の領地も没収、家のみんなが路頭に迷う。逃げたいが、それは避けなければならない。
幸いウッドは俺にぞっこんだ、おそらく捨てられたり、裏切られることはないだろうと思っていた。でも、俺はやっぱりこいつが嫌いだ。
第二の人生、我慢の苦行かなぁ…。

と、思っていたら。

ある日、世にも珍しい、転生者という少女が王宮に現れ皆を驚かせた。

転生者は何百年に一人と言われる稀有な存在らしい。そして、伝説では転生者を手にいれた者は王になれるという。

でもな、誰にも言ってないけど、…俺も転生者なんだよな。

世にも珍しいのか…あっそ、という感想しかない。

そしてウッドがその少女に夢中になったという噂が俺の耳に届くのには、そう時間もかからなかった。







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